長野市水泳大会に参加して五輪開催地の利点を感じた。

先日、長野市で開催された水泳大会に子供を参加させました。子供は、泳ぐのが好きですし、水泳は健康にもよく、このような競技大会は、何かと子供の将来の励みにもなると考えて、今回はじめて参加させることにしたのでした。

大会の会場は、長野市の施設でしたが、そこはかつて長野冬季五輪開催に伴って建造された施設であったため、見た目が立派なだけでは無く、設備もきちんとしていて、このような大会を開催するには十分すぎるくらい環境が整っていることに、五輪開催地であったことのメリットを強く感じました。

スポンサーリンク

開催会場は

この水泳大会は「第40回 長野市民水泳大会」と呼ばれる大会で、長野冬季オリンピックの施設のひとつであった通称アクアウィング(長野運動公園総合運動場総合市民プール)という水泳競技施設で開催されました。

この施設は、長野運動総合運動場内にあり、同じ運動公園敷地内にはアクアウィング以外に、総合体育館、陸上競技場、野球場をはじめ、テニスコート、弓道場、マレットゴルフ場などもあります。

アクアウィングは、1998年に開催された長野冬季オリンピックの時に、アイスホッケーの競技用に建設された競技場ですが、構造が水泳競技も行える施設なので、近年は市民用プールとして利用されているほか、各種水泳大会の会場にもなっています。

長野五輪の施設であったことが分かる

五輪用の施設であったため、デザインがシャレた構造の屋根で、創りもモダンな、立派な屋内競技場となっていて、競技を行うためには最適になっています。

設備が充実

さて、実際に会場内に入って周りを見渡すと、設備が充実していることに驚かされました。50メートルの競技用メインプールは、見るからに立派で、ダイビング(飛び込み)用プールも本格的な作りで、まさに競技用施設という感じでした。

メインの50mプールは立派な作り

ダイビングプールは本格的

屋内から見ても建物のつくりが豪華な感じで、観客席もしっかり整っていて、競技を見るにも最適という感じでした。

観客席もしっかり整う

そして、驚いたのはプールの床が全面可動床となっていて、床が昇降することで水深を調節できるようになっていることです。今回の大会では、児童も多く参加していたので、児童向けに通常の水泳大会の設定水深値2.0mよりもかなり浅めの1.5mに設定されていました。

さすがに本格的な施設は違うと強く思いましたが、後日調べてみると、メインプールの8コースが国際公認になっているだけでなく、国際シンクロプール、国際水球プール、国際飛込プールにも認定されているとのことです。(凄い!)

立派な表示板がある

また、競技を進めている中で立派だと感じたのは、表示板についてです。そこには大会プログラム番号や大会記録タイム、そして各参加選手の名前や出身地(出身校)、コース番号が表示されて、リアルタイムで大会の様子が直ぐに把握できるようになっていました。

大会の模様が分かりやすく表示される

いざ競技が開始され、一位の選手がゴールするとタイムがその表示板にすぐ表示され、後続の選手がゴールに到達する度にタイム表示が追加されて、最終的には全ての選手のタイムが表示されると、到着順に表示が切り替わり、競技の結果を全て直ぐに確認できるようになっていました。

そのタイムの記録は、選手がゴールにタッチすることでセンサーが反応して自動測定が行われるもので、これら一連の設備はまさに競技用に完成されたものだと思っては、さすがに凄いと圧倒されました。

大会記録がでるとこんな表示がされて、場内を盛り上げてくれた

一般の市民施設にはない

今回のことで、五輪を機に建設された施設というのは、さすがに設備が整っていてスゴイなと感じました。これも長野が開催地になったからこそで、そういう意味では、こういった環境にはとても恵まれていると痛感しました。

長野市は県庁所在地ではありますが、ひとつの市がこれほどの設備を整えようとした場合、整備費用や建設費用の負担はタイヘンなものだと思います。

見渡すだけで本当に立派な施設であることがよく分かる

ひとつの市町村が、何ら援助のない状態で、独自にこれほどの設備を構えるようとするのは非現実的で、国内でも同等の設備を持つような地域は、何らかの経済的な援助があるとか、市町村の経済力があるなど、一部の限られたところしかないことでしょう。

そして、改めて考えてみると、日本国内で五輪が行われたのは、東京と札幌と長野の3都市だけで、そんな限られた都市の中に長野が入っているのは、とても貴重なことだと思いました。

また、海外の人と接していても、長野の地名を知っている人が非常に多く、改めて思い返してみると、オリンピックが開催された都市だからだと気付かされました。改めて、長野の良さを再発見した思いでした。

スポンサーリンク