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「未来少年コナン」全26話のあらすじと見どころをきちんとまとめた

日本のアニメ史に残る名作「未来少年コナン」の全26話について、そのあらすじと見どころをしっかりとまとめました。

全体のストリーのあらすじと、各話における見どころを余すところなく届けます。

あらすじと見どころを解説

未来少年コナンとは?

未来少年コナンとは、日本アニメーションが制作して、1978年にNHKで初放送されたアニメーションです。

初放送以来、民放で何度か再放送されてきましたが、2020年、長い年月を経て再びNHKでデジタルリマスター版が放送されました。

本作品の原作は、「残された人々」で、その当時はまだ先の未来だとされていた2008年以降の物語りを描いた小説です。

このアニメは、まだ若き頃の宮崎駿氏が演出を担当し、同氏が脚光を浴びるキッカケにもなりました。

最初に放映された頃、まだ少年であった私にとっては、愉快で爽快な描写がとても印象的で、脳裏から離れることはありませんでした。

まさに、少年の私の心に残った大きなヒーローが少年コナンで、私の大事な大事な宝物のような存在でもありました。

そんな、名作「未来少年コナン」のあらすじをまとめることしたのは、私の宝物の備忘録としたかったからです。

ここに書いたあらすじはけっこうしっかりと書きましたが、「ストーリーが分かってしまってつまらないのでは」などの心配は一切不要です。

それは、たとえ話の展開が分かったとしても、実際に見る中にしかこの作品の面白さは分からないからです。

ストーリーの背景

さて、この物語には大きな背景があります。

当時から見て未来に相当する西暦2008年7月に、核兵器も足元にも及ばぬ凄い破壊力を持った超磁力兵器が使われたことで、人類が絶滅の危機に瀕します。

超磁力兵器は、地球の地殻に大変動をもたらし、また地軸を大きくねじ曲げてしまい、五大陸は全て引き裂かれて海に沈んでしまいます。

人類は、宇宙船に乗って宇宙に逃げて戻って来た者や、大変動に巻き込まれずに済んだ島で生き延びた者だけになってしまうのです。

そしてこの物語は、わずかに生き延びた人類の中で、のこされ島という孤島で、大自然に囲まれながらたくましく成長してきた少年コナンが、新たな未来に向けて島を出て行くところから始まります。

大戦争が引き起こした大変動の傷跡が残る世の中で、人類が新たな未来を切り開くべき時に、少年コナンが世界を舞台に活躍して行きます。

各話のあらすじと見どころ

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では、各話のあらすじと、見どころです。

なお、特定の話だけを見たい場合は下記をクリックして下さい。

01話 02話 03話 04話 05話 06話
07話 08話 09話 10話 11話 12話
13話 14話 15話 16話 17話 18話
19話 20話 21話 22話 23話 24話
25話 26話

第1話「のこされ島」

大戦争で非難していた宇宙飛行船が、のこされ島と呼ばれる小さな孤島に不時着してから20年が経過していた。不時着した当時の仲間は死に絶え、少年コナンとオジイの二人がその孤島で暮らしていた。ある時、いけすの魚がハナジロ鮫に荒らされたことを知ったコナンは、ハナジロを仕留めるために銛(もり)を一本持って海中に潜る。ハナジロを発見したコナンは、格闘の末、準備していた罠を使って仕留めようとして失敗するが、これに懲りず鮫に向かってモリを射して仕留める。
コナンは、捕えたハナジロを背中に背負って帰路につく途中、海辺に海鳥が集まっている様子に気付く。集まった海鳥の中心に、小さな女の子(ラナ)が気を失って横たわっているのを見たコナンは初めて他の人間を見てとてもびっくりする。ちょっと落ち着きを取り戻したコナンは、ラナに近づいて声を掛けるが、目を覚ましたラナはコナンが背負っているサメを見て驚き、再び気絶してしまう。コナンは慌ててオジイ呼びに走って小屋に戻って行く。
小屋に運ばれ休んでいたラナは目を覚まし、水を飲みたいと求めてきたので、オジイが水を差しだすと全て飲み干す。その後、オジイはラナに対して、他に生き残った人間がいるのかを問い、のこされ島以外にも生存者がいることを初めて知る。ラナが服を着替える時、オジイはコナンに外へ出ているよう言うが、オジイ以外の人間を見たことがないコナンは、とても気になり小屋内を覗き込みオジイに叱られる。
疲れていたラナはその晩、ゆっくり休むが、うなされて大きな声で独りごとを言う。寝言などに慣れていないコナンはそれを聞いて驚くが、オジイはそれを聞いてラナがつらい目にあってきたことを察知する。
翌朝、ラナは早く目を覚まし、小屋の外に出て海辺へ向かうが、その姿を見ていたコナンもその後を追いかける。海辺に着いたラナはアジサシたちに語りかけ会話をしているようであったので、その姿を見ていたコナンは不思議そうに尋ねると、小鳥たちの心が分かると答える。故郷のハイハーバーへ帰りたいラナは、大きな船がないかコナンに尋ねるが、コナンは近くにある小さなボートを指さす。残念がるラナであったが、故郷のハイハーバーの話を伝えるなか、二人は徐々に心が打ち解けて行く。それからコナンはラナを抱っこして、木にかけあがって木のみを食べていると、ファルコと呼ばれる飛行艇がのこされ島に飛来してくるのが見える。
小屋に居たオジイも飛行艇が飛んでくることに気付き大喜びするが、降りてきたモンスリーたちが戦闘服を着て武器を手にする姿を見て、警戒し憤る。モンスリーたちは女の子(ラナ)が来なかったかを問い、オジイは知らないととぼけるが、勝手に小屋に入り込んで中を探しだす。武力による行動を見て憤ったオジイは、保管してあった武器(ミサイル弾)を向けて、立ち去るように言う。それに対し、モンスリーの部下はオジイに向かって小銃を打ち、オジイは負傷してしまうが、その拍子にミサイル弾が発射されてしまう。
ミサイル弾は思ったようには飛ばず、空中をさまよった末、身を隠していたラナの方向へ飛んでいき、慌てて逃げたラナの姿を目撃され、モンスリーたちに捕われてしまう。ラナは飛行艇ファルコに乗せられ、連れて行かれてしまうが、それを見ていたコナンは、その後を追いかけラナを救出するために飛行艇に飛び乗る。

見どころ第一話の見どころは、大自然のなかで立派に生きている少年コナンの野生感あふれる生活が描かれている点と、オジイ以外の人間を見たことがないコナンの目の前に、突然少女が現れることで戸惑う様子です。

特に、他の人に接したことがないコナンは、知らなことがたくさんあり、ちょっと非常識な反応や態度を示すところに滑稽さが溢れています。

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第2話「旅立ち」

連れ去られたラナを追って飛行艇ファルコに飛び移ったコナンは、モリで飛行艇に傷をつける。飛行艇はコナンを振り落とそうとするが、飛行艇の機体に刺したモリにつかまったコナンはしがみついたまま落ちない。モンスリーは銃でコナンを撃とうとするが、艇内にいたラナがモンスリーに体当たりをして止める。今度は、モンスリーの部下が銃でコナンを撃つと、コナンはモリを投げ返して応戦する。しかし、モリを投げたことでつかまる場所を失ったコナンは、必死に飛行艇につかまろうとするが、最後は風圧で落ちてしまう。
ラナを助けられなかったコナンは、失意の状態で海岸に泳ぎ着くと、アジサシのテキィが飛んできたので言葉をかける。その後、コナンは負傷したオジイを思い出して、急いでロケット小屋へ走って戻ると、オジイは横になって休んでいた。オジイはコナンに対し、20年前にのこされ島に不時着した頃の話を語りだし、希望を失いかけたところから新たな気持ちで生きて行こうと決意した当時の話を伝える。そして最後に、のこされ島を出て仲間を見つけ仲間のために生きろと言い残してオジイは息を引き取る。
オジイが亡くなった大きな悲しみをどうしていいか分からないコナンは、その感情を大きな石を次々と投げることで紛らわして行く。そして、大岩にも近い巨大な石すらも海へ投げ飛ばすのであった。
一方、ラナを連れさったモンスリーは、海上をバラクーダ号が航行している姿を発見し、近海へ降り立つ。バラクーダ号の船長ダイスは、ラナが飛行艇ファルコの中にいることに気付き、手柄を取られたと悔しがる。モンスリーは、キズを被った飛行艇を修復するために、ダイスに対して修理道具を要求する。モンスリーのことを快く思っていないダイスは、表面上は素直に修理道具を提供するが、内心は腹立たしく感じる。
停止した飛行艇にいるラナは、アジサシたちを呼び、祖父であるラオ博士のことについて語りかけると同時に、コナンとオジイが無事であるかを確かめて欲しいとお願いする。
コナンは、亡くなったオジイを石を積み上げた墓に埋葬し、花を植えて最後の別れを告げ、オジイに向かい、ラナを探しに行って仲間を探してこの島に戻ってくると語りかける。
その後、島を出ることに決めたコナンは、宇宙船のパーツや木材などを使って小さな筏(いかだ)を作り、布を縫って帆を完成させ、夜にはオールを作って出発の準備を進める。翌朝、日の出とともに、のこされ島に別れを告げ、旅立つ。

見どころ第2話の見どころは、オジイが無くなりたった一人になったコナンが、決意をしてひとり旅立つ姿にあります。

そこには、まだ少年ながらも未来に向かって勇ましく羽ばたこうとする姿が描かれています。また、コナンとラナがお互いに思いを表すシーンが随所にあるのも見ものです。

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第3話「はじめての仲間」

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コナンは自分で作った筏(いかで)を操縦しながら海上の旅を続け、荒波や嵐にあい船が傷む中にも、海中の魚を捕まえたり、雨水を確保したりしながら、しきりに陸地を探し続けていた。そして、ついにひとつの小さな島を発見し、そこに上陸したコナンは、渇きを癒すため、飲み水を求めて島内を巡り始める。すると、古い建物が連なる中に、水路が流れている場所を見つけたコナンは、喉が乾ききっていたため、水路に飛び込んでガブガブと水を飲む。またそこで、木の実を発見したコナンは、空腹のあまり、いくつもの実をほおばるように食べる。そんなコナン様子を探るようにジムシーと言う少年が後を付けていたが、その気配を感じたコナンは、ジムシーが立ち去った後を追っかけて行った。しかし、少年の姿を見失ったコナンは、一旦、筏へ戻ると、筏は壊され帆が外されていた。コナンは、浜辺に残っていた足跡を追い、その先で気絶したふりをして倒れる。倒れているコナンのところへ、ジムシーが近づき様子をうかがっていたが、コナンは直ぐに立ち上がり、ジムシーを睨みつける。
コナンは、ジムシーが筏の帆をマントにしてまとった姿を見て、筏の帆を返せ、壊した筏を元に戻せと求めるが、ジムシーはコナンに対して、勝手に飲んだ水路の水を返せ、勝手に食べた木の実を戻せと求める。その後、二人はそれぞれが捕えた獲物の大きさを自慢しあった後、互いに「嘘つき」とののしり合う。それから、ジムシーが弓矢の腕前を見せつければ、コナンはモリ投げの技を見せつけ、木登りの能力や走る競争をした末、手を組み合って力比べをする。そんな時、二人の目の前に大きなトカゲが現れ、それを見たジムシーは捕獲しようとシッポを捕まえる。それを見ていたコナンは、ジムシーを助けて一緒にトカゲを捕まえようとするが、トカゲはシッポを切って逃げてしまう。
これを機に、二人はお互い相手の力を認めるようになり、仲良くなる。コナンはジムシーに、この島はハイハーバーかと問うが違うと言われる。それからコナンはジムシーの家に行き、食用のカエルをご馳走に貰う。そこでコナンは、一人暮らしをしているのか、ラナを知らないかなど、ジムシーに対して色々な話をするなかに、二人とも眠りにつく。
翌朝、島に船がやって来る音に気付いたジムシーは、家にある食料などを集めて腕に抱え、急いで船の方へ駆けて行く。島に着いた船はバラクーダ号と呼ばれ、船の近くでは、船長のダイスが島民に向かって、再生可能なプラスチックごみを集めるように呼びかけている。その中、ジムシーはダイスに掛け合い、タバタバと呼ばれるタバコと交換して欲しいと持ちかけ、ダイスは部下に交換するように指示するが、交換レートに不満なジムシーは多くのタバタバを求める。最後は、多くのタバタバを渡すことを渋る相手から、タバタバを奪い取るように手に入れ、ジムシーは足早にその場から逃げようと走り出す。しかし、コナンの姿が見えないことに気付いたジムシーは、高所から様子をうかがう。コナンは、プラスチックごみの掘り出し作業に使われるロボノイドと呼ばれるロボットにとても興味を持ち、目を盗んでそのロボットに乗り込み、面白半分に操作すると、ロボノイドは暴走しだす。ロボノイドの暴走によって、ダイス達はさんざんな目にあうが、コナンはタイミングよくロボノイドを飛び下り、そのまま走りジムシーと共に逃げて行く。
ジムシーの家に戻ると、コナンはタバタバを勧められて一口吸ってみるが、むせんで真っ青になってしまう。しかし、そんな騒動を起こしたことで二人の距離は更に縮まり、互いに仲間になろうと言葉を交わす。その後、バラクーダ号がインダストリアへ戻ることを聞いたコナンは、ラナを取り戻すために船に乗り込んでインダストリアへ行く旨をジムシーに告げる。

見どころ第3話の見どころは、コナンとジムシーが初めて出会い、最初は敵視するものの、お互い競争心をむき出しにしながら、最後はお互いを認め合って仲良くなっていく姿です。

随所に子供らしさが出ているところに見どころがあります。

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第4話「バラクーダ号」

辺りが暗くなった夜、コナンとジムシーは気付かれないように、海を泳いでバラクーダ号に忍び込む。そこでコナンは船員の会話を聞き、ラナがインダストリアに居ることを確信する。ジムシーは、厨房から伝わってくる料理の匂いにひき寄せられ、料理人のグッチが調理しているダイス船長用の料理を食べだす。ジムシーはグッチに見つかってしまうが、追求をかわしつつ料理を食べ続け、グッチは争うなかにはずみで気を失ってしまう。ジムシーはお酒にも手を出し、酔いが進む中、料理が遅いことに腹を立てたダイスが連絡してくるが、ジムシーは酔った勢いでダイス船長に大声をあびせる。怒ったダイスは全船員に、侵入者を捕えるように指示する。
コナンが厨房に駆けつけると、ジムシーは既に完全に酔っ払っていたため、コナンはジムシーを抱き掛けるようにして海中へ逃げるが、海中の音に気付いたダイス達は、コナンとジムシーを追いかける。やっとのことでコナンとジムシーは陸地にたどり着くが、ロボノイドと呼ばれるロボットに乗って追いかけてくるダイスに、ついに捕らえられてしまう。
その後、二人は身体を縛られた状態で甲板に連れて行かれ、そこでダイスから船に乗った目的やどこから来たのかなどを問われる。ジムシーは完全に酔いつぶれていたため、コナン一人が答えるが、インダストリアへ行くことが目的であることには触れず、船に乗ってみたかったとだけを話す。コナンが島の者ではないことに気付いたダイスは、どこから来たのかを問うと、のこされ島から小舟で渡って来たことを話す。周辺が荒れ狂う海であることを知っているダイスは、そんなことができるものかと怪訝に思うものの、コナンに興味を持つ。そしてダイスは、料理を奪ったことや、ロボノイドが暴走の末、壊れてしまったことに対し、罰を受けるべきだとして、二人にそれぞれ尻叩き20回の罰を言い渡し、弱音を吐かなければ船員の仕事をさせてやると約束する。
さっそく尻叩きが行われたが、既に酔いつぶれていたジムシーは身体を踏ん張ることができず、その代わりにコナンが二人分40回の尻叩きを受けることになる。コナンは、ラナを助けたい一心で必死に尻叩けの刑に耐えるが、最後は痛さのあまり気絶して倒れてしまう。しかし、ダイスはコナンの根性ある姿を見て、船の作業者として認めることにし、二人を船内のプラスチックごみ格納庫に放り込む。
翌朝ジムシーが目を覚ますと、何があったのかを覚えていなかったため、思わずどこだと叫ぶが、隣にコナンが寝そべっていることに気付く。ジムシーは船内に居てインダストリアに向かうことを知り、そのように決めたコナンに文句を言い、自分の島に帰りたがる。船員から、積み込まれたプラスチックごみをならす作業をするように指示され、コナンはもくもくと仕事をするが、ふてくされたジムシーは何もしようとしない。ゴミの回収が続き、コナンは作業を続けるが、尻叩きの影響と疲れで熱を出して倒れてしまう。ジムシーは船員に助けを求めたことで、ジムシーの代わりにコナンが尻叩きにあったことが倒れた原因だと知らされ、コナンに対して申し訳ない思いを抱く。
その後、ジムシーはイヤイヤながらもプラスチックごみをならす仕事に励み、コナンの看病を続けて行く。コナンの身体が回復する頃には、バラクーダ号はプラスチックごみで満たされ、いよいよインダストリアへ向けて出航となる。島が見えなくなるとジムシーはがっかりするが、気を取り直してコナンと共にインダストリアへ向かうことにする。
その後、バラクーダ号にアジサシのテキィが飛んできたことに気付いたコナンは、マストのてっぺんにのぼりテキィに語りかける。テキィの足に何かが結んであることに気付いたコナンは、それをほどくとラナの髪の毛であることを知る。嬉しさいっぱいのコナンはとても喜び、その髪の毛を自分の指に結わえる。そして、テキィに向かって、自分は元気であることと、きっと助けに行くことをラナに伝えて欲しいと伝える。はしゃぎ過ぎたコナンは、仕事さぼらないように伝えに来たダイスの部下ドンゴロスを海に落としてしまい、罰として洗濯をやらされた上、食事抜きにさせられる。その夜、コナンは亡きオジイを思い浮かべながら仲間ができたことを語り、必ず助けに行くとラナへ呼びかけるように語る。

見どころ第4話の見どころは、ラナに会いに行くためにはどんな苦労でも乗り越えようとするコナンの必死な姿と、その中に、ジムシーとコナンとの距離が縮まり、絆が深まって行く点です。

インダストリアでは、どのようにストーリーが展開して行くのか、その前段階の背景としてもとても見ものです。

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第5話「インダストリア」

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一路インダストリアへ向かっていたバラクーダ号は、いよいよ目的地近くの海域を航行するが、海中に無数沈んでいる廃墟街の姿を見てコナンとジムシーは異様さを感じる。三角塔と呼ばれるインダストリアを象徴する建物が見えると、一同は入港の準備に取り掛かる。三角塔近くにバラクーダ号を入港させると、コナンは港の先にラナをさらって行った飛行艇ファルコを見つけて、ラナがインダストリアにいることを確信し感動してはりきる。先を急ごうとするコナンであったが、プラスチックごみの搬出作業を余儀なくされる。
行政局の次官モンスリーがダイスのもとに現れ、ダイスの不手際を責めていたところ、ラナをさらったモンスリーがいることに気付いたコナンは、モンスリーの目の前に姿を現し、ラナを返せと強く迫る。モンスリーの指示で、周りに居た者達がコナンを取り押さえようとするが、コナンはバカ力ではねのけ、モンスリーに迫る。それを見ていたダイスは、コナンに一撃を加え、コナンは気を失ない、船内に連れ戻される。モンスリーはダイスに対して、ラナを逃がしてしまった失態と、許可なくコナンという少年を勝手に連れてきた咎を責め、最高委員会への出頭を命じる。
ダイスが最高委員会に赴くと、そこには捕われたラナもいた。ダイスは委員会の決定として、差し引きゼロの咎めなしの処分となるが、さんざん罵られ、コケにされたことで不満をつのらせる。また、コナンについては、その身元を行政局が引取ることに決まる。その後、委員会の人達がラナを諭し、ラオ博士の居場所を教えて協力して欲しいと願うが、ラナはハイハーバーに戻して欲しいとだけ語り、それ以外は口を開こうとしない。
ラナは部屋に戻されたが、間もなくそこにレプカがやって来て、自分は委員会の手ぬるいやり方とは違うと強調し、額に烙印を押すための銃器を見せつけラナを脅して、一日だけ待つと言ってその場を去って行く。そこにアジサシのテキィが飛んできて、コナンの無事をラナに伝えていると、今度はモンスリーが部屋にやってくる。モンスリーは、コナンがインダストリアへ来たこと、コナンの身柄は行政局が引取ることをラナに告げる。
船内で気を失ったままでいたコナンは、ジムシーの呼びかけで目を覚ますが、そこに行政局の手下がコナンを捕まえにやって来る。コナンはその手下の不意をついて船内から逃げ出すと、ジムシーから投げて渡されたモリを抱えて、そのまま走って三角塔のほうへ向かう。途中で傍らにあったトロッコに乗って三角塔に進入すると、パン工場や地下の住民街、地下通路などをさまようなか、三角塔の上部にある光の灯る部屋の外に、アジサシが飛んでいる姿を目撃する。直ぐにラナがいると分かったコナンは、三角塔の外壁を上手く登り、ついにラナが閉じ込められた部屋の窓までたどり着き、コナンとラナは窓越しにお互い見つめ合う。

見どころ第5話のみどころは、遠路はるばるラナを助けるためにインダストリアへやってきたコナンが、一気にラナに急接近していくところにあります。

そのストーリー展開の中には、どうなるんだろうとハラハラする場面もあり、見応えたっぷりです。

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第6話「ダイスの反逆」

コナンとラナは、ラナが閉じ込められた部屋の窓越しにお互い見つめ合う。来てくれたことをよろこぶラナだが、強固に作られているこの窓は開けられないとコナンに告げる。コナンは何とか窓を開けようと、頭突きで窓ガラスを破ろうとするが、たんこぶを作っただけでびくともしない。却って、その衝撃で落下しそうになるが、その直後、話し声を耳にした警備員が部屋に入って来る。窓の淵にモリが差さっているのを発見した警備員は、コナンが来たことを知り銃を構えて窓を開け、外に向かって銃を撃ちまくる。窓枠を上手く利用して身を隠していたコナンは、ラナが警備員を止めようと抑えたタイミングを見計らって、部屋に飛び込み警備員に一撃を加えて倒す。ラナに再会できたコナンは、ラナを抱きあげて喜び、直ぐに窓から出てラナをおんぶしながら三角塔の外壁を伝い歩きして逃げる。騒ぎを聞きつけてモンスリーが部屋に来た時にはラナは既に逃げた後で、モンスリーはラナが逃げたことをレプカに報告する。
その頃、ダイスはお酒を飲んだあと外を歩いていたが、地面にコナンのモリが差さっていることに気付き、何ごとかと辺りを見渡す。すると、三角塔に灯がともっていることを知り、よく見たところ、コナンとラナが逃走中である姿に気付く。
コナンは何とか三角塔の下部へ下りようとするが、危うく落下しそうになったことで、思い切って飛び降りることにし、おぶっていたラナを両手で抱きかかえるようにして、足で降り立った。その直後は、コナンは着地の衝撃でしばらく動けなくなったが、何とか逃げようと必死になって走り出し、迷路のような三角塔の地下へと逃げて行く。地下の通路がひとつひとつ閉鎖されるなか、コナンとラナが逃げて行くと、巨大な戦闘機が格納されたエリアにたどりつく。その戦闘機を見たラナは、かつておじいさん(ラオ博士)が語っていた言葉を思い出し、レプカが太陽エネルギーを利用して戦闘機を復活させようとしている野望に気付き、太陽エネルギーの秘密をコナンに語る。二人は戦闘機の陰に身を寄せて隠れていたが、たどり着いたレプカに発見され、包囲されてしまう。睡眠弾を撃ち込まれた二人はその場で眠り、気付いた時には三角塔の一室に運ばれ、手足に鉄製の錠がはめられた状態で椅子に座らされていた。
目を覚ました二人の前にレプカが現れ、烙印銃をコナンの額に当てながらラナを脅迫し、ラオ博士の居場所を教えるように迫る。傍らにいたモンスリーも、コナンを助けなければかわいそうと情に絡めてラナから居場所を聞き出そうとする。ラナは、レプカの卑劣なやり方にひるまず、烙印銃をコナンに当てず自分に当てるように強く言う。口を割らないラナを見て、レプカは本当に烙印銃をコナンの額に当てようとする。その瞬間、錠がはめられて自由の効かない状態でありながらも、コナンは足で烙印銃を受け止め、そのままレプカの身体を投げ飛ばす。そのまま抵抗しようとしたコナンであったが、モンスリーが磁気式の錠を操作したことで手足の自由が全く効かなくなり、コナンはそのまま連行されていく。牢屋に入れられたコナンは、手足の錠を外そうとするができず、鉄格子の窓から抜け出そうともするがこれもできずにいた。
一方ダイスは、コナンらの騒ぎを見てから三角塔の中に進入し、レプカやモンスリーたちが、コナンとラナを捕まえようとする姿や、捕えた二人を脅す姿などの一部始終をこっそり見ていて、レプカの卑劣なやり方や野望を知ることになる。バラクーダ号へ戻ったダイスは、部下に対してレプカの野望を伝えてインダストリアへの反逆の決意を述べ、ラナを奪取してハイハーバへ行くことを告げたのち、一同に同意を求める。部下の同意を得たダイスは、翌朝、ロボノイドに乗って大男に扮して警備の人間に嘘をついて三角塔に潜入する。ラナの居る部屋についたダイスは、コナンは既に助けて船で待っているとラナに嘘をついて説得し、ラナを連れて逃走する。途上、レプカに見つかり不審者として後を追われ、ロボノイドで扉を破ってバラクーダ号へと向かう。
ダイスの行動を前もって盗み聞きしていたジムシーは、コナンが捕えられている牢屋で窓越しにコナンと話をしていたが、そこにラナを抱えながらロボノイドを操縦するダイスが走り抜け、ラナはコナンが未だに捕まったままであることを知る。

見どころ第6話のみどころは、再会したコナンとラナが逃げ出そうとするスリルある場面が続くところです。

逃げて、追われて、また捕まり、という流れの中で、コナンが大暴れして活躍する数々のシーンは非常に見応えがあります。

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第7話「追跡」

インダストリアから逃げたダイスは、バラクーダ号に飛び乗ると、急いで出航する。レプカはダイスを追い、停泊してあったボートに乗って2隻で追跡する。ダイスは海上を熟知していたため、廃墟街が海に沈む領域を、バラクーダ号が見つからないように航海して近海に潜んで待機する。海上には霧が立ち込めるが、小さなボートで追跡していたレプカらは、無理に追跡を急ぐあまり横転する。レプカの足止めを知ったダイスは、バラクーダ号を再び発進させて逃げて行く。
牢に居たコナンは、ラナの姿を見かけたことで、必死に牢から出ようとするが頑丈な牢は破れず出ることはできない。やがて、モンスリーが牢屋に現れ、このまま砂漠で死を迎えるか、従順になっておとなしく市民として暮らすか、どちらを選ぶのかと問いかける。その後、モンスリーは番人に対してよくよく気を付けるように指示し、水も食料も与えるなと伝えて牢を後にする。
一方、インダストリでは委員会の年配者達が、プラスチックの回収を担当していたダイスが反逆したことで、プラスチックの入手が困難になり、プラスチックの在庫が3ヶ月しかないことを懸念して対策を議論していた。レプカはダイスを捕まえるために追跡部隊にエネルギーを回して欲しいと要求し、委員会は難色を示すものの仕方が無くその要求に応じ、ダイスとラナを殺すことなく連れて帰るように言う。
コナンは牢の中で死んだふりをして番人を騙し、番人の隙をついて脱走に成功する。その後、コナンは飛行艇ファルコが海上に浮いているのを発見し、人に気付かれないようにこっそりと乗り込む。間もなく、モンスリーとその部下であるクズゥがファルコに乗り込み、ダイスを探しに飛び立ち、レプカもガンボートと呼ばれる戦闘用の船を出航させる。しかし、ダイスはインダストリア近くの小さな島の陰にバラクーダ号を隠して待機し捜索から逃れようとしていた。
バラクーダ号では、ラナのことを気にしてジムシーが部屋の様子をうかがいに来て、小窓を覗き込む。キョトンとするラナであったが、ジムシーがコナンの仲間であることを知ると笑顔を見せる。ジムシーは、カエルをわたし、コナンは無事だから元気を出せとラナを励ます。
捜索を続けるファルコだが、いっこうにバラクーダ号の姿が見えないことを不思議に思ったモンスリーは、インダストリア付近の島々付近を探すように命じる。
夜間になると、バラクーダ号は灯りを消して静かに航行を再開する。ダイスは部下にラナを部屋に連れて来るように命じ、部屋にご馳走を用意しラナを迎える。ダイスは、レプカの卑劣を諄々と述べ、助けるための手段で仕方がなかったと説明し、コナンのことは仕方なかった、悪かったと謝る。しかしラナは、コナンは先に逃げたと嘘をつき、コナンを助けていなかったことを強く非難する。ラナの強い口調が少し頭にきたダイスは、ラナを抱えて窓の外に放り投げようとする振りをする。しかし、窓を開けたことで船から光が漏れ、ファルコにいたモンスリーにバラクーダ号の存在を気付かれてしまう。
ファルコはエンジンを停止してバラクーダ号に近づき、それがバラクーダ号であることを確信するが、その瞬間、ファルコ内に隠れていたコナンが現れ、ファルコを操作して扉を開け、そのまま海中へ飛び込む。その騒ぎによって、ダイスはファルコの存在に気付き、慌てて全速前進を命じて逃げようとする。モンスリーは海中へ逃げたコナンを探すが見つからず、仕方がなく磁気式の錠をリモコン操作して、コナンの手足の自由を奪う。
船内がモンスリーの接近で騒いでいる中、ジムシーはラナが閉じ込められた部屋に行き、小窓をこじ開けて逃がそうとするが、却って小窓につっかえて身動きが取れなくなってしまう。コナンは手足の自由を奪われながらもバラクーダ号に必死に捕まるが持ちこたえられず、流されていく。流される瞬間、ジムシーの姿が見えたコナンは、ラナとジムシーの名前を叫び、その声は室内にいるラナに届くが、バラクーダ号は遠方に去って行ってしまう。

見どころ第7話の見どころは、コナンが必死になってラナを追って行く姿です。

閉じ込められた牢から脱出し、飛行艇ファルコに隠れて乗り込み、バラクーダ号を追う姿は、命かけてもラナを守ろうとするコナンの勇ましさを感じます。

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第8話「逃亡」

飛行艇ファルコに見つかってしまったことからバラクーダ号は、船員総力となって必死に薪をくべてスピードアップをはかろうとする。船員の一人がラナの部屋にやって来て、ジムシーがラナの部屋の小窓にはまり込んでいるところを見て、ジムシーも働くように一撃をくらわすが、その拍子ではまり込んだジムシーが窓枠から外れる。ラナは部屋から外に連れて行かれ、ダイスによって船首にあるポールに縄で縛られ動けなくなる。ダイスはラナをおとりにすることで、追手であるレプカの追及をかわそうとする狙いであった。
しばらくするとバラクーダ号の進行方向から戦闘艦であるガンボートが接近して来て、大砲による威嚇射撃を始める。バラクーダ号は逃げるために180度旋回するが、ガンボートの砲撃は止むことが無い。船が旋回したことで、必死に泳ぐコナンの方向へ再びバラクーダ号が近づいてきて、ラナはコナンの泳いでいる姿を発見する。コナンは船首の船底に必死に捕まるが、水流の力が強く耐えかねる状況であった。それを見たラナは、縛られている縄を必死になって噛み切り、バラクーダ号に設置してあった小ボートに乗り込み、海へ出てコナンを救おうとする。小ボートが離れて行かないように、ボートに繋がれたロープを必死につかむダイスであったが、ガンボートが接近した拍子にロープが切られて小ボートは離れて行く。ラナはコナンを小ボートの上に引き上げると、そのまま操縦して逃げて行く。
ガンボートからレプカとその部下の戦闘員がバラクーダ号に乗り込み船を制圧し、船内でラナを探す。ラナとコナンが乗る小ボートはそのまま逃げるが、レプカの指示で追ってきたガンボートに追いつかれてしまう。しかし、ラナが乗っていることを知らなかったガンボートの船員は、ただのザコが乗っていると勝手に判断して砲撃して小ボートを沈没させてしまう。遠方からその様子を見ていたダイスは、愕然とし、ボートにラナが乗っていたことをレプカに告げると、レプカは青ざめる。
沈没したボートは海底に沈むが、磁気式の錠と船の鉄骨が絡まって外れず、コナンは海底にくくりつけられたままになってしまう。ラナが助けようとするがびくともせず、コナンは力づくで錠を外そうとするが取れない。時間が経過すると呼吸ができずに苦しみ、必死に外そうとするが外れない。苦しくなったコナンは気絶しそうになるが、一旦水面に出たラナが、口移しで酸素を届けてくれる。錠を外そうと更に力を込めるコナンだが、なかなか外れず、再び酸素を届けに戻ってきたラナが力尽きて気を失ってしまう。そのラナの姿を見たコナンは、渾身の力を込めると遂に錠が壊れて外れ、ラナを抱きかかえて急いで水面上へ泳ぎ出る。その後、砂浜へ漂着した二人はいつしか意識を失い、そのまま寝そべっていたが、太陽が昇る頃にはコナンが目を覚まし、ほどなくラナも目を覚ます。
コナンはラナと初めて出会った時のことを回想し、近くにあった板切れを背中に背負って鮫に見立て、出会った時の状況を真似る。二人は当時を思い出して大笑いする。そして、水中でコナンとラナはお互いの心の叫びが聞こえたと語り、二人の心がお互いに通じたことを確認しあう。
その後、二人は砂漠地帯を歩くことになるが、しばらく行くとそこには廃れた無数の戦車があった。ちょうどその時、二人を捜索するファルコが飛行して来るが、二人は戦車の陰に身を隠して逃れる。その後、戦車の陰に隠れたまま、疲れから横たわるラナに、コナンは必死に果汁を飲ませてあげるが、疲れからコナンも眠ってしまう。夜になるとラナは戦車の上に立ち夜空を眺めているが、それに気づいたコナンも戦車の上に来ると、ラナは「おじいさんの声が聞こえるの」と語る。
翌朝、コナンはラナをおんぶして元気に砂漠をかけて行く。

見どころ第8話の見どころは、コナンを助けるために命がけの行動を取るラナと、ラナを助けるためには命を惜しまないコナンの姿です。

そして、そんな行動を取る二人の心が強く結ばれる姿は感動ものです。

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第9話「サルベージ船」

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コナンはラナと共に広い広い砂漠を歩き続けていたが、とうとう二人とも疲れ切って気を失ってしまう。そこに、沈没船の引き揚げ作業場(サルベージ船)のボスである、通称パッチという独眼の大男が表れ、二人を引き揚げ作業場へと連れて行き空き部屋へ入れる。一夜明けてコナンは目を覚まし、疲労で身体が衰弱したラナを気遣いながら水をあげる。
その後、パッチはコナンとラナを部屋の外に連れて行き、沈没船の引き上げ作業にあたる人達が見ている中で、二人に仕事をさせようとする。コナンはパッチに対して、水中に潜ることはとても得意であることを告げると、パッチはコナンの腕前を試すために、海中にスパナを放り投げて、スパナを取って戻ってくるように告げる。コナンは水中に潜ってスパナを探し、直ぐに見つけることができたが、その後も水中に沈む船の周りを興味深く遊泳してから陸へ戻る。その時、船底で見つけたカバンを陸上へ持ちかえり、作業員たちへ見せると皆一同に驚く。パッチは、なぜスパナを見つけるまでに時間が掛かったのか、その理由を問うと、コナンは水中に隠れていてなかなか見つからなかったと嘘をつく。スパナは甲板上にあった筈だと嘘を見破ったパッチは、余計なことをした行為に対して叱りつけ、コナンを強く殴るが、表情には出さないもののコナンの力量に感心を持つ。そして、パッチはコナンとラナの二人を働かせることにする。
一方、作業員のひとりであるテリットは、身元の分からないコナンとラナを働かせるのは規則違反である旨をパッチに迫り、インダストリアに報告すべきだと主張する。しかし、パッチは自分が法律だと言って強く拒み、あくまで二人を働かせる姿勢を見せる。
沈没船の引き揚げ作業をすることになったコナンとラナは一生懸命働くが、パッチは二人に対してとても冷たく当たり、疲労によって体調の悪いラナに対しても厳しい態度であった。コナンはラナを庇ってパッチに抗議するが、パッチの冷たい態度は変わらない。テリットは、自身の点数稼ぎのために、二人の正体をしきりに探ろうとしていたが、パッチが不在となったすきに、機械を使ってコナンを絞め殺そうとしてラナを脅し、正体を白状するように強要する。コナンは言ってはいけないと制止するが、ラナはコナンの身を案じて、インダストリアから逃げてきたことを話してしまう。
そのようなことがあった後、モンスリーが飛行艇に乗ってサルベージ船へやって来るが、パッチはテリットに何も言うなと強く口止めする。モンスリーはパッチに対し、10歳くらいの少年と少女を見なかったかと問うが、パッチは嘘をついてコナンとラナがいることを隠す。そんなやり取りを見ていたテリットは、モンスリーに二人のことを報告しようと、飛行艇の脇までこっそり泳ぎ、報告したいことがある旨をモンスリーに告げ、飛行艇に乗せてもらう。

見どころ第9話の見どころは、今後のストーリー展開で重要な人物となるパッチが初めて登場する点です。

コナンとラナの二人を発見したパッチという男の二人に対する冷たい態度を見ると、いったい何者なのかという感じを抱きます。二人は、まだ小学生くらいの子供であるにも関わらず、ここまで厳しい態度を取るのかという非情さがあるからです。

しかし、その裏にある「心を鬼にして」という姿勢が見え隠れする点は見逃せません。

また、そのような厳し状況下にあって、コナンとラナがお互いに相手を気遣い、思いやる心は様々な姿に表れていて、二人の絆の深さを感じさせてくれる点も見応えがあります。

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第10話「ラオ博士」

インダストリアの牢屋に捕われていたジムシーやダイスとその部下達は、牢屋を脱出するための策として、ダイスが首つり自殺をはかって死んだと見せかける。しかし、見張りに呼ばれたレプカは怪訝に思い、ジムシー達に死んでいるハズのダイスの身体を、思い切りくすぐるように指示する。ダイスは、こらえ切れずに笑ってしまい脱走の計画は失敗に終わる。
しかし、ちょうどその時、テリットからの報告でコナンとラナがサルベージ船に潜んでいることを知ったモンスリーが、レプカにそのことを報告したことで、ジムシー達は二人の無事を知って大喜びする。
一方、レプカに一部始終を報告したテリットは大きな点数を稼げたと喜ぶが、ラオ博士の居所をつかむためにラナの様子を探るように指示され、サルベージ船へ戻ることになる。モンスリーは、飛行艇に乗ってテリットを送り返すが、その途上でとても多くの蛾の大群に遭遇する。
パッチは、付近を大量のダンゴ虫が移動している姿を見て生態系に異常が起きていることを感じて周辺を観察していたが、その時、こっそり戻ってきた飛行艇に気付く。
その翌日、パッチは早朝から作業員を招集して、何かおかしくないかと全員に問いかける。何も異変などないような返答をする一同の中、ラナが鳥が一羽も飛んでいないことに気付く。ようやく異常な静けさに気付いた作業員一同に対して、パッチは海底の状態を調べるために潜ることを告げる。ところが、海底の様子を調べている最中に地震が発生して、パッチは沈没船に挟まれて身動きできなくなってしまう。
コナンとテリットはパッチを探しに海中に潜るが、酸素供給用のパイプが船底まで伸びた状態であることに気付き、絶望的であることを認識する。海上へ戻ったテリットは、パッチは死んだと皆に告げ、酸素の供給を止めるように指示する。しかし、コナンが何とか助けなければと考えていると、ラナが突然「声が聞こえた。まだ生きている」と言いだし、酸素供給用のポンプを動かし始める。テリットはラナを止めようとするが、ラナは必死で酸素を送り続ける。一方コナンは、水中に沈んでいる船を手で叩いて音で合図を送り、パッチの居場所を突き止め、船体に挟まれて動けなくなったパッチの潜水具を外して、パッチを救助する。
テリットが必死にラナを止めようと揉めあっていたところに、コナンとパッチが水中から姿を現す。パッチが実のおじいさん(ラオ博士)であったことに気付いたラナは、おじいさんと叫びながら涙を流してパッチに抱きつく。その姿を見て、作業者一同は自分たちのボスであるパッチが、実はお尋ね者のラオ博士であったことを知り唖然とする。
テリットは、皆に向かって捕まえろとしきりに叫ぶが、誰一人として捕まえようとしない姿を見て、その場を去ってインダストリアで渡された無線機を使ってモンスリーに連絡を取る。無線で、モンスリーにラオ博士を見つけたとは伝えたものの、突如として大量に発生した虫の大群に恐れをなして、テリットは慌ててその場を逃げ去る。
その後、大地に異変が生じて沈没船の引き揚げ作業場が大きく傾き、陸との通路が途絶えてしまう。パッチ(ラオ博士)は、インダストリを脱出してから今までのいきさつをラナに説明し、コナンに対して冷たくしたことを謝ると同時に、ラナのために尽くしてくれたことに感謝の意を表してお礼を言う。その後、ラオ博士は、異変の状況から直ぐに脱出すべきだということを告げる。

見どころ第10話の見どころは、何と言ってもラナとおじいさん(ラオ博士)との再会です。

本来なら久しぶりに再会する二人ですから、あった瞬間にお互いに喜びあうものです。しかし、身を追われて正体を隠す必要があったためにパッチと言う別な人間になりすまし、ラナが孫娘と知りながらも、かくまうために却って冷たい態度を取ってきたラオ博士の姿には、ラナに対する深い愛情を感じさせてくれます。

そして、パッチがおじいさんであることが分かってから急速に、二人の心が近づき、一気に深い絆で結ばれている姿が表れてくるのには見応えがあります。

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第11話「脱出」

テリットは、飛行艇に乗ってサルベージ船に到着したモンスリーに対して、実はパッチ自身がラオ博士であり、既にボートで逃げたことを告げる。ラオ博士を見つけた手柄を訴えるテリットだったが、モンスリーはラオ博士に逃げられた咎を責めて相手にせず、直ぐにラオ博士を探しに飛び立つ。
一方、ボートで脱出したラオ博士たちは、陸に戻ってから砂漠を歩き、隠してあったフライングマシンの場所にたどり着く。しかし、フライングマシンは故障していてまともに飛べず、修理のために部品のあるインダストリアに行かなければならなかった。ラオ博士は、フライングマシンのエンジンを始動し、飛行可能であることを確認すると、コナンとラナも乗り込み、一路インダストリアへ向かう。エンジンが安定してきてから、コナンとラナはフライングマシンの上部へ出て、景色を眺めながら進む。
その途上で、砂漠の中で手足を縛られて、日干しにさらされているダイスを発見し、ダイスのもとに降り立つ。ダイスが、ジムシー達は牢屋の中でまだ無事であることを告げると、コナンとラナは喜び、ジムシーを救出すべくインダストリア行きへの思いを強める。ダイスはラオ博士に助けを乞うが、今までの所業からラオ博士は助けようとしなかった。しかし、コナンとラナはダイスの手足を縛っていた縄を切って救出してあげる。フライングマシンには、更に人を乗せる余裕が無かったためダイスはその場に置いて行くつもりでいた。
そのような時、海上の捜索から陸地の捜索へ切り替えていた飛行艇ファルコがフライングマシンの方へ近づき、フライングマシンを撃ち落そうとする。なかなかフライングマシンを撃破できなかったなめ、ファルコはかなり接近して銃弾を撃ち込む。すると、フライングマシンから煙が出始め危うい状態になるが、とどめを刺されそうになった時に、コナンがフライングマシンの上部に出て飛行艇ファルコに飛び移る。モンスリーたちは、飛行艇に飛び移ったコナンを撃ち落そうと必死になるが、却って飛行艇を傷つけてしまい墜落する羽目になる。
その頃、インダストリアでは、異変によって生じた被害を復旧させようと委員会の人達がしきりに相談していたが、レプカはそれを制止して、ラオ博士の確保が最優先だと言い張る。レプカは、行政局は独自の行動を取ると言い切って委員会を無視し、委員たちはレプカの横暴に対してため息をもらす。
ダイスは、墜落した飛行艇ファルコから銃を奪い取り、モンスリーたちを制圧する。その直後、大地に大きな亀裂が走っていることに気が付いたラオ博士は、異変が進んでいることを危惧する。そして、ラオ博士は、ことの重大性を説明した後、大地の異変によってインダストリアが沈んでしまうことに触れる。ラオ博士の説明に反発するかのうような態度を取り、聞き流すかのようにいたモンスリーも、その場で地震が発生したことで、事態の深刻さを気にするようになる。
その後、コナンとラナとラオ博士は、フライングマシンでインダストリアルに向かい、ダイスもフライングマシンにつないだロープに引っ張られて共に移動して行く。インダストリアに着くと4人は二人ずつ二手に分かれ、コナンとダイスはジムシー達の救出に、ラナとラオ博士は三角塔へ修理部品を探しに向かう。
コナンとダイスはロボノイドを奪って、牢屋を破壊してジムシー達を救出し、コナンとジムシーは抱き合って喜ぶ。
一方、モンスリーは無線機でレプカに連絡を取り、ラオ博士が三角塔へ部品を探しに向かうことを報告する。報告を受けたレプカは、三角塔内を移動するフライングマシンを探知機で見つけ出し、移動先を追跡して行く。レプカは、ダイス達の対応に当てていた戦闘員たちを全て引き上げ、ラオ博士を捕まえるための指示を出す。

見どころ第11話の一番の見どころは、何と言っても、コナンがモリだけを手にして単身で飛行艇ファルコに飛び乗り、武器を持つ敵を相手に戦うシーンです。

並外れた身体能力を発揮しつつ、ちょっと相手をからかいながら、飛行艇を墜落させてしまうコナンの姿は、少し滑稽でもあり愉快でもあり、見応えたっぷりです。

後半では、敵地でもあるインダストリアに乗り込んで、コナンたちが大暴れを始めるところは、これからのストーリー展開を想像させてくれて、とてもワクワクします。

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第12話「コアブロック」

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ラオ博士は、レプカにフライングマシンの存在が見つかってしまったことを察知して先を急ぎ、三角塔の最下部にあるコアブロックへ下りて行く。コアブロックを下りて行くと、レプカの探知機ではフライングマシンをとらえられなくなる。
一方、戦闘員が引き上げて行く様子を見て、ダイスは喜ぶが、コナンはラナやラオ博士が狙われていることに気付き、ロボノイドを運転して助けに向かおうとする。しかし、早く逃げることを考えていたダイスは、コナンに一撃を加えてロボノイドを奪い、コナンを残して一人だけバラクーダ号へ戻って行く。ダイスだけがバラクーダ号へ戻って来たことを知ったジムシーは、なぜコナンひとりを置いて来たのかとダイスを責め、海に飛び込み泳いでコナンを助けに向かう。
ダイスの一撃で倒れたコナンに向かって、近くの牢屋に捕まっている人たちがしきりに助けて欲しと声をかけ、それに気づいたコナンは牢からルーケ達を助け出す。助け出した人々は、レプカのやり方に反対して捕えられていたが、ラオ博士を救出するために道案内をして欲しいと願うコナンの要望に応え、駆け付けたジムシーとも合流して、一同コアブロックへと向かう。
コアブロックの底に着くと、そこには広く暗い空間が広がっていて、それを見て驚くラナに対して、ラオ博士はコアブロックの経緯について語る。その後、修理用のIC部品を探し、ついに修理に必要なものが見つかる。
レプカはラオ博士を確保しようと、戦闘員を招集して戦闘服に身を包んで出動しようとしたところ、委員会のメンバーが制止する。しかし、全く話を聞こうとしないレプカの姿を見て、たまりかねた委員会のメンバーはレプカに解任を言い渡すが、レプカは全く耳を貸さずにコアブロックへと向かう。
地下の秘密のルートを知るルーケは、コナンとジムシーを三角塔を経てコアブロックへ導き、その途上で、レプカに反感を抱く多くの住民に出会う。そこで、コナンの育ての親であるオジイそっくりの人に会い、息子ルーケを助けてくれたお礼を言われたコナンは、亡きオジイを思い出し感無量になる。
一方、ラオ博士は修理用のICを見つけ出した直後、レプカの手下が近くまで来ていることに気付き、ラナを助けるために自らがおとりになり、フライングマシンへラナを向かわせて、わざと敵の目を引きつけるように身をさらけ出す。しかし、ラナが逃げるところをレプカに見つかり、ラナも戦闘員に追われることになる。
コアブロックへあと僅かのところで銃声音を耳にしたコナンとジムシーは、博士が見つかってしまったことを察知して先を急ぐ。
ラナは戦闘員に追いつかれ、あと僅かで捕まりそうになるが、コナンとジムシーが高所から戦闘員に飛び掛かって一撃で倒し、ラナを救出する。
その後、コナンとジムシーとラナの3人は、博士が指示していた通りにフライングマシーンの方へ向かい、フライングマシーンを操縦して既に捕まっていたラオ博士の救出へ急行する。3人は間一髪で、捕縛されて三角塔上部へ移送されるラオ博士を助け出し、そのままフライングマシーンで、上部へ脱出をはかる。
ルーケから聞いていた、レプカすらも知らない秘密のルートを通り、地下の住民たちの案内に従って先に進み、無事に三角塔外部に脱出する。一同よろこびながら一路、ハイハーバーへ向かうが、その途上、海上を航行するバラクーダ号の姿が見え近づいて行く。
先にインダストリアから逃げていたダイスは、進路を決めかねていたがフライングマシンの姿を見つけた途端、進路をハイハーバーへ決める。フライングマシーンとバラクーダ号は距離を保ちながら共にハイハーバーへ向かって行く。

見どころ12話の見どころは、敵地である三角塔に忍び込んで行き、先が見えない緊迫感が続くところです。

レプカの追手が身近に迫り、「捕まってしまう!」というハラハラ・ドキドキ感がなんとも言えません。

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第13話「ハイハーバー」

バラクーダ号の上空を飛行していたフライングマシーンは、ゆっくりとバラクーダ号の甲板上に降りる。ダイスはフライングマシンから降りてきた4人に声を掛け、ラオ博士を歓迎する。しかし、ラオ博士はインダストリアが間もなく海に沈むであろうことを告げ、皆を助けるために再び一人でインダストリへ戻ると言う。それを聞いたコナンたちは、ラオ博士と行動を共にすると願い出るが、ラオ博士は、先に3人でハイハーバへ行くように説得する。その後、ラオ博士はダイス船長に対し、コナン、ラナ、ジムシーを無事にハイハーバへ送り届けて欲しいとお願いし、ダイスはそれを快く引き受ける。ラオ博士は、ラナを頼むとコナンに伝えた後、一人でフライングマシーンに乗ってインダストリアへ向かって行く。そんなラオ博士に対して、一同は無事を祈りながら手を振って見送る。
しばらくしてバラクーダ号はハイハーバの近海に到り、アジサシのテキィたちが船の周りに集まり船を囲むように飛ぶ姿を見て、ラナは故郷に帰って来た実感を持ち、とても喜ぶ。
ハイハーバで漁師として働いているガルは、遠方から近づくバラクーダ号に気付き、かつてラナをさらって行った船が再び来ることに警戒する。そして、ガルは息子と共に爆弾を載せてボートでバラクーダ号に近づき、バラクーダ号の船体を狙って爆弾を爆発させ、更に別な爆弾も投下して船のマストを折る。慌ててダイスが爆弾を止めるように制止するが、ガルはダイスを銃で打ち出す。ダイスは、ラナを助けて連れて来たと説明して誤解を解こうとするが、船は既に航行不能な状態になってしまう。ようやく誤解が解けた後、ガルのボートで損傷したバラクーダ号を引きながら島のすぐ近くまで導くが、バラクーダ号は動きが取れない状態で、浅瀬に放置されることになり、ダイスは船内でひとり落ち込む。
コナンたちは船を降りると、ガルはラナに対して、早く育ての親であるメイザルおばさんに会いに行くように勧める。コナンとラナとジムシーの3人は、メイザルおばさんが住むハイハーバーのもと村と呼ばれる村へ向かう。その途上、花が一面に咲く草原があり、そこにそびえたつ大木に登り、三人は村を一望する。故郷がぜんぜん変わってない姿を見て、ラナは懐かしむと同時にとても喜ぶ。ジムシーは、カエルを捕まえて大喜びし、初めてリスを見てネズミだと勘違いするなどしながら、コナンと共に初めて訪れるハイハーバに胸が膨らむ思いを抱く。そこにハイハーバの不良青年オーロが姿を現し、ラナが戻って来たことに驚く。オーロは、ラナと一緒にいたコナンとジムシーに興味を持ち、仲間にならないかと誘うが、ラナは関わらないで欲しいという態度を取る。
もと村へ入るとラナの姿に気付いた村人たちが声を掛け、多くの村人がラナを取り囲むように集まり、みんな驚きとともに歓喜する。ラナがメイザルおばさんの家につくと、メイザルおばさんはラナの姿に気付き、夢を見ているかのような驚きの表情を見せ、駆け寄ってラナを強く抱きしめる。ラナが、コナンとジムシーに助けられたことを話すと、メイザルおばさんは二人に厚くお礼を言って抱きしめる。ラナが室内に入ると、メイザルの夫であるシャンおじさんもラナを強く抱きしめ喜ぶ。その後、ラナは今までのいきさつをシャンやメイザル、その場に居合わせた村長らに語る。コナンとジムシーは、シャンおじさんの申し出によって、おじさんの家に引き取られることになる。その夜、ラナたちの歓迎会が開催され、村人たちと一緒に食べたり飲んだり踊ったりして楽しいひと時を送る。
その夜、コナンは亡くなったオジイに思いをはせながら、ハイハーバでの生活のことをオジイに語り出す。一方、ラナはおじいさん(ラオ博士)に思いをはせ、早く帰って来てと願いを込める。

見どころ第13話の見どころは、ラナの故郷であるハイハーバの様子です。

近くの大変動により多くの陸地が沈む中、変動前の状態がそのまま残るハイハーバーは自然が豊かで、人間生活の原点のようなものを感じさせてくれます。

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第14話「島の一日」

ハイハーバーに来た翌朝、コナンが目を覚ますとジムシーは既にベッドにいなかった。窓から外を見るとジムシーは新しい服に着替えて、手製の弓矢で遊んでいた。今まで着ていた服はどこ、と尋ねるコナンに対して、ジムシーは洗濯物が干されている方を指さす。そこに、新しく爽やかな服に包まれた姿のラナが現れ、その姿を見たコナンは少し照れて頬を紅潮させる。コナンも新しい服を着て、メイザルおばさんに呼ばれて一階に下りて皆で朝食を摂る。
その後、コナンとラナとジムシーは、三人で風車村と呼ばれるところへ行くことになる。その途上、広い麦畑を通り抜ける時、風でラナの麦わら帽子が飛ばされてしまうが、コナンはラナを抱っこして楽しそうに追いかけて走り回る。しばらくすると、風車村に着き、そこにはたくさんの女の子がいて久しぶりに戻って来たラナを取り囲むようにして話をする。コナンとジムシーは多くの女の子がいることに驚き戸惑い、ラナが二人を紹介すると二人は少し照れた仕草を見せる。
風車村では、風車を利用して工業活動をしていることを説明され、それを初めて見るコナンとジムシーは、驚きと興味を覚える。そこではバラクーダ号の船員であったバスコやグッチが既に働き、船長のダイスも鍛冶場で仕事をしていて、ダイスはコナンとジムシーにも働くことを勧める。ラナは久しぶりに機織りをして、女の子たちに囲まれながら作業を続ける。
みんなが働く姿に刺激を受けたコナンとジムシーは、自分たちも働こうと考え、コナンは海へ漁をしに、ジムシーは丘で狩りをすることになる。二人はいったん家に戻り、元の服に着替えて、お互い夕刻には戻る約束をして、それぞれ漁と狩りに向かう。
コナンは海に入り、魚を追って海中の洞窟を抜けて行くといけすにたどり着くが、いけすの網の中に入り込んで水面に出ると、そこは飛行艇が隠されている場所であった。飛行艇に興味を持ったコナンは、中を覗き込んでいると、いけすを管理しているガルおじさんがやって来る。ガルは、容易には通れない海中の洞窟をコナンが泳いできたことを知り驚く。飛行艇に興味を持ったコナンはガルおじさんに飛べるかどうかを問うが、ガルはラオ博士にしか分からないと答える。
ガルはいけすの魚に餌をやりながら、魚は捕まえるだけではなく、飼い育てることも大事だと話し、村ではパンを作る人、服を作る人などがいて、お互いに供給しあいながら暮らしていることを説明する。その後、ガルはコナンに仕事をしたいかと問うと、コナンは喜んでしたいと答え、ガルはコナンに仕事を教えてあげることになる。
一方ジムシーは、高原で獲物を探していてなかなか見つからずにいたが、そこにとても大きく気性の荒いブタが一匹、目の前に現れる。恐ろしさのあまりジムシーは逃げ出すが、豚はジムシーを追いかけ襲ってくる。ジムシーは、手製の弓矢を使って応戦するが全く歯が立たず、必死に逃げ回る。幸運にも逃げる途中で岩が崩れ、その拍子に大ブタは落下して絶命し、ジムシーは大きな獲物を得たと大喜びする。
ラナは、夕刻になっても二人が帰らないことを心配していると、コナンが帰ってくる。ガルおじさんのところで働くことになったコナンは、仕事の手伝いをしてお礼に貰った魚をラナに渡すと、帰りの遅いジムシーを探しに丘へ向かう。コナンがジムシーを見つけ出すと、ジムシーは捕えたブタをその場で丸焼きにして食べていて、コナンも共に豚の丸焼き肉を食べる。
一方、飼っていた豚がいなくなったことで腹を立てた不良少年オーロが、村長のところまでやって来て、ブタを盗んだのは誰だと、現場に落ちていた弓矢を示す。ジムシーのことを知らなかった村長は、村人はそんなことは絶対にしないと否定し、もし村人だったら何でもあげると約束をしてしまう。
その直後、村人の一人が、ラナの連れて来た子供が同じ弓矢を持っていたことを村長に告げると、村長はとても不安になり心配な顔になる。しばらくしてジムシーとコナンが丸焼きしたブタを抱えながら帰ってくると、それを見た村長は、えらい約束をしてしまったと頭を抱える。ラナのおじシャンは、コナンとジムシーにオーロのことを話していなかった自身にも責任があると感じ、オーロとの一件を引き受ける旨を申し出て、村長も一任することになる。シャンおじさんは、コナンとジムシーに対して、心配するなと声をかけるが、責任を感じたコナンとジムシーは、夜間に到って、オーロと話をつけるために家を出て行く。

見どころ第14話の見どころは、島で暮らす村人たちの生活に触れて、コナンもジムシーも色々なことを吸収しながら、人々と一緒に暮らして行くことを学んで行く姿です。

素直で、懸命に生きて行こうとするコナンの姿は、子供の純粋な心を感じさせてくれます。

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第15話「荒地」

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オーロと話をつけに家を出たコナンとジムシーは、あくまで話を付けに行くのだと確認しあう。二人が暗闇を歩いて行くと、オーロの住む地域に到り、道には柵が構えてあった。柵を越えて行くと細工してあった骨の飾り物から音が発するが、二人は構わず先を急ぐ。途上、ラナが住む村とは大きく雰囲気が異なる荒地が広がるのが見え、二人は少し違和感を覚える。更に進んで行く中に、後ろから何者かが付いてくるような気配を感じ、次の瞬間、何かしらの合図と思われる火球が飛ばされるのが見える。その後、「あうっ!あうっ!」と叫ぶ声が聞こえた後、仮面をかぶった人が馬に乗って追いかけて来る。更に馬に乗ったもう一人の人間が加わり、仮面をかぶった二人に追いかけられることになる。驚いた二人は慌てて逃げるが、逃げた方向からハサミ撃ちするようにもう一人の人が迫り、慌てて脇道に逃げ込んだコナンとジムシーは、仕掛けてあった罠にはまり捕えられてしまう。
ジムシーは相手に対して、お前はオーロか、オーロに話がある、オーロに会わせろと言うと、二人はオーロのアジトに連れて行かれる。仮面をかぶった者の一人はオーロの妹のテラで、オーロに引き合わせるために二人を連れて行くが、コナンとジムシーを見たオーロは、既に二人に会っていたためコナンとジムシーじゃないかと少し驚く。二人はブタのことについて、村人はぜんぜん関係なく、我々二人で捕まえたと説明するが、気性の荒いブタを捕まえられる訳がないとオーロは信じない。嘘つきだと判断したオーロの部下たちは、二人を取り囲んで危害を加えようとするが、テラが名案を思い付きオーロに提案したことで、二人は嘘か本当かを試されることになる。
翌朝になり、メイザルおばさんはラナを起こし、急用で出かけるのでコナンたちのごはんをよろしくと伝えてシャンおじさんと共に家を出て行く。しかし、コナンとジムシーがいないことに気付いたラナは、豚の件でオーロのところへ行ったのだと気付き、家にあったネックレスを持ち出し急いで家を出て行く。
コナンとジムシーは、気性の荒い別なブタを捕まえることができたらブタのことを信じてやると言われ、大きく気性の荒いブタを捕まえられるかどうかを試されることになる。目の前の大きなブタを見たコナンとジムシーはちょっと怯むが、どのように捕まえるかを打合わせる。打合せの最中にオーロがブタに石を投げたことで、ブタは興奮してコナンとジムシー目がけて襲ってくるが、二人は手際よく対応する。まずブタの角に縄をひっかけ、縄の一方を括り付けた上で、おとりになったコナンが大岩の周辺を逃げ回り、縄が突っ張りブタが動けなくなったところを更に縄で縛り、見事つかまえることに成功する。さすがのオーロも驚き、二人に関心を示すと同時に二人にご馳走を振る舞う。
オーロは、二人に仲間にならないかと誘い、幹部にしてやる、肉も食い放題だ、馬にも乗れる、などと誘惑するが、コナンはご馳走には一切手を付けずに仲間になることを断る。しかし、乗馬に強い興味を持ったジムシーは、その気になり、乗馬の手ほどきを受けることになる。ジムシーは初めて馬に乗るので手こずるが、オーロの妹テラが馬に飛び乗り丁寧に手ほどきしてくれ、ジムシーはとても面白いと感じてコナンも誘う。コナンは帰ると言うが、ジムシーはテラに誘われるままオーロの国(地域)の案内について行き、放っておけないコナンはその後を追う。
その後、オーロのところにラナが到着し、コナンとジムシーはどこにいるのかを尋ねるが、オーロは二人は帰りたくないと言っていると嘘をつく。しかし、ラナはその言葉を信ぜず、二人を探す。
オーロが統治する地域を巡っていたジムシーとテラは、ヤギを飼育している地域に入り、そこで目に入った小さなヤギを抱きかかえる。そこにヤギ飼育の中心者であるチートが現れ、ヤギの扱いが乱暴だと注意する。テラは、新しい幹部になったジムシーに対して何を言うのかと制し、そのヤギをジムシーのご馳走のために差し出せとチートに迫る。テラは幹部に逆らうのかと言って、刃物を取り出して、ヤギを殺そうと構えて脅すが、チートとその仲間はテラを睨み付け、ジムシーは困惑する。しかし、ヤギを殺そうとするテラに違和感を感じたジムシーは、幹部を辞めると言ってヤギをチートに返し、テラは怒って帰って行く。その後、ジムシーを追ってきたコナンが到着し、二人はチートからオーロのことや日々の生活のことなど、様々な話を聞く。話を終えて二人は村へ戻ろうと帰路につくが、そこにオーロが現れ、挨拶もせずに勝手に帰るのかとケンカを売って来る。その直後、二人を探していたラナが到着し、ブタの件について話を付けようと考えていたラナは、大切にしていた母親の形見のネックレスをオーロに差し出す。こんな奴に渡す必要はないと思ったコナンは、オーロを相手にケンカをしようとするが、そんなコナンの頬をラナは平手で打ち制止する。次の瞬間、コナンもラナも沈黙し、ジムシーと共に気持ちの沈んだ状態で村に戻って行く。戻る途中、ラナは突然泣き出し、コナンを打ったことを悔やみ、止めるためにはこうするしかなかったと語りだす。しかし、コナンはラナを一切責めず、逆に、その時はずみでラナを突き飛ばしてしまったことを謝る。その後、三人は普段の明るさを取り戻し、色々な話で会話が弾んで行き、コナンは自分の家を作ろうと考えていることを明かす。三人には笑顔が戻り、弾むような駆け足で帰路について行く。

見どころ第15話のみどころは、不良少年オーロと対立するなかに、コナンとラナがより深い絆を築いていく姿です。

村の厄介者オーロですらコナンたちの凄さを感じる点や、テラとジムシーとの接点は見逃せません。

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第16話「二人の小屋」

ある日、ラナはインダストリアの戦闘員に追われ、おじいさんのフライングマシンが燃え、ハイハーバーが襲撃される夢を見る。夢にうなされて目を覚ましたラナは、おじいさんが何かを伝えようとしていることを感じて、海岸に出ておじいさんに問いかけるが、なんの反応もなく不安になる。
ガルおじさんとタルコスさんと一緒にチートのところに行くために船に乗っていたコナンは、ちょうどラナのところを通り掛かり、コナンは不安そうにしているラナの様子を心配して船を止めて走り寄る。コナンは、落ち込んでいるラナを励ますため、いいところに連れて行ってあげると言い、ラナを抱っこして船に乗せ、みなと共にチートのところへ向かう。ガルおじさん等は、オーロに内緒でチートと貿易(物々交換)をしていて、こっそりと海沿いを見つからないように航行して行く。その時、海辺で馬を走らせていたオーロの妹のテラは、ガルの船が航行するのに気付き、不審を抱く。
コナンたちがチートが住む地域に到着すると、コナンは仕事をはじめ、村を見てきなよとラナに進める。ラナが村の方へ行くと、そこではジムシーがブタの飼育をしていて、ジムシーは養豚を学んでいることをラナに語る。その直後、うまそうと名付けられた子豚が逃げて行ってしまい、ジムシーは必死に追いかけるが、追いかけた先でちょうどテラと遭遇する。テラは、オーロが統括しているとされる地域で勝手にブタを飼育していることを責め、なぜここに来たのかと問うが、ジムシーは来たいから来たとだけ言って取り合わない。続けてテラは、仲間にならないか、戻って来ないかと誘うが、ジムシーはオーロの仲間にはならないと一喝し、キッパリと断る。ジムシーに思いを寄せるテラは、ジムシーにバカと言ってその場を去って行く。
その頃、オーロのアジトにダイスが訪れ、オーロに時計の土産を渡して、手を組まないかと話を持ちかける。ダイスは、バラクーダ号の修理のために人手が欲しかったのだ。ダイスは、判断を迷うオーロに対して、村を占領できる取って置きの手があると誘惑し、手を組もうとする。そこにオーロの妹テラが戻って来て、コナンたちがチートのところに来て勝手に物々交換をしていると告げる。コナンたちは、その日の仕事を終えて帰路につくが、船を降りた後、ラナに見せたいものがあると言って、ジムシーと二人で作った小屋に案内する。ラナはとても驚くが、今日からこの小屋に泊まると言うコナンの言葉を聞いて、寂しい思いを抱く。遠くの海を見ながらコナンとラナは語り合い、いつかのこされ島に戻ろうと考えているコナンの思いを知ってラナは驚くが、その時はきっとついて行くとコナンに語る。
ダイスは、取って置きの手を見せて欲しいとのオーロの申し出に応えるため、バラクーダ号にオーロ達と共に向かい、水没していたロボノイドを引き上げて修理する。ようやく動くようになったロボノイドの運転をして見せたダイスは、ロボノイドの威力を見せ付け、手を組むことを迫る。コナン達に敵意を持っていたオーロは、ロボノイドでコナンたちを踏み潰して欲しいと頼み、ダイスはコナンたちは無関係だと断るものの、成り行き上、船のために手を貸すと言ってしまう。傍らにいたテラは、ジムシーの身を案じて馬を走らせてジムシーを探しに行く。コナンたちの居所を知ったオーロの手下がオーロにコナンの居場所を知らせると、オーロ達は直ぐにコナンとジムシーのところへ向かう。
テラは、ラナが住む家に着くと、ジムシーの居場所を聞こうとするが、ここにはいないと言うラナの言葉を聞いて、一人でジムシーの居場所を探しに行く。テラの様子がヘンであったため、何かあったのだと察したラナは、夜中ではあったが家を飛び出して、二人の小屋へ向かう。
ダイスは、心ならずもコナンとジムシーを始末する手助けをすることになり、二人が住む小屋に火を放つために、ロボノイドを運転して、小屋がある大木の周りに、たくさんのワラを並べる。ワラを並べ終えようとする頃、ダイスは遠海から戦闘用の船が近づいている姿に気付き、それがインダストリアから来たガンボートだと分かると、慌てて逃げるようにしてその場を去って行く。状況を知らないオーロ達は、逃げるダイスを非難しつつも、コナンたちの小屋に火を付ける。
ラナが小屋に駆け付けた時には既に火が大きく燃え上がり呆然とし、同時にガンボートが近づいてきている姿を見て、おじいさんが夢で知らせたかったことはこれだったのだと気付く。コナンの安否が心配で、ラナは急いで小屋に駆け寄るが、慌てて走った拍子で転びかけたところをコナンに抱き留められる。コナンは、間一髪で火に巻き込まれずに助かったことを告げる。
オーロは、ガンボートが自分が支配する地域に着岸しようとしていることに気付き、慌てて自分のアジトの方へ戻って行く。ダイスはガンボートが迫りくる姿を見て、ハイハーバーも終りだと嘆く。そして、到着したガンボードからは多数の戦闘員が上陸してくる。

見どころ第16話の見どころは、新たな生活をはじめようとするコナンとジムシーの姿です。

その中、小屋でコナンとラナの二人が海を眺めながら将来について語る場面や、ジムシーに思いを寄せるテラが取る行動のひとつひとつはとても見応えがあります。

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第17話「戦闘」

コナンとラナ、ジムシーは、ガンボートがハイハーバに上陸していく姿を見て警戒する。ラナを連れに来たのかと心配するが、ラナはおじいさんが夢で告げていたことを思い出し、島を征服するために来たと語る。ガンボートはオーロ達が住んでいるハイハーバーの裏手に向かって行き、気になったコナンとジムシーは行方を追い、ラナには村へ戻るように言う。村では、サーチライトが照らされていることに気付いた村人たちが、状況を察して騒ぎ始める。
ガンボートが島に着岸して、戦闘員が上陸してくると、オーロ達は事前に待ち構えて不意を突いて攻撃を仕掛ける。しかし、ガンボートからの砲撃を受けて、あっけなく敗れる。身を隠しながらその様子をみていたコナンとジムシーは、近くでダイスも様子を見ていることに気付く。ちょうどそこに、戦闘から逃げてきたテラが通り掛かり、銃を撃たれた拍子に馬ごと倒れてしまう。コナンとジムシーは、テラを抱きかかえて救助し、ダイスが運転するロボノイドに乗せてもらって村の方へ逃げて行き、ジムシーはテラを休ませ、ガンボートの状況を村人たちに報告する。
村人たちは、どのように対処するべきかについて色々な意見を述べるが、なかなかまとまらずにいた。しかし、ドンゴロスがレプカの卑劣を述べ、島を支配しに来たと語ったことをキッカケに、村を守るために全員で結束して立上ることに決まる。
部屋で休んでいたテラは、兄であるオーロが戦闘員によって殺されたと思い込み泣き続ける。そんな姿を見たラナは、慰めてあげて欲しいとジムシーに頼む。ジムシーは少し躊躇するが、ラナは小屋への放火から身を守るためにテラが来てくれていた事実を伝えて本当はやさしい子だと語ったことで、ジムシーは重い腰をあげてテラを励ます。
モンスリーが島の反対側に上陸してしまったことについて部下を詰っていると、そこに別な部下が捕虜として捕えたオーロを連れてくる。オーロはモンスリーに手を組みたいと言いだし、最初は聞き流すかのような態度をとっていたモンスリーであったが、オーロがお互いにメリットがあることを力説したことで、手を組むことになる。
ハイハーバーの村人たちは戦闘員が攻めて来ても対抗できるように、男性らは一同に武器を持って峠の道を固め、村の女性や子供らは男性たちに食事を差し入れる一方、村に残って留守を守っていた。しばらく静けさが続く中、突然、オーロ達が峠の道を戦闘員に追われながら駆けて来て、助けを求めてきた。村人たちは不審にも思わず、オーロ達をかくまい、追ってきた戦闘員を追い払う。オーロは、助けてくれたお礼と今までの無礼を村人に謝るが、それを見て居たコナンは、不自然さがあると感じて、海の様子を見に行く。
オーロは、村で休んでいた妹のテラのところに連れて行かれ、兄に再会したテラは嬉しさから泣いて喜ぶ。その場にいたジムシーは、小屋を焼いたことについてオーロを責めるが、オーロは埋め合わせをする意思を示して謝る。その後、ジムシーはじっとオーロ達を見張る。
コナンはガルおじさんと合流して、海の様子をうかがい警戒していたが、海岸沿いを静かに航行するガンボートを発見し、急いで岸辺に沿って走って追いかける。コナンとガルおじさんは、用意していた爆弾を小さいボートに乗せて、ガンボートを爆発させようと試みるが、見つかってしまい却って砲撃を受け、ガルおじさんは怪我をしてしまう。その砲撃の音を聞いた村人たちはガンボートの存在に気付くが、直ぐに村に向かって威嚇の砲撃が開始される。
オーロは隙をついてジムシーの頭を叩き気絶させ、隠し持っていた銃で村に残る女性らを支配する。オーロは、ラナのおばメイザルに対し、ガンボートの砲撃はオーロが合図をしないと止まらないから降伏しろと迫り、仕方がなく村は白旗を振って降伏の合図をする。遠方からその様子を見ていて状況を知った村長らは嘆き途方にくれる。村を占領したモンスリーは、村の代表である村長を呼び寄せ、村の将来について話し合おうと迫る。
砲撃の様子を見ようと麦畑の中をかけていたラナは、砲撃のショックで倒れて気絶してしまう。その拍子に、ラナが抱きかかえていた豚のうまそうがさまようことになるが、怪我をしたガルを背負って歩くコナンが偶然うまそうを発見し、ラナに何かがあったことを知る。ラナが心配になったコナンは、負傷しているガルおじさんにひと言断わり、ラナを探しに走って行く。一方、上陸してきた戦闘員は、ラナが倒れている姿を見つけ近寄って行く。ラナに迫る戦闘員の姿に気付いたコナンは、遠方よりもりを投げて、戦闘員をけん制し、ラナの方へ駆け寄る。

見どころ第17話の見どころは、インダストリアの戦闘員がハイハーバーに到着して、両者が衝突してゆく緊迫感のあるシーンにあります。

少年でありながら、峠の道で守りにつき、警戒して海の様子を見に行くだけでなく、ガルと共に小舟で戦いを挑もうとするコナンの勇姿は見逃せません。

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第18話「ガンボート」

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ラナの近くに駆け寄ったコナンは、戦闘員と格闘し、隙をついて気絶したラナを抱っこして走って逃げる。戦闘員は、小型のミサイルを用いながら追跡してくるが、コナンはひとつひとつよけながら逃げて行く。その途上、ラナが目を覚ましコナンに気付くが、その直後、飛んできたミサイルによって弾き飛ばされた大きな石がコナンの頭上に当たり、コナンは気を失ってしまう。幸い、草が生い茂る野原にいた二人は、直ぐに発見されることは無かったが、戦闘員が草をかき分けながら探し続け、二人に迫ってくる。二人とも見つかってしまうと思ったラナは、気を失って横たわるコナンの身体を土や草で覆って隠した上で、自らおとりとなって捕まることに。
その頃、村は全て占領されてインダストリアに制圧され、村長やラナのおじ・おば、ジムシーらは重要人物として連行される。ラナのことを気づかうおばであったが、モンスリーは非情にあしらうだけであった。
夜になると、豚の「うまそう」の誘導によってガルおじさんがコナンを発見して助けるが、目を覚ましたコナンはラナが心配で、すぐに村の様子を見に行く。
村の中心地では村人が全員集められ、モンスリーはハイハーバーはインダストリアの支配下になったことを宣言し、この地を統治する責任者としてオーロがその任にあたることを伝える。オーロが村人から反感を買いながらも、責任者として自分が統治すると言い、村は険悪な雰囲気に包まれる。その直後、コナンが近くまで駆けつけ、遠方からモリをオーロめがけて投げつけ、そのモリはオーロのズボンを貫いて身動きができなくなる。コナンは大声でオーロの悪事を責め、次はモリを外さないと釘を刺すが、まわりの戦闘員はコナンめがけて射撃を開始したため、コナンは水中に飛込み泳いで逃げる。
ガルおじさんのいるいけすに戻ったコナンは、村の様子やラナが村にはいなかったことを伝える。ガルおじさんは、大砲を装備した戦闘艦ガンボートが存在する限り勝ち目はないことをコナンに話し、爆薬で撃破する作戦をコナンに語ると、コナンは危険を覚悟でその作戦に同意する。コナンは、一時間後に爆発するように細工した爆弾を詰め込んだ樽を抱え、コナンは水中に潜りこんでガンボートへ向かい、ガンボートの船底にくくりつける。ガンボードの乗務員は、モンスリーからコナンを警戒するように指示されていたため、ガンボートを外海に移動することになる。
爆弾を仕掛け終えたコナンは戻るつもりでいたが、船員の会話からラナが船内にいることを察知し、ラナを助けるために近くにあったバラクーダ号のマストの上にのぼり、そこからガンボートの甲板に飛び乗るのだった。しかし、直ぐに捕われてしまい、ラナが捕えられている隣りの部屋に閉じ込められる。ラナは、隣室にる傷を負ったコナンを気づかい、小窓から声をかけ、小窓を壊そうとまでするが窓は開かない。コナンは、ガンボートが間もなく爆弾で沈むから後で必ず助けに来る旨をラナに告げる。
その後、コナンはガンボートの責任者を呼ぶように叫び、何ごとかと問われると、爆弾が爆発するから逃げた方がいいと忠告する。責任者の指示で念のため調べた結果、船底から樽が発見され甲板に引き上げられる。爆弾には見えない樽を見て一同嘲笑するが、中を開けてみたところ導火線が燃え尽きる寸前で、その直後、大爆発が起きる。船員一同は慌てて海中に飛び込んで逃げる中、コナンは沈みゆく船を追ってラナの救出に向かう。室内に海水が満たされて行く中にもラナはじっとコナンを待ち、身体がつかってゆく最中にコナンが到着し、ラナはコナンに抱きつく。海面に出た二人は喜び合い、遠方から様子をうかがっていたガルおじさんも二人が無事であったことに気付き声を掛ける。

見どころ第18話の見どころは、インダストリアの戦闘員が島に攻め込み、状況が不利な中にも全く怯まずに戦うコナンの勇姿です。

相手は、銃砲を装備した多数の大人で、対するコナンはモリひとつしか持たない裸同然にも関わらず、ラナを助けるためには命すら張ろうとする姿には、勇ましさをを覚えます。

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第19話「大津波」

ガンボードが爆破され、沈没したことを知って戦闘員はみな大きく落ち込む。モンスリーは、ガンボート沈没の時に大事な人質であるラナを助けずに置いてきたことについて、部下を叱咤する。モンスリーのところにラナのおじが呼ばれ、おじはガンボート沈没によりラナが行方不明になったことを告げられる。モンスリーは、ラナを心配する叔父には何ら同情などせず、ラナのおじに対して負傷した戦闘員の手当を要求する。そして、モンスリーはオーロを呼んで、コナンを捕えるように指示をする。部下である戦闘員は皆落ち込む一方で、モンスリーだけは村を制圧しているのは我々だと強気な姿勢を崩さずにいる。
その後一人になったモンスリーは、腰をかけてひと休みするが、紅茶を飲んだ時に、人口的では無い自然な味や香りのお茶に懐かしさを覚え、戦闘服の帽子を外し鳥のさえずりを聞きながらしばしくつろぐ。するとそこに一匹の犬が通り掛かり、それを見かけたモンスリーは喜んで、子供の頃飼っていた犬の名前を思い出し「ムク」と呼びかける。そして、ムクと遊んでいた頃のことや大戦争が起こったこと、かつて大津波がおこったことなど数々の過去のできごとを回想して思いにふけっていると、モンスリーの目の前にコナンが現れる。ラナの行方を気にしていたモンスリーは、コナンに対してラナが無事であるかどうかを問う。コナンは、ラナは助けて無事であることをモンスリーに伝えると、モンスリーはコナンに感心するものの、手加減はしないと言って、銃を撃つ。素早く身をかわしてその場から逃げて行ったコナンは、ガルおじさんのところへ戻ると、ラナはいけすの洞窟に隠れていると知らされて安堵する。インダストリアの戦闘員たちがバラクーダ号を引き上げて修復しようと考えていることを察したガルは、バラクーダ号も爆破して航行不能にしようと考えコナンに相談する。負傷者が多く出るため、あまり気が乗らなかったコナンだが、村を守るためだと考え爆破の作戦にのる。
その頃、バラクーダ号の修復を進めるための第一歩として、バラクーダ号が停滞している海岸付近に村人たちはみな集められていた。ダイスはバラクーダ号からその様子を見て、身を隠すためにこっそりと船から出て島をめぐる。お腹がへったダイスは何か食べるものはないかと考えていると、目の前にブタのうまそうが現れ、それを捕えようとしたところをラナに棒で打たれる。ラナは打ってしまった相手がダイスだと知り、身を隠すためにいけすの洞穴にダイスとともに戻る。空腹に耐えかねたダイスは食料を求め、ラナがいけすの魚ならあるというと、魚を覗き込む。しかし、魚が異様なほど騒いでいることに気付き、ラナは海の異変を感じると同時に、嫌な予感がして、外に出て海の様子を見る。すると、海鳥がぜんぜん飛んでいないことに気付き、海の異変を確認するために、ダイスにブタを預けて、遠方が見渡せる場所へと向かう。しかし、コナンを探していたオーロは、海辺にラナとダイスがいるところを発見し、待ち伏せしてラナの進路を遮り邪魔をする。
コナンはバラクーダ号の陰に隠れて爆弾を仕掛けていたが、潮が大きく引いてきたため、何か不自然だと感じ始める。その後、海が干上がりバラクーダ号は大きく傾き、遠方からそれを見ていた村人たちも、何ごとかと騒ぎざわめく。辺りがとても静かでおかしいと感じていたコナンは強い胸騒ぎを覚える。
ラナはオーロに刃物を突きつけられて身動きが取れない状態になっていたが、心の中でコナンと叫び続け、コナンに対して海を見てと念じ続ける。そして、そのラナの心の叫び声がコナンに届き、コナンは海を見るため手を休めてマストによじ登り海の遠方の様子を見る。すると、海は既に、遠くまで干上がっていて、コナンは、遠海から異常なほど大きな津波が迫っていることを知る。コナンの存在を知った戦闘員たちはコナンを撃とうとするが、コナンは村人や戦闘員たちに向かって、津波が来るから急いで逃げるように大声で叫ぶと、一同は動揺してうろたえる。モンスリーは逃げ出そうとする戦闘員に対して威嚇射撃をし、逃げる者は撃つと制止する。戦闘員の銃撃を制止したモンスリーは、コナンに対して、そんな嘘を信じると思うのかと言う。ところがコナンは、マストからそのまま降りて来て、モンスリーの目を真剣に直視しながら一歩ずつモンスリーに近づく。コナンの真剣な眼差しに何かを感じたモンスリーは、コナンに津波が本当であることを確認して事実であることを知るとショックを受け呆然と立ちすくむ。
オーロに脅されて身動きが取れなくなっていたラナであったが、ダイスが助けに入り、ダイスはラナを抱きかかえたまま逃げ出す。ダイスとラナは、海岸の方へ逃げて行き、それを追って来たオーロ達は、コナンたちがいる海岸へたどり着く。オーロは、コナンに決着をつけるように迫るが、コナンは津波が近づいていて危険だと伝える。しかし、オーロは津波など関係ないと言い張り、決着を望んでくる。仕方がなく、コナンは、立ちすくむモンスリーを助けるようにダイスに伝え、ラナとジムシーにも早くバラクーダ号に避難するように言い、コナンとオーロの二人の対決になる。コナンは持ち前の身体能力でオーロを相手にもせず一撃を加えて気絶させ、オーロを抱きかかえて間一髪でバラクーダ号へと避難する。
津波が去って一段落すると、バラクーダ号に避難していたコナンたちは船から出る。高台に避難していた村人たちは戦闘員から武器を取り上げ取り囲み、形勢が逆転する。モンスリーは一連のできごとを通して負けたとつぶやく。

見どころ19話の見どころは、村が制圧された状況でガンボートが沈没し、大津波が迫ってくるという緊張感の抜けないストーリー展開です。

モンスリーの回想やコナンとの接点、コナンに対する気持ちの変化など微妙なシーンにも着目したいところです。

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第20話「再びインダストリアへ」

ガンボートが沈められた上、銃器まで取り上げられた戦闘員たちは、大津波のあと村内の建物の一室で一夜を明かす。村長は、村人たちと夜通し話し合った結果、戦闘員たちを村の住人として受け入れ、共に生活していくことに決める。戦闘員たちは、他に方法はないこともあってその決定を受け入れ、その日、村人が総出で行う麦刈りを手伝うことになる。しかし、モンスリーだけは頑なに拒むような態度であったため、村の女性らが力づくでモンスリーの戦闘服を普段着へ着替えさせたが、依然としてモンスリーの心は反発するような状態であった。
コナンとジムシーはラナの家で朝食を摂っていたが、コナンは大津波を経験したことでインダストリアのことが気になっていたため、ジムシーに対して、インダストリアへ行く決意を告げる。ジムシーは、ハイハーバーの暮らしの方がいいと言って、最初は行かないつもりでいたが、コナンの顔を見ているうちに共に行くことを決意する。早速、行こうと腰を上げるジムシーに対して、コナンはどうやって行くかはまだ分からないと答える。
コナンはバラクーダ号の様子を見に行くと、ダイスが修理作業を行っていた。コナンがいつ頃、修理が完了するのかを問うと、ダイスは最低でも6ケ月はかかると答えた。バラクーダ号が直ぐに使えないと分かったコナンは、ガルおじさんのところへ足を運ぶ。ガルおじさんのところへ着くと、ガルおじさんは小舟の手入れ作業をしていた。手伝いをしながら話をしていくうちに、大津波でいけすの魚が逃げたことで漁をしないと生活できないことが分かり、コナンは小舟を使わせてもらうことを諦める。コナンは、いけすのある洞窟に行き、ラオ博士が隠していた飛行艇の状態を細かく観察し、飛べるかもしれないと思ったコナンは、モンスリーのいる場所へ走って行く。
その頃、ジムシーが豚のうまそうを抱きかかえながら高原を歩いていると、テラと出くわす。ジムシーは、インダストリアに行くので豚をチートに預けに行くとテラに告げる。一方、テラは兄のオーロが手に入れていたラナの母親の形見のペンダントをジムシーに手渡し、ラナに返して欲しいと伝える。
コナンはモンスリーの居る場所に到着すると、大事な話がある、見て欲しいものがあると伝え、モンスリーに同行を求める。モンスリーは、何ごとかと思いつつもコナンについて行き、洞窟内に隠してあった飛行艇のある場所に到る。コナンが、隠してあった飛行艇が飛行できるか問うと、モンスリーはできるだろうと答える。するとコナンは、飛行艇を操縦してジムシーと共にインダストリアへ連れて行って欲しいと願い出る。本来は敵と言う立場にあるコナンからの意外な申し出に、モンスリーは、最初はあきれて相手にもしない様子であったが、インダストリアの未来を真剣に考え、状況の有利不利などは考えないコナンの純粋な姿に触れ、何かを感じる。コナンとモンスリーが二人で洞窟方面へ向かう姿を偶然見かけていて二人をこっそり追いかけて来ていたダイスは、二人のやり取りの一部始終を見聞きして驚く。
コナンはモンスリーと共に村に戻ると、村長やラナのおじに対して、インダストリアへ行く考えを伝えるが、二人に反対され、今は我慢しろと諭される。しかしコナンは、村人には内緒でモンスリーと話をして、一緒にインダストリへ行くことに決め、夜間ラナの部屋に行ってそのことを告げる。ラナも一緒に行きたがるが、危険であるため、コナンは心を鬼にしてラナを制止する。その話をこっそり聞いていたラナのおじは、色々考えた末、行かしても良いと思ったと明かし、村長たちは私から説得すると賛成してくれる。ラナのおじは、ラナに対して、我々はインダストリアからみなが帰ってくる将来の準備をしようと励まし、コナンに対しては、ラオ博士をよろしくと告げる。
翌朝、ラナがコナンのところに来て弁当を渡してくれ、叔父の説得に村長らも許してくれたと伝える。その後、飛行艇のあるところで、村長やおじ、おば、ガルおじさんをはじめ、皆がコナンたちを見送るが、そこにはラナの姿はなかった。コナンとジムシーとモンスリーを乗せた飛行艇は海中に潜ると、水中の洞窟を抜けて地上に出る。コナンは辺りを気にして見て居ると、岸辺にラナが見送りのために立っているのが見えた。見つめ合うコナンとラナ。コナンは考えた末、モンスリーに飛行艇を止めるように言うと、そのまま海中に飛び込んでラナのいる岸辺まで泳いで行く。コナンは、一緒に行こうとラナに語り、ラナは喜びのあまり飛びついて抱きつき、二人はそのまま飛行艇に乗り込んで行く。二人の様子を見ていた村人は驚き、村長はラナを降ろすようにコナンに言うが、コナンとラナは村人たちに行ってきますと手を振って別れを告げる。それを見て居たラナのおじは、笑みを浮かべて信じてあげようと見送る。
上空へ飛び立った飛行艇は順調に飛行を続けるが、飛行艇の後方で物音がしたので艇内を確認すると、予め潜伏していたダイスが姿を現す。モンスリーは途中の島でダイスを降ろすように言うが、コナンはこのまま行こう言い、共に行くことになる。飛行艇内ではラナが食事の準備をして皆にふるまい、モンスリーもおいしいと笑みをこぼす。飛行は順調であったが、途中でファルコ(インダストリアの飛行艇)に見つかってしまう。全速力で逃げて振り切り、無事に三角塔付近の海岸に着くが、ラナとダイス、ジムシーを陸に下ろしたあと、捜索していたファルコに再び見つかってしまう。注意を引きつけるために飛行艇はおとりになって再び飛ぶが、ファルコからの銃撃を受けて機体から煙が出てしまう。

見どころ第20話の見どころは、大津波によって兵士たちが降伏し、新たな生活が始まろうとしている中、コナンが再びインダストリアに行くという話が急展開する点です。

しかも、本来は敵であるモンスリーを同行させる点は緊張感がありますが、コナンに触れて態度が軟化して行くモンスリーの姿はしっかり見たいものです。

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第21話「地下の住民たち」

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コナンとモンスリーが乗る飛行艇は、銃撃を受けて煙が出ていたが、ついに操作不能になり、そのままインダストリアの一角に墜落して炎上してしまう。墜落するまでの一部始終を見ていたラナたちは、コナンが気になりコナンの方へ近づこうとするが、追ってきたファルコの捜索があり、地割れの中に身を隠すのが精いっぱいで、どうしていいか迷う。飛行艇の墜落を知ったインダストリアの部隊は、墜落して炎上している飛行艇に駆け付け、包囲する。怪我を負ったモンスリーを背負ってコナンは飛行艇から出て来るが、墜落の影響で倒れ捕われてしまう。
コナンを助けに行っても却って捕まってしまうと判断したラナ達は、コナンを心配しつつも、ラオ博士を救出しようと地下街へと急ぐ。ラナ達が来たことの通報を受けたレプカは、ラナを捕えろと命令を下し、レプカの手下は地下へ捜索に向かう。追手が迫る中、ダイスは停めてあったトロッコを発見し、追手を振り切るために乗り込もうとするが、その瞬間、追手に見つかり危機一髪の状態となる。追手の隙をついてトロッコを発射させたダイスは、なんとかその場を逃れて追手を振り切り、地下街へと進んで行く。トロッコは水中に突っ込んでいくが、そのまま泳いで地下街へと先を急ぐ。空洞のある場所で水中から出て辺りを見ると、外部から海水がたくさん流れ混んでいることことが分かる。ラナたちは、地下の住民の中心者であるルーケを探せば、手助けして貰えると考え、地下街へと歩みを進める。するとその途上、ラナ達を捜索しているレプカの手下らが、地下の住民が多く集まる場所で、ラナ達を見かけなかったかと尋ねている場面に出くわす。そこでは、レプカの手下が住民に危害を加えていて、その姿を見て我慢しきれなくなたジムシーは、手下に向かって近くにあったドラム缶を蹴り倒して転がす。しかし、そのことで却って見つかってしまい、ダイスは慌ててジムシーとラナを連れて逃げるが、遂に挟み撃ちにあって逃げ場を失う。逃げ場を失った3人が困っていると、ルーケがこっちへ来いと秘密の抜道に案内する。ルーケはラナ達に対して、レプカが委員会を制圧して独裁体制をとり、ラオ博士を既に捕まえてしまったことなどを話す。
一方、墜落で負傷したモンスリーは、レプカに呼ばれ今までのいきさつを聞かれる。レプカは、モンスリーに対して、ゆっくり休めと言うが、コナンがモンスリーを助けたのはなぜかと不信を抱いて尋ね、モンスリーはなぜだか分からないと答える。休む前にラオ博士を見ておかないかとのレプカの誘いに乗り、モンスリーは既に囚われの身となったラオ博士の様子を見に行く。そこで、レプカはラオ博士に太陽エネルギーの秘密を話すように求めるが、ラオ博士は沈みゆくインダストリアの住民たちを救出する平和目的になら応じるとだけ語る。そして、ラナがインダストリアに来たことをラオ博士に伝え、孫娘ラナを助けたければ秘密を教えろと脅す。レプカとラオ博士の二人のやり取りをじっと見ていたモンスリーは、意を決して、武器を捨ててラオ博士の言う通りに平和利用にしようと、レプカに提言する。レプカは烈火のごとく怒りその場で罵声を浴びせ、部下を読んで反逆者を銃殺しろとモンスリーを連行させる。
連れて行かれたモンスリーは、レプカの部下に最後の頼みくらい聞いて欲しいと告げ、コナンのところに連れて行かせる。その頃、コナンは手足と胴体に鉄輪がはめられたまま、身動きでいないように壁に張り付けにされていたが、渾身の馬鹿ぢからで壁ごと剥がれ抜け、窓まで歩んで外の様子をうかがいながらラナを心配する。そこに捕われたモンスリーが来たが、壁ごといなくなったコナンの姿を探そうとした隙をついてコナンが壁ごと倒れ込み、レプカの部下を壁の下敷きにする。その瞬間の隙をつき、モンスリーはもう一人の部下を倒して操作リモコンを手に入れ、コナンの鉄輪を外して自由の身にする。しかし、息の残っていた壁の下敷きになった部下が最後の力で銃を撃ち、モンスリーは怪我をしてしまう。モンスリーは、リモコンを操作してガラス窓をあけ、コナン一人なら逃げられると言って、自身は残ってコナンだけを逃がす。コナンは戻って来るとモンスリーに告げ、ラナ達の助けに向かうが、その途上でモンスリーのいた場所から銃声が聞こえ、その後、コナンも追ってきた兵士たちの銃撃に追われる。

見どころ第21話の見どころは、捕われたコナンたちの行方と、先が見えない状態でラオ博士を探しに行くラナ達がどうなってしまうのかという緊迫感にあります。

その中、特に注目すべき点は、コナンと行動を取ったモンスリーが、独裁者レプカに対して意を決して提言する勇姿です。敵であったモンスリーが、コナンに触れて正義の心を取り戻す姿は感動ものです。

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第22話「救出」

三角塔の一室から逃げたコナンは、走って下方へ向かうがシャッターを閉められてしまう。その後、いくつものレーザー砲に狙われて、塔から落下しかけてしまうコナンであったが、何とか難を逃れラナのいる地下街を目指す。さすがの兵士たちも、高所から落ちたと判断して助かる訳ないと考え、引き上げて行く。地下に助けに向かうコナンは、通路が分からず道に迷うが、レプカの部下が発する声などを頼りに先を急ぐ。
インダストリアの委員会では、レプカが銃を使ってメンバーを脅し、地下街を水没させて全滅させるために装甲シャッターを閉めることを強要する。その一方で、レプカは部下を地下に派遣させて爆弾を仕掛け、地下街に海水を流れ込ませようとする。
地下に向かうコナンは、その途上、天井に仕掛けられた爆弾を発見し、必死の思いで導火線の火を消して食い止めるが、爆弾は既にたくさん仕掛けられていて間に合わず、多くの爆弾が爆発してしまう。その後、流れ込む海水の勢いにコナンは流されて行く。
その頃、地下ではルーケを中心に打ち合わせがされていたが、地下全域を爆弾を使って水没させようとしている情報が届き、地下の住民一同が騒ぎ始める。水位が上がる中、上部へ脱出しようとする地下の住民たちは、既に閉められてしまった装甲シャッターに遮られて出られない状態になってしまう。そのような中にレプカの放送音が流れ、ラナを引き渡さないと住民の命はないと脅して来る。ラナは、レプカの罠であるから行くなと言われていたが、上にはコナンがいるから平気だと要求に従うことにする。皆の命を保証する約束をすることを条件にラナはレプカの方へ行くが、レプカは卑劣にもシャッターを閉じて住民を出られないままにする。
コナンは、流れ込む海水に流され続けた後、ようやく水中から出るが、道が分からず地下の中をさまよう。その途上、穴を掘っていたおじいに顔がそっくりなルーケの父に出会い、ラナがレプカの罠にかかって捕えられたことを伝える。コナンは、ルーケ達の案内で、ジムシーやダイスがいるところに行き、二人と再会する。住民たちは、地上に出るための穴を必死で掘るが、固くて作業が進まずにいた。コナンは、地下の地図を見せてもらい、水中の亀裂で生じた箇所を通れば外へ出られると提案し、呼吸用にトロッコを使ってダイスとジムシーと共に外部へ出ようと試みる。トロッコに含まれた酸素の量が欠乏して行き、3人は息苦しくなって行くが、最後の力を振り絞り、上部へ脱出する。
捕われたラナは、ラオ博士(おじいさん)のところに連れて行かれ、太陽エネルギーの秘密を聞きだすように脅迫される。ラナは、久しぶりに再会したおじいさんに話しかけるが言葉が通じることがなく、変わり果てた姿を見て、おじいさんに抱きつく。おじいさんは、相手がラナだと分かり優しい言葉を話しかける。ラナは、おじいさんが既に目も見えず、耳も聞こえない状態であることを知り、レプカに対して、もう何をしても無駄だと強く言い切る。博士はもはやコミュニケーションが取れない状態であることを信じようとしないレプカに対して、ラナとおじいさんはテレパシーでハイハーバーの様子を伝え、他に方法はないことを見せる。レプカは、テレパシーで博士を説得しろと責めるが、ラナはどうせ住民を助けるつもりはないのだと言い、強く拒絶する。
外部に出ることができたコナンたち三人は、大地の裂け目から上部の陸地へ登って出ようとしたところ、偶然にもその場所でモンスリーの銃殺刑が行われようとしていた。ダイスに気付いた銃殺兵たちは、慌てて隠れたダイスを捕えようとするが、その隙をついたコナンらは銃殺兵を全員、大地の裂け目に蹴り落とす。三人は縛られていたモンスリーを助けた後、コナンはラナの救助へ向かい、ダイスらは装甲シャッターを開放するためにコントロール室に向かう。
レプカは、ラオ博士の説得に応じようとしないラナを、三角塔上部の高所に立たせ、博士の目を覚まさせよと脅す。風に吹かれて倒れそうになる中、ラナは必死に耐えるが、こらえ切れなくなりそうになって、コナンと叫んで助けを求める。
敵の不意をついてコントロール室を占拠したダイスらは、委員会のメンバーに指示して装甲シャッターを開けさせ、地下の住民はなだれ込むようにしてレプカ打倒のために三角塔の上部へと勢いよく迫って行く。さすがのレプカの部下たちも、地下の住民たちの数の多さに圧倒されて行く。
コナンは、耐えきれなくなって倒れそうになったラナを勇気づけるために、装甲シャッターが開いて行く様子を見るよう伝えて、三角塔の外壁をよじ登ってラナ救出へと急いで行く。

見どころ第22話の見どころは、スリル感がいっぱいのストーリー展開にあります。脱出したコナンは、シャッターが閉められ窮地に置かれ、ラナら3人は地下に閉じ込められ、反逆者となったモンスリーは三角塔に残されたままで、この先どのようになっていくのか緊張感でいっぱいです。

コナンは単身で水に流されて行き、ラナはレプカの罠にはまり、地下の住民は水攻めにあって絶対絶命の状況におかれ、全く先が見えない状態は、ドキドキ感いっぱいで見応えたっぷりです。

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第23話「太陽塔」

地下への装甲シャッターが開いていく姿を見て安心したラナは、その場に倒れてしまう。地下の住民が、博士を助けてレプカを倒せと決起して上部へ迫ってくる姿を見て、レプカは倒れたラナを回収する。また、三角塔を登って来るコナンを撃つように命令されたレプカの部下たちは、レーザー砲を撃ってコナンを倒そうとする。ラナの手前まで到達したコナンであったが、ラナは回収されて塔内に入り、レーザー砲が撃たれてピンチに追い込まれる。しかしコナンは、レーザー砲に撃たれて落下した演技をして相手を騙し、隙をついてレーザー砲の発射台の出入り口に回り込んで三角塔に進入することに成功する。コナンはラナを探す中、ラオ博士が横たわる部屋にたどり着くがラナの姿は見当たらず、物音に気付いたコナンは部屋の上部にかけあがる。すると、三角塔の最上部に停めてあったフライングマシーンに乗って、ラナを人質にして逃げようとするレプカの姿を発見する。コナンは直ぐに追いかけ、フライングマシンの手前まで追いつくが、レプカは銃口をラナに当ててコナンを脅し、離陸して逃げて行く。コナンは、いったんフライングマシンから退くが、三角塔の施設の一部である鉄パイプのような棒状の金属棒を剥ぎ取り、フライングマシン目がけて投げ付ける。金属棒が命中したフライングマシンは、煙を吹き出してさまよい始め、コナンはさまようフライングマシン目がけて飛び移る。コナンは、フライングマシンの中にいるラナに向かって、上部の出入り口を開けてくれるように頼み、ラナはおろおろするレプカの隙をついてボタンを押して出入口を開ける。ラナを救出したコナンは、ラナを抱きかかえたままフライングマシンからジャンプして、三角塔に飛び移る。危うく下方へ落ちそうになるコナンだが、ジムシーが差し出したモリの端をつかんで難を免れ、無事に再会したジムシーと共に喜びあう。その後コナンらは、フライングマシンが煙を出しながらさまよい続け、遠方で爆発して落下する姿を見届ける。
地下の住民らは、三角塔上部に勢いよく上がって行っていたが、遂に三角塔を制圧して、皆歓声をあげる。その後、ダイスはモンスリーの世話をし、コナンとジムシーとラナは、急いでおじいさんのところへ向かう。地下の住民が見守る中、ラナはおじいさんとテレパシーで意思の疎通をはかり、ラナはおじいさんにレプカは去ったと告げる。それから、ラナはラオ博士の意志を委員会のメンバーに伝えながら、太陽エネルギーを復活させようと必死に励む。一同が必死に操作を続け、長い時間が経過して夜間に及び、遂に座標がぴったりと合って太陽エネルギー復活の時を迎える。居合わせた一同が皆で見守る中、三角塔の上部が動き、夜空のかなたに小さな光の点が見えてくる。次の瞬間、凄いエネルギーが三角塔に向けて注がれ、その直後、三角塔内にある停止していた各設備が全てフル稼働を始め、見守っていた住民一同は驚きの声をあげる。
ラオ博士は、太陽エネルギーは誰の手にもあまる怪物で、その結果として、超磁力兵器を作ることになり、その任に当たっていたことを吐露しながら自分を責める一方、少しでも償いができたと安心した思いを語る。ラナは、自分自身を責めるおじいさんを庇う。
三角塔内では、エスカレータや歩く歩道などがフル稼働し、コナンやジムシーは初めて見るそれらの設備をみてびっくりしながらも楽しむ。その後、コナン、ラナ、ジムシーは、ラオ博士に呼ばれて、三角塔内にある「三角塔の公園」と呼ばれる一室に連れて行かれる。そこでラオ博士は、現実には存在しない、空や草原、山や小鳥などの生物を映しだし、あたかも現実であるかのような世界を三人に見せる。ラオ博士は、太陽塔の本当の姿を知ってもらうために見せたのだと語り、現実にない幻は虚しく、太陽などの自然が育むものの尊さを伝える。そこに、ダイスが現れ、サルベージ船の引き揚げの手伝いのために、コナンとジムシーも来るように呼びかけ、二人は急いで向かって行く。インダストリでは、ルーケを中心に住民一同が、脱出にむけた準備を進めて行く。

見どころ第23話の見どころは、人質として捕われたラナがどうなって行くのか、また、太陽エネルギーなるものは如何なるものなのかの2点です。

特に、コナンが勇ましくレプカに挑むシーンや、秘密とされて来た太陽エネルギーが復活していくシーンは、緊迫感がみなぎり見応えたっぷりです。

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第24話「ギガント」

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三角塔では地震が頻発し、その頻度は徐々に上がって来ていた。インダストリが海に沈む前に出発しようと、一同はしきりに準備を進める。その中、委員会はエネルギーの一部が海水で埋まったはずの地下に漏れていることを発見するが、今となってはどうしようもないと考え、特に対策することなく準備を進める。しかし、死んだと思われていたレプカはまだ生きていて、残った部下たちと共に地下でひそかにギガントの発進を準備していた。レプカ一同は、ギガントに格納してあった武器を装備して、コントロール室を襲う計画を進める。
三角塔の一室では、ラナが衰弱したおじいさん(ラオ博士)の看病をしていたが、人が駆け行く足音に気付いて通路を見て、レプカの部下である戦闘員が襲ってくる姿に気付く。何とかしなければと考えたラナは、おじいさんに呼びかけて起こそうとするが、おじいさんは反応しない。どうしようかと困っているところに、同じく戦闘員が襲ってきたことを知ったモンスリーが慌てて部屋に駆け込んでくる。モンスリーはラナに向かって、おじいさんを連れて逃げようと語るが、ラナはおじいさんは動けないくらいに身体が悪いことを告げる。二人の会話を知ったラオ博士は、ギガントを飛ばしてはいけない、自分にかまわずに行けと言う。
三角塔のコントロール室は、レプカの部下に襲われ委員会の人々はたちまちに武力で制圧されてしまい、レプカはエネルギーをギガントへ注入する。
ラナとモンスリーは、戦闘員が通路を見張る中、事態を知らせようと外へ向かう。戦闘員に見つかりモンスリーは銃で狙われるが、ラナの助けもあって間一髪のところで難を逃れる。その後、追手が迫って来るが何とか住民が集まっている場所までたどり着き、コントロール室が襲われ制圧されたことやギガントを飛ばそうとしている企みを伝える。その後、モンスリーはラナを連れて飛行艇ファルコに乗り、沈没船の引き揚げ作業を進めているコナンたちのところへ向かう。
一方、コナンらは、ダイスやジムシーと共に、サルベージ船で引き揚げ作業を順調に進めていた。沈没船を浮かび上がらせる船への措置を終えたコナンは海中から水面へ上がり、船への作業完了の知らせを受けたダイスは、クレーンを操作して沈没船を引き揚げようとする。居合わせた一同は静かに見守るが、海面に沈没船が浮かびあがると皆で歓声をあげる。そのような中、モンスリーが操縦するファルコが到着し、レプカがコントロール室を制圧したことなどの事態を知らせる。コナン、ジムシー、ダイスは直ぐにファルコに乗り込み、急いで三角塔へ向かう。
レプカはギガントへのエネルギーの注入を終え、部下を連れてコントロール室を去りギガントへ向かっていく。住民たちはレプカに反撃しようとするが、爆弾などを使うレプカたちに抑え込まれてしまう。レプカたちはギガントに乗り込み発進して行く。
コナンらが三角塔に近づいた頃には、既に上空からギガントが発進しようとしている姿が見え、その後、ギガントのエンジンが起動し、機体は地下から地上に移動し、遂には発進して上空を飛び始める。何とか阻止しなければと、ファルコはギガントの周辺を旋回しながら様子をうかがっていると、ギガントの砲塔が開き、三角塔の上部に大砲が放たれ、三角塔は大きく破壊されてしまう。
ファルコは搭載されている銃器でギガントを狙って砲撃するが、巨大で強固な機体に対しては全く歯が立たない。そこでコナンは乗り移るからファルコを機体につけてと願い出て、モンスリーはその願いに応じて機体をギガントにつけようとする。ファルコがギガントに近づこうとすると、ギガントは銃器で攻撃してきたので、その攻撃をかわしながら機体をつけようと試みるが、強い攻撃を受けて最後はファルコごとギガントに突っ込み、ファルコの機体がギガントの機体に刺さった状態になる。コナンはモンスリーに対して、刺さった機体を外した後、うまく操作すればインダストリアへ戻ることが出来ることを確認すると、ギガントに乗り移って突き刺さった機体を離そうとする。ラナも一緒に行くと言ってファルコを降り、ジムシーとダイスも行くしかないと決意すると、モンスリーは、私だけ引き返すわけにはいかないと言いだす。モンスリーの身を案じるダイスは、インダストリアの住民を避難させるためには、ハイハーバーへの航路を知っている者が必要だと言って、モンスリーを戻らせる。モンスリーはダイスの言葉を受け入れ、4人はファルコが飛べるように突き刺さった機体を必死に持ちあげて切り離そうとする。いよいよ、ファルコの機体が浮いて切り離せるという状況になった時、コナンはラナを抱っこしてファルコ内に乗せ、ラオ博士を見てあげて、きっと戻る、と告げる。切り離されたファルコは、そのままインダストリへ戻って行く。
ギガントへの潜入に成功したコナンとジムシーとダイスは、機体内の通路を行くが、直ぐに駆けつけた戦闘員に追われる身となってしまう。3人は銃で狙われたため、必死で逃げ、ある一室に入り込んで施錠して、危機を逃れる。しかしその直後、入った部屋に毒ガスが満たされていき、再び窮地に追い込まれる。毒ガスから逃げるように移動するが、砲塔が装備された場所で逃げ場を失い危機一髪の状態に追い込まれる。コナンは、砲塔の操縦パネルを操作して砲塔を上空に出して室内を開放状態にできないかダイスに提案し、ダイスは必死に操作を試みる。なかなか上手くいかず、毒ガスがどんどんと充満して行くが、ダイスがヤケクソに操縦パネルを強くたたいたことで、砲塔全体が機体から上がって密室状態が開放され、3人は九死に一生を得る。コナンは、ギガントの様子を観察し、操縦室内のレプカの居場所を発見し、そこに向かって走ろうと言いだす。ジムシーとダイスは躊躇するが、コナンは上手くいったら後からついて来てと告げると、一人で大きな翼の上を走りだし、風で飛ばされそうなるのをこらえながらレプカの方に向かって行く。

見どころ第24話の見どころは、亡くなったと思っていたレプカとその残党が、奇襲をかけて来てコントロール室が制圧され、形勢が逆転して緊迫状態に陥いるところです。

状況が一転したことで生じた、新たな状況がドキドキ感を強めてくれます。少年でありながら勇敢に戦うコナンの姿や、コナンと共に行動する他の4人との一体感も見ものです。

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第25話「インダストリアの最期」

モンスリーは、故障したファルコをなんとか操縦してラナと共に無事にインダストリアの海域に不時着する。二人の到着を迎えた住民らは、三角塔は思いのほか被害は出ていなく、ラオ博士も無事であることを伝えると、それを聞いたラナは安堵する。モンスリーは住民一同に、船の引き上げは無事に成功したことと、コナンたちがギガントに乗り込んで戦っていることを伝える。ラナは、コナンは必ず戻って来るとは言うものの、不安な気持ちは拭えずにいる。
ギガントの翼の上を走るコナンの姿に気付いたレプカは、部下に銃で撃てと命令を下す。銃砲で狙われたコナンは、身をかわしながらギガントの砲塔のひとつの陰に身を寄せてしのぐ。その姿を見ていたダイスとジムシーは、何とか援護しようと、二人の近くにある砲塔をいじって機体を砲撃するが、逆に反撃するレプカに撃たれて砲塔が破損していまい攻撃できなくなってしまう。レプカはダイスとジムシーにトドメを刺すために再び砲撃しようとするが、コナンがレプカの操作する砲塔に飛びついて視界を遮って阻止したことで二人は難を逃れる。その後、ダイスとジムシーも翼の上を走り、風に飛ばされそうになりながらもコナンの待機していた場所にたどり着き3人は合流する。その後3人は、砲塔によって生じた機体の亀裂部分から機体内部に入り込み、機関部に忍び込んで内部からギガントを破壊する。
ギガントの機体からは何か所も炎が上がり、レプカは非常消火措置で炎上を押さえるが、メインエンジンの出力は低下して行き、火を噴きだす。レプカはメインエンジン部分を機体から切り離して対処したため、切り離された拍子にコナンは、ダイスとジムシーと別々の場所に分かれることになり、二手に分かれてギガントを壊すことになる。垂直尾翼上部にたどり着いたダイスとジムシーは、そこにあった砲塔を操作してギガント前方に向かって砲撃を繰り返すが、それに気づいたレプカは、垂直尾翼ごと切り離してしまう。二人がギガントから切り離され遠のいていく姿をコナンはじっと見ていたがどうすることもできず、コナンは一人で立ち向かうことになる。コナンは機体の上部を走り、前方の操縦室の真上の小窓に到るが、機体内を覗き込んでもレプカがいなくなっていることに気付く。コナンが周辺を見ると、脱出用の小型飛行艇がギガントの前方から発進しようとしていることが分かり、レプカが逃げようとしていることに気付いたコナンは脱出用飛行艇に走り寄る。コナンは、同乗していたレプカの部下につかまって、飛行艇が発進するのを阻止するが、一人逃げようとするレプカは、飛行艇をつかんで離さない部下の手を離させようとする。コナンはレプカの隙をついてその飛行艇に入り込みレプカと対決するが、レプカはその拍子で外部に落ちそうになる。コナンはとっさに落ちそうになるレプカの手を取って助けようとするが、助かりたいと集まって来た部下たちが飛行艇に乗ろうとレプカに掴まってきたことで重さに耐えられなくなり、手が離れて落ちて行く。コナンを一人乗せた飛行艇はそのまま飛んで行くが、炎上しながら飛び続けたギガントは、しばらくしてから火が回り、墜落して海中に沈んで海底に到り大爆発する。
一方、インダストリアでは、脱出のための準備が続けられていた。ラナはコナンが心配で眠れない時間が続き、疲労がたまっていたが、その心配を紛らわすように準備のために励んでいた。夜空を眺めながらコナンを心配する様子に気付いたモンスリーは、ラナを気づかい近寄って声を掛ける。その後、大地震が発生して大地から大きな光を発するようになると、ラオ博士は地殻の大変動が迫るから急いだ方が良いと告げる。コナンたちが戻るのを待とうとする一同であったが、ラナはコナンはここには戻って来ないと考え、出発を決断する。
出航の支度が整うと、委員会の全メンバーはラオ博士に最期の別れの握手を交わし、委員たちがインダストリアと運命を共にすることを知ったラナは、委員たちを引きとめて一緒に脱出させようとする。しかし、ラオ博士は、ラナの思いを制止して新しい世界へ出発して行くことの大切さを説くが、ラナはコナンなら制止すると言って委員のメンバーを引き戻そうとする。しかし、船は既に出航していて助けることができず、悲しい思いをしているラナの姿を見たモンスリーはラナを優しく抱きしめる。
その後、大地の大爆発が発生して大変動が起き、大地が光を発しながらインダストリアは海に沈んで行く。三角塔も海へと沈んで行き、建物すべての姿が海に消えて行く姿を複雑な思いを抱きつつ一同は見届ける。一路ハイハーバーへ向かう船は夜明けを迎える。

見どころ第25話の見どころは、難攻不落のギガントに装備もなく戦いを挑んでいくコナンの勇姿です。重装備で固められたギガントに、武器すら持たずに戦う姿には凄い勇ましさを感じます。

また、後半でインダストリアが最期を迎える場面には、古い時代に終わりを告げる姿が表れていて、新しい時代を迎える展開に繋がって行く様子が伝わり、最終話に向けて期待が高まります。

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第26話「大団円」

ギガントが切り離した垂直尾翼部は、空から落下した後、ジムシーとダイスを乗せたまま、海上を漂流していた。ダイスとジムシーは、魚釣りをしながら生きながらえていたが、今後どうなってしまうのかと不安な状況であった。そんな時、ハイハーバへ向かって順調に航行を続けていたインダストリアの住民を乗せた船が近くを航行し、ジムシーとダイスを発見する。船はジムシーとダイスの方に近づき、二人を救出すると、みなで無事を喜び合う。しかし、コナンがいないことに気付いたラナは、コナンはどこにいるのと悲しい声で叫ぶ。ジムシーとダイスは、ギガントを破壊したことや、コナンとは別々になってしまったことを伝え、コナンのことだからきっとどこかで生きているとラナを励ます。それを聞いたラナも、きっとそうねとは言うものの、コナンが心配で心配で仕方がなく、不安を拭えない。
ラオ博士の身体の具合が悪化して既に危ない状態であるにも関わらず、気丈に振る舞うラナを気づかい、モンスリーはダイスに励まして欲しいと言う。ダイスはモンスリーの言葉を受け、必死にラナを励まそうと振る舞い、ラナも笑顔を見せる。しかし、テレパシーで心が通じていたコナンの声が聞こえず、居場所も分からないことに、ラナの不安はふくらむ一方であった。ラナは、おじいさんにギガントを破壊したことを伝えると、おじいさんは安心するが、コナンの居場所が分からずにいること察知してラナを気づかう。ラナが不安な思いを語ると、おじいさんは自分を抑えずコナンことだけを思えば必ず飛べるとラナを励ましてくれる。すると、その直後コナンの声が聞こえたと言ってラナは船室から出て、涙をにじませるながらコナンの居場所に思いをはせていると、ラナの周りにアジサシのテキィたちが集まってくる。ラナは、両手を差し伸べ、テキィに向かってコナンのところに連れて行ってと語る。すると、テキィの目はラナの目になり、ラナの心ははるか海を見渡すように視界が広がって行く。テキィが海上を飛びながらコナンを探していると、それはそのままラナが上空を飛んでコナンを探すかのように心でコナンを見ることができた。しばらくすると、遠くの海に漂流する小さなものが見え、近づいてみるとコナンであった。コナンは、飛来して来たテキィに向かって手を振り、ラナの心ががテキィと共にやって来たことに気付く。
コナンの居場所を発見したラナ喜びで涙を流し、笑みを浮かべて船を戻してと叫ぶ。船はラナが示す方向に進路変更し、一路コナンの方へと向かう。すると、海上に漂流するコナンの姿が見え、船がコナンの直ぐ近くまで来ると、ラナは喜びのあまり、コナン目がけて飛び込んで行く。抱き留めたコナンであったが、その拍子に二人とも海中へ落ちてしまう。しかし、二人は喜びのあまり水中で抱きしめあい満面に笑みを浮かべて大喜びする。船に乗っていた一同も、コナンが無事に帰って来て大喜びする。
その後、コナンとラナはラオ博士のところに行くと、ラオ博士は、ギガントを壊したことについて、コナンによくやってくれたと深く感謝する。そしてラオ博士は二人に、これから新しい時代が来ること、素晴らしい世界を築いてほしいことを伝え、ラナのことを頼むとコナンに語る。その後、思い残すことが無くなったラオ博士は、眠るようにしずかに息を引き取る。その翌日、博士の遺体は棺に納められ、皆が見守る厳粛な空気の中、海に葬る。博士は亡くなったが、未来に込めた博士の思いはコナンとラナの心に深く刻まれる。ハイハーバへ着き新たな生活が開始され、年月が経過したある日、ダイスとモンスリーの結婚式が大々的に行われる。結婚式は、修復されたバラクーダ号の進水式も兼ねて行われたが、既に身を固めたドンゴロスやグッチもかけつけ、村長やラナのおじを中心に盛大なものになる。改心したオーロやガルも祝砲のロケット花火を打ち上げ、一同が祝福する中にダイスは宣誓の言葉を発し、その後、バラクーダ号は久しぶりに海の上に移動し航行できるようになる。
その後、コナンたちは移住して新たな生活を始めるために、ハイバーからバラクーダ号に乗ってのこされ島へ向かう。同行するのはラナ、ジムシー、ダイス、モンスリーなど、コナンの多くの仲間たち。いよいよ、のこされ島が近づくと、そこはかつての小さな孤島ではなく、大きな大きな大陸のような島になっていた。そして、その島の上部には、かつてあったロケット小屋がそのままそびえ立って見え、一同は歓喜して新たな生活へスタートを切って行く。コナンは感無量となり大喜びしてラナを抱きかかえる。コナンは仲間を連れて戻ってくると亡きオジイに誓った約束を果たすのであった。

見どころ第26話(最終話)の見どころは、居場所の分からないコナンを心配するラナの姿と、その後の展開で二人の絆がどれほど深く強いかがあらわれるところです。

未来へ向かって希望と喜びに満ちている姿は、なんとも言えない最終話らしさが出ています。

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