長野は寒冷地か?

寒い日々が続く中、ふと頭をよぎったことは、今住んでいる長野は寒冷地なのでは、ということです。

長野は寒冷地か?

そこでまず、そもそも寒冷地とは何かということを調べてみると、ウィキペディアには

冬の寒さが厳しい地域のこと。ケッペンの気候区分で寒帯(E)、または亜寒帯(D)に属する地域

と記述してありました。

そして、そこに掲載してあった冷帯(亜寒帯のこと)地域の地図を見たところ、長野県全体ではありませんが、私が住んでいる長野市を含む多くの地域は、その冷帯に相当することが分かりました。

長野市は寒冷地

そうか、ここは寒冷地なのかと思いつつ、東京からわずか200km余りで、北緯としてもあまり高くなく、豪雪地帯である北陸より南方であるということで、あまり実感がわかない感じでした。そこで、ちょっと寒冷地について調べてみることにしました。

販売車両は全て寒冷地仕様

さて、寒冷地ということばを聞くと、寒冷地仕様とか、寒冷地手当といった関連した言葉を思い浮かべたりします。

寒冷地仕様とは、水分の凍結対策をはじめ、寒さの厳しい場所での使用を色々と考慮して設計された製品のことです。

以前、長野に引っ越してきたばかりの頃、近くの自動車のディーラーで聞いてみたことがあったのですが、この地域(長野市)で販売している車両は全て、寒冷地仕様になっているとのことでした。

その当時は、そういうものかと思っただけで、長野市が寒冷地かどうかは特に考えてもみませんでした。

公務員は寒冷地手当の対象

そしてもう1つの寒冷地手当とは、全国に事業所や支社、支店をもつ企業が、寒冷地に勤務する労働者に対して、暖房費用が相応かかることから、実質賃金の不均衡が発生しないように支給する賃金のことです。

私が勤務する会社も、全国に勤務地が点在していて、寒冷地手当なる制度はあるのですが、残念ながら長野はその対象外となっています。

寒冷地手当については、国家公務員の場合「国家公務員の寒冷地手当に関する法律」というのがあって、支給対象の区分を、最も寒い一級地から四級地までの四段階に分けて、級区分ごとに支給額を定めています。

そして、長野県のうち長野市や松本市、上田市をはじめとした、いくつもの市町村は四級地の地域に含まれています。この法律を見ると、やはり長野市は寒冷地なのだと認識できます。

さて上記のように、寒冷地とは「冬の寒さが厳しい地域」なので、実際の気温を調べて比較してみることにしました。

各地の気温と比較すると

用いたデータは気象庁が公開している気象データのうち、1981年~2010年の30年間を平均した、平年値と呼ばれる統計データについてで、長野市との比較のため、北部の主要都市(各市の気象台の観測値)をいくつかピックアップして表にしてみました。

平均気温の比較

最高気温の比較

最低気温の比較

3つの表は、各月の平均気温、最高気温、最低気温を意味し、色分けの意味は、長野に比べて気温が高い場合はピンク色、気温が低い場合は水色、変わりがない場合は無色(白)で示しました。

北部だから寒い訳ではない

これを見て着目すべきは、比較した都市は全て長野市より北部に位置(北緯が高い)するにもかかわらず、長野よりも寒くない都市が幾つもあり、北部だから寒いとは限らないということです。

この一番の理由は、長野の高度(海抜)が高いことによるのですが、実際、長野市では山間部を除く盆地あたりでも、海抜400メートル以上ある地域もあります。

従って、平野部にある北部の都市と比べた場合に、逆転現象があっても何ら不思議ではありません。(長野気象台は標高418.2m)

高度が高い影響は大きい

特筆すべきは、冬場の平均気温では、かなり北部にある秋田よりも低いことで、さらに冬場の最低気温だけを見れば、秋田より更に北にある本州最北端の青森よりも低いのです。

長野は、どうりで寒いわけだ、となっとくした訳ですが、これも高度が高いことによるのでしょう。秋田や青森なんかは東北でも比較的北部に位置しますから、高度が高いということはその影響が大きいのだなぁと感じます。

比較的高度の高い盛岡は、盛岡より北にある青森よりも寒くなっているのを見ても、高度の影響が大きいことがよく分かります。

ここで、視覚的に分かりやすいように、特に寒い札幌、稚内、盛岡、及び比較的暖かい新潟を除いた7都市の冬場(12月~3月)の最低気温について、グラフにしてみました。

長野の冬場の最低気温は、最北端の青森、八戸と差がないことが良く分かります。

このように、色々な見方をしてきましたが、結論としては、長野市をはじめとした長野県の多くの地域は、寒冷地といえるのですね。

長野に引っ越して来る前までは、この地が寒冷地という意識はなかったのですが、改めて調べてみた結果、はじめて寒冷地だという認識を持つことができました。

私のように、あまり寒冷地だという自覚を持っていない人もけっこういるのではないでしょうか。

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