舌下免疫療法の体験談その4-最初の花粉飛散時期で効果の手応えを実感

花粉症に対する唯一の根本治療方法である舌下免疫療法を始めてから、最初の花粉飛散時期が過ぎました。

治療完了までは数年を要するという治療方法ですが、まだ半年余しか経過していない最初の飛散時期に、既に効果が表れて来ていることを実感できました。

舌下免疫療法を開始してから初めての花粉飛散時期を迎えた

ここでは、最初の飛散時期における花粉症の症状の表れ方を振り返り、その効果への手応えをまとめました。

舌下免疫療法を始めて

まず初めに、舌下免疫療法について簡単に触れておきましょう。

舌下免疫療法とは、アレルギー症状を対象とする根本療法で、私の場合はスギ花粉を対象に治療しています。

この治療は、スギ花粉のアレルギー成分を投与することで、アレルギーに対する過敏反応を抑制させようとする最新の治療方法です。

この治療方法では、治療が完了するまで3年~5年はかかるため、根気よく継続することが大切と言われています。

私が実際に治療(投薬)を開始したのが昨年(2019年)11月初頭のことですから、未だ半年余しか経過しておらず、まだまだこれからというところです。

しかし、この治療を受ける人の中には、最初の飛散時期から既に効果の一部が出てくる人もけっこういるとのことで、今回、私が症状の軽減を体験できたことも、それに該当していると言えます。

舌下免疫療法がどのような治療法であるかについては、この体験談その1に詳しく記述していますので、参考にして下さい。

実際の症状の変化

さて、今回の体験談では、最初のスギ花粉飛散時期を通じて感じた、症状の変化について詳しく述べて行きます。

私が従来から悩まされていた具体的な花粉症の症状は、鼻水、喉のかゆみ、くしゃみ、目のかゆみ、鼻づまり、全身のだるさなどでしたが、それらの各症状において、例年と違った状態になりました。

本年(2020年)は、例年よりもだいぶスギ花粉の飛散量が少なかったとのことですが、どんなに少ない年でも、少なからず悩まされていた点については同じで、それを考慮した時、とても改善したと感じます。

実際、私にはヒノキの花粉症もあり、本治療では治療対象外ですが、スギ花粉よりも遅れてヒノキ花粉が飛び始めた頃から表れる症状が大きく変化した点を見て、効果が出ていることがしっかりと判断できました。

以下、症状別に、例年とはどのような違いが生じたかについて個々に説明して行きます。

鼻水

まず初めは、鼻水についてです。

この症状は毎年、必ず出ていた症状のひとつで、花粉用のマスクをしていても少なからず出ていました。

従って、鼻をかむ頻度はとても増え、毎日ティッシュを身に付けていないといられない状態が続いて、それは一日中マスクを付けっぱなしにしていても、収まるものではありませんでした。

その結果、花粉飛散時期になるとティッシュの使用量が極端に増え、ボックスティッシュなどは見る見るうちになくなり、新らしい箱を開けては空になるという状態を繰り返すほどでした。

ところが、治療開始から初めて迎えた本年の飛散時期は、状況が大きく変わりました。

私の住む地域(長野)でスギ花粉が飛び始めたのは2月の中旬頃でしたが、その当初は鼻水が少し出て、例年の状況と変わらない感じでした。

しかし、それから1、2週間が経過すると、不思議なことに鼻水は収まり、ほとんど出なくなりました。

今年は飛散量が少ないからかなぁ?」と思いきや、結果として、その状態は飛散時期が終る5月まで続き、結果として鼻水で悩まされることはまずありませんでした。

例年すごい量を使っているティッシュも、今年は使用料がかなり減り、飛散時期ではない時とほとんど変わりありませんでした。

喉のかゆみ

次に、喉のかゆみについてです。

この症状も毎年悩まされている症状のひとつで、症状がひどく表れる時は、かゆいと言うよりも「痛かゆい」という表現の方がふさわしいような状態になります。

要は、かゆくてかゆくて仕方がない状態が痛みのような感覚を伴い、それが一定期間続くのですから、とても嫌で不快な症状のひとつです。

そんな症状、今年はどうであったかですが、ひと言で言えば、「症状が大きく緩和された」というところです。

確かに、かゆみはあるにはあるのですが、例年のように「かゆくてかゆくてたまらない」と言った状態とは全く違う、いわゆる「単にかゆい」という状態だけだったのです。

しかも、例年は飛散時期を通じて感じていたのですが、今年は感じないことの方が多く、飛散量が多い時や体調があまりすぐれない時などに、「そう言えば、ちょっと喉がかゆいなぁ」という程度でした。

くしゃみ

次に、くしゃみについてです。

この症状は、他の症状とは違って継続的に出ている症状ではありませんが、それでも花粉飛散時期においては、何度も出ていた症状です。

そして、このくしゃみの中でもとりわけ厄介な状態は、一度くしゃみが出ると連続的にくしゃみが出て止まらないという症状になる時がある点でした。

このようなくしゃみの出かたは、シーズン中に数回しかないのですが、一度に連続して出るくしゃみの回数は7~8回に及び、一度クシャミが出ると、自分の意志ではどうしても止められない点や、周りからとても不自然に見られるところがとても嫌な点でした。

しかし、今シーズンにおいては、このようなくしゃみの出かたは一度もなく、毎年必ず表れていただけに不思議な感じすらありました。

また、くしゃみの頻度そのものも大きく減ったことも事実で、明らかに例年とは回数が違う状態でした。

特に、飛散シーズンに入った頃の方が割と出ていたくしゃみでしたが、シーズンが中期、後期になると、ほとんど出なくなっていました。

目のかゆみ

では次に、目のかゆみについてです。

これも毎年悩まされていた、けっこう不快感の高い症状のひとつです。

私は、花粉用のメガネではありませんが、普段は近視用のメガネを掛けていますので、その分だけ花粉をブロックできているとは思います。

それでも目のかゆみを覚えるとその不快感は非常に嫌なもので、「かゆくて、かゆくてたまらない」という感覚に襲われます。

一度そのかゆみが生じると、そのかゆみはなかなか取れず、目を洗ったり、花粉のない風呂場に長時間いたりしても、全く治まる状態ではありませんでした。

そしてその症状が最もひどい時は、ある種の痛みとも思えるくらいの不快さで、いっそうのこと、「目玉を取り出してキレイに洗浄したい」と言う感覚に襲われることがよくありました。

同じ悩みを持つ人は、この表現がよく分かって貰えると思います。

そんな状態でしたが、今シーズンはぜんぜん違いました。

まず、2月中旬頃の飛散開始時期には、例年のように目のかゆみを覚え、「やっぱり目のかゆみは簡単には治まらないか…」と感じていました。

かゆみの程度は、その日によっても異なりましたが、かゆみを覚える状態が、2週間ほど続いた後は、自然とかゆみを感じないようになって行きました。

そして、気付くと飛散時期も終りを迎え、振り返った時には、目のかゆみは今年はほとんど無かったと思える状態でした。

しかも、例年ある「かゆくてかゆくてたまらない」という感覚は一度もなく、つらい症状だっただけに私にとってはとても嬉しいことでした。

鼻づまり

次は、鼻づまりの症状についてです。

この症状については、常に悩まされるという症状ではなく、どちらかと言うと寝ている時に鼻が詰まって、眠れないとか、目が覚めてしまうとかして、睡眠不足や不快感などを招くという状態でした。

換言すれば、普段の生活ではほとんど鼻が詰まることは無く、不快なことは殆どないのですが、寝る時になると症状が表れ、それがこの症状における一番の問題となっていました。

従って、別な記事で紹介したことのある「鼻孔拡張テープ」を使用する機会が多く、それでもシーズン中には、鼻づまりによる寝不足が必ず付きまとっていました。

ところが、今年は全く状況が違っていました。

結論を言えば、鼻づまりを感じること自体が一度もなく、その結果、それに起因する寝不足などは全くなく、飛散時期を通じてそのことで悩まされることは一度もありませんでした。

花粉飛散時期に、鼻づまりによる睡眠不足を招かないのは久しぶりのことで、花粉症による大きな悩みのひとつであっただけあって、とてもありがたく感じています。

全身のだるさ

最後に、全身のだるさについてです。

この症状については、花粉症を患い、実際に感じている人でないと理解しにくいところがあるかも知れません。
花粉症で、身体がだるくなるの?
そんな疑問を抱く人もいるかも知れません。

しかし、この症状は私が何年もの間、実際に花粉の飛散時期になると感じていた症状です。

私が感じてきた具体的な症状は、全身のだるさで、倦怠感とも言えるような身体の重さです。

特に飛散シーズンの真っただ中にある時などは、けっこう深刻で、毎日続くだるさに嫌気を覚え、「早く花粉シーズンが終わって欲しい」との願いだけになります。

そんな全身のだるさですが、今年は症状の出かたが少し違っていました。

端的に表現すれば、例年はズッシリと重たく圧し掛かって来るようなダルさが続く時期があったのに対して、今年は少しのダルさをシーズンを通して断続的に感じただけというものでした。

これは、この治療薬を服用し続けていることに起因する副作用としてのダルさも関係あるようでした。

端的に言えば、今年感じたダルさは、花粉の飛散によって生じるダルに加えて、治療による副作用の症状のひとつとして現れたダルさも含まれていた感じがします。

言い方を変えると、飛散シーズンに入る前から感じていた治療に伴って発生していたダルさが、飛散時期を通じてそのまま継続して表れていた趣を強く感じるのです。

もちろん花粉の飛散にともなってダルさが増加した一面も感じるのですが、どちらかと言うと治療による副作用の方が影響が大きいと思えます。

これについて「明確な根拠は?」と問われるとうまく説明しにくいのですが、飛散前に感じていた身体のダルさと、飛散開始後に感じた身体のダルさには、あまり大きな差がなかったからです。

いずれにしろ、例年感じていた「ズッシリと重たく圧し掛かって来るようなダルさ」は、一度もありませんでしたので、大きな効果があったと実感することができました。

まとめ~今後への期待感

症状の振り返り

以上、花粉症の症状が例年とどのように違っていたかを症状別に説明してきました。

症状の表れ方は、身体の部位によって差はあるものの、全体としては確実に以前とは違っていること、症状が緩和されていることを実感することができました。

そして、各々の症状から総合的に感じ、思ったことは、

  • 花粉に慣れたというより慣れやすくなった
  • 重い症状を引き起こす過剰反応が抑えられた

の2点です。

慣れやすくなった

まず、「花粉に慣れたというより慣れやすくなった」という点についてですが、これは花粉の飛散開始当初は出ていた症状でも、時間の経過と共に症状が和らぐ傾向があったということです。

具体的には、鼻水や喉のかゆみ、目のかゆみなどで顕著にその違いが表れています。症状が無くなった訳ではないまでも、慣れやすくなったからこそ、時間の経過と共に花粉に適応して、症状が出にくくなって行ったというものです。

治療開始当初は、症状が全く出なくなることそのものを期待・予想していました。しかし実際は、そのような期待・予想とは少し違って、一度症状が出たあとは、症状が徐々に出なくなるという形で違いが表れたということです。

今回の飛散時期における症状の出かたは、舌下免疫療法の薬の服用を始めた当初に表れた副作用の症状(下記の記事参照)にもどこか似ていて、人間の身体は環境に適応していくのだなぁと感じました。

また、その環境に適応して行く力を助けてくれたのが、この治療でもあったという言い方もできるでしょう。

過剰反応が抑えられた

次に、「重い症状を引き起こす過剰反応が抑えられた」についてですが、これはあらゆる症状を総合的に見た時、重度とも言える症状が治まったことから、アレルギーに対する過剰反応が抑制されたことを実感できたということです。

アレルギーによる症状のうち、重度の症状を引き起こすのは、アレルギー物質に対する過剰な反応が原因と言われています。

従って、アレルギー成分に身体が慣れてきたことで過剰な反応をしなくなり、その結果として重度の症状が影をひそめたようです。

そもそも、私がこの治療法を始める直接のキッカケとなったのは、耐えがたい症状に長年悩まされて来たからです。

そういう意味では、仮に症状が残ったとしても、大きく改善して耐えがたい症状がほぼなくなったことは、とても大きなことだと感じています。

期待が持てる

今後の継続治療でどこまで改善して行くかについては、まだまだ分かりませんが、最初の飛散時期でもこれだけの改善が出来たと考えると、今後が楽しみで期待が持てます。

この治療によって得られる効果には個人差があって、改善出来ない人もいれば、症状が和らぐ人、完治する人などそれぞれです。

最初の飛散時期における症状の変化についても同様なことが言え、効果がみられる人、見られない人それぞれだそうです。

私の場合、昨年11月から実際の投薬治療を開始して、4ヶ月弱経過して飛散時期を迎えた訳ですから、治療開始から決して長い時間が経った訳ではありません。

一般に治療開始時期は、花粉の飛散時期が終了した6月から開始できると言われていますから、一般の治療者よりも、かなり短い方ではないかと思います。

つまり、割と短い期間で手応えのある症状改善が見られたことになりますから、今後に向けてとても期待が持てるのです。

とは言え、治療完了が見込まれる3~5年後に、果たしてどこまで改善するかは正直、現時点では分かりません。

また、治療が完了した後に更に年月が経過して行った場合に、症状がどのように変化して行くかも分かりません。(これは、症例が十分多くなく、統計データとしても不十分だそうです)

しかし、最低でもこの治療を継続して行く意味だけは得られたかと一部の安堵感を抱いています。

この治療は何年もかけて行う、とても根気が必要な療法です。途中で止めてしまっては十分な効果が得られないと言われていますし、治療には相応の費用が掛かりますから迷う人も多いと思います。

そんなことを思った時、治療を迷っている人が選ぶ、ひとつの選択肢として、「最初の飛散時期を迎えるまでは、とりあえず頑張って継続してみる」という考え方もありかなぁと思いつきました。

最初の飛散時期で手応えを得られれば治療を継続し、得られなければ止めてしまう。そんな気軽に治療を始めてみるのもひとつの方法ではないか…と感じた次第です。

恐らく、医者は勧めないでしょうが…。あくまで私の考え方のひとつだと参考にして貰えればと思います。

今回は、最初の花粉飛散時期を体験した結果をまとめました。

次は、節目の時期に続編であるその5を投稿したいと思います。

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