業務上、成し遂げるべき課題やテーマなどがあるかと思いますが、それを確実に完遂するためには何が必要でしょうか。
小さな課題や重要でないテーマの場合、やり方や取り組む姿勢が粗雑であっても、問題となることはありませんが、大きな課題や重要なテーマなどでは、そうはいきません。
細かい方法論は別として、完遂するのに最も大事な要素は、
「絶対に成し遂げるとのリーダーの強い意志」
と
「適切な手段・方法で、抜かりなく進めること」
の2つです。
逆の言い方をすれば、「成し遂げようとする意志の弱さ」、「なすべき手段や取るべき方法に対する打つ手の甘さ」が、完遂できない要因、遂行を遅らせる原因になります。
リーダーの強い意志こそが課題を克服
何ごとも、強い意志は大切ですが、殊に困難な課題やテーマを成し遂げようとするときには、手段や方法なんかよりも重要になります。
課題やテーマという以上は、それなりの壁やハードルがあるものですから、漠然とした気持ちでいれば、それらを乗り越えることはできません。
まして、壁やハードルが高ければ、なおさらのことで、安易な気持ちで臨めば、完遂することはおろか、全く遂行することすらできません。
そしてその強い意志は、リーダーにこそ最も求められる要素です。
部下が強い意志を持っていなくても、リーダーに強い意志があれば、下は自ずと引っ張られて行くものです。
また、これとは逆に、リーダーの意志が弱いと、かりに部下が強い意志を持っていたとしても、なかなか遂行できるものではありません。
従って、もし部下の立場で何かを遂行しようとした場合、いたずらに自らが動くよりも、リーダーに重要性や必要性を強く訴えて、リーダーに強い意志を持たせて行くことの方が、むしろ大切になります。
適切な手段・方法で、抜かりなく進める
さて、どんなに強い意志があったとしても、実際に業務を遂行するためには、具体的な手段や方法が無ければ、なんら進展しません。
業務を遂行するには、それに見合った手段、方法があるハズですが、壁やハードルがあるならば、手段・方法もそれなりにしっかりしたものでなければなりません。
また、たとえ、しっかりした手段や方法があっても、打つ手が甘くて、きちんと実施しなければ、確実に遂行することはできません。
要は、遂行するに当っては手落ちが無いように注意深く、また、油断しないで手を緩めずに進めるということです。
もし、ゆるみや甘さがあれば、後手を踏んでしまい、それは業務の遅涎につながります。
どちらが欠けてもダメ
以上の2つの要素は、どちらが欠けてもダメで、2つの要素が揃い、かみ合ってこそ、確実に遂行できるものです。
手段方法が優れていても、意志が弱ければ、結果としてどこかしらに、いい加減な部分が表れてしまいます。
また、意志が強くても、適切な手段、方法を採らなければ、無駄なところに力を費やすことになってしまいます。
リーダーの強い意志のもと、適切な手段、方法によって確実に推進するところに、課題・テーマを克服して、業務を完遂することができるのです。
そして、この2つは、仕事だけではなく、日常生活に於いて何か困難なことを乗り越える時や、どうしても成し遂げなければならない問題に直面した時などにも重要となる要素です。
何かの壁にぶつかった時などには、「強い意志」と「適切な手段・方法で、抜かりなく進めること」によって、乗り越えて行きたいものです。