長野市からは少し距離のある関谷温泉「湯っ蔵んど」。
須坂市なので足を運ぶのに苦労しますが、とても気に入りリピートするようになりました。
湯っ蔵んどは、単なる温泉と言うよりも、総合レジャー施設なのです。
だから、楽しみ方も色々あります。
リピータの私が、「湯っ蔵んど」の魅力をガッチリ紹介します。
目次
関谷温泉「湯っ蔵んど」の概要
関谷温泉「湯っ蔵んど」は、長野県須坂市仁礼にある、県内最大規模の日帰り温泉。
須坂市の健康福祉ランド、ゆれあい健康センターなどとも呼ばれています。
泉質は、単純温泉と呼ばれる低張性・弱アルカリ性です。
決して、スーパー銭湯の類ではありません。
温泉は、臥竜の湯と鎌田の湯の2つに分かれ男女の湯が一日おきに代わります。
個々の湯には、多種多様な風呂があり、浴槽だけでなく洗い場や脱衣所も広々としています。
風呂以外にも休憩所、大広間、更には食堂やカフェ、売店、パン屋、展望台など色々と充実。
まさに、健康を考えた複合施設と言えます。
温泉が好きな方なら、一度は来てみたい温泉ですね。
ちなみに、この施設はオープンから少しずつ変化しています。
結果として、公式サイトとパンフレットと館内掲示のレイアウト図はそれぞれ異なっています。
また、実際のレイアウトと違う個所が色々ありますので注意が必要ですね。
「湯っ蔵んど」に関するQ&A
さてここで、いきなりですが、Q&Aを載せておきます。
ちょっと知りたいことを端的にまとめておけば分かりやすく役立ちますからね。
値段やお得な利用方法
ではここで、気になるお値段について触れておきましょう。
値段は相場の値段
燃料費の高騰に伴って2022年10月に値上げされましたが、ズバリ大人料金は700円です。(2024年5月現在)
これは、長野市周辺の温泉では相場の値段。
これだけ設備が充実した温泉なら、むしろ安いと言えます。
長野市でこれだけの規模の施設なら、700円には収まらないですしね。
しかも、種々の割引を利用すれば、更に安くもなります。
値段的にもおススメの温泉と言えますよ。
支払いは現金以外も可
支払い方法が気になるところですが、基本は現金のみです。
但し、一階の受付と売店などはPayPayが使えます。
クレジットカードや交通系の電子マネーは使えません。
レストランは、券売機で食券を購入しますが、これも現金だけ。
逆に言えば、”現金のみ”を基本としていることで、料金を安く抑えていると言えます。
割引券などお得な情報
さて、お待ちかねのお得な情報です。
少しでも安く利用する、色んな方法を列挙します。
平日の17時以降は、平日ナイト料金が適用されます。
大人通常700円のところ、500円で利用できるからかなりお得です。
小人(小学生)も通常400円が300円になります。
ぜひ活用したいサービスです。
これは、須坂市民限定です。
須坂市民パスポートを提示することで、通常700円が600円になります。
シニアの方は、須坂市民シニアパスポートの提示で、500円になります。
平日の夜に利用すれば、上記は(大人もシニアも)400円になり、とてもお得です。
10枚で6,000円で、有効期限は発行から1年間です。
通常料金700円が、600円になるので頻繁に利用する方にはとても便利。
決して珍しいサービスではありませんが、確実に安くなります。
家族で購入して利用すれば、家族分をまとめて使うこともできますので、利用しやすいですね。
ぜひ覚えておきたいことは、たまに期間限定で、回数券割引販売キャンペーンが実際されること。
この場合、通常6,000円が500円値引きされて5,500円となりますので、絶対にお得ですね。
販売期間は、不定期なので、公式サイトのお知らせをちょくちょくチェックすることをおススメします。
また、通常の回数券の他にも、須坂市民パスポート、須坂市民シニアパスポート向けの回数券があり、5,000円なります。
更に、平日ナイト専用の回数券もあり、4,500円と大幅な割引が受けられます。
常用したいなら、半年間パスポートがお得です。
お値段は、30,000円ですが、日常の風呂替わりに利用するなら決して高くはないですよ。
家の風呂だと、ガスや水道代もけっこう掛かりますからね。
半年で43回以上利用すれば、通常料金700円を下回る計算。
近隣の方なら、利用を考えてみるのも悪くないでしょう。
希望すれば、誰でも無料でポイントカードを発行してもらえます。
一回の入館で、スタンプを1つ押してもらえ、10回分スタンプがたまると無料券を1枚もらえます。
要するに、10回利用すると、1回無料ってこと。
回数券の利用でもスタンプ押してもらえますから、回数券と併用すれば更にお得ですよ。
毎月10日、20日、30日は「湯っ蔵んどの日」と呼ばれます。
この日は、シニア(65歳以上)の方なら400円(通常は700円)で利用できます。
シニアでない方でも、この日ならポイント2倍です。
少しでもポイントを貯めたいなら、「湯っ蔵んどの日」に行くといいでしょう。
地味なサービスですが、覚えておきたいですね。
エキトマチケットを利用すれば、大人料金700円が500円になります。
エキトマチケットとは、JR東日本がサービスを提供する電子チケットです。
これは、ECサイト「JRE MALL」で購入するチケットで、会員登録(登録無料)が必要です。
ちょっと手間が掛かりもしますが、700円が500円になりますので、値引き幅がけっこう大きいですね。
賢く利用したいところです。
LINEでお友達登録をすれば、クーポンがもらえます。
クーポン利用で、入館料の値引きが受けられます。
期間限定で更にお得な入浴無料券のサービスをしていた時期もあります。
なので、今後も同様のサービスが期待できますね。
支払い方法は、現金が基本ですが、PayPayなら利用できます。
もし、PayPayがキャンペーン等を実施していれば、そのサービスを受けられます。
期間限定で、PayPayクーポン、PayPayポイントを獲得できる等できますので、見逃さないようにチェックしておきましょう。
地味ですが、積み重ねれば大きな得になります。
温泉クーポンがたくさん含まれた冊子本が市販されています。
この本は、毎年発刊される1年間の期限付きですが、多くの温泉で利用できます。
湯っ蔵んどもその対象施設なので、このクーポンを使えます。(通常は100円値引き)
温泉好きの人なら、この冊子本を買い求めて、色んな温泉を巡るのも悪くないでしょう。
湯っ蔵んどでは、宴会もできますが、入浴付きプランがあります。
これは、宴会時に入浴がセットになるだけでなく、次回利用できる入浴無料券も付いてきます。
なので、トータルでお得になると言えますね。
また、各種レジャー関連企業なら提携サービスを行う場合もあるでしょう。
だから、お得な情報に対して、しっかりアンテナを張っておきたいものですね。
なお、上記に示したお得なサービスは、併用できる場合もあります。
賢く組み合わせて利用しましょう。
風呂は広くてゆったりできる
では、施設を細かく見て行きましょう。
風呂は2種あり日ごとに男女入替え
まず、最も肝心の温泉ですが、「臥竜の湯」と「鎌田の湯」の2種に分かれています。
「臥竜の湯」は和風風呂で、「鎌田の湯」は洋風風呂。
対照的な2つの風呂を楽しむことができるのです。
この2種の湯は、1日ずつ男女交互の利用となり、「臥竜の湯」の場合、奇数日が男性用、偶数日が女性用です。
逆に「鎌田の湯」は、奇数日が女性用、偶数日が男性用になります。
2つの湯は趣が異なりますが、どちらも独特の風情を味わえますね。
基本的な風呂は揃っている
2つの湯の構成は微妙に異なるので、片方の湯にしかない風呂もあります。
しかし、全体としては多様な風呂が揃っています。
大浴場、露天風呂、ジャグジー、流水歩行風呂、寝湯、水風呂、源泉湯など。
基本的な風呂がきちんと揃っている感じです。
(浅瀬風呂、桶風呂は2024年6月現在、使用できなくなっています)
浴室も、脱衣所もとても広く、窮屈さを全く感じませんね。
サウナも充実
そして、注目したいのはサウナです。
今やどこの温泉でもサウナは珍しくありません。
しかし、その多くはいわゆる「単にサウナを設置している」レベルです。
それに対し、湯っ蔵んどの場合、サウナを使い分けられるんです。
サウナとしては、「高温サウナ」「スチームサウナ」「塩サウナ」の3種。
高温サウナは、高温の普通のサウナで、「臥竜の湯」と「鎌田の湯」にそれぞれあります。
また、「スチームサウナ」は蒸気を特徴としたサウナで「鎌田の湯」のみにあります。
「塩サウナ」は、塩を活用したサウナで「臥竜の湯」のみにあります。
複数のサウナを設置している温泉は、決して多くありませんから、サウナ好きには、魅力的な温泉と言えるでしょう。
風呂以外の設備も豊富
「湯っ蔵んど」は天然の温泉なのであくまで風呂が中心。
とは言え、不随する設備もかなり豊富なのです。
ボディケア
温泉と言えば、「癒し」ですが、それと切り離せないのがボディケアですね。
「湯っ蔵んど」は、ボディケアも充実しています。
まずは、「もみほぐし」をやっている「ほぐし屋本舗」があります。
ボディケア、フットケア、両方のセットコースの3つがあり、どれも時間で料金が決まってきます。
ネットで予約もできますし、温泉に入らず、もみほぐしだけの利用(入館料不要)も可能。
しっかり身体をほぐすなら、このマッサージに限ります。
少し料金が気になる人は、マッサージ機の利用が便利です。
「ちょっとほぐしたい」と思う人には、ちょうどいいですね。
更に、足裏マッサージ機なんかもあります。
足裏のツボを刺激してくれるタイプですが、安価なのが魅力です。
展望室
さて、地味な設備ですが、館内最上階には展望室があります。
標高も高くないので決して絶景とは言えませんが、ほぼ360℃を見渡せます。
回りに高い建物がないので、周辺の山々を含んだ辺り一帯が見られますね。
しかも、遠方に北信五岳を望むこともできるんです。
温泉で身体を癒し、展望室で景色を眺めて息抜きをする。
ひとつの楽しみと言えます。
Wi-Fi(ワイファイ)
さて、今やネットワークの時代。
だから、ネットワーク環境、特にWi-Fi設備は必須と言えます。
でも心配は要りません!「湯っ蔵んど」にも、きちんとWi-Fiが整備されています。
Wi-FiのIDは下記の3通りあります。
yukkuland-guest
yukkuland-guest2
yukkulandstation
セキュリティレベルはそれほど高くは無いようですが、いずれも暗号化されています。
3つのIDのうち、来客用に公開され、且つメインに使われるのが「yukkuland-guest」です。
もちろん無料のフリーWi-Fi。
電波の受信レベルが気になると思いますので、私が実際に測った結果を公開しちゃいます。
携帯電話の受信レベルも参考のため掲載しておきました。
これはソフトバンクの受信レベルですが、他の大手通信会社もほぼ同じだと思います。
施設の立地場所を考えると、建物の構造こそが直に受信レベルに影響すると考えられるからですね。
まず、館内の案内図を先に示します。
風呂は通信端末使用禁止で、機械・ボイラー室は立ち入り禁止ですから、それ以外の右側のエリアを抜粋した結果を示します。
実際のスマホの画面で確認した三段階のレベルを貼り付けています。
よく分かるように、
緑・・・受信良好
黄・・・受信可能
赤・・・受信困難
の3段階で示しました。
Wi-Fiの受信レベルについて言えば、基本的にエレベータを中心とした建物の円形部分の内部は1階も2階も受診レベルは良好でした。
大広間や和室などは、中心から離れるほどレベルが下がって行きました。
建物の最も端では、けっこう低レベルでしたね。
上記には記載していませんが、3階の展望室は建物の中心ではありますが、ちょっと受信レベルが低下(黄レベル)していました。
館外は、入り口付近ならレベルは十分(緑レベル)でしたが、My Gardenと呼ばれる花壇付近はレベルが低下(黄レベル)。
駐車場まで行くと、建物に近いところでも、基本的に受信不可でした。
大広間・休息所
休息所等もとても充実しています。
風呂を出て直ぐの場所に、ちょっと休めるラウンジがあります。
また、2階の大広間は、3つに区分けされた畳敷きの広いスペースで、食事などに利用できます。
1階には、市民ギャラリーと呼ばれるエリアがありますが、ここもゆっくりできる場所です。
このエリア周辺には、椅子なんかもあります。
ちょっと、離れたところへ行くとソファなんかも置いてあります。
建物のすぐ外には、ガーデンスペースが広がっています。
前述の展望室にも、椅子やテーブルがあるので、のんびり休めますね。
このように、館内のいろんな場所に、休息できる場所があるのです。
足湯
この設備は、「ひざっこ」と呼ばれる足湯です。
単なるお湯ではなく、れっきとした温泉の湯です。
館外に設置されていますので、誰でも利用可能。
ただ、冬場は利用できない制限があります。
飲食やグッズも充実
公式サイトに「食と癒しの日帰り温泉」と謳われている通り、「食」にも力が入っています。
その力の入れ方は本当にスゴイですね。
例えば、パンは専用の厨房があります。
くらワッサン(クロワッサンのこと)とか、オンセン牛乳パン(オブセ牛乳使用)などのオリジナル商品があります。
また、蔵カフェでは、ジェラートやビンの牛乳が提供されています。
最近は八十八だんごと呼ばれる、オリジナル商品も始まりました。
蔵ブレンドと呼ばれるコーヒーは、なんと、有機JAS認証を取得した優れもの。
ピザは、美味しく焼くために石窯(いしがま)を備えているそうです。
本格的ですね。
蕎麦は、蕎麦打ち専用コーナーを持つ手打ち。
レストランは、地元食材などを活かしたオリジナリティの強いメニューがたくさん。
まさに、色んな食を楽しめる施設です。
まだまだ、紹介しきれない魅力がいっぱいの「湯っ蔵んど」です。
行ったことのない人は、ぜひ足を運んでみてください。