どこの会社にでもある、職場環境の問題や業務上の課題など、「何とかならないものか」と思うようなことは多くあります。
しかしながら、「自分一人では変えられないから」などの理由で、改善したいと思いながらも何も変わらず、ただ不満ばかりがつのるようなことも少なくありません。
しかし、このようなことは、いくら待っていても、いくら文句を言ってみたとしても、そうそう変わるものではありません。
他に責任を求めている
そのような改善を望みながらも、なかなか変わらない諸問題には、たいていの場合、自分の担当業務の範囲を越えていたり、自分ひとりでは解決できなかったり、大きな制約があったりするものです。
そして、それらに共通していることは、自分の直接の担当業務でないことを理由に、自分には責任がないという意識を持っていることです。
換言すれば、「改善しないのは〇〇のせいだ」と、どこかしら、他人のせいにしている部分が必ずあるものです。しかし、このように、他人のせいにしているうちは、何も動きはしません。
自らが動く
こういった問題を解決するには、まず、「変わらないのは、自分にも責任あり」との意識を持ち、自ら取り組むことが大切です。
それこそ、実際に自分に全く責任が無かったとしても、そのような意識を持ち、その気概に立つということです。
そして、他人を責める前に、自分の立場で何ができるかを問う姿勢にたって、具体的にやれることを突き詰めて行くと、そこには色々な打つ手が見えてくるものです。
そして、それらの「打つ手」を1つ1つ実行に移し、自分にやれるだけのことは全てやって行くのです。その際、受け身では無く能動的に取り組むことが大事です。
無関係でないことが実感持てる
そして、いざ、やれるだけのことをやっていくと、不思議なもので、本来、自分の業務に直接からまないハズが、実は自身の業務と結びついていて、無関係でないことに気づかされるものです。
その理由は簡単で、職場での諸問題で「何とかならないものか」と思っている以上、必ず自身の業務との接点があるからです。
「自分には直接関係ない」と、他人ごとのように考える姿勢が、自分の業務との結びつきを、見えなくしているのです。
そして、やれるだけのことを真剣にやった結果、やれることはまだまだ他にもあることに気付かされます。他人の責任にしていることで、自分の立場でも、やれることがたくさんある事に、気付けていないものなのです。
そして、それら更にやれることをひとつひとつ、やり尽くして行くと、自然と問題の本質が見えてきます。
答えが得られる
本質が見えるところまで至れば、たとえ問題そのものを解決できなかったとしても、必ず「答え」に相当するものが得られることでしょう。
その答えは「問題視する必要は無いとの再認識」かも知れませんし「解決するために何をすれば良いかの糸口」かも知れませんし「本当の問題は別にあることを知ること」かも知れません。
いずれにしろ、行動をとったことによって、一歩前進することができているハズです。
物事の責任を、どこかで人のせいにしている面があると、問題の本質が見えないものです。
他人の責任にしているうちは、物事は何も動かない、ということをよくよく認識した上で、自らに責任ありとの意識で取り組む中に、物事は進展して行きます。