孝養心こそ人としての道「人倫」の根本。とても大切だからこそ語り続けたい。

このブログを始めた当初から、「ことあるごとに孝養心の大切さを言い続けたい」と思ってきました。しばらく書いていなかったことと、ちょっと思うところがあったこともあり、改めて孝養心の大切さについて書きます。

残念なことに、このような記事は、あまり読まれないのが現実で、実際にアクセス数は比較的、少ないものですが、だからこそ機会がある度に、繰り返し投稿して行きたいと強く思うのです。

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最近感じたこと

二か月ほど前、姉から連絡が入り「母が体調を崩して一日中寝込んでいた」という話を聞きました。

母は、病気や風邪などとは全く縁がないほど健康で、寝込むなどと言うことは全然ありませんでしたが、「さすがに老いてくれば体力の低下は避けられないものだ」と感じ、子として胸が痛む思いでした。

また、先日、父と電話で話をしましたが、「体調が思わしくない。足が痛んで歩くのがとても困難だ」と語っていて、やはり心が痛む思いでした。

これらの現実を見て、また同時に元気な頃の両親を思い出しては、どうしようもない切なさが沸いてきて、涙が込み上げてきました。

そして改めて今、自分自身が親という立場で子育てをしていると、「親がどれほどの慈愛を持って私を育ててくれたのか」ということを、非常に強く感じます。

子育てをしていると、常に子供に心を配り、子供が至らない点は全て陰で支え、毎日の生活リズムも自ずと子供を中心としたリズムになります。

もちろんそういった親の苦労などは、子供には自覚がないものですが、私自身がこうして成長して子供を育てる立場になって、親がいかに陰で支えてくれていたことかと、つくづく実感します。

そんな両親に対して、改めて感謝の思いを抱くと同時に、孝養心を持つことの大切さを痛感します。

人倫の根本

さて、私が孝養心の大切さを繰り返し投稿するのには理由があります。

それは常々書いている通り、孝養心こそ人倫の根本だと考えるからです。ここでいう人倫とは「人として守るべき道、人道」の意味ですが、ひとりの人間が誰しも恩を持っている相手とは、まさしく両親であり、そこに恩を感じて孝養の心を抱くことが、人としての根本の道だと思うからです。

人道など、人のあるべき姿を説く道徳や倫理は無数ありますが、人と人との関係で最も絆が深いのが親子関係でしょう。

親子関係は、親族関係の中でも、一親等と言われるくらいですから、当たり前と言えば当たり前ですが、そんな最も深い絆関係にある親子の間であるべき姿は、「子が親に対する恩を知って、孝養の心を持つ」ことでしょう。

親は子供に対して理屈抜きに慈愛を持って大切に育てます。そこには利害などはなく、また誰から教わった訳でもなく、ほんらい自然と持ち合わせるものです。

先日などは、地獄谷野猿公苑で自然界の猿の生態を見てきましたが、親猿が小猿を守り大切にしている様子に接して、動物ですら子供を大切に育てているのだと改めて実感しました。

だからこそ、苦労して大切に育ててくれた親に対して、感謝の気持ちを持ち、孝養心を抱いて、その恩に報いようとすることが大事なんですね。

そして、その孝養心は、親子以外の人と人のつながり、つまり「恩を知って、その恩に報いようとする」人としての姿、いわゆる人道にも通じて行きます。

また、それがさらに広がって、思いやり、誠実さなど、あらゆる道徳や倫理に広がって行く、つまり、あらゆる道徳や倫理の根底には「恩を知ってそれに報いる」という基本的な人倫が横たわると言えるのではないでしょうか。

言い続けたい

以上のように、孝養心こそ人倫の根本です。そのように強く感じ、またとても重要なことだと思うからこそ、繰り返し伝えて行きたいのです。

ブログを開始してから、読まれる記事、少しでも役立つ記事を念頭に日々更新してきました。

しかし、この孝養心についてだけ言えば、たとえ読まれなくても伝え続けたい、語り続けたい、とても大切ことだと強く思うのです。

現代人が忘れかけてしまっている、絶対忘れてはならない大事なことこそ、孝養心です。今後も強く言い続けて行きたい思いです。

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