運動の練習から帰ってきた息子が、汗だくだったのでタオルを手に身体を拭いてあげました。
すると、拭いている私の腕からも汗がポタポタ。
運動もしていないのに・・・。
暑すぎる、何とかならないのか・・・
見れば室内の温度計は35℃。
「何とかならないのか、この暑さ」
とつぶやく私の横から
「南半球は今、冬だよ!!」
と、長男がひと言。
「おーっ!その手があったか!」
と思ったものの、有給なければ、旅費もなし。
現実として南半球に渡るのは無理。
そう思った私の脇から、再び長男がひと言。
「早く冬にならないかなぁ。寒い方がまだいいよ。」
と。
どこかで聞いたことあるセリフ。
「早く夏にならないかなぁ。暑い方がまだいいよ。」
そう。それは半年前、同じ長男の口から出てきた言葉。
夏⇒冬
寒い⇒暑い
の2か所が変わっていただけ。
・・・。
う~ん。それにしても暑すぎる。
暑いので、扇風機を付けていましたが、涼しくありません。
扇風機を買ったのになぜか熱風機。
何とかならんか。
と持っていると、子供のころ、冷蔵庫の扉に挟まれながら快適なひと時を思い出しました。
うーん。懐かしい。
すると、
「冷蔵庫の中身が傷むから止めて!」
と母の声がよみがえって来ました。
エアコンのスイッチをON
仕方がない。最後の手段と思っていたエアコンのリモコンを手に取りました。
もし、「冷房」ボタンを一度でも押せば、もう後戻りはできない。
部屋から一歩も出られなくなるのですね。
脳裏には、
「人間やめますか?冷房やめますか?」
と、天の声がこだまする。
室内の温度計を改めて見る(35℃です)
次の瞬間、指が勝手にリモコンの「冷房」ボタンを押していました。
「もう部屋から出られない」
「日の当たる世界には出られない」
まさに、人間やめますかの世界。
それから、室内で涼むこと数十分。
恐る恐る部屋の扉を開け、エアコンの効いていない隣の部屋へ移動。
「えっ?家にサウナあったっけ?!」
この世のものとは思えない、そこはまるで別世界。
血液が沸騰する感覚を覚えた私は、元の部屋に秒速1万キロの速度で戻りました。
うーん。
「利権の甘い汁の味を覚えた政治屋が、旧文書交通費などを廃止できるわけがない」
なるほどと思った瞬間でした。
「それにしても、何とかならないのかこの暑さは」
そう嘆いていると、、、。
恵みの雨か・・・
突然、雷の音。
この日は、日本列島の広範囲で、にわか雨の天気予報が出ていました。
「やった!ひと雨降れば、気温も下がる!!」
そう思った私は、嬉しさいっぱいで、雨が降るのを待つ。
ところが・・・。
雷の音と稲光がひたすら続くだけで数十分経過。
雨は一向に降ることがありません。
「期待させておいて、それはないだろ・・・」
再び頭の中に浮かんできたののは、
「異次元少子化対策」
という期待だけの言葉。
期待させておいて、蓋を開けてみれば、事実上の少子化推進策。
「そうだ!期待なんかするからいけないんだ!!」
そう思った私は、降雨に期待するのはやめて、夕刻になるのを待つことにしました。
夕方になれば気温も落ち着くハズ。
そう考えたんですね。
気を取り直し、部屋でのんびりとすることにしました。
車内の温度計は39℃
で、夕刻になったので車でスーパーへ買い物に。
車内の温度計を見るとなんと39℃。
毎年、暑さで多くの死者が出るのも理解できます。
もはや死線をさまよう状態。
「っていうか、赤道直下の国々の人ってどうやって生存するんだ!?」
そんな疑問が湧いて来たので、インドについてちょっと調査。
首都ニューデリーにおける週間予報を見ると、最高気温は連日38℃とか39℃。
「赤道に近い割には、大したことないじゃん。」
と、一瞬そう思ったのですが、よく考えてみれば単に感覚がマヒしていただけ。
連日、体温より高い気温なんてイヤすぎです。死者が多数出ますよ。
これって、
“インド人=絶滅危惧種”
ってことではないでしょうか。
と思いきや、今やインド人は中国人を抜いて、世界最大の人口。
凄まじい繁殖力。恐るべしインド人って感じです。
・・・。
気付けば、スーパーに到着。
自動車内の温度計を見ると、35℃。
籠った熱が放熱されてもこの暑さ。
すると、パラパラと、雨が降り始めました。
「やったー!救いの雨だ!」
思わず大きな心の叫び。
買い物を終え、帰路に。
本格的な雨となって、いっきに気温低下。30℃を切るに到りました。
「幸せとは気温が20℃台になること」
そう思えた瞬間でした。
暑いより熱いでは?
しかし、、、。
いざ、帰宅して部屋内の温度計を見ると約34℃。
発狂しそうになりました。
暑い、暑い、暑い。
「えっ?『熱い』じゃないの?」
「暑い」より「熱い」の方がアツそう。
でも、小学校で漢字を習った時は、「暑い夏」のように使ったハズ。
「一体どういうこと?」
疑問に感じた私はさっそく辞書で調査。
語源を見れば明らかでした。
「暑」は、「者」+「日」で、「日」は太陽のこと。
つまり、「暑」は太陽が照り付けた結果の暑さ。
これに対して、「熱」は「埶」+「灬(れっか)」で、「灬」は火を表します。
つまり、「熱」は火に熱せされて生じる熱さ。
だから、「夏は暑い」と言っても、「夏は熱い」とは言わないんですね。
「灼熱の太陽」とかは言いますが・・・。(言葉って不思議)
という訳で、暑くて死にそうな長い長い夏の一日が終わりました。(暑さは終わってません、連日です)
長文を読んで下さりありがとうございました。
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暑さをしのげるかも知れません。(そんな訳ない…)