仕事から帰宅して部屋を見る度に思うことは、我が家はいつも散らかっているなぁということです。
子供が遊び散らかしたおもちゃ類はもちろんのこと、本来ちらかる筈のない日用品や衣類等、何から何まで散乱しています。
そうです、子供にとっては家にある物すべてがおもちゃと同じ存在なのです。
従って、我が家ではちょくちょく物が紛失します。
自転車の鍵が見当たらなくて自転車に乗れなかったり、水泳教室の会員証が見当たらず水泳教室の受付に頭を下げたりすることもしばしば。
実はそれには理由があって、自転車の鍵はカラフルなキーホルダ付で、会員証ホルダーはキャラクターの絵が付いているのです。 子供は色がきれいだったり、キャラクター付だったりするとおもちゃそのものと認識するんですね。
不幸にも我が家は、ディズニー等のキャラクターグッズで埋めつくされ、インテリアなんかも割とシャレた目に付きやすい物が多くあるのです。
上の子は小学生になったので以前に比べれば散らかさなくなったのですが、下の子は最近では、自分で着がえることが出来るようになったこともあり、自分で着たい服を出して着替えたり、勝手に服を脱いでそのまま放置したりすることが多くなり、部屋中、いえいえ、家じゅうがすごいことになります。
特に、見ていて何がすごいかというと、おもちゃ箱を次から次へひっくり返しては中のおもちゃをすべて出してしまい、その次の瞬間にはとなりの別なおもちゃ箱もひっくり返す。
まるで意図的に散らかしているみたいな行動です。これでは散らからない訳がない・・・。
以前、市の子育て支援の担当者が言っていました。
「子供がおもちゃ箱をひっくり返すのは、決して散らかそうとしているのでは無くて、ひっくり返すこと自体が遊びなのです。暖かく見守って下さい」と。
私が子供部屋を片付けていた時のこと、1つのおもちゃ箱におもちゃをしまって隅に置き、次のおもちゃ箱を片付けている矢先に、下の子が片付けたばかりのおもちゃ箱を目の前でひっくり返したことがありました。しかも、満面の笑みでニコニコ楽しそうに遊んでいるではないですか!
この時私は支援担当者の言葉を思い出し、怒りを抑えながら自分自身に言い聞かせました。「暖かく見守るんだ!」と。
小学生になった上の子に「一緒に遊んだんだから、一緒にお片付けをしなさい」というと必ず喧嘩が始まります。 理由は簡単で、上の子が頑張って片付けている直ぐ隣で、下の子がすごい勢いで散らかすからです。
本当に子どもの散らかし方は凄いものがあります。まさに、「散らかし名人」って感じです。
ある日のこと、昼休みに妻と電話で話したとき、「今日は子供部屋の片づけをしてすっかりきれいに片付いた」との話していたのでどれほど片付いたのかと期待して帰宅しました。
すると、全く片付いていない状態(?)で、「あれ?片付けたって言ってなかったっけ?」との問いに、怒りを露わにした妻は私の方を睨みつけました。
何が言いたいか直ぐ分った私は、「そうだよね。片付けたんだよね。」と笑顔で応対。
その日以来、妻は片付けをする度に部屋の写真を撮るようになりました。