妻の妊娠出産の姿や妊婦体験を通して出産の苦労を知る。父親になる人へのメッセージ。

女性の妊娠出産は、男性が体験することができないだけに、その苦労は分かりにくい面があると思います。

私も夫の立場で、妻の妊娠・出産を見守り、その苦労を見てきたひとりとして、出産に臨む女性の苦労が少しでも伝わればと思い、私が感じたところをまとめました。

出産にはたいへんな苦労がある

あくまでも、男性の視点から見た感覚ですが、これから父親になる人の一助となればと思います。

身体的負担

女性が妊娠すると、体に異変が生じてツワリなどの症状がでます。これは、体内に胎児を宿ることによるわけですが、身体がこの胎児を一種の異物としてとらえて、拒絶しようとすることから生じるといわれています。

私の妻も、ツワリの症状が出て、とても苦しそうにしている時期がありましたが、それを目の当たりにして、代わってあげられないもどかしさと、頭の下がる思いを味わったものでした。

つわりの症状は個人差があるそうですが、異物ととらえて拒絶する点では、アレルギー反応と似ています。花粉症を持っている人、食物アレルギーを持っている人、アトピー性皮膚炎の人などの姿をみれば、人によっては耐えがたい、辛い症状もあることがよく分かると思います。

人によっては、それくらいの苦しみを味わう可能性があるのだと、頭に入れておくことが大事でしょう。

そして、妊娠後期になれば、身重(みおも)になって、体が重たい、動きにくい、取りたい姿勢が取れない、といった状態になり、生活上に様々な不便を感じるようになります。体の重さのために寝苦しくなり、睡眠不足にもなりがちとなります。

実際に、私の妻も、出産直前には「重たくて寝る時に姿勢を取りづらく、よく眠れない」と言っていました。胎児と羊水等の重さを合わせると10kg前後の重さにもなりますから、おなかに10kgの重りを抱えているような状態のまま、一日中生活しなければならないことになります。想像しただけで、その大変さがわかると思います。

以前、妊婦の大変さを少しでも理解する目的で、当時、私が住んでいた自治体で開催された、講習会に参加したことがありました。その講習会は、新しく父親になる人のためのものですが、講習の他に「妊婦体験」といって、おなかの部分に重さ10kgほどの重りの入った服を着て、妊娠後期の状態の、模擬体験をすることができました。

その時の感想は、とにかく重たくて何をするにも不自由で、一日中その状態が続くと想像しただけで、非常に負担が大きいということでした。パートナーのそんな苦労、我が身に置き換えて考えてあげたいものですね。

精神的負担

さて、妊婦にとっては身体的な苦労だけでは無く、精神的な苦労、負担も、とても大きなものです。なによりも約10ヶ月もの長期間、全く休めない状態が続くことは、精神的なプレッシャーとなること間違いありません。しかも、体調に関わらず家事などもあり、やたらと休むことはできませんし、上に子供がいれば育児に休暇はありません。

家事・育児そのものの苦労も勿論ありますが、むしろ、休めないという精神的な面での負担が大きいと感じます。

そして、新しい命を授かる重さ、換言すれば、胎児に対する気遣いは大変なことだと思います。胎内の命を守り、育てるためには、胎児に悪い影響が出る要素は避けなければなりません。

そのためには、無理することはもちろんできませんし、胎児に悪影響を与える可能性がある行動はできませんし、摂取する食物も厳選する必要がありますし、健康管理にも気を使わなければなりません。

私の妻も、ここまで気を使うのか、というくらい、神経質なまでに細かいことに気を使っていて、接していてその苦労がよく伝わってきました。電子レンジには近づかない、パソコンモニタにも近づかない、食料品は全て細かくチェックする等、その気苦労はたいへんなものだったと痛感します。

命がけの出産

以上、妊婦としての身体的・精神的負担、苦労をあげてみましたが、何と言っても最も大変なことは、実際の出産そのものでしょう。10カ月近くに及ぶ苦労の連続の後に、最大の苦労を迎えるという感じです。

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出産の大変さは、何と言っても激痛を味わうところにあるといえるでしょう。私は立会い出産を希望していましたので、陣痛が始まってから出産するまでの時間、痛みに苦しみぬく妻の姿を目の当たりしてきました。

正直、その痛みは、見ていても想像を絶するところで、うまい表現が見つかりませんが、敢えて例えるなら、指先の爪の間に針を刺すとか、沸騰したお湯をそのまま飲み込むといった状態がずっと続くという感じでしょうか…。

ようは、耐え難い苦しみが長時間続くということです。

そして、何よりも心すべきことは、出産自体が命がけだということです。当時、出産に当たって事前に担当の医師から説明があったのですが、「万が一、母子ともに危険が発生した場合は、胎児ではなく、母体の命を優先する」との一言を聞いた時、脳天を打ち砕かれる衝撃にも似た思いを抱いたこと、忘れるものではありません。そう、出産とはまさに命がけなんです。

また、出産というこれだけの苦労、命がけの大事を成し遂げるんだということを、パートナーとしてしっかり認識しておきたいものですが、出産のあとに、更に育児という新たな苦労が待っていることも、きちんと理解しておくべきところでしょう。

この記事を書いていて込み上げた思いは、妻に対する多大なる感謝の思いです。同時に、新たな命のために、苦労につぐ苦労を乗り越えて行く世の女性に対して、敬意を払いたいとの思いも湧いてきました。

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