自動車は停車していれば、前に進むこともなければ、後ろにさがることもありません。しかし、企業の場合は、前進し続けていなければ、それは後退しているのと同じです。
例えていうならば、重たい荷物を載せたリアカーを引いて、登り坂をのぼるようなもので、力を入れて前進しなければ、荷物の重さで後ろに引っ張られてしまいます。
企業は利潤を追求する組織
企業は、NPO法人と違って、利潤を追求する組織ですから、そこに自ずと競争が生じます。前進をしないということは、進歩・成長して行くまわりの競争相手に先を越されて、競争に勝てなくなり、存続できなくなるわけです。
たとえ競争相手の足並みが同じでも、市場やニーズは時間とともに常に変化し続けているため、取り残されることなく追い付いて行くには、やはり現状維持ではなく、前進が求められます。
組織はそのままだと腐敗・堕落する
また、組織というものは、そのままでは自然と腐敗、堕落して行くものです。企業も当然、組織の1つですから、現状を維持しようとするだけでは、腐敗、堕落して行きます。
そして、腐敗、堕落するものは組織そのものに限らず、その中にある体制や制度、企業体質、方針、仕組、規則等々、組織に関わるあらゆる部分にいえることです。
これら全てにおいて、変革を遂げる思いで前進し続ける企業こそが、本当に強い会社といえるのではないでしょうか。実際に、近年、景気が低迷する中に於いても元気がある会社は、力強く前進し続けてきた企業です。
どんなものでも必ず変化する
ところで、どんな物でも、ひとつの形のままにとどまることはなく、必ず変化して行きます。私は、今の会社に入社以来、既に二十数年になりますが、入社時と今とでは体制も社風も大きく変わりました。
また、学生時代のアルバイト先であった予備校は、受験生を対象とした勉強を教える学校から、キャリアアップやあらゆる学習を多角的にサポートする企業へと変化しました。何だって、変化を求められる、だからこそ前進することが大切なわけです。
日々の生活でも前進が重要
社会人となり、改めて、過去を振り返って見ると、前進し続けることの大切さを強く実感するこの頃です。
そして、この「前進し続けることの大切さ」は、我々の日常生活の中にも言えることです。前進しなければ、生活が惰性になる、新しい発見ができない、大切な物が見えなくなく、思考がマイナス方向を向く、元気がなくなる等々後退するばかりです。
常に未来を見つめ、力強く前進し続けて行く、また、そういう意識を強くもって行動を起こしてゆく、そんな日々を送って行きたいものです。