固い・硬い・堅いって何が違うの?

先日、柿の話を記事にした時に、「硬い柿」という表現をしましたが、漢字の「かたい」には固い・硬い・堅いの3種類があって、区別がつきにくいと感じました。

改めて考えても、その違いが良く分からず、これらの違いって分かっているようで分かっていないものだと、つくづく感じました。

固い・硬い・堅いの3種類の違いは何か?

この際なので、これら3つの「かたい」について、その違いを明確にすることにしました。

違いの概要

「かたい」の漢字には、固い・硬い・堅いの3種類がありますが、端的にこれらの違いを言えば、固い」はかたいことを表す最も一般的な表現で、「硬い」は主に物の性質を表現する場合に用い、「堅い」は主に状態や様子に用いるのが一般的です。

従って、用途によっては別な漢字を用いることもできる場合も多いのですが、用いると不自然な漢字もあって、実際には特定の漢字だけが使われるような表現も少なくありません。

例えば、野球の「守備が堅い」という表現はぴったりですが、「守備が固い」は使えなくないでしょうが少し違和感がありますし、「守備が硬い」というのは不適切です。

このように、使い方によって、適切な場合や不自然な場合、不適切な場合があります。では、これら3つについて、ひとつひとつ細かく見てみましょう。

固い

固いは、最も広く使われますが、その語源は「周囲からかっちりと囲まれて動きがとれないこと」を意味します。

従って反対語を考えた場合、「隙間などがあってぴったりとしない、或いは、張りぐあいや締めぐあいが弱い」という意味を持つ「ゆるい」が一番なじみます。

しかし、ゆるいの反対語にはきついという言葉もあり、単なる反対語と言えるものでもありませんから、「固い」の意味を理解する上で「ゆるいの反対の意味」という概念を持つのが分かりやすいでしょう。

実際の言い回しとしてよく使われるのは、意志が固い、固い信仰心、固い団結などといった表現があります。いずれも、強いというニュアンスを感じ、語源から見ても「固い=動かない」というのが分かりやすい解釈です。

硬い

次に硬いは、物の性質に対して使うことが一般的で、その語源は「石のようにかたく張りつめること」を意味します。

従って、反対語を考えた場合、「ふっくらしてかたくない、或いは、しなやかでかたくない」という意味を持つ「やわらかい」が一番なじみます。

これも、単なる反対語というよりも、「硬い」の意味を理解する上で「やわらかいの反対の意味」という概念を持つのが分かりやすいでしょう。

実際の言い回しとしてよく使われるのは、硬い石、硬い表情、硬い表現などといった表現があります。いずれも、コチコチというニュアンスを感じ、語源から見ると、物質そのものに対しては「硬い=やわらかくない」と解釈し、物の特性に対しては「硬い=張りつめている」と解釈すると分かりやすいでしょう。

堅い

最後に堅いは、通常、状態や様子に用いられるもので、その語源は「かたく締まって、こわしたり形をかえたりできないこと」を意味します。

従って、反対語を考えた場合、「もとの形状や状態がくずれやすいとか、こわれやすい」という意味を持つ「もろい」が一番なじみます。

これも、単なる反対語というよりも、「堅い」の意味を理解する上で「もろいの反対の意味」という概念を持つのが分かりやすいでしょう。

実際の言い回しとしてよく使われるのは、手堅い経営、堅い守備、口が堅いなどといった表現があります。いずれも、頑丈というニュアンスを感じ、語源から見ても「堅い=くずれない」というのが分かりやすい解釈です。

まとめ

実際は、それぞれキッチリと区別できるものでもありませんが、基本的な使い分けは下記によって考えると分かりやすいでしょう。

  • 固い…「ゆるい」の反対で、「動かないこと」を意味する。
  • 硬い…「やわらかい」の反対で、「やわらかくないこと」或いは「張りつめていること」を意味する。
  • 堅い…「もろい」の反対で、「くずれないこと」を意味する。

言葉って、語源をもとに考えると見えてくるものがあり、奥が深くて面白いものですね。

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