基本的に自動車を運転しないペーパードライバーや、運転免許を取得したばかりの初心者、普段はほとんど運転しないサンデードライバーなど、自動車の運転に慣れていない人は、たくさんいるかと思います。
そんな運転に不慣れな人達に多く見られる、運転の特徴をまとめてみました。
運転に不慣れな人が、安全でスムーズ、そして状況に応じた運転がうまくなるための、参考になればと思います。
目次
ハイビーム
運転慣れしていない人の中には、「この方が、遠く先まで照らすことができて、とてもよく見える」という理由で、自動車のヘッドライトを、ずーっとハイビームのままにしている人がいます。
そういう人は、ハイビームの意味そのものを理解していませんので、いつもハイビームのままというケースが多いですし、指摘してくれる機会も少ないので、なかなか改まらないものです。
ヘッドライトのハイビームは、遠方をハッキリと照らす目的で、主に郊外の道で使うものです。
対向車両や前方の走行車両が無い時に限って使う物ですから、通常、街中では使用しません。
対向車両や前方の走行車両がいるときに使用すると、その車両のドライバは目が眩しくて、運転に支障をきたします。
走行車線をゆっくり走り続ける
片側二車線以上ある道路では、中央寄りの車線が追い越し用の車線で、それ以外の車線が通常の走行車線というのが一般的で、特に指定のない道路でも、追い越しや右折をしない場合は、左側の車線を走るのが基本的なルールです。
しかし、運転慣れしていない人は、そのような流れやルールを理解しないで、常に中央寄りの車線を走る場合があり、結果としてスムーズな交通の流れを妨げることがあります。
追い越しや右折をしない場合は、左の車線を走るのが基本と心したいものです。
一方通行を逆走行する
不慣れな人は、一方通行道路であることを認識しないで、気付かずに逆走行してしまうものです。知らない道ほど、気付かない傾向が強くなりますが、そうとはいえ道路交通法違反です。
運転に慣れた人だと、仮に一方通行の標識を見落としたとしても、何かが変だと感覚的に直ぐに気付きやすいものですが、不慣れな人だと感覚としてヘンだと気付きにくいのです。
「対向通行するには道幅がやたらと狭い」
「同じ方向に進む車両が一台もない」
「進行方向から見える車両用の標識が1つもない」
「対向車両の運転手の睨むような視線を感じる」
等がある場合は、逆走行している可能性が高いです。
一方通行の道路標識は比較的、目立つ作りになっています。見落とすことが無いように、細心の注意を払いたいものです。
踏切で、渡る先を確認しないで渡り始める
踏切で線路を渡る時、電車が来ないかどうか左右を確認するのですが、肝心の進行方向を確認しないで、前の車両が停止していても気付かずに進み、踏切内で立ち往生する車両を見かけます。
下手をすると重大事故にもなりかねません。
左右の確認も大事ですが、前の車両が踏切を抜けて、自分の車が通り抜けられる状態になることをきちんと確認してから、踏切内に進入するようにすべきです。
場所を考えないで停車する
道に迷った時など、ルートを確認するために路上に一時停車することがありますが、運転慣れしていない人は、停車禁止でなければところ構わず停めたりします。
法律上の可否だけで停める場所を決めるのではなく、道幅の広い箇所を選んで停車するなど、できるだけ周りの車両の通行に支障が無いように、配慮して停車したいものです。
右折時に右に寄らず後続車両を通れなくする
T字路や十字路で右折しようとする際、予め車両を右に寄せず、右折地点の直前でハンドルを切る人を良く見かけます。
道幅が広ければまだ良いのですが、結果として車両が道路に対して斜めの状態になり、後続する車両がよけて通ることができなくなることも少なくありません。
右折時は、予め右側に車両を寄せておき、後続車両の通行に支障を来さないような動作で右折したいものです。
対向右折車にむやみに道を譲る
前方に、右折しようとする対向車がいるのを見て、何でもかんでも道を譲ろうとする人がいます。
もちろん「譲り合いの精神」は大切なのですが、結果として、却って後方の後続車両のスムーズな通行を妨げてしまい、交通の全体の流れに支障をきたすケースも珍しくありません。
「右折しようとする対向車がいるために、その後続車両が直進できない場合」や、「青矢印信号が設置されていない交差点」、或いは、「自分の車両の後方に後続車両が少ない時」など、全体の交通の流れを考えて道を譲るようにしたいものです。
また、右折車に道を譲る際には、自分の車両の後方から、二輪車が接近して来ないかどうかを確かめて(右直事故防止のため)から、譲るくらいの、ゆとりが欲しいものです。
停止の際、T字路を塞ぐ
信号待ちなどで、前の車両が進まないために停止することがありますが、運転慣れしていない人は、その際、T字路を塞ぐ形で停止してしまいます。
そのように停止すると、反対車線とT字路の脇道との間を通ろうとする車両が通れなくなります。
特に、脇道から本道に右折しようとする車両にとっては、信号が赤になっていて進行できるという、絶好の機会を逃すことにもなり、いい迷惑となります。
以上、割とよく見かける、運転慣れしていない人の特徴をまとめてみました。より安全でスムーズな運転、状況に応じたうまい運転ができるように、参考にしてもらえればと思います。
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