先日の休日、外出先から家に戻る時に、昼食の用意を何もしていなかったので、外で買って食べることになりました。
手短に済ませるために、家の近くのドミノピザに赴いてピザを買いましたが、そこでふとした疑問が湧きました。
店頭でピザを購入
ちょうどその時は、お持ち帰りキャンペーンということで、Lサイズだと半額、Mサイズだと半額弱という商品がいくつもあり、キャンペーンの商品を選びました。
今回のキャンペーンでは、例えば3200円のLサイズのピザが宅配だとそのままの値段ですが、持ち帰りだと1600円になるわけです。
ドミノピザといえば、通常から持ち帰りだとお得なサービスをしていて、2枚買うと1枚は無料なんて販売もしています。
また、今回のような持ち帰り半額キャンペーンなるものは、クーポンや期間限定、Web申込み、チラシ広告持参などなど、色々な形で常にやっているような感じすらあり、結局のところ、宅配は定価、持ち帰りは半額が相場なのです。
素朴な疑問
さて、ここで素朴な疑問なのですが、3200円のピザを持ち帰り、半額で購入すると1600円、これを宅配手数料という概念で料金を考えれば宅配手数料相当額は1600円(=3200-1600)になります。
今かりに、3200円のピザを半額で5枚購入すると1600円×5=8000円ですが、これが宅配の場合は3200円×5=16000円になります。
この場合を同様に、宅配手数料という考えを当てはめてみると、宅配手数料は8000円(=16000-8000)となり、1枚も5枚も配達の手間には大差がないのに、宅配手数料に相当する額の差は8000円という大差となり、何か理屈に合わないものを感じました。
何か変な感じだなぁと思い、その場でちょっと店員に聞いてみました。
結果としては、考えた通り、やはり、持ち帰りLサイズ5枚は16000円、これを宅配で買うと32000円ということで、宅配料金相当額は16000円になります。
そこで、
「宅配相当額16000円を宅配手数料と考えるとあまりに高すぎますよね?なんか変な感じしませんか?」
と問うたところ、
「こういう料金体系になっているのが現実です。貴重なご意見ありがとうございます。上に伝えておきます。」
とのことでした。
同業店ではどうか?
私としては、宅配地域ごとに宅配手数料を設定して、何枚注文しても宅配分の料金は一律にするのが理に適っていると思ったので、どういうことなのだろうと、業界大手であるピザーラとピザハットについて、ちょっと調べてみました。
ピザーラの場合、看板に「宅配ピザ」を掲げている通り、もとより宅配を売りにして商売しているので、持ち帰りは「対応はする」という姿勢です。
宅配を前提としているので、基本的に持ち帰りだからといって区別はせず、それを料金設定で分けるということはしていません。
ピザハットの場合、持ち帰りクーポンの割引があったり、ハットの日といわれる特定の日だけお持ち帰り用の特別お得メニューを用意していますが、ドミノピザほど割安にはならないようです。いずれにしろ、ピザハットも本来は宅配が前提ということです。
宅配が基本
では、今回素朴な疑問を感じたドミノピザはというと、持ち帰り半額が常態化しているものの、あくまで宅配が基本であり、他社と差別化するために、持ち帰りがお得になるサービスを売りに展開しているというのが実情なんですね。
つまり、正規の料金体系というよりも常態化したキャンペーンなので、宅配手数料という概念で料金設定を考えようとしていないわけです。
また、よくよく考えてみれば、Lサイズ5枚を買うようなケースは稀ですし、宅配で32000円、持ち帰り16000円なら、大抵の人は店頭まで取りに行くでしょうから、実際に宅配手数料に相当する額が問題視されるケースは、少ないのでしょう。
宅配ピザは、ピザ専門だけに生地を色々選べたり、具の種類が豊富であったり、様々な味付けを選択できたりするので、スーパーの総菜やパン屋で売っているピザなんかとは味わいが格段と違いますね。
しかし、その反面、どうしても高いという印象を持ってしまうのが消費者の感覚ではないでしょうか。
低価格でありながら、本当においしいピザを提供し、定額の宅配料金を導入するようなピザ店ができても、いいのではないかと思うものです。