水のトラブルが起きた時は、まず水栓を止めて慌てず最善策を考えるべき

まだ、さいたま市に住んでいた頃、自宅のキッチンの水栓から、水が漏れだしたことがありました。

Lixil製で温水と冷水の水量を、レバーで調節するタイプのもので、蛇口からではなく、蛇口の根本付近から、ちょろちょろと少しだけ水が出てくるような状態でしたので、単なるパッキンの消耗とは少し違うかなという感じでした。

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メーカで点検

一時的に対処するにしても、キッチンは日常的に頻繁に使いますから、使えなくなるのは不便ですし、放置すれば水の無駄になりますので、早急に処置する必要がありました。

水道周りの救急処置をしてくれる専門業者もありましたが、以前、実家で利用したときに、対応は早いものの、金額がバカ高かった記憶があり、メーカであればより安心もできるだろうと考えて、Lixilのサービス窓口に相談したのでした。

相談窓口では、水漏れの原因は実際に水栓を見てみなければハッキリしないとのことで、出張点検を勧めてきました。出張点検だけなら2000円位とのことで、修理しない場合はこの出張費用のみかかるとのことでした。

とにかく急いでいたのでお願いすることにすると、速やかに段取りを調整してくれて、その後サービスマンが訪れたのでした。

実際の点検作業を見ていたのですが、シンク下の水道の元栓を止めて、水栓の根本のカバーを外し、中のネジを外して、取付けられたパーツを取り外して確認、といった流れの作業で、結論として、取り外したパーツに付属する消耗部品が劣化していたとのことでした。

交換部品を取り付けて、今度は逆の作業をして、水が問題なく出るのを確認して作業は終了ってことで、極めて簡単、時間にして15分もあれば十分でした。

高額な請求

で、作業完了後に請求されたのが8000円余で、何であんなパーツ1つ替えるだけでいきなり数千円も高くなるの?という感じでした。

消耗部品をそのままの状態で元に戻せば2000円、消耗部品を新品に取り換えて元の状態にすれば8000円、そして消耗部品自体はどう考えても数百円もあれば十分な部品なので、「いったい何?」と思って、その場でサービスマンに理由を聞いたのでした。

その理由は技術料として5000円あまりが発生するということでしたが、元に戻せば技術料は掛からない、消耗部品を載せ替える差だけで技術料が発生する、作業量としては実質変わらないのに、これだけ金額に差が出るのは何とも不可解でした。

確かに人件費というのは掛かるもので、ある意味それくらいの額が相場なのでしょうが、私が最も不満に思ったことは、相談窓口へ電話をした時に、そのような詳しい説明が事前になかったことでした。

8000円といえば少しだけお金をプラスすれば、それなりの同様の水栓が新品でも買えてしまう値段でもあり、複雑な心境でした。

サービスマンに何とかならないものか聞いたところ、「料金については、一律決まっているのでどうしようもありせん」とのことでしたが、続けて「部品番号〇〇〇をご自身で手配して頂き、今の作業と同じように、ご自身で修理をされれば部品代だけで済みます。」とのことでした。

だったら、電話窓口に相談した段階で、そういう方法があることを教えてくれればいいのに~、というのがその時の正直な心境でした。

最終的に新品交換

結果としては、サービスマンによる修理は取りやめ、少し考えることにしました。そしてその後、ホームセンターで廉価品を購入して水栓全体を交換しました。それなりに長期間使って来ていたため、今後のことを考えた場合、この際、取り替えた方がいいと考えたからでした。

さて、最近では、メーカのホームページにトラブル対策方法がとても詳しく掲載されており、型式やモデルごとに構造や分解の仕方、取付け方法等が公開されていて、必要なパーツ番号も全て分かるようになっているので、個人でもその気になれば十分直すことができるようになっています。

当時は、そこまで情報が公開されていなかったようですし、実際、急に水漏れが起きたので、すぐに直したかったこともあって、じっくりと調べたりするゆとりはありませんでした。

もし水のトラブルが起きた場合、水漏れを早く止めたいあまり、安易な方法に走りがちです。しかし、水道の元栓は家屋全体の元栓の他、キッチン、洗面所、バスルールごとにもあるのが普通なので、必要な箇所だけ閉じれば、多少不便でも当面だけなら我慢できる筈です。

トラブル発生の際は、まずは必要な元栓を閉めて、対処法をメーカ等のサイトでじっくりと調べた上で、どのように処置するかを判断すべきです。

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