都内の運転に慣れていないと、運転するのが難しいと感じたり、戸惑ったり危険を覚えたりすることがあるかも知れません。
しかし、そのように感じるのは、単に都心部の運転に不慣れなだけではなく、持っている運転の感覚の違いによることが多いのです。
初心者でも分かるように、運転の感覚の違いを切り口に、都内を安全に運転するための注意点やコツを16項目にまとめました。
目次
- 1 都内も地方も運転したからよく分かる
- 2 恐いと感じる自動車よりも、まず公共交通機関を考える
- 3 交通を取り巻く環境の差を理解する
- 4 安全のための具体的な注意点やコツ
- 4.1 1.全てが市街地と心得る
- 4.2 2.道路との交差点では十分手前できちんと停止
- 4.3 3.右左折時には事前に横断者などを確認
- 4.4 4.視界のきかない交差点は停止後に最徐行
- 4.5 5.車線変更はウィンカーを利用し、タイミングを見計らう
- 4.6 6.飛び出す可能性を常に意識
- 4.7 7.車道を走る自転車がいることを常に意識
- 4.8 8.首都高は路線図を前もって確認・把握
- 4.9 9.優先道路へは車間を充分確認してから進入(安全確保)
- 4.10 10.複数車線の幹線は車線幅を強く意識して走行
- 4.11 11.踏切では前の車両が停止しないことを確認
- 4.12 12.夜間走行ではライトはハイビームにしない
- 4.13 13.降雨時の走行では車両近辺の歩行者等に細心の注意
- 4.14 14.交通量の多い車線で停止したい時は脇道に入る
- 4.15 15.右折時は予めしっかり右に寄る
- 4.16 16.合図の意味をきちんと理解
- 5 都内を安全に運転するためのまとめ
都内も地方も運転したからよく分かる
この記事を読もうとしたのは、
- 都内の運転は難しい
- 都心の運転は恐い
- 東京では運転できない
などの感覚を持ったからだと思います。
だから、都内で安全に運転するための注意点やコツを伝えたいと思いますが、ここではそれらに触れる前に、まず、運転に対する感覚の大切さに触れておきます。
それは、「運転に対してどのような感覚を持つべきか」の方が、単なる注意点やコツよりも重要だからです。
私は東京で生まれ育ち、長年、都内を自動車で走り回っていました。
埼玉に引っ越した後も、都内へは自動車で通勤して、一時期は年間5万キロも走行していましたから、都内を中心とした首都圏の運転にはとても慣れていました。
ところが、長野に移り住んだことで地域による運転の感覚の違いを強く感じるようになったのです。
引っ越した当初は、長野の運転感覚は異質であるとすら感じていた時期もありましたが、徐々にその差は自動車を取り巻く環境の違いの影響が大きいことが分かってきました。
これについては、以前に書いた記事がありますので、もし興味があれば下記の記事をご覧下さい。
そして、地域による運転の違いを日々味わう中に、
「都内の運転が難しい」
「都心の運転は恐い」
と感じる人の気持ちがとてもよく理解できるようになりました。
「なるほどなぁ」と実感を持てるようになったのですね。
だから、「都内の運転はたいへんだ」と感じる人のために記事を書くことにしたのですが、運転の感覚が違うところにいくら注意点やコツだけを伝えても、本当の意味で理解しては貰えないと考えました。
そこで、具体的な注意点や運転のコツに触れる前に、まず交通手段に対する姿勢や運転の感覚などについて説明しておきます。
また、実際の注意点やコツについても、運転に対する感覚という切り口で分かりやすく説明します。
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恐いと感じる自動車よりも、まず公共交通機関を考える
さて、いきなりですが
「そもそも、あなたは本当に都内を運転する必要があるのでしょうか?」
特に、地方から移り住んできた人は、「移動手段と言えば自動車」という感覚が強いですから、「運転するには何に注意すれば良いのか」を自然と考えるのでしょう。
しかし、都内を移動する交通手段は自動車だけではなく、多くの場合は、電車やバスと言った公共交通機関を利用する方が便利です。
東京の暮らしに慣れていない人の中には、都内の公共交通機関がとても充実していることを知らない人が多くいます。
運行本数は多いですし、始発は早く終発も遅く、都内を網目のように覆っていますから、不便を感じることはごく稀です。
都内の運転を考えている場合、まずは公共交通機関の利用を検討してみるのも選択肢の一つです。
都内に住んでいた頃の私も、自動車と公共交通機関は使い分けていました。
実際に私が絶対に自動車を利用していたのは、下記のような場合でした。
(1)帰宅が遅くなるので終電や終バスがなくなる
(2)東京を通過しないと目的地に行けない
(3)重たい荷物や人を乗せる必要がある
(1)は、交通機関の運行時間を越える範囲、端的に言えば最終電車や最終バスが終了した後に帰路に向かう予定がある場合です。
(2)は、神奈川県から埼玉県へ自動車で移動するなど、都内を通らなければ目的地に行けない場合です。
(3)は、荷物が多かったり重たかったりして電車などでは不便な場合や、身体の不自由な人などを送迎するような場合です。
私は、人よりも自動車での移動を好んでいましたから、上記(1)~(3)以外の場合でも、状況によって自動車をよく利用していました。
とは言え、都内は駐車場の料金が高く、道路も複雑で運転しにくく、渋滞もしますから、必ず状況をよく考えた上での判断でした。
要は、都内の状況をよく知らない人が、理由もなく安易に自動車で移動するのは決して賢いとは言えません。
特に地方から引っ越してきた人は、自動車が便利だと思い込みがちです。
都内に慣れていないのであれば、まずは公共交通機関を利用することも考えるべきです。
交通を取り巻く環境の差を理解する
では、運転の感覚の違いについて触れたいところですが、その前に、その感覚の違いを生む要因を説明しておく必要があります。
これを理解しておかないと、運転の感覚の違いを深く理解できないからです。
そもそも、都内の運転に違和感を覚える人は、別な地域の運転になれてしまっているからですが、その違いは、運転する環境が異なることが大きな要因になっています。
人や車などの数や密度が違う
まず、都内と他の地域との大きな差は、人や自転車、自動車などの数が絶対的に異なります。
都内は、人口が非常に多く、人口密度も極めて高くなっています。日中は千葉・埼玉・神奈川などから通勤や通学で流入してくる人も多いですから、なおさらのことです。
つまり都内では、徒歩、自転車、バイク、自動車などの手段を問わず、地方では考えられないくらい多くの人が移動するのです。
都内を運転すれば、自動車はもちろんのことですが、歩く人、自転車に乗る人、バイクを運転する人などが多い分だけ、接する機会も増えますから、より注意深くなければならないのです。
それこそ、繁華街を走行する時には、車両が人によって囲まれてしまうくらいの時もあり、常に人や自動車と接触する可能性が隣り合わせていると言えます。
要は、都内では接触する可能性が高い分だけ、運転には気を使わなければならないのです。
都内の運手に慣れていないと、
- 人が多すぎて、いつ飛び出してくるか恐くて不安だ
- バイクが多く走行しているので接触しそうで危ない
- 左右前後を自動車に囲まれるので窮屈な感じがして疲れる
などといった感覚を持つことでしょう。
しかし、都内を運転するなら、これらはむしろ当たり前のことです。
人が多くて密度も高いからこそ、自動車の運転は常に大きな危険と隣り合わせているのです。
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都内特有の道路構造がある
運転する際の環境の違いは人の多さや密度だけではありません。
もう一つ大きな違いは、道路の構造などです。
まず、東京という比較的狭い地域内に、網の目のように入り組んだ道路が走るわけですから、道路幅は自然と狭くなります。
道路が狭ければ走行しにくくなりますし、走行しにくければ運転するのが怖いと感じるのも自然です。
中には、対向車とすれ違えないくらいの細い道も多くあり、運転が難しいと感じる要因にもなっています。
また、単に道路幅が狭いだけではなく、複雑に入り組んだ道や変則的な道路構造も数多くあります。単調な道路構造なら走行しやすいものですが、構造が複雑だとその分だけ走りにくくなります。
更に、狭い地域でありながら、一方通行となる車線や、進入禁止、駐停車禁止となる車線が多く存在します。
時間帯によって進入禁止となる道路も少なくありませんし、世田谷区などの一部には、行き止まりが多い地域や迂回が難しい場所もあります。
このような都心ならではの道路構造が運転を更に難しくさせています。
そして、取り巻く環境の違いは道路だけに限りません。都内は建築物なども多く、視界が妨げられる傾向にあります。
特に、交差点付近に建物が密集していると、交差する道路を通行する人や車両が見えにくく、全く見えない場合もあるため、とても運転しにくくなります。
都内では、道路交通を取り巻く環境が地方の環境とは著しく異なるのです。
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感覚を改め運転に慣れるべき
では、運転に対する感覚について述べます。
ここで記述する内容については、自動車の運転そのものが不慣れな初心者やペーパードライバーにとっては、あまり関係ないかも知れません。不要だと思う方は読みとばして下さい。
逆に、都内とは別な地域の運転に慣れている人は、よく読んで欲しいと思います。
さて、人は環境に慣れる性質を持っていますから、交通を取り巻く環境が異なれば、運転に対して身に付く感覚にも違いを生じます。
従って、都内を運転するからには、今までの感覚を変える必要があります。
端的に言えば、都内の運転に不安を覚える人は、まず何よりも、
「今まで持っていた運転の感覚が不適切だった」
との認識を持つべきです。
逆に言えば、
「今まで持っていた運転に対する感覚は捨てるべき」
とも言えます。
前述の通り、都内は人や車両が充満し、道路も複雑で混雑し、視界もききにくい傾向がありますから、運転に対してなお一層の厳格さが求められるのです。
言い方を変えれば、常に注意が要求されるのが運転であり、本来はむしろそれが当たり前のことです。
ハンドルを握る以上は、責任もありますし、緊張することもストレスを感じることも当たり前です。
自動車運転免許証は、その名の通り、その人が車両を運転することを許している証です。
交通法規やルールを守り、正しい運転操作によって安全かつ迅速な運転ができると判断されたから運転を許されるのです。
ところが、地方の運転に慣れてしまった人は、ある程度いい加減な運転でも安全を確保できてしまっていたため、交通法規やルールに対する厳格さを欠く習慣が知らないうちに身に付いてしまう傾向にあります。
換言すれば、正しく厳格な運転操作が身に付かずに来てしまったとも言え、分かりやすい例で言えば、自転車に乗る感覚に近い運転をしてしまうのです。
繰り返しますが、都内では、人や車両が充満し、道路も複雑で混雑し、視界もききにくいなどの環境がありますから、より厳格な運転が要求されるのです。
「都内の運転は下手だ」などと難しく感じるかも知れませんが、きちんと危険を予測して、しっかりと安全確認さえすれば、都内の運転は決して恐くはないと言えるのです。
また、「都内のドライバーは運転が荒い」と考えて恐がる人もいるようですが、荒い運転をするような人はごく一部だけで、むしろ、やさしくマナーの良いドライバーが多いのが都内です。
地方から都内に移り住んだ人は、「根本の感覚を変えるんだ!」という強い思いで都内の運転に臨むことが大切でしょう。
そして、新しい感覚に慣れ、「これこそが正しい運転の感覚なのだ」との実感を持てるようになって欲しいと思います。
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安全のための具体的な注意点やコツ
では、危険を回避するための具体的な注意点について述べて行きます。
運転操作上は当たり前のことだと思う人もいるかも知れませんが、実際に都内の運転に不慣れな人がよくするミスなのです。
一つひとつの注意点について、その意図を考えながら読んで欲しいと思います。
1.全てが市街地と心得る
地方や郊外から都内へ初めて来た人は、人の多さや混雑に驚くのではないでしょうか。
都内では、その全域で人が活動しているわけですから、基本的にどこを走行しても常に人などと接触する可能性があります。
地方などでは駅周辺に市街地が広がり、隣接駅との間には畑や野原などがあることも多いですから、駅から離れた地域を走行する時は、人との接触をあまり心配する必要はありません。
ところが都内では、市街地が切れ目なく続いていて、どこにでも人がいる可能性があるだけでなく、建物などで視界もきかないため、常に歩行者等に細心の注意を払うなど、気を使った運転が求められます。
自動車がやっと通行できるような細い道でも、人や自転車が多く通る場合もあり、気を緩めればすぐに接触してしまう機会も少なくありません。
まずは、意識として「都内は全域が市街地だから、十分に速度を考えて走行すべき」と心得て運転に臨みましょう。
また、都内では、ところどころで徐行や最徐行するのは当たり前のことだと認識しておきましょう。
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2.道路との交差点では十分手前できちんと停止
これは、私が今住んでいる長野でも、できていない姿をよく見かける危険な運転です。
例えば、走行中に優先道路と交差し、優先道路に進入して行く場合がありますが、優先道路の十分手前できちんと停止しているでしょうか。
安全を充分確保すると言う意味では、運転する車両の先端部分が優先道路に差し掛かる手前できちんと停止すべきですが、実際にきちんと停止している車両は一部です。
停止の道路標識があれば、交通法規上は必ず停止しなければなりませんが、たとえ標識が無くても安全上は停止すべき場合がたくさんあります。
現実の話として、長野では停止すべき状況でも停止しない車両をよく見かけますし、停止線を越えてから停止する車両も少なくないのです。
地方の運転に慣れている人は、優先道路に進入する時に、人や自転車に遭遇する機会が少なく、わりと視界が利きやすいため、停止しないで進入したり、道路に進入してから停止したりする傾向にあります。
それでも危険でないことが多いから、そのような運転に慣れてしまい、自然と運転感覚として身についてしまうのですね。
しかし、そのような感覚のまま都内を運転すると、優先道路に進入した瞬間に人と接触したり、脇から自転車が突っ込んで来たりして、危険な事故につながるのです。
都内では、人の多さや視界の悪さが地方などとは全然違うのです。
決して、地方と同じ感覚で運転するのではなく、基本に忠実に「一旦停止して安全を確認してから発進」を心掛けましょう。
きちんと停止しなくても問題が起きるとは限りませんが、いざ事故が発生すると非常に危険です。
交差する道路の十分手前で停止して、しっかり安全を確認する習慣を付けたいものです。
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3.右左折時には事前に横断者などを確認
これも当たり前のことなのですが、都心の運手に不慣れな人の中にはしっかりと確認できていない人が多くいます。
地方などでは、道も広くて視界も開けているため、特に注意していなくても歩行者などを認識しやすい状態にあります。
その結果、右折や左折をする時に、いちいち確認をしないケースが目立ちます。仮に、右左折時に接触しそうになっても、気付いた時点で回避しても間に合う場合が多いからです。
結果として、右左折する時にきちんと確認する習慣を持たなくなってしまう訳ですが、このような習慣や感覚のまま都内を運転するととても危険です。
都心部では、人の移動は郊外に比べて速い傾向にありますから、青信号を駆け足で急いで渡る人も少なくありません。
歩行者は青信号だから渡れるという感覚を持っていますから、運転者が予め周辺を十分に確認をしておかなければ不意に接触してしまいます。
また、交差点付近に建物などがたくさんある場合などは、かげに隠れてよく見えない場合も多く、事前によく横断者を確認しておかないと接触回避が間に合わないこともあります。
横断歩道のあるなしに関わらず、交差点などを曲がるる際には、必ず事前に充分安全を確認してから実際の右左折の操作を始めましょう。
また、これは交差点に限らず、道路に面している店舗の駐車場などに入る場合も同様です。
どのような状況でも、車両が進路を変更するときには、その進行方向に歩行者などが居ないこと、近づいてこないことを予めしっかり確認してから走行することが安全のために重要です。
私の住む長野では、青信号の横断歩道を渡る歩行者を邪魔者扱いして強引に走行しようとするドライバーを見かけることがありますが、これは常軌を逸した行為です。
道路交通では、立場の弱い者を守り優先する(自動車<自転車<歩行者)という基本的な概念があります。運転者は、歩行者等の弱者に対して、細心の注意を払う義務があります。
右左折時に事前に横断者などを確認して安全を確保する行為は、自動車を運転するドライバーとして当然のことです。
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4.視界のきかない交差点は停止後に最徐行
都内を運転したことが無いドライバーは、視界の全くきかない交差点に遭遇する機会が少ないため、正しい運転方法を知らない人が多くいます。
例えば、2つの道路が交差する十字路などを通過する場合、安全を確認してから走行すると思いますが、その十字路の四隅に大きな建物があって視界が全くきかず、安全を確認することができない場合はどうしますか。
都内の運転になれていない運転者の中には、漠然とゆっくり走行するという人も多いのではないでしょうか。
視界が全くきかない場面に出会ったことがなければ、運転の仕方がよく分からないのも無理はありませんが、こういうケースでの運転方法は決まっています。
その運転方法を端的に言えば、
「停止」→「最徐行」→「左右確認」→「発進」
です。
まず「停止」とは、交差する道路に進入する手前で必ず停止することです。
手前で停止せず、少しでも進入してしまうと、交差する道路を走行する車両などと接触する可能性があるからです。
次に「最徐行」とは、車両の先端部分が、交差する道路を通る人や車両の運転手からわずかに見えるくらいまで極めてゆっくりと前進して一旦停止し、2~3秒経過して状況を確認してからまたゆっくりと前進することです。
これは、運転者本人からは視界が利かないため、周りの人(交差する道路上の人)に自分の車両の存在を認知してもらうためですから、万一、相手の認知が遅れても事故につならがないために、非常にゆっくりとした速度でなければなりません。
この時もし、交差する道路上に自動車が走行していればクラクションを鳴らしてくれますし、歩行者や自転車であれば、気付いて回避してくれるような行動をとって貰えます。
そして次の「左右確認」とは、上記の「最徐行」を継続した後、運転者が交差する道路上を直接目で確認できる位置まで進み、実際に運転者が直接左右の安全を確認することを意味します。
最後に「発進」ですが、これは安全の確認ができたのちに初めて事実上、自動車を発進させることを意味します。
このような運転方法は、視界が利かない場面における当たり前の通行方法ですが、都内を運転したことがない人にとっては最初は不慣れで難しく感じるかも知れません。
安全に走行するためには必要な運転方法ですから、きちんと身に付けましょう。
なお、このような交差点には通常、確認用のミラーが設置されていますから、ミラーを確認しつつ、上記の運転方法でしっかりと安全を確保しましょう。
5.車線変更はウィンカーを利用し、タイミングを見計らう
都内は交通量が多いため、車線を変更しようとしても十分な車間がないため、車線変更ができない、或いは危ないと感じるドライバーも多くいます。
地方の幹線などでは、交通量は多くても途切れるタイミングも多く、道路も広くて車線変更はしやすいものですが、都内は車道に自動車が詰まっているかのように車間が狭くて車線変更はしにくいものです。
しかし、都内のドライバーはウィンカーを出せば車間を確保してくれる親切なドライバーが多いため、車線を変更したい場合は、ウィンカーを出して、隣接車線を走行する自動車の様子をうかがいましょう。
ウィンカーに気付いて、その自動車が減速して車間を確保してくれれば、あとは徐々に車線を移動して行けばよいだけです。ただし、全てのドライバーが親切ではありませんので、車間をあけてくれない場合は後続車両の前に移ることを考えましょう。
要するに、ウィンカーを出して隣接車両の様子をうかがいながら、タイミングを見計らって迅速に車線を変更することが重要です。
車線変更のタイミングを逸すると、相手の車両のドライバーは、車線変更の意志が無いと判断してしまうこともありますから注意が必要です。
また、この方法は車線変更だけに限らず、車線の合流などにおいても同様ですから、合流する時もしっかりウィンカーを出してタイミングを見計らって合流しましょう。
但し、ウィンカーを出して車線を移動する方法は、同じ都市部でも関西では基本的に通用しません。あくまで都内で通用する方法だと心得ましょう。(関西では、一般にウィンカーを出すと、却って車間を詰められて入れなくなります)
なお、本来は、安全を確認してからウィンカーを出すものです。車線変更に不慣れなうちは仕方がないかも知れませんが、ウィンカーを出す適切なタイミングについてもきちんと身に付けたいものです。(周りのドライバーは急にウィンカーを出されると驚きますので、ある程度の車間を確保できた段階で出しましょう)
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6.飛び出す可能性を常に意識
上記でも述べましたが、都内は全域が市街地と心得る必要があります。
従って、いついかなる時も「子供の飛び出し」の可能性があると肝に銘じておきましょう。
国道4号、6号、20号、254号、264号などの放射道路や、環七、環八、明治通り、山の手通りなどの環状道路などは大通りでもあり、側道にガードレール付きの歩行者用道路が整備されているのが普通ですから、この種の道路では、飛び出しが発生することは少ないと言えます。
しかし、幹線ではない一般の道路、特にガードレールがないような道路では、比較的飛び出しの可能性が高いので注意が必要です。
また、都内では道路脇に駐停車している車両が多くて視界が利かないことがありとても危険です。
特に、住宅街や学校、公園付近など、子供が活動する近くを走行する時には、なお一層の注意が大切です。
渋滞で停止している車両の間や、停留所で停車しているバスの前後などから無理に横断しようとするような人もいますから、何かのかげに隠れて安全を確認できない状況では、十分速度を落として走行しましょう。
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7.車道を走る自転車がいることを常に意識
都内を自転車で通行する人は、地方や郊外と比べると非常に多くいます。
自転車は車両のひとつに分類されますから車道を走ることになりますが、都内の道は狭い反面、自転車も速く走るため、同じ車道を走行する自動車からは危ないと感じます。
同じ車道を走行するので、お互いに距離も近いですし、共に速度が出ている場合も多いですから、充分注意していないと大きな事故につながりかねません。
地方などでは、そもそも自転車の台数も少ないですし、道路も広いですから、自転車は自動車の影響を受けにくい傾向があります。
しかし、東京の場合は環境が全く異なりますので、都内のどこを運転していたとしても、常に自転車と接する機会が高いのです。
都内では、自転車の交通事情が地方とは全く異なるという強い認識をもって、常に注意を払って運転したいものです。
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8.首都高は路線図を前もって確認・把握
都内の運転が難しいと感じている人が指摘する道路の一つに、首都高速道路があげられます。
首都高は路線が複雑で、分岐や合流がたくさんある上、高速で移動していて迅速な操作が要求されるからです。
しかも、首都高の出入り口は本線の左側とは限らず、本線の右から入る入口や右側から出る出口も混在しています。
また、分岐点で一度進路を間違えてしまうと、一旦高速道路を降りなければならない場合もあるのが厄介です。
実際、都内に住む人であっても首都高速道路は苦手だと言う人がけっこういるのも事実ですが、それは運転が下手だと言うよりも慣れていないからです。
それなりに走行すれば、少しずつ慣れて行きますから、あまり心配する必要はありません。
不慣れな人が首都高速道路を利用する場合、運転前に予め路線図をよく確認して、自分が通るルートを把握しておくことが重要です。
公開されている首都高の路線図には、出入口がどちら側であるか、分岐(ジャンクション)の道路構造がどうなっているかが分かりやすく図示されていますので、細かい点もチェックしておきましょう。
また、都内の中心部から郊外に抜けて行く場合は、
1号線なら羽田を、
2号線なら目黒を、
3号線なら渋谷・用賀を、
4号線なら新宿・高井戸を、
5号線なら池袋・高島平を、
6号線なら箱崎・向島を、
7号線なら箱崎・小松川を、
それぞれ向かう方面の目印として頭に入れておくと走行しやすいです。
首都高では案内表示が充実していますから、瞬時の判断が要求される分岐点で役立ちます。
ただし、慣れないうちはどうしても難しく感じるかも知れません。
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9.優先道路へは車間を充分確認してから進入(安全確保)
都内の運転に慣れていない人は、十分な安全を確保しない無理な運転をしがちです。
例えば、ある路線から優先道路へ進入しようとした場合、優先道路を走行中の車両の妨げにならないように、十分距離を確保するようにするものですが、都内の運転手よりも地方の運転手の方が、確保する距離が短く無理に入り込もうとする傾向が強くあります。
これは、地方のドライバーは自転車感覚で運転する趣が強く、予め安全を確認してから操作に移ると言う基本動作が徹底されていないことによります。
分かりやすく言えば、都内の運転に慣れたドライバーは「危険を前もって回避するようにする」のに対して、都内の運転に慣れていないドライバーは、「危険を感じてから回避しようする」傾向が強いのです。
自動車の台数が桁違いに多い都内では、危険を前もって回避するような運転を心掛けなければ、その分だけ事故を起こしやすくなります。安全を充分確認してから進入するといった感覚をしっかり持ちたいものです。
これは、交差する道路へ進入する場合に限ったことではありません。
交差点で右折する際に、対向車線を走る直進車との距離なども十分に確保したいものです。
私の住む長野では、無理に右折しようとして、右直事故になりそうなケースをよく見かけることがありますが、十分に安全な状態を確保してから次の操作に移ることを運転の基本として再認識すべきです。
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10.複数車線の幹線は車線幅を強く意識して走行
地方の幹線道路は、比較的、道路幅も広く、走行しやすい構造の道路が多いのですが、都内にある幹線は狭い道路も少なくありません。
そして、特に注意しなければいけないのが、片側が2車線や3車線ある道路です。この種の道路の中には、1車線の幅が極めて狭い場合も多く、ダンプカーなどの大型車両が通行すれば、車線内に収まらない路線もあります。
例えば、国道20号線の都下では、どう考えても車線内に収まらないような場所が何か所もあります。交通量を考えて無理矢理複数の車線を確保したことによる弊害なのでしょうが、実際に都内には、このような道路はいくつもあります。
従って、例え幹線であっても車線が狭い道などは、常に車線の幅を強く意識して走行することが大切です。自分が運転している自動車が車線のどの位置(左右)を走行しているのかを常に認識しながら運転するのです。
地方の運手に慣れている人は、広い道路を走ることが当たり前になっていますので、車線幅を強く意識して走ることはほとんどありません。
しかし、都内では狭い道が多く、隣の車線の車両との距離が短くなりやすいため、努めて意識していないと、いつのまにか車線をはみ出して危ない状態になってしまうのです。
車線を意識しながら、他の車両との距離をしっかり確保して安全な運転をしたいものです。
また、隣接車両との間隔が狭くなる分だけ、車線変更などの操作も難しくなります。車線変更時には、サイドミラーに映らない車両側面後方の安全確認をきちんとするなど、基本に忠実な運転が重要です。
なお、歩行者や自転車との接触を避けるためにも、片側一車線の道路でも路線の幅の意識が大切です。
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11.踏切では前の車両が停止しないことを確認
都内の電車は殆どが地下鉄で、都下でも鉄道路線の高架化が進んでいますから、運転中に踏切を渡る機会は減っています。
しかし、交通量が圧倒的に多くて渋滞しやすいのが都内ですから、踏切を渡る際に気を付けておきたことがこれです。
踏切を渡る時は、その手前で一旦停止して、電車が近づいていないかを確認しますが、電車の確認ばかりに気を取られて忘れがちになるのが、踏切の先に車両が停止していないかどうかの確認です。
四六時中渋滞に見舞われる都内の運転に慣れていれば、踏切の先に車両が停止していないかの確認は自然と身に付くものです。
しかし、都内の運転に慣れていないと、危険に気付かずに線路内に進入してしまうことがあるかも知れません。
最悪の場合、踏切内で停止している最中に遮断機が下りて来て、大事故になり兼ねませんから、踏切を渡る際には左右はもちろんのこと、必ず前方についても安全を確認するようにしましょう。
12.夜間走行ではライトはハイビームにしない
一般に、対向車線や前方に車両がいない時だけヘッドライトをハイビームにしますが、地方の場合は車両が少ない分だけ、ハイビームを利用する機会が多くなります。
また、地方では道路に外灯が全くない地域も多く、暗くて危険なため、通行する車両が多少あったとしても、あえてハイビームにする場合もあります。
更に、地域によっては交通を取り巻く状況などを考慮して、通常はハイビームを使用することを推奨しているところすらあります。
従って、地方の人ほどハイビームを使う傾向が強いため、同じ感覚で都内を運転するとトラブルの原因になります。
都内は基本的に外灯が充実しているため、「どうしてもハイビームでないと視界的に困る」などといった地域は殆どありません。
また、夜間でも相応の交通量がありますので、やたらとハイビームを利用すると、他のドライバーに迷惑となります。
自分自身は眩しくないので気付きにくいのですが、周りのドライバーは視界が妨げられて危険です。
走行する道路の状況や、周辺を走行する自動車の有無などにもよりますが、「夜間に都内を走行する場合は、原則、ハイビームにはしない」と心得ておきましょう。
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13.降雨時の走行では車両近辺の歩行者等に細心の注意
地方のドライバーの中には、降雨時でも普段と変わらない運転をする人が多いと感じます。
もちろん、雨が降れば路面が滑りやすいとか、視界が利きにくいなどといった状況は考えて運転するのですが、車両周辺の歩行者や自転車に対する配慮を欠如しがちです。
地方の場合、そもそも人口が少ないですから、車両が通行する道路付近に人がいるといった感覚は都内ほどありません。
都内を走行していれば、どこを通行していても、すぐ近くを歩行者が歩いているという状況は当たり前のことです。
従って、都内の運転に慣れているドライバーは、降雨時や路上に水たまりが残っている状況があると、車両の周辺にいる歩行者や自転車などにとても気を使います。気づかう習慣が身に付いているのですね。(一部、そうでない人もいますが)
降雨時などの具体的な運転方法は、歩行者から十分距離をあけて走行するとか、徐行して路面の水が撥ねないようするとかです。
知らない人もいるかも知れませんが、走行中に水たまりの上を通り、その水が撥ねて歩行者に掛かるなどした場合、交通違反になります。
都内では近くを歩行者が歩いているなどは当たり前のことですから、降雨時には気を付けましょう。
14.交通量の多い車線で停止したい時は脇道に入る
都内を運転していると、停車する場所がないくて困ることがあります。
特に、地図をしっかり確認したくなった、電話をする必要が生じた、喉が渇いたので飲物が欲しいなど、急に停車したくなった場合に適切な停車場所が見つからないと、とても不便です。
都内は交通量も多く、道幅も狭いため、通行している道路上にそのまま停車すると大きな迷惑となる場合も少なくありません。
だからと言って、コンビニなどに駐車しようとしても、専用の駐車場が無い店舗が多く、まともに停められません。
そんな時は、走行している道路の脇道に入って、交通量が少なくて道幅が広い箇所を見つけて、その道路の脇に停めましょう。
都内では、たとえ駐車は禁止されていても停車は禁止されていない区域は多くありますから、ちょっと停めるような場所を見つけるのは決して難しくありません。
息抜きをしたり、地図を確認したり、自販機で飲物を購入したり、電話をしたりといった用事なら、少し停めるだけでも十分です。
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15.右折時は予めしっかり右に寄る
これは、安全な運転のためというよりも、円滑な交通のためにも、また、トラブルを避けるためにも、ぜひ心得たいことです。
教習所で運転を習った人であれば、左折時には予め車両を左に寄せ、右折時には予め車両を右に寄せておくことは指導されているハズです。
しかし、郊外の広い道路での運転では、車両を寄せなくても後続車両の通行の妨げになるケースが少ないため、右左折に伴い車両をきちんと寄せる運転はなかなか身につきません。
郊外では、たとえ後続車両の通行の妨げになったとしても、自動車の台数そのものが少なく後続車両を待たせる時間も短めなので、大きな迷惑にならないことが多いのも事実です。
都内で、右折時に予め右に寄っておかないと、道幅がせまいため後続車両が通行できなくなるケースが多く、また、反対車線を直進する自動車が多くて直ぐには途切れるものではありませんから、後続車両を待たせる時間も長くなります。
円滑な交通のためにも、右折時には予め十分に車両を右に寄せておく習慣をつけておきたいものです。
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16.合図の意味をきちんと理解
さて、自動車の運転では、周囲に対して合図を送る手段があります。
主な手段ををあげると、
(1)クラクション
(2)パッシング
(3)ハザードランプ
です。
これらをどのように使うかについては、全国的にほぼ同一ですが、地域によって多少の差があります。
ここでは、都内を走るドライバーが、上記(1)~(3)を通常どのように使うのか説明します。都内を走る際に覚えておくと便利です。
まず、「(1)クラクション」ですが、本来の役割は、周りにいる自動車や歩行者などに対して危険を知らせるために鳴らすもので、本来は注意を促すための手段です。
従って、危険を感じた時だけに使う非常手段になるのですが、実際は下記のような目的にも使われています。
- 信号が赤から青に変わったことに気付かない前方車両に対して、青信号になったことを知らせる
- 進路などを譲ってくれた相手のドライバーに対する感謝の思いを表す
ドライバーによっては他の目的に使用する人もいますが、主な利用は上記の2点です。どちらも本来の使い方ではありませんから、通常は、音を抑えて鳴らすものです。
次に、「(2)パッシング」ですが、本来の主な役割は、追い越し車両をゆっくり走行する車両に対して走行車線に移って道をあけて欲しい意図を伝えたり、単に前方の車両に対して追い越しの意図を伝達したりする手段です。
最近では、あおりの手段として悪用するドライバーも目立ちますが、本来は車両が安全かつ円滑な走行をするためにする合図です。
都内の狭い道路などでは、上記のように使用するケースはむしろ少なく、逆に下記の目的で使われます。
- 前方の交差点で右折しようとしている車両に先に道を譲る意図を伝える
- すれ違えない狭い道路上で、相手の車両に先に道を譲る意図を伝える
これらは、都内の交通事情がよく反映された結果のようです。但し、ごく稀に「道を譲らせない」という正反対の意味で使う人もいますので、相手の車両の動きをよく見て判断しましょう。
最後に、「(3)ハザードランプ」ですが、本来これは緊急に停止することを後続車両に伝える目的で使用する手段です。
よく使われるのは、高速道路上で渋滞が始まったため、急激に減速させることを後続車両に知らせて危険を回避するために使われます。都内でも、首都高速道路などではよく使われます。
実際には、上記の目的以外に、下記の用途として使われます。
- 緊急性が無い場合でも、単に駐停車することを後続車両に伝えるため
- 停車の際、停車中であることを周囲にハッキリ伝えるため
- 道を譲ってくれた相手のドライバーに感謝の意を伝えるため
都内では、多くの車が行き交いますので、車両同士のコミュニケーションは郊外よりも重要です。
都内でよく使われる合図を理解し、お互いに気持ちの良い運転をしたいものです。
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都内を安全に運転するためのまとめ
以上、都内を安全に運転するための注意点やコツについて述べてきました。
中には、安全運転をするための一般的な注意点だと感じた項目もあったかと思いますが、これは、地方や郊外と比べた場合に、都内においては尚一層注意しなければならないという意味で記載しています。
注意点を見て頂くと分かるのですが、都内の運転をひと言で言うならば、切れ目のない市街地を走り続けるような感覚です。
人も車も多くて密度も高く、道路も狭くて視界も利きにくいため、運転する環境としては難しい条件が揃っているのが都内と言えます。
つまり、難しい条件がある分だけ運転に厳格さが求められる訳ですが、逆に言えば、しっかりと危険を予測して、きちんと安全を確認して運転すればそれほど運転は難しくありません。
これは俗に言われる、「だろう運転」ではなく、「かも知れない運転」に徹することが重要だとも言えます。
換言すれば、厳格な運転が自然とできるようになれば、都内の運転は決して危なくも恐くもないのです。
ちょっと運転しただけで都内の運転に慣れるのは難しいことではあります。
しかし、注意すべき点を気を付けながら運転する中に、しっかり危険を予測して、きちんと安全を確認する習慣を身に付けて行けば、違和感なく都内を運転できるような日がやってくることでしょう。
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