安売り表示の表現に要注意。 うかつに買うと思いのほか高額の場合も。

以前書いた記事で、値引きされる商品は値引きされる理由があるから注意が必要な旨の記事を書いたことがありましたが、実際に値引きなどの安売りをしている場合、店頭などでの割引表示の表現にも注意が必要です。

値引の表示内容の意味をしっかり把握することが大切

安く見せようとする

店頭でもネット上でもそうですが、商品を安く見せて、「お買い得」との印象を強く与えようとする販売方法は常套手段です。そのような商品の中には、実際に販売価格を値引いたり、割り引いたりして安売りをするケースも多くあります。

しかし、そういう商品では大抵の場合、うまい表現をして実際よりも安い感覚を与えようとするケースが多くあります。

消費者としては、○円引きとか、○割引などの表示を見れば、 どうしても目が行きますし、気になるのも事実です。ともすれば、 安すぎると感じて、思わず衝動買いをしてしまうこともあるかも知れません。

以下、安易に買ってしまうようなことが無いように、店頭などでよく見かける安売りのフレーズを具体的に挙げ、注意すべき点をまとめました。

具体的な表示例

「○割引き」

さて、 何と言っても一番多いパターンはシンプルな「○割引き」という表示です。この○割の数字が大きければ大きいほどインパクトも大きく、8割とか9割などと表示されていると「マジ? !」って感じすらします。

でも、これって何に対して○割引きなのかをきちんと考えるべきです。

最近は定価が定められている商品が少なくて基準が暖味ですから、何に対しての割引かで大きく変わって来てしまいます。特に、基準が「当店通常販売価格」に対してだと、単に元の販売価格が高めになっていただけかもしれません。

何に対する割引なのか、その基準が重要(写真は通常価格に対する割引)

また、「希望小売価格」に対してとかもありますが、そもそも希望小売価格が何でこんなに高いの、なんてケースも珍しくありません。「標準価格」なんて暖味な表現をしている場合もあるでしょうが、このような場合は、「いったい何が標準価格なの?」って感じです。

要は、割引前の価格が本当に適切なのかどうかがカギです。元が安ければ割り引かなくても安いものはありますし、元が高ければたとえ8割引きでも高い物は高いです。惑わされてはいけません。

「最大○割引き」

さて、この「最大○割引き」なんて表示もよく見かけますね。この類は、8割引きとか特に数値が大きいのが特徴です。この場合のキーポイントは何と言っても「最大」です。

しかし、あくまで「最大」ですから、例えば「こちらのコーナーの商品は、最大8割引き」と表示されていても、そこにある商品のうち、8割引きとなる商品はその中のごくごく一部ってケースが殆どです。

やっと見つけたと思った8割引きの商品は、不要としか言いようのない物だけだったりしますね。このパターンの特長は「最大」の文字サイズがすごく小さくて、「8割引」だけやたらと大きな文字になっているような表示です。

最大の文字は小さい(写真は最大50%の場合)

あまり目が良くない人なら、表示に近寄らないと「最大」 の文字が読めない場合もあります。

逆に、「最大」の文字が大きく、「8割引」の文字が小さいというような、反対のケースをぜひ見てみたいものです。でも、これは見たことも無いですし、絶対ありえません。もしあったら、その店舗の店長はイッチャッてます。即日クビです。

「3個買うと1個無料」

これも比較的よく見かける表示です。3つ買うと1つは無料になるので3つ買おうとするのですが、注意すべき点は、この場合、無料となる対象商品は値段が一番安い商品となるのがお決まりのパターンです。

例えば、1000円、800円、500円の3つの商品を買えば、無料の対象はあくまで500円の商品となりますから、合計金額は1800円です。間違っても無料の対象を1000円の商品にしてくれることはありません。絶対にありません。あり得ません。店はボランティアではありません。 営利団体です。

要は、無料対象がどれになって、どれくらい得になるのかをきちんと考えることが大切です。

そしてこの種の場合に、もう1つ注意すべきは、3個買おうとしますから、ついつい不要なものや無くても済む物まで買ってしまいがちになります。

本当に欲しい物が1点なのに、安いからと言って買ってしまうと、何か得した気持ちになっても、実は損しているなんてケースもよくあります。

また、上記と似ているパターンに「2個買うと1個無料」なんて表示も見かけます。これって分かりやすく考えると半額ってことになりますが、そもそも半額で売っても店としての経営が成り立つってことですから、元の価格設定自体がおかしいと疑問を持つべきです。

何も考えずに「ああ、安い」と飛びつくのでは、釣り餌に飛びつく魚と同じです。

「店内全て10%引き」

これもよく見かける表示です。しかし、これに付随して記述してある「一部商品を除く」という表現が必ずと言っていい程あります

うっかり、全部割引なんだと思ってしまうと、いざ会計の時に、思ったほど安く無くて「あれっ?」てことになります。そんな時、よくよく聞いてみると「これは割引の対象外です」なんてこともしばしばあります。

小さい字で書かれていてよく見ないと気付かないんですね。しかも「一部商品を除く」って表現は、上記の例であげた「最大10%」の「最大」と同じで、気付きにくいんです。

「一部商品を除く」が大きな字で書かれている例を見たことありますか?無いですよね。 世の中に1つとして存在しません。タイムマシンと同じです。あり得ないんです!

そして、この「一部商品を除く」という記述は、店舗によっては表示して無い場合があります。要は、表示していないにもかかわらず、対象外の商品がある場合もありますから、注意が必要なんです。

つまり、このような表示がある場合、対象外の商品は必ずあると心得るべきです。 販売価格が規制されている商品や、金券と同様に分類される商品、新製品など、理由があって値引きできないような商品はどこの店でもあるのです。

「こちらのコーナーは更に 2 割引き」

これもよくあるパターンです。「更に」という言葉があることで、「既に割引なのにその上もっと割引されるなんてお買い得」と思ってしまうのですが、「結局あわせて何割引きなの?」ってところが肝心です。

例えば、 2割引きの商品が2 割引きだと 4割引きなので、4割引きで買う価値があるのかどうかを冷静に考えて判断するべきです。「更に」に惑わされてはいけません

また、この手のフレーズには落とし穴があることがあります。それは、「更に2割引き」という表示の場合、元の価格の2割分を更に安くするという意味の他に、既に割り引いた後の価格に対して2割引くという意味の場合があるのです。

つまり、「2割引き+2割引き =4割引き」ではなく、「2割引き ×2割引き= 3.6割引き」ということです。

例えば、1000 円の商品の場合、前者は2割引きの 800 円から更に 1000円の2割に相当する 200円を引くので 600 円になります。しかし、後者は2割引きの800円に対する2割引き (800 円×0.8)なので 640 円になります。

この落とし穴は、既に割り引かれている率が高いほど価格の差が大きくなりますから特に注意が必要です。要は、更に割り引かれている場合の基準が、元の値段なのか既に値引かれた後の値段なのかをしっかり把握することが大切です。

「2個買うと2割引き」

こういった表現もよくあります。この表現に加えて「3個買うと3割引き、5個買うと4割引き」なんて表現をして、「まとめ買いすればたくさん割り引くよ」という販売の仕方をしているケースも多いです。

買えば買うほど割り引く販売方法は多い

当然、注意したいことは、ついつい不要なものや、必要性の低い物をイタズラに買ってしまわないことです。

あともう1個買えば、もっと値引きされるから」などと考えがちですが、買えば買うほど割引率は大きくなっても、買えば買うほど合計金額は上がって行くのです。踊らされずに無駄な物を買わないという強い気持ちが大事ですね。

「本日限り2割引」

これも良く見かけます。人間は「今日だけだ」というような期間限定的な文句に弱いんですね。「今を逃したら…」なんて思ってしまうわけですが、そもそも本当に必要なのかをきちんと判断することが大事です。

そして、今日だけと言いながらも、同様の商品が同じような価格で日ごろから提供されることもあり、慌てて買わなくても他の安い時を見計らって購入すれば済むようなケースも多々あります。

消費者は期間限定という表現に弱い

要は、同じような機会は他にも十分あるもので、本当の意味で「今だけ」という場合は、ごくごく稀です。

中には「本日限り」と記載されていたのに、翌日も同じ記載がされて継続して販売していた、なんてケースも見たことがあります。

その日のうちに完売しようとしたけど売れ残ってしまったから翌日も割引を継続したってことでしょうが、端的に言えば「単なる嘘」です。要は、購買意欲を高めるフレーズを盛り込んだだけです。

「〇〇円均一」

この表現も頻繁に見かけます。この表現の特徴は、どの商品も一律〇〇円ってことですが、そこにある商品のうち、多くが割安感があるものです。従って、「どれもお買い得」なんて感覚を持ってしまうのですが、それが売る側の狙いです。

そこに置いてある商品には、在庫処分品や、売れ残り品や、旧製品など、店舗側としては安くしてでも早く処分したいものが多く含まれるものです。

「均一」という言葉があると、全てが割安だと錯覚しやすい。

従って、本来、店側としては利益をほとんど得られなくても構わないものが多いのですが、その中に通常の十分採算が取れる商品を多く含めておくことで、割安感を与えてそうした通常の商品の購買を促進することができます。

つまり、買う側としては均一という言葉に惑わされることなく、本当に割安で買う価値のあるものをしっかり判断することが大切です。

また、この手のフレーズを見ると、ついついまとめ買いをしようとする心が湧きやすいので要注意です。

ポイントは

以上、よくセールスに使われるフレーズを例にあげて、注意点をあげて来ました。フレーズごとに注意する点はさまざまですが、要約するとポイントは「コスパが優れているか」と「本当に必要か」でしょう。

コスパが優れているというのは、文字通り、その商品の実販売価格が、それに見合う価格かどうか、 購入する価値があるほどの価格がどうかです。

「限定」とか「最大」とか「更に」とか「全て」とか「均一」とか、いろいろな言葉が並んでいますが、最終的に幾らになるのか、 そしてその価格で買う価値があるのかをしっかり見極めることが大切です。

また、本当に必要かについては、必要性をよく吟味すべきであるということです。販売セールスの売り文句に惑わされてしまうと、必要か不要かという判断が鈍くなり、大して必要でないものを買ってしまいがちです。財布の紐をしっかりしめることが大切です。

考え方としては、究極の節約は買わないことですから、まず「買わないで済ませられないか」を考えるべきです。

何かセールスをしている場合、「コスパが優れているか」と「本当に必要か」を良く見極めて、賢い買い物をしたいものです。

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