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仕事がビジネス書のノウハウ通りには進まない3つの理由。

世の中にはビジネス書といわれる書物がたくさんあり、仕事に役立つノウハウについて書かれている本が無数あります。実際にそのような本の内容を見てみると、ビジネスの現場で役立つことがたくさん書いてあり、とても重宝するものです。

しかしながらそれとは逆に、ビジネス書のノウハウ通りには、なかなか行かない面も多々あるのが現実です。

私も長年、会社員として業務に当たって来ましたが、実際の現場ではそうしたノウハウ通りにいかないことを、たくさん経験してきました。ここでは、そんなノウハウ通りに行かない理由、要因について考えてみました。

感情がある

まず、何と言っても人間には感情があるので、理屈通りには行かないという点が最も大きな要因でしょう。ノウハウ本などには典型的なパターンや標準的なケースをあげて、どのように対処すべきかなどが示されているものですが、人間の感情はそんな単純なものではありません。

仕事の場では、感情を抑えて理性で行動することが求められるのは当たり前ではありますが、会社の方針や事業部の指針に従おうとはしても、業務の細かな実作業においては感情が出やすくなるものです。特に、現場で業務に当たっている担当者レベルの作業においては、感情が入りやすく、ノウハウ通りにはならないものです。

ビジネス書の中には、そんな相手の感情をうまく受け止めて、円滑に業務を進める方法について書かれているものもあります。状況が単純であれば、多少の効果は得られもしますが、感情は複雑ですから、必ずしも全てに通用するわけではありません。また、ひとたび感情がもつれれば、ノウハウなどは全く役に立たないこともあります。

このように、実際に仕事を遂行する個人個人には、それぞれ皆、感情がありますので、マニュアル通りには行かないものなのです。

利害がからむ

次に「利害がからむ」ということがもう一つの要因としてあげられます。何か業務を遂行する上で、担当者や担当部署は、無意識のうちに、利害を考えて行動するケースが多くあります。ビジネス書のノウハウなどは、細かな利害がからむような状況を想定して書かれているものではありませんから、そのような利害が働く状況においては通用しにくくなります

特に、社内で影響力の強い、力のある人物が働き掛けるような事柄においては、その人物の意向が大きく反映される動きになり、理屈とは合わない方向に進むこともよくあります。こうしたケースでは、マニュアルに書かれていることなどは全く通用しなくなることすらあります。

守ろうとする

最後に、担当者や担当部署は、その立場、立場で自分自身や組織を守ろうとする方向で行動する傾向があり、これが要因としてあげられます。どのような業務を遂行する場合でも、少なからずこのような理屈を超えた守ろうとする動きがあります。一般のノウハウ書には、このようなことは書かれているものではありませんから、ノウハウ通り行かないのも、ある意味当然です。

仮に、ノウハウに書かれていたとしても、それは一般論として書かれているものです。個人や組織の立場に応じた働きまで、細かく解説しているものなどはありませんから、ノウハウが通用する範囲は自ずと限られるのです。

自身や組織を守ろうとする働きの中では、自分や自分の組織の居場所を失わないため、つまり仕事を奪われないようにする働きかけや、これとは反対に、作業が増えて負担が増えないようにするため、つまり余計な業務を抱え込まないようにする働きかけが多くあります。これらは、いずれも理屈を超えた部分で生じる働きなのでノウハウには表しにくいものなのです。

以上、ビジネス書のノウハウ通りにはいかない主な要因を3つあげましたが、これらは突き詰めて見れば「理屈じゃない」という面に現れています

感情が表に出れば、それは理屈じゃないということになります。また、利害が絡むことはとかく理屈じゃ説明つかないものです。更に、自身や組織を守ろうとする働きは、理屈とかけ離れた、ある種の防衛本能からくるものです。

ビジネス書にあるノウハウなどは、突き詰めれば理論的に解説したものですから、理屈の通らない面があれば、自ずと通用しなくなるのは自然なことです。理性で動くべきビジネスの場も、理屈の通らない局面がたくさんあるというのが実態なのです。

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