ある休日の朝、先に目を覚ましていた妻が寝室にやって来て、私を起こしに来たのですが、窓のカーテンを開けた途端、急に冷たい空気が入り込んできて「冷やっ!」としました。
カーテンがあることで、部屋の温度がこんなにも違うのか、というのがその時の印象で、実際どれくらい違うのか気になっていました。
カーテン内外で3.6℃の差
そこで、日を改めて実際に測ってみることにしました。
まず、朝起きた時の寝室の中央付近の室温を測定したところ13.4℃で、カーテンを閉めたままの状態でカーテンの外側と窓の内側の空間の温度を測ってみたところ9.8℃でした。
ちなみに、この時の外気温も、参考までに測定してみましたが、1.1℃でした。
これらの結果から、カーテンの外側と内側との温度差は3.6℃(=13.4-9.8)にもなるわけで、カーテンがあるだけで、これだけの断熱効果が得られるのは、凄いことだなぁ、バカにならないなぁと思いました。
カーテンの断熱効果は無視できない
その後、カーテンを開けて部屋の温度が落ち着いたところで、室内の温度を改めて測ってみたところ11.0℃でした。
この時、部屋のドアを開けてしまったので、廊下から空気が入ってしまった影響もあります。
また、部屋内の空気の循環の仕方や、温度分布の偏りの影響もあるので、この温度が、どういう意味を持つかは簡単には説明できないでしょう。
しかし、ザックリ言ってもカーテンを開けてから2度以上(13.4-11.0=2.4)は変化していますから、カーテンによる断熱効果が大きいことに変わりはないと言えます。
恐らく、ひと晩カーテンを開けたままにしていたら、室温は少なくても1℃や2℃は低くなっていたに違いないのではないでしょうか。
さて、使っているカーテンですが、遮光性も高い比較的厚手の生地で、ブラインド用の薄手のカーテンと合わせて2枚のカーテンを閉めていた状態でした。
窓の大きさは縦横ともに約115cmの長さで、サッシのガラスは二重構造となっていて、カーテンの大きさは窓枠を全て覆うだけでなく、窓枠下は15cmくらい長めのサイズです。
窓枠の四方は、カーテンとの間に若干の隙間があるので、多少は冷気の入り込みが有ったとは思いますが、その影響はそれほど大きくは無いと感じています。
ちなみに部屋の広さは6畳余です。
カーテンの素材も大事
ところで、以前、室内の窓際に氷ができた話を記事にしましたが、今回測定した、外気温とカーテンの外側の温度差8.7℃(=9.8-1.1)を単純にこの話題に当てはめてみましょう。
外気温が-9℃なら、上記の温度差から窓際は-0.3℃度という計算になり、室内に氷ができるのも無理はない、となっとくできます。(もちろん単純な比例関係というわけではないでしょうが…)
我が家では、夏場は薄手のカーテンで、冬場は厚手のカーテンと、季節によって取り換えているので、これも影響としては無視できないと思います。
暖房機器は、設定温度を1度変更するだけでも燃料費や電気代がだいぶ違うといわれます。
そう考えると、断熱性の優れた素材のカーテンを選び、窓枠サイズをしっかり覆えるサイズを選ぶことってすごく大切ですね。
普段はあまり意識しないカーテンによる断熱効果。
今回の経験を通して、非常に大切なことだと痛感しました。
まとめ~カーテンを見直してみては
今回は、冬場の寒さを当して断熱の効果を感じた経験でしたが、これって夏場においても冷房効果を上げるために重要な要素の一つだと感じます。
光熱費って累積すると影響が大きいですからね。
改めて考えてみると、家屋は天井裏や壁などには断熱素材がぎっちり詰められていますから、断熱のポイントは断熱素材の無い窓になる筈です。
なので、今まであまりカーテンによる断熱の重要性を意識したことがない人にはカーテンの見直しをしてみてはいかがでしょう。
断熱効果が高いカーテンほど、遮光効果も高い。つまり、断熱効果を上げようとすると暗くなります。
また、隙間があると熱を遮る効果が下がってしまいます。
断熱効果を求めるならカーテンの素材を求めるのは当然。
でも、それ以外の要因もとても大切だと感じます。
カーテンによる断熱効果を得るために特に重要だと感じるポイントをまとめると、
- 窓を覆うのに十分なサイズのカーテンを選ぶ
- 必要なら季節に応じてカーテンを入れ替える
- 必ず内外2枚のカーテンを取り付け状況に応じた開け閉めをする
です。
あなたも、冬場の寒さや夏場の暑さをしのぐためにも、カーテンを見直してみてはいかがでしょう。