子供が学校で使う絵の具用のパレットは、色がなかなか落ちないので、「何とかならないものかなぁ」と思う人も多いと思います。
我が家も例外ではなく、3学期が終わって学校の絵の具を持ち帰ってきた子供が、なかなか汚れが落ちないパレットを指さし「キレイにしてよ」と頼んで来ました。
擦るのは避けるべき
これを見て思い出したのは、小学校時代に私自身が抱いていた「絵具パレットって、キレイにならないものだなぁ」という記憶でした。大人になった今、この際だから、徹底的にキレイにしようと考え、試行錯誤してみることにしました。
まず、試したのは塩素系の漂白剤に付ける方法ですが、全くと言っていいほど、効果はありませんでした。続いてカビキラーですが、これもダメでした。
次なる手段はアルコール系かと考えたのですが、表面が化学反応を起こしてしまうと取り返しがつかないと考え、試すのを止めました。
次に考えた方法は、普通の中性洗剤ですが、この効果は限られ、汚れは僅かにとれた気がしただけで、汚れは残ったままでした。
そこで、クレンザーなどの研磨剤や中性洗剤とブラシを併用する方法を思いついたのですが、パレットの場合は通常プラスチック製なので、表面を傷つけてしまうと、却って色が落ちにくくなると判断し、これも試すのを止めました。
力強くゴシゴシやれば、落ちるだろうとは考えましたが、一時的に良くなっても意味がありませんからね。
重曹で試すが…
そして、その次に試したのが、重曹を使う方法でした。重曹をぬるま湯に溶かして、浸(つ)けておき、時間が経過したら、やわらかいスポンジでこすって落す方法です。
この方法って、ネットで色々紹介されているようですが、実際やってみるとダメでした。
ネット上の記事では、あたかも簡単にキレイに落ちるようなことが書いてありましたが、3時間浸けて、強めにこすっても効果は全くと言っていいほど得られませんでした。
これだけネットに載っているのに「なぜ?」って感じがしたので調べてみたのですが、ネット上の記事などは、実際にやってみた様子を写真で掲載していないものが多く、自身で確かめもしないで書かれている記事が目立ちました。
また、写真付きで汚れを落とす様子を掲載している記事もありましたが、大人用の絵具で、しかも使ったばかりのパレットで試した様子で、小学生が使うような絵具で、時間経過によってこびりついて取れないようなパレットではありませんでした。
恐らく、子供が小学校などで使う絵具の場合は、大人用の絵具の成分とは異なりますから、効果の有無の差が出てくるのでしょう。
消しゴムが最適
さて、最後に試したのが消しゴムを使う方法です。結果は、見事!驚くほど汚れをキレイに落とすことができました。
冒頭の写真が消しゴムを使う前の状態で、下の写真が消しゴムを使って、パレットの左下の部分を処理した後の写真です。
左側のエリアでは緑っぽい色がどうしても残っていましたが、エリアの右半分の汚れがキレイに落ち、あきらかに違いがあることが誰にでも分かると思います。ちょっと拡大します。
そして、この方法の利点を改めて考えた時、最も適した方法だとつくづく思いました。それは、
・学童は絵具類を通常、家に持ち帰らない
・子供が手軽にできる方法なので親が手間をかける必要がない
・消しゴムは常備学用品なので児童が学校で処理できる
といった理由があるからです。
もちろん「パレットの構造が複雑な部分には消しゴムを当てるのが難しい」といったデメリットもありますが、当て方を工夫すれば、目立つ汚れはほぼ除去することができます。
何よりも、絵具パレットは、いつも使うようなものですから、完璧にキレイにする必要はないですからね。
このように、消しゴムは、児童が学校で使うような絵具パレットにこびりついた汚れを落とすのに最適です。「9年落ちのパソコンラックが高額で買い取られたその秘訣は」という記事にも紹介していますが、消しゴムって、汚れ落としの道具として、色々と重宝するものです。