本年の初夏、同じ職場で働く43歳の男性が、平日、仕事を終えてから帰宅後に倒れて、救急車で運ばれたとの連絡が、夜8時頃私の携帯電話に入ったのでした。
電話の相手は、その日、残業をしていた私の同僚からのもので、救急隊員から職場に連絡が入ったとのことでした。
よく話を聞けば、倒れた人は、帰宅後にマラソンの練習のために走っていて、その最中に路上で突然意識を失って、後頭部を強打して運ばれたとのことでした。
脳波やCT等、様々な検査を経て、結果としては脳震盪とのことで、大事には至らず、4日間の入院後、無事に退院できました。
そして、2~3日の療養を経て、翌週、無事に職場に復帰することができました。
頭蓋骨にもヒビが入り、外傷もけっこう目立っていて、見ていてとても痛々しい感じでしたが、倒れた拍子にかなり後頭部を強く打ったのでしょうから、当然といえば当然の状態でした。
意識を失って、後頭部を強く打ちつけるのって、とても恐いことだなぁと思いましたが、何より、気になるのがどうして倒れたのかという、その原因です。
倒れた原因については、病院でも原因は不明とのことでしたが、違う部署でマラソンをしている女性が以前、同じような経験をしたとのことでした。
その女性が言うには、マラソンをするとかなりエネルギーを消費するので、カロリー源となる飲食料を摂取しないで走ったりすると、血糖値が下がり、脳へのエネルギー供給が低下して意識を失うとのことでした。
いざ、そんな話を聞くと、なるほどなぁ、聞いてみたら当たり前だなぁと、納得してしまいました。
今回倒れた人は、普段からフルマラソンやハーフマラソンに頻繁に出場しており、その体型はやせ形、通常の日々の練習でも7~8キロも走り込むほどマラソンに熱心に打ち込むタイプで、倒れたその日は、夕食を摂ることもなく、直ぐに走りに出たそうです。
はっきりとした原因を特定するまでには行かないのですが、恐らく、エネルギー摂取をしなかったことが主要因のようです。
この入院騒ぎがあるまで、私自身、マラソンで意識を喪失して倒れるなんて、あまり身近に感じていなかったのですが、調べて見ると、特に病気があるわけでもないのに、原因不明で倒れる人は結構いるみたいです。
倒れるケースで多い理由は、カロリー摂取の問題以外に、水分補給、疲労、などがあるそうですが、この人の場合はそれなりの加齢もあり、仕事後で疲労もあったこと、食事に加えて水分も意識して摂取はしていなかったこと、も遠因となったようです。
私はマラソンをやらないのですが、この人の体験を見て、突然倒れるって怖いことだなぁと強く感じました。
マラソンをされる方で、このようなことを聞いたことが無い方は注意した方が良いと思いました。
走る場合の注意点としては、
・普段から健康管理に努め、良くコンディションを整えておく
・水分を充分とる(走行中も含めて)
・エネルギーを摂取する(食事はもちろん、専用のゼリー等が便利なようです)
が大事なようです。