先日、ちょっとしたイベントがあって、妻がコサージュを付けることになったのですが、
「コサージュって右側につけるのかなぁ、それとも左側につけるのかなぁ?」
と妻が私に聞いてきました。
今までそんなことは意識したこともなく、改めて考えてみると、左右どちらにつけるべきなのか良く分かりませんでした。
コサージュといえば、入学式などのお祝い事の装いで、胸元につける花の飾りものなので、一般のアクセサリーと同様に、
「好きな位置に付ければ良い」
くらいにしか考えていなかったわけです。
右でも左でもよい
いざ、聞かれてみると何か礼儀や風習、或いはしきたりやマナーみたいなもので決まっているのではないかと気になり、ちょっとネットで調べてみました。
すると、どこを見ても
「つける位置には、特に決まりが無く、右側でも左側でもよい」
という内容ばかりでしたが、それと同時に
「一般的には、左側につけることが多い」
とも書かれていました。
「なんだ、特に決まりはないのか」
と思いながらも、まだ気になって腑に落ちない感じが残っていました。
実際はほとんどが左
そこで、長男の入学式の記念写真を引っ張り出して来て、参加した保護者がどちら側に付けているのかを確認しました。
すると、参加した保護者は全員、左胸に付けていて、右側につけている人はいませんでした。
「なんだ!『左側につけることが多い』どころではないでは無い。誰もいないではないか!!」
と言う感じで、どちらでもいいと言われていながら、現実は皆が左側であることに、
「何で?」
と言う疑問が湧いたのでした。
右利きが多いから自然と左に
そして、どうして左側が多いのかを調べてみると、どうやら
「日本は右利きの人が多いので、自然と左側につけるようになる」
のが理由のようです。
ちなみに
「利き目が右の人が多いから、左に付けた方が相手からは目立つため」
という見解もありましたが、これはあまり関係ないような気がしました。
いずれにしろ「右利きだから左側」という、シンプルな理由に対して、なるほどなぁと妙に納得してしまいました。
実際にコサージュを右手で付けようとした場合、右側に付けようとすると、腕を不自然に曲げなければできず、右手に少し負担がかかります。
逆に、左側に付けようとした場合、ほとんど右手に負担をかけずに付けることができます。
よくよく考えれば、一般に、ネームプレートを左胸につけるのも、左胸の方にポケットが付いているのも、右利きの人が多いからなんですね。
実際に、私は仕事中にメモが取れるように、いつも左胸のポケットにボールぺンをさしているのですが、仮にもしそれが右胸のポケットだと想像したら、非常に取り出しにくいと感じます。
高さの方が与える印象に差が出る
結論としていえることは、コサージュは左右どちら側に付けても良いのですが、右利きの人が多いことから実際は左側に付ける人がとても多いということです。
素朴な疑問から、当たり前のことを再認識させられました。
左右はともかく、コサージュを取り付ける高さは、胸あたりだと綺麗はきれいなのですが、それよりも鎖骨あたりにした方が、引き締まって見え、凛々しくて気品がある感じがしました。
左右の位置はどちらでもよいので、与える印象の違いが強く出る、高さに気を使うと良いでしょう。