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意外と知らない消火器の使い方の基本。いざという時に備えて要点を抑えよう。

先日、私が住む自治体で消火訓練が実施されました。その際、専門家から消火器の使い方についての指導と実演をして頂き、分かっていたハズの消火器の使い方についても、意外と知らない点もあるものだと感じました。

いざという時にしか使わない消火器ですが、もしもの時にきちんと使えないのでは意味がありません。今回の消火訓練で指導頂いた内容をもとに、実際に消火器を使う上で心得るべきことをまとめました。

初期消火が大切

火災においては初期消火は非常に重要だと言われています。火災が発生した場合、ある段階に到ると一気に火が燃え広がり、ひとたび燃え広がってしまった場合は、素人が消火するのは無理だと言われています。

また、119番通報をしてから、実際に消防車が駆け付けるまでには時間を要しますから、その分だけ被害が拡大してしまいます。

従って、火災が拡大しない段階での初期消化活動はとても大切で、初期消火の良し悪しで対象家屋等の被害状況が明暗を分けるといっても過言ではありません。その初期消火で最もよく使用される設備が消火器で、これを適切、且つ効果的に使うことが重要になります。

消火器は身近なものでありながら、操作がそれほど難しくないことが理由で、いざとなったらきちんと使える」などと安易に考えてしまう傾向もあると思いますが、実は意外と知らない点も多くあります。

設置場所を認識

また、身近なところに設置してあるものですが、実際に設置してある場所すら認識していない人がすごく多いのが実情です。もし、「一番近くにある消火器はどこに設置してありますか?」と問われたら、果たして即答できるでしょうか。

消火器は身近なところに設置してある

いざという時に消火活動が遅れないためにも、設置場所はきちんと確認しておくべきです。手順を認識することも大切ですが、まずは消火器の設置場所をしっかり認識しておくことです。

集合住宅であれば、その住宅内の指定場所にいくつもの消火器は設置してあるものですし、また、町内には市町村が準備した消火器が色々な場所に設置してあるものです。そして、職場においても建物内の至る所に設置してあります。

まずは、家や職場など、日々生活の場としている地域に設置してある消火器の場所を、しっかり把握、認識しておくことです。設置場所が頭に入っていれば、いざという時に少しでも迅速な対応ができるのです。

手順は難しくない

さて、実際に火災が発生した場合、まず真っ先にやるべきことは「火事だ~ !」と大きな声で叫ぶことです。

もし火災が広がってしまった場合、火災発生の認識が遅れる分だけ被害は拡大しますし、時には人命に影響する場合も出てきます。そして、火災を周りに知らせることで、消火活動を手伝ってもらうことが期待できます。ひとつの消火器で消せない火災でも、複数の消火器を用いて、協力して消火活動を行えば、消火できる場合も多くなるハズです。

ひとりで出来ることには限界がありますから、可能な限り多くの人に協力してもらえれば、それだけ効果的な消火活動ができます

具体的な消火活動の仕方ですが、流れとしては下記の通りです。

(1)消火器の設置場所から火災現場まで消火器を持ち運ぶ。
(2)消火器を置き、安全栓を外す。
(3)ホースを本体から外して手で持ち、火災の方に向ける。
(4)本体を持ちレバーを握って消火剤をかける。

以上の流れだけなら誰でも知っているところだと思いますが、それぞれの操作にて大事なポイントがありますので、しっかりと覚えておきましょう。

消火の手順そのものは決して難しくない

大事なポイント

(1)消火器の設置場所から火災現場まで消火器を持ち運ぶ時に、本体のホースの根本を持たないことが大切です。持ちやすさから、とかくホースの根本部分を持つことがあるのですが、消火器本体はそれなりの重量がありますので、その重みに耐えられないで、根元の部分が壊れてしまうことがあるのです。消火器を持つ時は必ず、レバー(取っ手)の部分を持つようにしましょう

但し、持ち運ぶ前に安全栓を外してしまうと、何かのハズミで消火器内部の消火剤が出てしまい、火災現場に到着したら使えない状態になることがあります。安全栓は、火災現場に到着するまでは外してはいけません

消火器を運ぶ時はホースの付け根を持ってはいけない。封印も火災現場に着くまでは外さない。

(2)消火器を置き、安全ピンを外す前に、消火活動をする場所を決めなければいけませんが、消火器から火元までは最低3メートル以上は離れるようにします。消火器自体は、圧力があるので6~8メートルほど先まで消火剤を飛ばすことができます。あまり近すぎると効果的に消火を行えません。

また、屋外で消火活動をする場合は、火元の風上の方向から消火するようにします。風下から消火すると、消火剤が風で戻されてしまう恐れがあるからです。更に、室内で消火活動をする場合は、事前にしっかりと出口を確認しておくことが大切です。特に粉末タイプの消火器だと、消火器の使用後は、室内は消火剤で充満して、視界がよく効かなくなるので注意が必要です。

(3)ホースを本体から外して手で持ち、火災の方に向ける時に、ホースは必ず先端の部分を持つようにします。ホースの先端以外の部分を持つと、狙いが定まらず、消火剤が不要な場所に掛けられて、無駄になってしまいます。

(4)本体を持ちレバーを握って消火剤をかける時は、放出先は火の中心では無く、火元(下方)を狙うようにします(火を狙わず、火元を狙う)。火をめがけてかけても、消火には有効ではないからです。

また、同じ火元でも奥の方は狙わず、手前の方を狙って左右に振りながら消火して行きます。そして様子を見ながら、徐々に奥の方に向けて行くのが効果的です。一般に広く普及している消火器は約20秒間、消火剤が出ますので、その間に、いかに効果的に消火剤を放出するかがカギになります。

【関連記事】火災時に役立つ屋内消火栓。きちんと認識すべき使い方の基本。

以上、消火器の使い方の基本をまとめましたが、要点をよく押さえて、いざという時に備えておきたいものです。

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