職場で悩まされる冷房病。基本を弁えれば体調不良を防止できる。

暑い季節になれば、職場では当たり前のように使われる冷房ですが、冷房の設定温度が低すぎたり、室内に長時間滞在していたりすると、体調を崩すことがあります。

ちょっと身体を冷やしてしまっただけなどと安易に考えていると、思いのほかの体調不良につながる場合もあります。

冷房によって体調を崩すことがある

冷房病

冷房によって生じる体調不良は、一般には冷房病と呼ばれていますが、中には病気に分類すべきではないという主張もあります。

いずにしても、冷房の効いている環境下で体調不良が生じることがあるのは既知のことで、健康管理の上で大切であることに変わりはありません。

なぜ冷房病になってしまうのか、その詳しい原因についてはまだ解明しきれていませんが、夏の暑さに慣れた身体が、比較的温度の低い冷房の効いた空間にさらされることで、適応しきれずに生じると言われています。

従って、外気温と室内温度との差が大きくなるほど体への負担も大きくなり、冷房病になりやすくなりますので、特に気温の高い真夏ほど、その対策が重要になります。

以下、低い室内温度を維持すべき業務に携わってきた経験をもとに、冷房病に関して認識しておくべきことと、具体的な対策を説明します。

認識すべきこと

さて、この問題を単純に考えた場合、「冷房を切ればいいのでは」、或いは、「冷房の設定温度を高くすればいいのでは」と考える人もいると思います。

しかし、外気温との差が原因で生じる以上、 設定温度だけの問題とは言えません

たとえ、設定温度が適切でも、室内には温度分布、即ち同じ部屋でも空間による温度の偏りがあります。部屋の構造や状況次第では、同じ室内でも数℃も温度が異なる場合すらあります。

また、身体的な影響は個人差もありますから、一概に「これなら問題ない」と言えるものでもありません。

更に、冷房機の風が直に身体に向いている場合は、単なる温度の問題ではなくなります。

仮に、「冷房の設定温度に問題がある」と職場で主張したとしても、業務上必要な場合には設定温度を変えることはできません。

また、一般の事務室などで「設定温度が不適切だ」と主張しても、厚生労働省が公開している事務所衛生基準規則には、事務所の適正温度は17~28°℃という基準がありますから、この範囲を超えない限り、正当な主張ができない場合も多いでしょう。

具体的な対策は

まずは職場の改善を要望

このように、同じ部屋でも温度分布(偏り)があることや、適切と定められている温度基準に幅があることなどから個人の感覚だけでは、室内温度の改善を求めることは難しい面があります。とは言え、まず考えるべきことはオフィスの温度環境の改善を求めることが第一です。

自分が業務に従事している場所の温度が実際に何℃なのか、そして同じ部屋内において最も温度の低い場所と最も温度の高い場所が何℃なのかを把握して、それが適切かどうかを判断します。

たとえ、上記の基準17~28°℃に収まっていたとしても、業務の状況や周辺の温度などから考えて、不適切であると判断できるのであれば、 そのことを主張して職場に改善してもらいましょう

また、冷房機から直に吹き付ける風は身体に大きな負担となりますので、必要に応じて、風よけなどを設置してもらうよう要望を出しましょう。オフィス用の廉価タイプの風よけはどこにでもありますから、一般の職場なら設置してもらえないことは、まずないでしょう。

もしも、それくらいの要望が通らないのであれば、「従業員の健康すらも真面目に考えない企業なのか」という目で、見直す必要があるかも知れません。

また、温度の分布、即ち同じ部屋内でも温度が大きく異なることが問題となっている場合は、室内にブロワーを設置するだけで大きく改善する場合がありますので、設置を検討してもらう価値はあります。

室内の温度、特に温度分布の偏りは、空気の流れによって生じるものですから、部屋内の空気の流れを変えてあげるだけで、大きく改善するケースがあるのです。

個人でできる対策

以上のように、まずは職場の環境を改善してもらうことが何より大切ですが、これらによって冷房病が必ず防げるものでもありません。

たとえオフィスの環境が望ましい温度であったとしても、外気温との差がある以上、冷房の影響で体調を崩すことはあります。

そういう場合に備えて、個人でも対策を採ることが大切になりますが、問題となる冷房の部屋が、業務上、終日居る場所なのか、一時的に居る場所なのかによって対策に対する考え方が異なってきます。

もし、終日その部屋で業務に従事するのであれば、冷房の入る季節だけ、室内専用の服にしてしまうことが手っ取り早いでしょう。

通常のオフィスの場合は、制服や作業服などを着るのが一般的ですから、出勤時に制服に着替えるのに併せて温かい服で身を包む方法が簡単です。具体的には、タイツや厚めのソックス、内側に着る薄手のカーディガンなどが良いでしょう。

一方、業務上、一時的に低温の部屋に入るのであれば、その業務に当たる時間だけ多めに服を着る手段が一般ですが、その部屋専用の上着を用意しておくのが最善でしょう。

とは言え、実際は室温も微妙に変化しますし、体感温度や体調もその時々で変わって来ます。その都度、状況に応じて上着を着たり脱いだりすることも必要です。その際心得ておくべきことは、身体の冷えを感じる前に上着を着ることが大切です。

体が冷えてから上着を着たのではタイミング的に遅く、身体への影響が大きくなります。寒いと感じないうちに前もって上着を着ることが大切です。暑いと感じない限りは、ずっと着ておく方がいいでしょう。

そして、終日にせよ一時的にせよ、冷房の効いた部屋にそれなりの時間滞在するのであれば、時にはリフレッシュすることも重要です。

休み時間に外の空気を吸いに行く、トイレに行ったついでに冷えていない場所で少し休憩するなどがいいでしょう。 冷房の効いた場所にずーと留まるのと、少しでも身体を休めるのとでは全然違います。

以上、私の経験をもとに、簡単な対策をまとめてみました。当たり前のことでもありますが、それを確実に実行することが何より大切です。

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