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火災時に役立つ屋内消火栓。きちんと認識すべき使い方の基本。

身近な建物に設置してある屋内消火栓ですが、いざ火災が発生した時くらいにしか使わないため、使い慣れないだけではなく、使い方を全く知らない人も多いことでしょう。

この度、火災訓練が実施されたことをキッカケに、専門家に屋内消火栓の使い方を指導してもらうと共に、実際に放水の体験をしましたので、屋内消火栓の使い方をまとめることにしました。

もしもの時に備えて、使い方の基本をしっかりマスターしておきたいものです。

操作は三人が基本

一般に、屋内消火栓は建物の規模や形状に従って各階、複数個所設置してあるもので、実際の火災時は出火箇所と設置個所の位置関係から、消火活動がしやすい設置場所の消火栓を用います。

火災であることを周りに知らせるために、非常ベルが備えられていて、このベルを押すことで大きなベル音が鳴りますが、この操作をすることによって、消火栓へのバルブが開き、放水の準備が整います。

実際に消火活動を行う場合は、

・消火現場で実際に放水する人(放水担当)
・屋内消火栓でコック (栓)を開く人(コック開閉担当)
・その両者間にいてホースのねじれが無いかを確認して放水の合図をする人(合図担当)

3人で行うのが基本になります。

操作の手順としては

(1)非常ボタンを押して、周りに火災が発生したことを伝える。
(2)ホースを取り出し消火現場まで、放水担当者がホースの先を伸ばす。
(3)合図担当者がホースのねじれの有無を確認し、放水担当者に準備完了かを確認する。
(4)合図担当者がコック開閉担当者へコックを開く合図をする。
(5) コック開閉担当者はコックを開いて水を供給する。

作業のポイント

屋内消火栓の利用に際しては、注意すべき点がいくつかあります。その要点をまとめると、以下の3つです。

(1)ホースは可能な限り真っ直ぐに伸ばし、曲げる時はできるだけ径を大きくとる。
(2)準備完了が確認できていない段階ではコックを開かない。
(3)放水する人は両手で抱えるようにしっかり持つ。

(1)についてですが、ホースが曲がっていると水がうまく供給されないだけでなく、高い水圧が掛かっているためにホースが暴れ出す危険が高くなります。

可能な限り曲線がゆるやかなカーブを描くようにホースを引き回すべきで、特にねじれなどは絶対に避けるべきです。

ホースはねじれが生じないようにし、緩やかなカーブを描くように引き回す

(2)についてですが、準備ができていない段階で慌てて放水を開始すると、高い水圧がかかっていることで手元からホースが離れ、ホースが暴れ出して危険です。

必ず、放水の準備が確認できてからコックを開くようにしましょう。

水を供給するコックは準備完了まで開かない。

(3)についてですが、高い水圧が掛かるのでホースの先端を安易に持っていると、手元から離れてホースが暴れ出して危険です。

両手でしっかりと抱えて離れないように持ち、放水先を変更する場合なども、決して力を抜かずに消火作業に集中することが大切です。

消防署が使うホースなどでは、一般の屋内消火栓よりも水圧が高いため、消防士の腰にホースを固定するような器具を使うこともあるそうです。

一般の屋内消火栓といえども、それなりの水圧が掛かりますので安易に考えないことが大切です。

実際に私も放水作業を体験してみましたが、ちょっと手を緩めるとホースの方向が勝手に変わってしまうくらいの力が掛かっていました。しっかりとホースを抱えるように持つことが大切です。

一人では危険。最低二人

さて、消火作業に当たる人数に制限があったらどうするべきでしょう。

もし仮に、自分以外に作業者がいない場合は、決して一人で作業すべきではありません。それは、とても危険だからです。

もし一人で作業しようとした場合、ホースを先に消火現場まで延ばしておいてから、自らがコックを開くことになります。

その際、高い水圧が掛かっているので、ホースの先端が暴れ出して捕まえるのが困難になります。

しかも、ホースの先端は金属構造になっていますので、水圧の力によって何かの拍子で先端部分が勢いよく、飛ぶように向かってきたら重傷を負うことになりかねません。

ホースの先端の放水部は金属製。水圧で暴れだすととても危険。

ひとりの場合は決して無理をせず、応援者が来るまでは待つべきです。そして、どうしても応援者を期待できない状況であった場合、最低でも二人で任にあたるべきです。

その際、一人は放水担当となり、もう一人はコック開閉担当となります。

ホースにねじれが無いかどうかの確認は、放水をする前に二人で協力して行うとになりますし、二人がしっかり合図を取り合って放水を開始することが大切です。

以上、屋内消火栓を使用する場合の手順と注意点についてまとめました。何かあった時のために、ぜひ頭に入れて置きたいものですね。

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