新型コロナウィルスの問題発生で長野の良いところを再発見

長野に引っ越してから数年経過しましたが、その間、長野のよい点よりも悪い点が目に付く傾向にありました。

しかし今回、新型コロナウィルスの感染拡大という事象を眼前にして、長野がこの種の災難には強いことを実感しました。

新型コロナウィルスには強い

まさかこんなところにメリットがあるとは、思ってもいませんでした。

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新型コロナウィルス感染拡大

今回の新型コロナウィルスの感染拡大は、日本に於いては各地で徐々に広がって行きました。

クラスターの発生した地域に於いては突発的な拡大がありましたが、概して言えば、都市部ほど拡大する傾向にありました。

実際、緊急事態宣言が先に出された7都府県は、いずれも大都市を含む地域で、人が多く集まる地域や密集している場所などで拡大しやすい傾向が、そのまま表れた感じでした。

人が多い、人が密集している。考えれば当たり前で、これがそのまま感染拡大につながったことは誰でもすぐ理解できるところです。

海外においても、ニューヨーク(アメリカ)やミラノ(イタリア)などの大都市では、感染が大規模に広がり、世界的にも注目されました。

長野は感染が少ない

感染数そのものが少ない

さて、日本で緊急事態宣言がなされた4月上旬のこと、長野県におけるその時の感染者数は十数人に留まっていました。(現在は21名)

人口比率で言えば相応なので、東京などと比べて少ないとは言えないのではと言う見方もあるかと思います。

しかし、長野の感染者は家族などの濃厚接触者を除くと、県外からの移動者や県外を往来した人しか感染していません。

換言すれば、県内だけで拡大していく流れは未だなく、現段階では、県外との行き来を防げば拡大を抑えることができると言えます。

通勤列車などを見ると

長野は、そもそも大都市に比べれば人口が少ないのですが、それに加えて密度が低いことも影響が大きいと感じます。

都内の場合、中央線、京王線、小田急線など、朝の通勤ラッシュであれば、他人の身体に接触することなく乗車できる路線なんか200%ありません。

しかし長野では、ラッシュのピーク時でも通勤電車や路線バスは満車と言っても、すし詰め状態には絶対になりません。300%なりません。従って、他人と身体接触することはあり得ません。(もしあったら、それは痴漢です!!)

長野市もそうですが、県内のほとんどの地域では、社会人は自動車で通勤するのが普通なのです。この点だけ考えても、不特定多数の他人とは、接触する機会がもとより少ないと言えます。

繁華街の状態は

また、街中を歩くだけでも全然違います。

例えば、渋谷の竹下通りとか、上野のアメヤ横町を歩いてみて下さい。他人と全く接触せずに歩行できるでしょうか。400%無理です。絶対無理です。不可能です!

でも長野なら、駅近くの人通りが一番多いような繁華街を歩いていても、他人と接触することはありません。あり得ません。(あったら、それは変質者です!!)

このように、そもそもの話として、長野は人の数も少なければ、人の密度も低く、感染しにくい環境にあります。

そのことが、都市部よりも感染が拡大していない要因になっているのですね。

実際、春休み期間中にある公園で子供を遊ばせていたところ、ある女性が同じく子供を遊ばせに来ていましたが、その人の話しを聞いてみると、
感染リスクを避けるため、都内から移動してきた
とのことでした。(コロナ疎開?)

これは、それだけ「長野の方が安全だ」と言うことが、誰から見ても感じ取れるからなのでしょう。

密を回避しやすい

そして何より、長野では、密状態を回避しやすいということが感染が広がらない無視できない要素だと思います。

例えば、ラッシュ時の通勤電車の話を例にあげましょう。

感染拡大のために、勤務自粛や在宅勤務、時差通勤などの措置を採っても自ずと限界があり、完全に満車状態を解消することはできません。

実際、東京では非常事態宣言後も、朝の通勤ラッシュ時は、列車内で他人と1メートル以上の間隔をあけることは無理だと聞きました。

従って、都市部などでは社内の密状態は若干緩和したとしても、感染を防止できるくらいまでの状態にすることは難しいでしょう。

しかし、これが長野の場合だと、勤務自粛や在宅勤務、時差通勤などを推進すれば、感染防止の相応の効果は期待できる程度まで乗車率を下げることは、それほど難しくありません。

また、街内を歩行する場合についても考えてみましょう。

都内の中心地、とりわけ主要駅の周辺や繁華街などでは、個人個人が人との接触回避を意識したところで、常に他人と2メートル以上の距離を隔てることはとても困難と言えるでしょう。

しかし、長野市の場合、県庁所在地であるとは言え、市内のどこを歩いていてもしっかり意識さえすれば、他人と2メートル以上の距離を隔てることは決して難しいことではありません。長野県内の他の地域も同様でしょう。

更に、多くの人が集まり大規模なクラスターが懸念されるイベントなどに関して言えば、都市部ではイベントの規模や会場が大きく、集まる人も非常に多いのが普通ですし、都市部でしか開催されないイベントも少なくありませんから、それだけでもリスクが高いと言えます。

しかし、そもそもの話として、長野などではイベントの規模も会場も小さく、開催数も圧倒的に少ないですから、元から感染リスクは低いのです。

それに加えて自粛という話になれば、開催されるイベントはほとんど無くなります。事実上、ゼロですね。

仮に開催されることでもあれば、イベント数が少ない分だけ却って目立ち、もの凄い注目を浴びることになるでしょう。要は、自然と開催されること自体がまずなくなるのです。

以上のように、長野は元より密状態が低い分だけリスクが低いのですが、そこに「感染拡大防止を意識する」ことで、感染しにくい状態を作りやすいのです。

長野は発展していないから人が集まらない。
だからこそ感染拡大のリスクが低い。
結果として、より安心した生活ができる。

ちょっと皮肉な感じもしますが、こんな現実を目の当たりにさせられた思いを痛感しているこの頃です。

とは言え、現在も油断すればいつ大規模感染につながるか分からない日々が続いているのは事実です。

更に、気を引き締めてこの非常事態を乗り越えて行きたいと思います。

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