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中国語で別れの挨拶「さようなら」「またね」などの実践的な表現

中国語で「さようなら」は再见(ツァイチェン)が有名な表現ですが、実際には他にも色々な言い方があります。

しかし、そのような別れの挨拶を解説した書物やウェブサイトの中には、文法的には正しくても、実際の日常の会話では、まず使われない表現なども含まれているのが現実です。

独学で中国語を学び、ネイティブとの強いコネションを持つ私が、より実践的な別れの挨拶の表現を簡体字で解説します。

発音や読み方がよく分かるように、ピンインだけでなくカタカタも併記しました。

最も一般的な「さようなら」の言い方

再见(zàijiàn・ツァイチェン)

最も一般的な表現は再见で、「さようなら」を訳す場合の最も普通の言い方です。

じゃあね」「またね」「バイバイ」などとも意味は同じで、再会の期日に触れないで別れる、一般的な挨拶の言葉です。

語源の意味からすれば、は「また」の意味、は「会う」の意味ですから、再见は「また会おう」という意味になります。

しかし、実際はそのような意味を持つというよりも、再见そのものが挨拶としてのひとつの言葉になっています。

挨拶をする対象は、友人、知人、同僚、親戚など、誰に対しても使います。

世の中には、話しかける対象を含めて

再见、你们(nǐmen・ニメン)(意味は、「さようなら、あなた方」)
大家(dàjiā・ダ―ジャ)、再见(意味は「みなさん、さようなら」)

と言った表現を解説している書物などがあります。

しかし、これらは文法・用法は間違いではないものの、再见、你们は不自然ですし、大家、再见も、どこか偉そうな趣があって、まず使いません。(日本人が安易に使うべきではありません)

一方、

诸位(zhūwèi・ジュウェイ)、再见

という表現は比較的よく用いられ「みなさん、さようなら」の意味になります。(诸位はみなさんの意味)

再见は、語源が「また会おう」と言う意味のため、もう会わない場合や、二度と会うことがない場合には使えないと考える人もいます。

しかし再见は、あくまで別れるときの挨拶なので、二度と会わないような場合でも使います。

再会(zàihuì・ツァイフェイ)

再见と並んでよく用いられる、ごく普通の「さようなら」の挨拶の言い方です。

再见との使い分けや、細かい差は特にありません。「じゃあね」「またね」「バイバイ」という感覚で、誰に対しても用いることができます。

語源の意味からすれば、は「また」の意味、は「会う」の意味ですから、「また会おう」という意味です。

しかし、再见と同じく、そのような意味を持つというよりも、再会そのものが挨拶としてのひとつの言葉になっています。

使い方は、基本的に再见と同様と考えてよいでしょう。但し、再见の方が圧倒的によく使われます。

「またね」「じゃあね」のような気軽な挨拶の仕方

拜拜(bàibai・バイバイ)

この言い方は、わりと現代的な表現ですが、今では日常とてもよく使われるようになりました。

再见、再会と同じで「さようなら」「じゃあね」「またね」「バイバイ」といった意味で使いますが、どちらかと言うと、再见、再会より少しくだけた感じがあります。

語源としては、英語のバイバイ (bye-bye)から来ていて、同じ音を表す漢字を割り当てたところから生まれました。

中国語では外来語を、近い音の漢字で表す場合(音訳語)がありますが、この例がその典型です。

日本でも英語の音から生まれた「バイバイ」は定着していますが、それと同じような感じです。

中国語のバイバイの発音は、日本語の発音と少し異なって、息を吐きださないでパイパイと発音する感じに近い音です。

上記のように拜拜のピンインとしては、bàibaiですが、実際の発音では、báibái或いはbáibaiのように発音されるケースが多くあります。

この言葉は、親しい間柄で使われることが最も多いですが、一般にも広く使われるようになっています。

但し、くだけた表現ですので、親しい目上の人や親密な上司などに対して使うことはありますが、会社の社長など立場的にそれなりに上の人に対しては用いません。

一時的にいったん別れる時の挨拶

一会儿见(yīhuìrjiàn・イーホァチェン)

この言い方は、いったん別れて、後々会う場合に適した言い方です。ちょっと別れる時の挨拶の言葉です。

日本語の場合「じゃあ、また後で」「では、後ほど」などと言った感じになります。

一会儿は「少しの時間、わずかな時間、しばらく、すぐ、まもなく」といった、短い時間を表す意味になります。

従って、言葉の本来の意味としては「少し経過したら会おう」を表していますが、一会儿见と言えば、一般の挨拶として使われる表現になっています。

これも広く、一般に使われる表現なので、どのような間柄でも普通に用います。

回头见(huítóujiàn・フォイトウチェン)

この言い方も、一会儿见と同じく、いったん別れて、後々会う場合に適した言い方です。

どちらの言い方も大差はなく、「じゃあ、また後で」「では、後ほど」などと言った意味になります。

回头は回る、は頭の意味なので、ふり返るというのが本来の意味ですが、ここでは「後で、後ほど、しばらく待って」といった意味になります。

したがって、回头见の本来の意味としては「後ほど会おう」となりますが、回头见と言えば一般の挨拶として使われる表現になります。を省いて、回见とも言います。

一会儿见と同じく、広く一般に使われる表現なので、どのような間柄でも普通に用います。

ただし、回头には「帰って来る」という意味もあり、「戻って来て元の場所で会う」と言うニュアンスを持つことから、別な場所で会う場合にこの表現を用いると違和感を感じる中国人もいます。

今度会う期日を含めた表現

明天见(míngtiānjiàn・ミンティエンチェン)

この言い方は、次に会う期日を含んだ表現のひとつで、ここでの日本語の意味は「また明日」になります。

職場や学校など、毎日、顔を会わすような場合によく使う挨拶の表現です。

明天は明日を意味しますので、言葉の本来の意味は「明日会おう」という意味になります。

広く一般に使う表現なので、どのような間柄でも用います。

ところで、上記で説明した、再见に期日を意味する明天を付けた場合、明天再见となって「明日また会おう」を意味しますが、これは文法的には正しくても、挨拶としての言葉にはなりません。

再见そのものは「さようなら」という挨拶としての言葉になりますが、具体的な時を意味する言葉を付けて明天再见などと言った場合は、再见は挨拶の言葉ではなくなり、は「また」の意味、は「会う」の意味になるだけです。

従って、挨拶として明天再见といった言い方は不適切になりますから注意が必要です。

また明日」という挨拶としての表現はあくまで、明天见です。

后天见(hòutiānjiàn・ホウティエンチェン)

この言い方も、次に会う期日を含んだ表現のひとつで、ここでの日本語の意味は「また明後日(あさって)ね!」になります。

明後日、会うことになっている場合に用いる挨拶の表現です。

后天は明後日を意味しますので、言葉の本来の意味は「明後日会おう」という意味になりますが、これも挨拶を表現する言葉なので、単に「明後日会う」という意味ではなく、「じゃあ、また明後日ね」と言う感じの挨拶になります。

この表現も、広く一般に使うものなので、どのような間柄でも用います。

下星期见(xiàxīngqījiàn・シァーシンチ―チェン)

この言い方も、次に会う期日を含んだ表現のひとつで、ここでの日本語の意味は「じゃあね、また来週」と言う感じになります。

次の週に会うことになっている場合に用いる挨拶の表現です。

下星期は来週を意味しますので、言葉の本来の意味は「来週会おう」という意味になりますが、これも挨拶を表現する言葉なので、単に「来週会おう」という意味ではなく、「じゃあ、また来週会おうね!」と言う感じの挨拶になります。

この表現も、広く一般に使うものなので、どのような間柄でも用います。

このように、(jiàn)の直前に時間を表す言葉を用いて、今度あうことを意味する表現はよく用います。とても実践的で便利な表現なのでぜひ覚えておきたいものです。

相手を送り出す時の表現

你慢走(nǐmànzǒu・ニーマンゾウ)
您慢走(nínmànzǒu・ニンマンゾウ)

この言い方は、帰途に着く相手などに向かって話す、別れの挨拶の言葉です。

意味としては「どうぞお気をつけて」という感じの意味になります。

は「あなた」「君」「お前」などを意味する二人称代詞で、は「遅い、のろい、ゆっくりである」を意味し、は「歩く、歩む」や「出かける、出発する、立ち去る」の意味があります。

従って、你慢走の言葉の本来の意味は「(あなたは)どうぞ、ゆっくりお出かけ(お帰り)下さい」といった感じになります。

は一般の二人称代詞で、は敬称の二人称代詞ですから、相手があまり親密でない目上の人の場合には、你慢走の代わりに您慢走と言います。

相手が年下や同年代、或いは目上でも親しい間柄であれば你慢走と言います。

また、

慢走慢走!(mànzǒumànzǒu・マンゾウマンゾウ)
慢点儿走(màndiǎrzǒu・マンディアゾウ)

というふうに、あまりかしこまらない気楽に声を掛けるような言い方をすることはけっこう多くあります。

更に、まれですが

请慢走(qǐngmànzǒu・チンマンゾウ)

と、少しかしこまった言い方をする場合もあります。

请慢走は、ここでは「どうぞ」とか「なにとぞ」と言った意味になります。

一路平安(yīlùpíngān・イールーピンアン)

この言い方は、相手を送り出す時に使う挨拶の表現ですが、相手が遠距離を行く場合や、長い時間を要する行程を行く場合などによく用います。

特に、旅立つ人を見送る場合などに適した表現です。

意味としては「道中ごぶじで」というような意味になります。

一路は道中を意味し、平安は平穏無事であることを意味しますので、言葉としては「道中無事」を意味します。

遠路を行く相手を見送る場合の、慣用的な言い回しといえ、誰に対しても使える表現です。

また、祝你(zhùnǐ・ジュ―二―)を加えて

祝你一路平安(zhùnǐyīlùpíngān・ジュ―二―イールーピンアン)

という言い方もします。

この祝你には祝うという意味もありますが、ここでは「願う」とか「祈る」といった意味になり、全体の意味合いとしては「あなたが道中ご無事であることを祈って(願って)います」となります。

祝你一路平安も、誰もが使う慣用的な表現です。但し、相手が目上の場合などは、敬称の二人称代詞である(nín)ニンを使って祝您一路平安となります。

一路顺风(yīlùshùnfēng・イールーシュンフォン)
一路福星(yīlùfúxīng・イールーフーシン)

これらの言い方はいずれも、一路平安と同じような使い方をする別な表現です。一路平安と同様に「道中ごぶじで」というような意味になります。

言葉の意味としては顺风は日本語の順風という意味、福星は幸運と言う意味をそれぞれもっていますから、言葉の意味としては、それぞれ「道中順風で」、「道中幸運で」になりますが、実際は意味を持った言葉というよりも、慣用的な挨拶の言葉です。

いずれの表現も同じような使い方をすることができますが、一路顺风については相手が空路で行く場合(飛行機に乗る場合)は、使うべきではありません。

その理由は、飛行機が「風」の影響を受けるのは望ましくなく、タブーとされているためです。

自分が先に去る時の言い方

我先走了(wǒxiānzǒule・ウォシェンゾウラ)

この表現は、相手がその場に居残るのに対して、自分が先に立ち去る場合の挨拶として用います。

意味としては、「お先に失礼します」に相当し、日常でよく使う表現です。

は「私」を意味し、は「先に」を意味し、走了は「立ち去る」を意味しますから、言葉そのものの意味としては、「私は先に立ち去ります」という意味になります。

この表現も、広く一般に使うものなので、どのような間柄でも使います。

我失陪了(wǒshīpéile・ウォシーペイラ)

この表現は、我先走了と同様に、相手がその場に居残るのに対して、自分が先に立ち去る場合の挨拶として用います。

意味合いも同じで「お先に失礼します」に相当し、同様によく使う表現です。

は「私」を意味し、は「無くす」とか「しくじる」と言った言葉で、はお供するという言葉ですが、失陪という言い方をすることで「お供できないこと、お相伴できないことを詫びる言葉」になります。は日本語では説明が難しいのですが、この場合は語調を整えて、決定のニュアンスを表すと解釈すればよいでしょう。

この表現も、広く一般に使うものなので、どのような間柄でも使います。また、

我先失陪了(wǒxiānshīpéile・ウォシェンシーペイラ)

という表現も使います。更に、

失陪失陪(shīpéishīpéi・シーペイシーペイ)

というふうに、あまりかしこまらず「お先に失礼」「ではこれで」と言う感じで、気楽に声を掛けるような言い方をすることもけっこうあります。

SNSなどでよく使われる表現

88 (拜拜、bàibai・バイバイ)

この表現はSNSなどで最近よく使われるようになった、さようならの表現です。

88は西洋数字ですが、これはバイバイの音を表す拜拜を数字で表現したものです。

日本語でも5963 (ゴーキューロクサン)を「ご苦労さん」の意味で用いたり、39 (サンキュー)を「ありがとう」の意味で用いたりしますが、それと同じです。

拜拜はピンインと呼ばれる音の表記ではbaibaiで、8はbaですから88はbaba(バーバー)となって、拜拜(バイバイ)と88(バーバー)は近い音であることから、88を拜拜の代わりのさようならの表現として、SNSを主流に広く使われるようになっています。

886 (拜拜了、bàibaile・バイバイラ)

この表現も88と同様に、SNSなどで最近とてもよく使われる、さようならの表現です。

88と886との違いは、対応する言葉としては、拜拜拜拜了の違い、つまりが付くかどうかの違いになります。

中国語のは、完了を表したり、変化を表したりして、日本人にとっては使い方が少し難しいところがありますが、この場合は難しい文法は考えず、語調が違うだけで意味の違いは無いと考えてよいでしょう。

つまり、886はSSNで最も頻繁に使われる「バイバイ」を表現する書き方の1つと理解すればよいでしょう。

これら88や886は、書き言葉としての表現になります。

日本語の「さようなら」も使える

さようなら

これは、日本語ですが、普通の中国人は皆、日本語のさようならを知っています。

したがって、日本人がハローとかグッバイの意味を認識してたまに使うのと同様に、中国人も時には使うことがあります。

但し、これはあくまで日本語なので、中国語の決まった漢字の表現はありません。

中国人が発音する場合は「さようなら」というよりも「さよなら」に少し近い発音になります。

日本人が中国人に向かって「さようなら」と言った場合、きちんと別れの挨拶をしているということを理解、認識して貰えます。

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