龍角散と言えば、喉の治癒を目的とした薬で有名ですが、喉のケアを目的としたのど飴なども広く愛用されています。
「龍角散ののどすっきり」シリーズとして様々なのど飴が販売されていますが、同じシリーズとして、のど飴とは少し違うタブレットがあります。
従来ののど飴とは少しコンセプトが違うタブレットタイプの商品が「龍角散ののどすっきりタブレット」ですが、我が家でも喉ケアに愛用していますので、この商品について細かくまとめることにしました。
目次
概要
龍角散ののどすっきりタブレットは、のどの薬である龍角散をイメージして作られたタブレットタイプのお菓子です。
龍角散が薬として開発されたのに対して、このタブレットは咽のケアのために生まれた商品で、「龍角散ののどすきりシリーズ」のひとつとして、従来ののど飴にはない一面を持って誕生しました。
特に、タブレットという呼称に表れているように、商品を小粒にして、気になる糖分を意識してシュガーレスにしたところに大きな特徴があります。
商品が誕生してから約十年になりますが、2018年には装い新たなチャック式のパッケージとして新登場しました。
では、公開されている製品の概要をもとに細かく見て行きましょう。
商品の基本情報
まず、この商品の基本情報は下記の通りです。
品名:清涼菓子
原材料名:ハーブパウダー/ソルビトール、甘味料(キシリトール)、香料、ショ糖エステル、ベニバナ黄色素
内容量:10.4g
賞味期限:12ヵ月(年月日は商品パッケージの欄外に記載)
保存方法:直射日光、高温多湿を避けて保存
販売者:株式会社 龍角散
JANコード:4987240618454
原材料について
この商品に使われている原材料は上記に記載した通りです。
しかし、個々の材料が気になるとこですから、細かく見て行きましょう。
まず、ハーブパウダーですが、これは薬の龍角散にも使われているハーブパウダーが配合されています。
このハーブパウダーには、カミツレ、カリンを主成分とした19種類のハーブが使用されているそうです。
カミツレはカモミール(chamomile)の和名で、キク科の植物です。薬草や香料として使われてきた歴史があります。
カリンは花梨と書くバラ科の植物で、果実に含まれる成分が咽の炎症に効くとされています。
ソルビトール(sorbitol)は、ソルビット(独語:Sorbit)とも呼ばれる糖アルコールの一種で、甘味があって無色の結晶です。
製造原料や甘味料などに用いられます。この商品では甘味料として使用しているようです。
もう1つ甘味料に用いられているキシリトール(xylitol)は、キシリットとも呼ばれる糖アルコールの一種です。
虫歯にならない甘味料ということで今やすっかりと定着した成分になりました。
香料には、ハニーレモン味の風味を出すためにフルーツ香料が使われています。(パッケージに記載あり)
ショ糖エステルは、ショ糖脂肪酸エステルとも呼び、食品用の乳化剤として使われます。
この製品では、食感を整えるために使われているようです。
ベニバナ黄色素は、キク科の植物ベニバナの花から抽出した色素で、主な色素がフラボノイド系のサフロミンであることからフラボノイド色素と表示されることもあります。
ベニバナは世界各地で栽培されていて食用のほかに漢方薬や染色にも使われます。
また、パッケージにある原材料名には記載されていませんが、この商品には、マイクロビーズが含まれています。
マイクロビーズは、その名の通り小さなツブツブですが、これを加えることで清涼感が増すと言われています。
また、ウォータリングフレーバーも配合されていますが、これはうるおい感を出すためのうるおい成分と言われています。
栄養成分について
栄養成分の内訳
公式サイトや商品パッケージによると、この商品の栄養成分は下記の通りです。
(栄養成分(1袋10.4gあたり))
エネルギー 31.6kcal
タンパク質 0.01g
脂質 0.16g
炭水化物 9.83g
-糖類 0g
食塩相当量 0g
キシリトール 0.3g
糖類0gとは
ここで着目すべきは、「-糖類 0g」と言う表示です。
この表示では、「-」とありますが、これは炭水化物の内訳であることを意味します。
炭水化物は、消化吸収されない食物繊維と、消化吸収される糖質の2つに大別できますが、糖類とはこの糖質を更に2つに分類(糖類と糖類以外)した成分のひとつに相当します。(つまり、炭水化物>糖質>糖類です)
糖類は糖質のうち、ブドウ糖や果糖などの単糖類(糖分子が1つ)と砂糖や乳頭などの二糖類(糖分子が2つ)のことを指します。
従って、でんぷんなどの多糖類やキシリトールなどの糖アルコールは糖質に分類されますが、糖類ではありません。
この商品の場合、糖類としては0gということなので、単糖類と二糖類の合計が0gということを意味しています。
シュガーレスに注意
さて、注意しなければならないのは、商品のパッケージにあるシュガーレスという表示です。
この表示を見ると、太りにくいとか糖分量がないなどと考えがちですが、そのように短絡的に捉えるべきではありません。
シュガーレスという表示(ノンシュガーという表示も同じ)は、糖類(単糖類や二糖類)を一定以上含まない食品に表示できるだけで、実際には含んでいる場合もあります。
この商品の場合は、糖類0gとありますので、基本的にはこれらを含んでいないのでしょうが、でんぷんなどの多糖類を含んでいてもシュガーレスと表示することは可能ですから注意が必要です。
実際にこの商品の場合、エネルギー(カロリー)が31.6kcalとなっていますから、相応の糖類が含まれています。
カロリー摂取を気にしている人は特に注意が必要でしょう。
アレルギー成分は?
アレルギーとしては下記の3品目に注意が必要です。
・卵
・小麦
・乳
上記は原材料には含まれていません。
しかし、アレルギー成分を含む製品と同一設備で製造しているため、当該アレルギー成分を含む可能性があるという意味です。
タブレットの量や色
さて、この商品は1袋当たり10.4gとのことですが、実際にパッケージを含めた全体の重量を測定してみたところ約13グラムでした。
また、一袋にはタブレットは約40個余入っていました。
個々のタブレットの大きさは、見た目は小さく見えますが、測ってみると直径は8ミリ程度あり、厚さも4ミリ余(最も厚い部分)もありました。ちなみに重さは1個当たり約250mグラムです。
色はクリーム色をしていますが、使っている原料によって表面に斑点状の模様が見えます。実際はパッと見ただけではよく見えず、気になるような模様ではありません。
ちなみに、パッケージの大きさは、縦14cm×横10.0cmですから、ちょっと持ち歩くにはとても適したサイズですね。
かさ張りませんから、ポケットに入れておいてもそれほど邪魔にならないでしょう。
パッケージの横のサイズは実はぴったり10.0cmになっていますから、何かを測定する時に役立つかも知れませんね。
気になる味や風味
龍角散の味が表に
さて気になる実際の味や風味ですが、まずひとことで言ってしまえば、薬の龍角散の味がそのまま表に出ている味です。
「えっ!あの龍角散の…」と、チョット引いてしまう人もいるかも知れませんが、逆に好みの味だと考える人もいることでしょう。
龍角散には様々なハーブパウダーが入っていて独自の味がしますが、それと同じような味ですから、好き嫌いが分かれるところだと思います。
龍角散に拒否感を持つ人には、このタブレットは向いていませんから「まずい!」と思ってしまうのも無理はないでしょう。
それだけ龍角散の味がそのまま出ていると言っても過言ではないのです。もちろん、風味も龍角散です!
レモン風味もある
では、パッケージに書いてあるように「ハニーレモン味」ではないのか、という疑問が湧くと思います。
結論から言えば、全体としてレモンの味に包まれていて、しつこくない甘さの中にレモンの風味が龍角散の味と共に伝わって来るという感じです。
薬の龍角散は全く甘くないですが、のど飴の延長としてタブレット化する以上、甘さが無いと不自然なのでしょう。
そこに爽やかなレモン味でまとめるのが最も適しているということの表れだと思います。
この商品の味を総じて言えば、「ほんのりした甘さをレモン風味でまとめ、龍角散のハーブがそのまましっかりと伝わる」と言った感じですね。
食べ方・保存方法
ゆっくりなめる
さて、この商品の食べ方ですが、ゆっくり舐めるのがよく、決して噛むことはお勧めできません。それは、本来の商品の目的が、喉のケアやリフレッシュだからです。
もし噛んでしまったら直ぐに溶けてなくなってしまい、効果が持続しにくくなります。
実際にどれくらい持続するものかどうか、試しに噛まないように気を付けながら、ゆっくりと舐めてみたところ、口のなかでタブレットを認識できなくなるまでの時間はおよそ8分でした。
噛まずにゆっくり食べてもたった8分しか持続できないのですから、喉のケアやリフレッシュを考えたら、ゆっくり舐めたいものです。
早めに食べる
保存方法についてですが、パッケージにも記載されていますが、開封前は直射日光や高温多湿を避けて保存すれば12ヶ月の賞味期限があります。
しかし、「開封後はお早目にお召し上がり下さい」との記載もありますので、早目に食べるように心掛けましょう。
実際はパッケージが、チャック付の袋になっていますから、密閉保存ができてとても便利ですし、その分だけ劣化しにくくなっています。
咽が気になる時節に合せて持ち歩いて、喉のケアやリフレッシュしたい時に食べれば、無理なく消費できるのではないでしょうか。
虫歯予防できる?
さて、この商品には「キシリトール入り」という表示がありますから、「虫歯にはならない」、「虫歯を予防できる」、などと考えてしまうかも知れません。
しかし、「キシリトール入り」≠「虫歯予防」ではありません。
キシリトールそのものは、糖アルコールの一種なので虫歯になりにくい成分であることは事実です。
また、もう1つの甘味料としてソルビトールが使われていますが、これも糖アルコールの一種なので虫歯になりにくい成分であることも事実です。
しかし、商品の表示が「糖類 0g」となっていても、糖類0%と言い切れるものではありません。また、糖類以外の糖質が、全く虫歯の原因にならないとも言い切れません。
何よりも商品パッケージに虫歯になりにくい旨の表記が無いことを考えた時、虫歯にならないと考えるべきではないでしょう。
どこで買う?値段は?
さて、この商品、2018年に新パッケージになってから、以前よりも店頭などでよく見かけるようになりました。
従って、どこにでもある一般のスーパーやコンビニ、薬局店などでも購入することができます。
メーカの希望小売価格(公式サイトの情報)は一袋200円(税抜)ですから、その価格を目安にそれらの店頭で購入するのが良いでしょう。
ネットでも販売されていますが、単品だけだと送料を含んだ場合に高価になります。他の商品と併せて購入したり、複数個がパッケージ化された送料無料となる商品を購入するのが良いでしょう。
龍角散ののどすっきりタブレット ハニーレモン味(10.4g)
話題のCM
最後に、「この商品のCMに出てくる女の子は誰なのか?」ということが話題にもなっていますので、これについても触れておきましょう。
CMに出てくる女性は、女優の安田聖愛(やすだせいあ)さんです。1996年生まれで第35回ホリプロスカウトキャラバンでグランプリを獲得してデビューしました。深田恭子さんや石原さとみさんもこのスカウトでデビューしていますね。
彼女の詳細については、ホリプロの公式サイトhttps://www.horipro.co.jp/yasudaseia/が便利です。このサイトのリンクから関連のCMの動画も見られます。
龍角散のどすっきりタブレットについては、CMでこのタブレットを食べながら話をしていたというエピソードもあります。それだけ気軽に食べられるということです。
この女優はCM,映画、テレビ、舞台など、いろいろなところで活躍していますが、今や龍角散ののどすっきりシリーズの「顔」とでも言うような存在にもなっていますね。