人は誰でも失敗をするものですが、その失敗こそが次なる成功への糧になります。
「失敗は成功のもと」と言うのもそれによりますが、実際は成功につながらない失敗というものがあるだけではなく、何度も繰り返してしまう失敗というのがあります。
ここでは、どのようなケースに失敗を繰り返してしまうのかを考えてみました。
失敗はチャンス
そもそも失敗ほど学べることはありません。子供が成長して行く姿を見ていると、そのことを一番よく実感できるところです。
失敗をすれば、なぜ失敗したのかその原因が見えてくるからこそ成功につながるわけですが、時としてそれは大きなチャンスにすらなります。
それは、正攻法では全く打開策が見えないような時に、失敗したことで却ってそれまで見えていなかった方策が見えるようになるケースです。
失敗したからこそ得られる成功のキッカケ。それが時として大きなチャンスを生みます。
人は失敗してしまうとどうしても気持ちも沈みますし、失敗から逃げようとしてしまいがちです。
しかし、大きなチャンスの可能性を含んでいるのですから、気持ちを切り替えて失敗を活かそうとする姿勢が大切です。
失敗した時に、そのまま落ち込んでしまうのか、それとも大きなバネにして前進するのか、それが成功に向けての大きな分岐点といっても良いでしょう。
失敗を繰り返すケース
このように、失敗は大きなチャンスであり、成功につなげることができますが、失敗しても成功に結びつかない、それどころか失敗を繰り返すケースが多々あります。
どういう場合に失敗を繰り返すのかを知ることは、失敗を繰り返さずに成長して行くための第一歩とも言えます。
では、実際にどのようなケースがあるかを具体的に見て行きましょう。
痛い目にあっていない
失敗によって痛い目にあっていない場合、失敗を繰り返し易くなります。
人間は失敗をして、その影響が大きく我が身に降りかかって痛い目にあっていればこそ、「二度と同じ轍を踏むまい」と心して、二度と同じ失敗は繰り返さないものです。
しかし、痛い目にあっていないと、キッカケがあればまた同じ過ち・失敗をしてしまいます。
逆に言えば、失敗に対して敏感になれれば、繰り返すことを防止できるでしょう。
他人事の面がある
さて、人は失敗をしても、その失敗にどこか他人事の面があればその失敗を改めようとはしません。
「その失敗は私には関係ない」という、どこか自分には無関係な意識があるもので、自分のこととして捉えないからこそ失敗を繰り返します。
失敗が自分自身の失敗であり、自分にも責任があることをしっかり自覚することが大切と言えます。
目先のことを見る
人は失敗をしたことを認識して、同じことをすれば同じ失敗を招くことが分かっていても、目先のことに走ると、やはり再び失敗してしまいます。
「分かっているけど止められない」なんてケースがこれです。
ギャンブルで失敗した。お酒で失敗した。
これらは目先に走ってしまう典型ですね。
何か弱い気持ちに負けたり、誘惑に引きずられたりする場合なんかがこれですから、弱い心に負けない強い意志を持つことが大事ですね。
遠い昔の失敗である
遠い昔に失敗したことの場合、その失敗を忘れてしまって繰り返してしまうことがあります。
たとえそれが大きな失敗だとしても、時の流れの中でその記憶が薄れれば、自然と「繰り返すまい」という意識が薄くなるも当然です。
たとえ遠い過去の失敗だとしても、忘れることなく胸に刻みつけておくことが大切ですね。
小さい失敗である
小さな失敗の場合、人間はどうしても繰り返しやすくなります。
これは、重要なことは忘れないが、些細なことは忘れてしまうのと同じです。
たとえ小さな失敗でも、それを成長の糧にできてこそ失敗を活かせます。
失敗する度に、その失敗で得られたひとつひとつのことを確実に成長の肥やしにして行きたいものですね。
以上、失敗を繰り返すケースを見て来ましたが、どれもこれも全て人間らしさが表れています。
結局、失敗を繰り返さないためには、当たり前のことを当たり前にすることなのだと再認識した思いです。