紅いもタルトを食べたことがある人は多いと思うのですが、そのアイス紅いもタルトアイスを食べたことがある人は少ないのではないでしょうか。
このアイスは、紅いもタルトをもとに商品化されたもので、エムアンドビー株式会社が製造、沖縄明治乳業が販売しているラクトアイスです。
紅いもタルトアイスは、紅いもタルトとは違って、あまり見かけることがない珍しいものですが、偶然、普通のスーパーで限定販売されていたので、試しに食べてみることにしました。
もととなる「紅いもタルト」とは
さて、商品のおおもとになっている「紅いもタルト」といえば、沖縄の名物で、沖縄のお土産屋なら、どこにでもあるような有名なお菓子です。
紅いもタルトは、沖縄物産店や大手デパート、ネットでも販売されていますので、沖縄へ行かなくても比較的、容易に購入することができます。
このお菓子は、紅色のさつまいもを主原料として作ったタルトで、紅いもの素材の味が活かされていて、とても味わい深く、私も店頭で見かければ、必ずといっていいくらい買っている、お気に入りの商品です。
このアイスはどんなもの
「紅いもタルト」はタルトケーキのようなお菓子ですが、この商品はラクトアイスなので、やはり、別な食べ物という感じです。
ひとことでいえばアイスはあくまでアイスであって、菓子とは違う、というところでしょう。
カップアイスなので、よくある普通のカップに200mlの分量のラクトアイスが入っています。
中身は上部と下部の2層になっていて、紅いものペーストに相当する層が上部に、タルト部に相当する層が下部に分かれて入っています。
商品表示によれば、原材料には、
原材料:糖類(水あめ、砂糖)、植物油脂、乳製品、紅いも(沖縄県産)、クッキー、デキストリン、卵黄、乳等を主要原料とする食品、食塩、着色料(ビートレッド、カラメル、クチナシ、アナトー、パナ)、香料、安定剤(增粘多糖類、セルロース)、乳化剤
が使われているとのことですが、そのほとんどは、アイスを作るための原材料という感じがします。
味はいかに
肝心の味のほうですが、紅いもタルトの味を忠実に再現しようとしている感じはあるのですが、アイスにしてあるせいか、味わいが微妙に異なります。
残念なのが、紅いもの天然の風味が隠されてしまって、紅いもタルトでは活かせている一番の特徴を、あまり感じません。
そして、その分だけ人工的な甘みが際立ち、少し甘ったるいという印象があります。さっぱり系のアイスが好きな私にとっては、正直、また食べたいとは思いませんでした。
しかし、こってりした甘さがあるアイスが好きな人にとっては、好みの味に近いかも知れません。
タルト菓子の場合は、お茶やコーヒーなどの飲み物と一緒だと、菓子の甘さが強くても、飲み物と調和がとれて食べやすいのですが、アイスだと飲み物とはあまり合わないでしょうから、甘さが余計に強い印象として残ってしまう面もあるでしょう。
ちなみに、紅いもの風味をあまり感じないせいか、紅いものペーストからなる上層部よりも、タルト部に相当するカスタード味の下層部の方が美味しい感じがしました。
今回、普段あまり見かけない珍しい、紅いもタルトアイスを試食してみましたが、「紅いもタルト」とは違い、私が期待した味わいではありませんでした。
しかし、甘いアイスが大好きという人には向いているかも知れませんので、好みの人は一度食べてみるのも良いでしょう。