食器を洗う時、やたらと洗剤をたっぷり付けて洗っていないでしょうか。
洗剤をたっぷり付けると、確かに泡立ちも良く、洗っているという感じがして、気分的にも快適なのですが、実際はチョット付けるだけで充分なのです。
厨房責任者の一声
実は以前、飲食店の厨房の責任者が、私がお皿を洗ってる場面をちょうど見ていた時に、「そんなに洗剤を付ける必要は無いよ、付け過ぎだよ」と、私に向かって言ってきた事がありました。
その人がいうには、そんなに付けなくても十分汚れが落ちるとのことで、そういうものかなぁと思って試してみると、チョット付けただけでも充分に汚れが落ち、確かに全然ヌルヌルしないできれいになったのです。
それ以来、その人の言葉が頭に残っていて、食器を洗う度に心掛けて来た結果、いくつかポイントがある事が分かりました。
油が無ければ一滴でも十分
まず、油がついていない食器や、油がほんの少ししかない場合は、洗剤をスポンジに一滴たらすだけで充分だということです。
市販の洗剤は濃縮されていますし、必要以上に泡立て無くても、汚れはきれいに落ちますので、一滴で本当に充分なのです。
油があればひと工夫
さて、油がある場合ですが、油汚れをきれいに落とそうとすると、その分だけ洗剤が必要になるものなので、洗剤を結構たっぷり付けたりすると思います。
なので、この場合は、あらかじめ食器を水につけ置きしておいて、洗剤で洗う前に、つけ置きした水の中で、手で軽く油を拭い取ってから洗うと、必要な洗剤量は少なくて済むようになります。
では、油汚れが極端にひどい場合はどうでしょう。この場合は、やはり紙を使って拭いてから洗うべきでしょう。その後、水で拭って普通に洗うのが良いでしょう。
水すすぎも簡単
ここまで読んで、そこまでケチケチした使い方をする必要は無いんじゃないの、と思う人も多いと思います。
実は、洗剤を必要以上に使わないようにするということは、洗剤を無駄に使わないというよりも、洗い流す水が少なくて済む、食器洗いに費やす時間を短縮できる、というメリットの方が意味があるのです。
食器を洗うとき、食器についた洗剤をよく落ちるまで洗い流すのって、けっこう手間だったり、時間もかかったり、水も使ったりするものですからね。
洗剤を使うときのチョットした心掛けの話ですが、頭の片隅に入れておけば、何かきっと役に立つことでしょう。