孝養心に関連する諺(ことわざ)や故事成句をまとめました

本ブログのカテゴリーに孝養心を設けているのは、運営者の強い主張のひとつだからです。

現在人こそ孝養心の大切さを強く認識するべきだとの思いから、孝養心の大切さをことあるごとに記事にしてきました。

孝養心にまつわる諺や故事成句をまとめた

そこで今回は、孝養心にまつわる諺(ことわざ)や故事成句などをまとめることにしました。

孝は百行(ひゃっこう)の本(もと)

意味・解説あらゆる善行の中でも、孝行はおおもとと言うべきこと。百行は「全てのよい行い」の意味。中国(後漢)の白虎通(びゃっこつう)から。

いい言葉ですね。別な記事で、孝行・孝養は人倫の根本である旨を書きましたが、人の道としての基本です。

石に布団は着せられず

意味・解説親が亡くなってしまってからでは、親孝行はしたくてもできないこと、亡くなってからではもう遅いこと。
「石」は墓石の意味で、墓石には布団を着せて親孝行することはできないという意味から生まれた。

父母が健在の私にとっては、墓石の姿となる両親は想像もしたくないところですが、だからこそ今できる孝行をしっかりして行きたいと心を改める思いです。

孝行のしたい時分に親はなし

意味・解説親孝行をしたいと思う時には既に親が亡くなっていて、親孝行をしたくてもできないこと。これを悔やみ嘆くことが多いと言う意味もある。

これは、親が亡くなる前にしっかりと親孝行をすべきであるという教訓でもありますね。前の諺と同様の意味です。

樹(き)静かならんと欲すれど風止まず

意味・解説物事が思い通りにならないたとえで、特に親孝行をしようと思う時に、もう親は亡くなっていてこの世にいなくてかなわないこと。
風で揺れている樹木が静かになろうとしても、風が止まらないのでどうしようもない意からきている。風樹の嘆ともいう。
韓詩外伝の「樹静かならんと欲して風止まず、子養わんと欲して親待たず」から。樹を木と書く場合もある。

これは前の2つと同じですが、どこか無常を感じさせ、なんだか涙が出てきそうな思いになりますね。

類似の表現がいくつもあるということは、それだけ強い教訓のようなものとでもいうべきでしょう。生前の親孝行。肝に銘じたいものです。

親思う心にまさる親心

意味・解説子供が親に対して大切だと思う孝養のこころに比べて、親が我が子を思う慈悲や愛情の心の方がまさるという意味。幕末の吉田松陰の言葉がもと。

悲しいけどこれは現実ですね。これは本能から来るところですからある意味、当然なのでしょうが、人間は理性があり、また道徳など人としての道というのがありますから、「親は子を慈愛を持って育て、子は受けた慈愛に対して恩を知り孝行を尽くす」のが大切ですね。

子を持って知る親の恩

意味・解説自分自身が子供を持って親という立場で子育てをするようになってはじめて親のありがたみが身に染みて分かり、親の恩をしみじみと痛感すること。「子を育てて知る親の恩」という表現もある。

これは別な記事にも書きましたが、日々まさに痛感するところです。本来ならば子供を持つ以前から親の恩得をもっと強く認識すべきだったと今更ながら感じます。

親の心、子知らず

意味・解説子供は、親が子共を思う深い愛情を知らずに、身勝手な行動をしたり反発したりすること。

前掲と関連しますが、本当にその通りです、実感します。

これは孝養心に直接関係する諺ではないですが、自らの親の愛情を感じて孝養の心を持つことが大切ですね。

虎は千里行って千里帰る

意味・解説子を思う親の愛情がいかに強いかをたとえた表現。
虎という動物は一日に千里にもなる遠方に行くことがあるけど、我が子を思うから、必ずその千里の道を戻ってくるとの意味から生まれた。単に勢いが盛んなたとえとしても使う。

動物すら我が子を思う心が強いこと、理屈ぬきです。

焼け野の雉子(きぎす)、夜の鶴

意味・解説子供のことを思う親の愛情がとても強いことのたとえ。

雉子は雉(きじ)のことで、巣のある野が燃えてしまうことがあっても我が身の危険を顧みずに子供を救おうとし、また、霜が降りて凍えるような寒さの夜に親鶴は小鶴を羽根で覆って温めることから。

我が身を削ってでも自分の子供を守ろうとするのは動物も同じ。涙が出てくる思いがします。

鳩に三枝(さんし)の礼あり烏に反哺(はんぽ)の孝あり

意味・解説礼儀を尊んで、親孝行を尽くすべきことのたとえ。

鳩の子供は木の枝にとまる時、親を敬って三本下の枝にとまり、烏の子供は親が年を取るとエサを口移しに食べさせることから、孝養を尽くす意味で使われる。

反哺(はんぽ)とは、食べ物を口移しに食べさせる意味。

動物ですら、孝養の心を持つと思えば、人間ならなおさらですね。

ちなみに、「反哺之孝(はんぽのこう)」と「三枝之礼(さんしのれい)」は四字熟語にもなっています。

上述の3つは動物を例にあげた親の思いや親に対する敬い孝養の心を表現したものですが、身が正されます。

親の恩は子で送(おく)る

意味・解説親孝行をして親に恩を返したいと思う頃にはもう親がいないことが多いが、我が子を立派に育て上げることで、親から受けた恩は償われること。

ここでいう送るは、報(むく)いるとか償(つぐな)うという意味。

親にとって孫に当たる我が子を立派に育てれば、孫を大切に思っている親も喜ぶってことですね。非常によく分かる気がします。でも、生前に精一杯の親孝行に努めることを忘れてはいけないですね。

親をにらむと鮃(ひらめ)になる

意味・解説親を睨(にら)んで粗末にしたり反抗したりすると、罰が当たって目が寄って鮃(ひらめ)のような目になってしまうという、親を大切にすべき戒め。
鮃の代わりに鰈(かれい)という言い方もある。

罰が当たるというのは、あたかも昔ながらの表現ですが、それだけ親を大切にすべきだということですね。

身体髪膚(はっぷ)、これを父母に受くあえて毀傷(きしょう)せざるは孝の始めなり

意味・解説私たちの身体(からだ)は全て、両親から受けたものであるから、損ない傷つけることなく大切にするのが孝行の始めであること。(髪膚は髪の毛と皮膚の意味)

単に、「身体髪膚(はっぷ)、これを父母に受く」ともいう。

有名な「孝経」の言葉ですが、身に染みる思いがします。父母から恵まれた身体だから大事にしなければと、思いを新たにします。

父の恩は山よりも高く母の恩は海よりも深し

意味・解説父と母から受けた恩がいかに大きいかを山の高さと海の深さをたとえとして表現したことば。

単に、「父の恩は山よりも高し」と言ったり、「父母の恩は山よりも高く海よりも深し」という表現もある。

父母の恩の深さを味わえる文句ですね。山や海など自然界の壮大さには圧倒されるものですが、それよりもなお親から受けた恩は計り知れないということ。とてもいい言葉です。

以上、孝養心にまつわる諺をあげて来ました。

さすがに昔から言われている成句などには心が動かされる思いを抱きます。

これらの諺を見つつ、孝養心を新たにするものです。

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