全ての事象は因果による。職場の問題解決も因果関係を突き詰める中に解決。

人間社会で起こるあらゆる現象は全て因果で結びついていて、必ず原因があって生じるものです。従って自然界の事象もそうですが、職場で発生する様々な問題や、克服すべき課題に対しても、因果関係を突き詰めることが有効な手段で、根底に横たわるひとつひとつの原因を見つけて、それに対処する中にこそ、解決に向かって行くものです。

なかなか解決できない問題や課題が生じた場合には、この因果という原点に立って見つめてみると、必ず解決への糸口が見えてきます。

全ては因果

全ての事象は因果による」と聞いて、それを否定する人はいるでしようか。もし否定する人がいるとすれば、それは単に因果関係を認識できない、或いは自覚できていないだけにすぎません。何かが起きればそこには必ず原因があるものですし、何かの原因があればそれは何かしらの結果に結びつきます。

原因があるところには必ず結果があり、結果があるところにはその原因は必ずあるものです。換言すれば、「原因がなく結果だけがある」、とか、「結果はあるけどその原因はない」などというのは非科学的なことです。

因果関係は認識するしないとか、理解できるできないとか、認める認めないとか、知る知らないとかに関わらず、万象にあてはまることなのです。

この因果関係も、直接的なものや間接的なもの、結びつきの強いもの弱いものの差はあっても必ず存在し、複雑に絡みあっているものです。つまり何かの原因は複数の結果につながり、何かの結果は複数の原因からなり、あらゆる原因と結果は相互に細かく結びついています。

更に言うならば、ある人が起こしたアクションは、たとえ結果として現れなくて、その人を取り巻く環境の全てに影響を与えるもので、認識できないほど微小、無視できるほどわずかな要因として、何らかの結果に影響を与えているともいえます。要は、因果というものは、それほど物事の根底に横たわっているものなのです。

故事のひとつに「風が吹けば桶屋が儲かる」という言葉があります。これは因果関係を強引に結び付けた例ですから、実際には風が吹いても桶屋は儲かることはありませんが、見方を変えれば、因果関係が「ゼロとみなせる」というだけで、全くの影響がないと言い切れるものでもないでしょう。

このように、全ての事象は因果関係で結びついていて、物事をこの関係から見つめることで、その本質が見えてくるものです。そして、このような見方をすることにより、職場で発生するあらゆる問題・課題にも対処できるのです。

実はQC手法も同じ

さて、日本は品質においては世界一だとも言われていますが、その品質向上に大きな役割を果たした手法として「QC7つ道具」と呼ばれるものがあります。QCとはQuality Controlの略で、品質管理を意味しますが、「QC7つ道具」とは、問題を解決して品質を向上するための7種類の手法を意味していて、品質管理の分野では誰しもが用いている手法です。

また、「新QC7つ道具」と呼ばれる手法も用いられるようになり、これら2つの道具、14個の手法が品質改善のために広く用いられています。「QC7つ道具」「新QC7つ道具」については知っている人も多いでしょうから、それらの内容の説明については省略しますが、これらの手法の中にも因果関係を解明するための手法がいくつもあります

例えば、特性要因図(通称、「魚の骨」と呼ばれる) という手法は、何かの問題が発生した場合に、その問題の起因となる要素を洗い出し、因果関係で結びつけて図に表して原因を分析する手法です。

また、連関図という手法では、考えられるあらゆる要因となる要素を洗い出し、因果関係で要素間のつながりを図示して、解決のポイントを分析するものです。

更に、親和図という手法では、物事を何らかの共通点で分類して要因を抽出するものですし、散布図は分布の様子を図示することで複数の要素のつながりや関係を調べるもので、行き着くところ因果というつながりを探ろうとするものです。

他にも色々な手法がありますが、いずれの手法においても、間接的に因果関係を調べやすくする、或いは原因を突き止めやすくするための手法になっています。

このように、何かを解決して改善をはかろうとする品質管理の分野においても、そこで常用されているQC手法では、因果関係を見つめて行こうとする姿が根底にあるのです。

因果こそ原点

以上のように因果関係を念頭に改善のための分析を行うことは、品質管理を行う分野をはじめとして、実際に広い分野で行われています。

しかしながら、いざ職場で問題が生じたり、課題が持ち上がったりすると、眼前に起きた現象に対して、場当たり的な対処をすることが多いのが現実で、しっかりと因果を分析して根本的な対処をするのは意外と少ないものです。

物事全てが因果関係で成り立っている訳ですから、何かの問題や課題が発生した場合は原点に立ちかえり、その場しのぎをすることなく、しっかりとその原因を分析して対処することこそ、遠回りしているようで最も近道になります。

また、何か解決策が見いだせない、大きな問題にぶつかって、手をつけようがない、どうしていいか分からないなどと言った場合にこそ、因果が全ての根底にあることを思い出してそこに立ち返ることが大切です。

原因を分析して解決策を模索して行けば、必ず解決の糸口は見えてくるものです。そして、この考え方は、我々の日常生活の問題や課題を克服する時にも役立つものですから、常に頭に入れておきたいものです。

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