ボディソープ、シャンプー、食器用クリーナ等々、日常で使う洗剤等で、詰め替え用パックが販売されている商品は非常に多いと思います。
スーパーなどでも、洗剤だけでなく、芳香剤、柔軟剤、リンス、コンディショナー、挙げればキリがないほど様々な商品で見かけます。
「詰め替え用パックは、ボトル容器入りタイプよりもお得だから、気に入った洗剤はいつも詰め替え用を買っている」
そんな方も多いのではないでしょうか。
そして、そんな詰め替え用パックを買うときは、いつも何の疑問もなく買っている方がほとんどではないでしょうか。
詰め替えの方が安いとは限らない
実は、そこに大きな落とし穴があります。
それは「詰め替え用パックの方が安い」との固定観念です。
確かに実際に、色々な店で、様々な商品を見てみると、容器入りよりも詰め替え用の方がお得な場合がほとんどです。
しかし、よくよく見てみると、中には詰め替え用パックの方が割高になる商品も結構あるのです。
次の写真を見てください。
これはある量販店で販売されていたケースです。
ボトル容器入りは580mlで209円、詰め替え用パックは450mlで209円です。
これらを1円当たりの量で表すと、
ボトル容器入りタイプは2.77[ml/円]
詰め替え用パックは2.15[ml/円]
となります。
どうですかー。1円当たりの値段で比較するとボトル容器入りの方が量が多いことが分かると思います。
このように、実際に1円量当たりの量を計算して比較してみると、どらが割安か直ぐにわかります。
このような逆転現象は、一見不思議な感じがします。
単純に商品の原価を考えた場合、ボトル容器に掛かるコスト分だけ、詰め替え用パックの方が安くなるはずだからです。
しかし、商品の販売価格は、商品の原価だけでは無く、色々な要因で決まるものです。
生産量もその要因の1つですが、流通コストや中間業者、販売店の販売戦略等々数えればキリが無いですね。
価格だけでなく内容量も確認すべき
店頭では、容器入りタイプと詰め替え用パックは商品を並べて置いているケースが多いので、まず両者を比較してみることです。
ただし、「詰め替え用パックの方が安い!こっちにしよう!」と価格だけで判断しないで下さい。
それは、大抵の場合、詰め替え用パックの方が、容器入りタイプよりも内容量が少なくなっているからです。
この理由は、詰め替える量が容器と同量であると、詰め替え時に泡が発生したりして、容器からこぼれてしまう恐れがあるからです。
内容量を少なめにしておくことで、この「こぼれ」を防ぐことができるという訳です。
次の写真を見てください。
パッと見ると詰め替え用の方が185円なので安く見えます。しかし実は・・・
ボトル容器入りは400mlで215円、詰め替え用パックは320mlで185円です。
同様に計算してみると
ボトル容器入りタイプは1.86[ml/円]
詰め替え用パックは1.73[ml/円]
わずかですが、ボトル容器入りの方が量が多いことが分かると思います。
多くの商品を見てみると、替え用パックの内容量は、ボトル容器タイプの内容量に対して80%~90%くらいになっているものがほとんどです。
要するに、正しく比較したければ単位量当たりの価格(あるいは、1円あたりの量)を計算して比較することです。
最終的には総合判断で
更に注意すべき点は、詰め替え用の方が割高となるケースは一部でしかありませんが、たとえ割高であっても、ほとんど同じ価格の場合が意外とたくさんあることです。
詰め替えの場合、詰め替える手間もかかりますし、詰め替え用パックの中に微量とはいえ残ってしまうものです。
また、多少こぼしてしまうリスクもありますし、長年同じボトル容器を使っていればスプレー部等が劣化してきている場合もあるかと思います。
価格にほとんど差がない場合は、これらを考えて、実際にどちらを購入した方がメリットがあるか判断するのが良いかと思います。
古い容器が、有料ごみ扱いになる場合は、これも考慮する必要があるかも知れません。
とにかく、一度、いろいろな販売店で、様々な商品を見てみると面白いですよ。