見ていないようで見ている、あなたの上司。

社員の評価はその上司がするのが一般的で、評価基準は通常、会社への貢献度であり、どれだけ会社の方針に従っているかであります。

ある人を評価する場合、その人が実際に成果として出すアウトプット、いわゆる成果物によって評価する訳です。

例えば、営業マンであれば営業成績等が評価対象になるわけですが、実際には成果物が見えやすい形で表れにくい職種も多くあります。

また成果物以外、例えば、その人の知識や技能、更に判断力や実行力といった様々な能力も評価の対象になります。

そこで大事なことは、たとえ同じ成果物であっても、或いは同じ能力であったとしても、勤務態度によって実際の評価が異なってくることです。

換言すれば、勤務態度が良いと成果物も結果として良く見えますし、能力もより優れて見えるわけです。

もちろん勤務態度そのものも評価の対象になりますが、他の評価対象に影響を与えるという意味で、とても大切な要素になります。

そして、その勤務態度は常に見られていて、また、「見られていないようで見られている」ということを意識しておくことが大事です。

言い方を変えれば、見ようとしなくても目につくとも言えるでしょう。

要するに、勤務態度や姿勢が良ければ業務上の成果物やその人の能力が、実際より高く良く評価されやすくなります。

また、成果物があまり表れにくい単調作業を繰り返すような業務ほど、勤務態度の評価比重が大きくなりますので注意が必要です。

では、実際の勤務態度を良くするにはどうすれば良いでしょうか。

まず一番大事なことは、長所よりも短所の方が目立つということを頭に入れておくことです。

たとえば、毎日、始業時間ギリギリに職場に駆け込んでくる人は、いつもそのような姿が目につくので悪い印象が植えついてしまうものです。

毎日充分ゆとりを持って出勤し、始業と共に直ぐに業務を遂行できる体制を事前に準備しておくのが理想的ではありますが、ゆとりがありすぎる必要は無く、普通で良いのです。

さて、短所が目立つということをわきまえたとして、具体的に自身を見つめ直すポイントは「責任感」「積極性」「協調性」「規律性」の4点でありましょう。

責任感

自分に与えられた業務を責任持って遂行することが大事なのですが、よくありがちなことが、何らかの理由で遂行できない時にそれをそのまま放置してしまうことです。

その結果、ある時、放置されていることが見つかり、その遅れが大きな問題に発展したりするのです。こうなると、何で放置したのかと責任を追及され、仕事に責任を持てない人とのレッテルを貼られてしまうのです。大事なことは、遂行できないことを責任を持って早目に報告することなのです。

もし報告してしまうと、遂行できないことを責められるではないかと気にして、報告をしない人がけっこう多いのですが、遂行できないきちんとした理由があれば問題ありません。むしろ報告をしないことの方が無責任になってしまうのです。

積極性

如何に業務に対して意欲的か、前向きであるかということですが、よく目に付く姿は与えられたことしかしない、自分で解決しようと試みない姿です。

1つの作業が完了すると、たとえ時間にゆとりがあっても、次の指示があるまで待っているだけで、自発的に自分から何かをしようとしない消極的な姿は、やる気の無さを印象づけるだけでマイナスにしかなりません。

忙しい中、やっとひと息付けるのだから、余計な作業は抱え込みたくないと思う人も多いと思いますが、それはそれで当然のことです。要は姿勢を示すということが大事なのです。

例えば、業務の中で問題点を見つけて、その対応策を検討すれば何らかの改善が計れそうなことがあったとします。
そこで、もし仮に「○○という問題点を見つけたので、改善を計れば効率が上がると思うのですが…」というと
「じゃあ、その改善策を君が担当して検討してくれ」なんてことになりかねません。

そこで、ひとこと工夫をして「○○という問題点を見つけたので、改善を計れば効率が上がると気付いて検討して行きたいと考えたのですが、今の担当業務を遂行しながらだと、そういう時間が全く取れないので、何とかならないものでしょうか」というような工夫をして、意欲をアピールするのです。

業務を積極的に進めることと、自分が作業の負担を負うことは必ずしもイコールではありません。要は、余計な作業は抱え込むことなく、前向きな姿勢を示すように努めることです。

また、自分で調べもしないで何でも聞いてきたり、やろうともしないでやれないと言ってきたりする人がよくいますが、これも消極的な悪い印象を与えます。

まず、自分で調べられるところまで調べてみる、できるところまでやってみる、ことが大事なのです。しかし、そんなこと、聞いてしまった方が早いし、いちいち調べたり、試行錯誤していたりしたら、時間がもったいないと思われる方も多いのではないでしょうか。

大事なことは、聞いたり頼んだりしてでも早く終わらせるべき作業なのか、調べたり自己完結してでもしっかりと身に付けるべき作業なのかを見極めることです。何でもかんでも分からないから聞くということを続けてしまうと、業務そのもの自体がなかなか身に付かない、いわゆる「仕事のできない人」との見方をされてしまうのです。

要は、これからの業務に通じる必要なことであれば苦労してでも自分で完結するよう心掛け、一時的に処理すれば良い作業であれば他の人を頼る、といったメリハリをつけることです。

協調性

まわりの従業員との調和を保つことですが、大事なことは会社やその部署にあるやり方・ルールに従うことです。

よく見かけるのは、個人の作業効率を優先するために、ルールを無視して自分のやり方で作業を進める姿です。ルールを無視し続け、個人プレーばかりをしていると、職場で敵を多く作るだけで、何も良いことはありません。そのうち誰も相手にしてくれなくなります。

さて、ルールを無視することで一見、作業効率が上がるように見えることが実際あるのですが、他への悪影響が出て却って混乱させたり、まわりの従業員の足を引っ張ったりしてしまうものです。

まず、ルールはそれなりの理由があって定められているということを良く認識し、その上で本当に作業の効率が悪いと強く感じるのであれば、勝手にルールを無視するのではなく、積極的にルールを変えることを提案して行くことです。

規律性

挨拶をしない、乱れた服装をしている、雑談が多い、勤務時間中の私的な行為が目立つ等々、規律を無視する姿は非常に目に付き、とても悪い印象を与えます。

秩序を守る行為は、時として、仕事の能力や成果とは別次元に重要視されます。また、過度の逸脱は大きなマイナスになるので注意が必要です。

挨拶をしないでレッテルを張られている社員、乱れた服装をしていて他部門に移籍になった者、常に怒鳴り散らして空気を乱して解雇になった人、私はこんな人達を実際に見て来ています。

企業は集団組織である以上、規律や秩序があるのは当然です。

生き方やポリシーを変えてまで規律に縛られたくないと言う方は別でしょうが、規律を無視して良いことはありませんので、思い当たる方は改めることをお勧めします。

いろいろと述べてきましたが、勤務態度はあらゆる評価に結び付く重要な要素であり、「見られていないようで見られている」ことを良く認識しておくことです。

そして、その勤務態度は長所よりも短所の方が目立つことをわきまえて、自身の姿勢を見つめ直してみては如何でしょうか。

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