先日、料理器具であるピーラーを使っていて、思わぬ怪我をしました。
指の先端を切って出血しましたが、その切り口を見て凄いキレ味であることを知りとても驚きました。
「日々当たり前のように使っているピーラーでも、注意しないと思わぬ怪我をするんだ」
と感じた生の体験を記します。
どんなピーラー
まず、ピーラーとは何かですが、野菜の皮などを剥(む)くために使用する調理器具のひとつです。「そんなこと知ってる」って声が聞こえましたが、念のための説明です。
私が怪我をした時に使っていたピーラーは、大きさや形がごくごく普通のタイプ、どこにでもあるピーラーって感じでした。(冒頭に掲載した写真)
実は、我が家には数個のピーラーがあって、幅が広いもの、取っ手がもちやすいものなど色々で、用途に応じて使い分けています。
そして、私が怪我をした時に使っていたピーラーは、その中でも特に切れ味(剥き味?)が優れたものでした。
怪我をした体験
もちろん、私がそのピーラーを選んだ理由は、キレ味が優れていたからでした。
切れ味がいいと、使っていてとても爽快なんですね。気分がいい感じです。
逆に切れ味が悪いとイライラしてきますよね。
で、その時に私が調理したものは、何と!、ただのチャーハンです。
「チャーハン作るくらいで怪我するな!!」って感じですよね。
「チャーハンでピーラー使うか!?」って話もありますね。
でも本当にチャーハンで怪我したんです。
で、怪我をしたのには理由があって、調理を急いでいた、つまり慌てて作っていたんです。
それにも訳があって、二人の息子がとてもお腹を空かせていたんです。
獲物に飢える2匹の猛獣の、強い強い視線を背中に強く感じていたんですね。
そして、親心として「少しでも栄養を採って欲しい」との思いから、人参を使ったんです。
その人参の皮を剥くのにピーラーを使い、そこで怪我をしたってわけです。
「えっ!?ピーラーで怪我?」
あり得ないと思った人も、けっこういるんじゃないでしょうか。
私も、怪我をするまでは、ピーラーで怪我なんてあり得ないと思っていました。
どんな怪我?
でも実際に怪我したんです。ザックリと切るような、剥(む)くような感じで。
ちょっと、人参の皮をピーラーで剥くことを想像してみて下さい。
右利きの人なら左手で人参を手で半分覆うようにつかんで、右手で上から下にピーラーを動かして剥きますよね。
そして、人参を少しずつ左手で回転させて、剥こうとする場所をズラしながら剥いて行きます。
そう言った動作を、とにかく急いでやっていたんですが、あと僅かで剥き終わるというところで、
「痛っ!!!」
となりました。
人参を回転させるタイミングと、そこに沿える左手の位置と、人参に走らせるピーラーの位置とに微妙なズレが発生して、左手の小指の先端が、人参の一部になってしまったんです。
その結果。
左手の小指の先端の爪の端が、完全に削ぎ落とされました。
小指の爪→人参の皮
ってことです。
その瞬間は、爪と皮膚との境目全体に血が滲むように走り、痛みがあり、ちょっとシミました。
時間が経過すると出血はすぐ止まり、触りさえしなければ痛くない状態になりましたが、何と言っても切り口が凄いです。
完全に爪が削ぎ落とされているんですよ!!
「もし、指の最先端だけではなくて、もう少し奥から削ぎ落とされていたら・・・」
と考えただけで、ゾッとしました。イヤすぎますね。冷や汗ものです。
ピーラーは、包丁やナイフなどと比べれば決して鋭利な道具ではありません。
実際、肌でちょっと触れただけでは出血などしません。
しかし、安易に考えていると思わぬ怪我をしてしまいます。
それをとても強く感じた一瞬でした。
大事なことは
「ピーラーで怪我なんかするものではない」
と思っている人も多いことでしょう。
実際、この体験をするまでの私もそう思っていましたから。
「ピーラーは、それほど鋭利でもないのになぜ?」
そう思う人もいることでしょう。
では、なぜ怪我をしてしまったのか。
その理由を考えてみると
- ピーラーは危なくないという安易な気持ちがあったこと
- 急ぎ、慌てていて動作が正確・丁寧でなかったこと
- 比較的切れ味のよいピーラーを用いたこと
などですね。
従って怪我をしないために大切なことは、慌てず丁寧に処理することや、必要以上に切れ味のよいピーラーを選ばないことなどです。
しかし、何より大事なことは、
「ピーラーでも、迂闊に用いればとても危険だという意識をしっかりもつこと」
でしょう。
皆さんも、ピーラーを使う時はこれを頭に入れて、私みたいに怪我をしないよう注意して使うようにして下さい。