修理保証期間が過ぎても、理由があれば無償で修理できる!

一般の家電なんかでは、無償修理の保証期間が定められていて、販売或いは製造から1年間がその相場になっています。これは、初期不良といえる故障は、1年間のあいだに、ほとんどの症状が出てしまうという、統計データに基づいて決められているといわれています。

従って、1年を過ぎた製品については初期不良ではない故障、すなわち欠陥品では無かったと認識されて、無償修理の対象として扱われなくなります。

以前、別な記事で、無償修理期間が過ぎても、基幹部分に不具合が生じて、無償で修理してもらった経験を書いた(AV機器のファンが停止する故障。保証期間を過ぎていても交渉して無償修理に)ことがありましたが、ここでは、構造上に問題があったことを指摘したことで、無償修理してもらった経験を書きたいと思います。

電子的玩具が故障

それは家電製品ではなく、電子的な仕組みを持った、ちょっと高価な玩具だったのですが、子供が遊んでいるうちに、いつのまにか動作しなくなってしまったのです。故障した玩具をちょって見てみると、電源は入るのですが、動作させようとしても反応しない状態で、全く使い物にならず、遊ぶことができなくなっていました。

購入してから1年半くらい経っていたので、案の定、無償修理期間は適用されず、どうしようか判断に迷うところでした。

とりあえず、ふたを開けて中を見てみよう!何とかなるかも知れない

と思い、ドライバーでネジを外して中をのぞいて見ました。私は、小さい頃から物をいじるのが大好きで、小学生の時は、壊れた家電製品なんかをよく分解して遊んでいた記憶があるくらいですし、ちょっとした電気・電子回路くらいは分かるので、原因が分かれば、自分で直せるかも知れないと思ったわけです。

開けてみたところ、1枚の小さなプリント基板があったので、注意深くながめて、視覚的に不適当な箇所がないかどうかをチェックしてみましたが、見た目で分かる異常は全くなく、直ぐには分かりませんでした。

故障個所を発見

そこで、よくありがちな、電子部品の接触不良があるのではないかと推測して、怪しそうな部品を手で触れながら動作を試みたところ、動作の起点となるセンサ部分のコネクタを触ると正常に動くことが分かり、この部分が接触不良になっていると判断することができました。しかしながら、この部品は素人が持っているハンダごてでは直せないような、細かい構造をしており、自力で直すことができませんでした。

不良個所が分かっているのに直せないとは、非常に歯がゆい思いがして、結局修理に出さざるを得ないのかと考えていたところ、そもそも「何でこんな故障の仕方をするのか?」との素朴な疑問が湧いてきました。プリント基板上にある電子部品がハンダ不良等で接触不良となることは、確かによくあることですが、その多くは初期不良あるいは経年劣化によるものです。

この部分が不良となった原因が何かあるのでは?」と思い立って、機械的な構造を改めて確認したところ、その玩具は、普通に遊んでいても、不良となった部品に物理的な負荷が掛かり得ることを発見したのでした。

構造上の不備指摘で無償修理

そこで、このことを指摘して修理を依頼することにし、修理先にその玩具を送付すると同時に

機械構造的に、不具合部分に負荷が掛かるようになっており、自然故障とはいえないので、無償修理を要望する

旨を記述・添付したのでした。結果としては、修理費は請求されることなく、無料で修理することができました。恐らく、こちらが指摘した内容を否定することができなかったのでありましょう。

法的にも正当

今回のことを法律に照らしてみるとどうでしょう。民法570条には

(売主の瑕疵担保責任)
第五百七十条 売買の目的物に隠れた瑕疵があったときは、第五百六十六条の規定を準用する。ただし、強制競売の場合は、この限りでない。

とあります。条文中の瑕疵(かし)とは、「法律上、なんらかの欠点や欠陥のあること」を意味していて、瑕疵担保責任は「売買などの有償契約で、その目的物に通常の注意では発見できない欠陥がある場合に、売り主などが負うべき賠償責任」をいいます。(民法566条には、事実を知った一年以内に、地上権に関する契約解除や賠償請求のを行う旨が定められている)

ようするに、商品が不良品であったり、製造上や構造上の欠陥があった場合は、製造者や販売者に対して損害賠償を請求できるとの意味ですので、欠陥などがある場合は、法律の上から、正当な無償修理を要求できることになります。

修理保証期間が定められているからと言って、その期間が過ぎたことで、民法上の権利がなくなるわけではありません。欠陥などを知ってから一年以内なら、賠償請求すなわち無償修理を要求することはできるのです。

本件で無償修理となったのは、私の主張が「構造上の欠陥」と認められたからなのでしょう。また、別の記事(AV機器のファンが停止する故障。保証期間を過ぎていても交渉して無償修理に)では、基本構造部分が割と短期間に動作しなくなったとの理由なので、「製造上の欠陥」と認められたのでしょう。

まとめ

本件、玩具の故障が発生した時に、もし何もせずにそのまま修理に出していたら、きっと何千円もの修理費が掛かっていたことでしょう。それを思うと、何か故障等が起きたら、安易にそのまま修理を依頼するのではなく、自分でやれることがあるならば、まずやってみることが大事だとつくづく実感しました。

簡単な故障なら自分で修理することも可能かもしれませんが、もし製品そのものに何らかの欠陥あるなど、無償修理の余地があるようであれば交渉してみるのが良いのではないでしょうか。

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