スポーツや競技には数多くの種類があり、普及率や競技人口も様々ですが、その中でも私が最高のスポーツだと思っているのがバスケットボールです。
バスケットボール命という青春時代を育ち、年月を経た今日でも胸の奥に熱い思いを抱いている筆者が、バスケットボールが持つ良いところを前面に出して、その魅力に迫ります。
バスケこそ最高
私がバスケットボールを最高のスポーツと言うのには理由があります。それは大きな魅力をいくつも兼ね備えているからです。
以下、それらの魅力26個について、その項目ごとに述べて行きます。
今回、バスケットボールの魅力をピックアップしたのは、バスケットボールを知らない人にもっとその魅力を知って欲しい、競技人口がもっともっと増えて欲しい、NBAで活躍する選手が多く生まれて欲しいとの思いからです。
なお、バスケットボールをクローズアップするために、他の競技と比較した痛切な批判的なコメントも記載していますこと、ご容赦願います。
魅力ある数々の理由
さて、バスケットボールの魅力として第一にあげられるのは、やはりプレイをしていて楽しいことです。ボールを操り、それをゴールへ叩き込んで行く一連の動作は、それだけで楽しいのです。
公園に設置してあるバスケットゴール周辺で、シュートの練習やミニゲームに励んでいる学生なども多く見かけるところですが、これらはいずれもプレイが楽しいからこそなんですね。
バスケから派生したスリーオンスリーなども、見ているだけでプライヤーの楽しさが伝わって来ます。
もちろん、バスケを始めたばかりで下手なうちは面白みもなかなか味わえない人も多くいることでしょう。
しかし、一定レベルの実力が付いて来れば、ボールが体の一部のように思えてきて、とても馴染んできます。
そして、ボールを自在に操るその感覚がたまらないのです。
以前、バスケの虜になった私も、学校の休み時間の全ては体育館でバスケの練習に費やしていました。
37度後半の熱を出して高校を休んだ時も、放課後に登校してバスケの練習だけは出たこともありました。
「バスケの練習こそ、風邪の最大の治療だ!」なんて勝手に言い聞かせてですが…。
そして、浪人時代も同級生が必死に勉強しているなか、ほぼ毎日、バスケの練習に励んでいました。
これらは全て、バスケットをプレイすることそのものが楽しいからです。
【あわせて読みたい】キャプテン翼・スラムダンクがプロリーグ発足へ与えた影響は?
バスケットボールはプレイするからこそ楽しいのですが、観客として試合を見るだけでも凄く見応えがあります。
競技として観戦するスポーツは数多くありますが、バスケットボールほど観戦していて見応えがあるスポーツはないでしょう。
バスケットボールといえば、その最高峰はアメリカのプロバスケットボールNBAですが、日本でもテレビやネットなどでその試合模様は簡単に見られるようになっています。
そんな試合を見ていて、思わず見入ってしまったという経験がある人も少なくないのではないでしょうか。
NBA選手が繰り広げる華麗なるプレイは、まさに目が離せず、パワーといい、スピードといい、その迫力にも圧倒されます。
ダンクシュートや豪快なシュートカットなどは見ていてとても爽快感を味わえます。
スポーツ観戦とは、本来、見ていて楽しいのが普通ですが、ただ見ているだけで引き込まれるという点では、これと肩を並べる競技は他にはありません。
マラソン中継などはよくありますが、解説者の「こちらは先頭集団です。○○選手は・・・」とか「こちらは何キロ地点です。○人ほどの選手が集団を成して・・・」といった、絶え間のないコメントなどがあるから見るに堪えます。
もし、解説などの演出が一切ない映像だけを見ているだけだとしたら・・・。想像してみて下さい。全く面白みがありません。
解説など一切不要。ただ見ているだけで面白い。それがバスケットボールの観戦です。
以前、私の知り合いで、スポーツ観戦が大好きな人がいっていました。「あらゆるスポーツの中で、見ていて一番面白いのはバスケットボールだ」と。
【あわせて読みたい】映画スラムダンクを観て大感動。宮城リョータと重なる人なら涙は必至。
プレイしていても楽しい、観戦していても見応えがあるバスケットですが、そこには点が多く入るという魅力があるからです。
点を取りあって得点で勝負を決するスポーツや競技は数多くありますが、点があまり入らない競技よりも得点を多く争う競技の方が面白みがあり、魅力的です。
例えばサッカーは得点が比較的低い競技ですから、1点を争う試合も少なくありません。
その結果、散々プレイをした挙句、0対0で引き分けなんてケースもありますし、結局PKで勝敗を決することも数多くあります。
せっかくプレイしてきたのに、運不運にも大きく作用されるPKで決するなんて姿を見ると、「だったら最初からPKだけやれば」なんて思いすら湧いてきます。
野球も比較的得点が少ない競技の一つですが、特に投手戦になった場合は0対0なんてケースも珍しくありません。
見ていて緊張感があるのは事実ですが、むしろ乱打戦のように、打ち合って点を取り合うゲームの方が面白くて見応えがあるのではないでしょうか。
この野球についてですが、私が中学生のころに耳にした納得いかないできことがありました。それは、母校が都大会で優勝したのですが、都大会の試合の戦歴について発表があった時のことです。
「一回戦の対戦校は○○中学で、○対○で勝利。二回戦の対戦校は○○中学で・・・」との説明の途中で
「○回戦の対戦校は○○中学で、○対○で同点となり延長戦で決着が付かず、主将同士のジャンケンに勝って○回戦に進出しました」
聞いていて一瞬、唖然としてしまいました。
ジャンケンで決着とは何事か…。汗水流した厳しい練習の結果がこれでは可愛そうではないかと思えてなりませんでした。
母校は結果としてジャンケンに勝ったからまだ良いものの、対戦相手から見れば、主将がジャンケンに負けたから、都大会優勝を逃したという痛恨の経験になったのではと感じます。
こんなことが起きるもの、野球が得点の少ないスポーツだからですね。
バスケの場合、決着がつくまで延長戦を繰り返しますし、点が入るものですから、試合の勝敗をゲームによって白黒はっきりさせることができます。
<4.特別な用具を必要としない>
スポーツには専用の用具を必要とするものがあります。
アメリカンフットボールやアイスホッケー、剣道などでは、身体を防御するための専用の用具が必要ですから、これらの用具を揃えなければプレイすることはできません。
特にアメフトの場合などは、用具を揃えるのも大変ですが、大掛かりな用具を持ち運ぶのもとても大変です。
また、野球ならグローブとバット、テニスや卓球ならラケットなど、たとえちょっとした用具でも必要となることが多いのですが、バスケットボールの場合は、単にプレイするだけなら特に用具は必要ありません。
敢えて言えば、シューズですが本格的にやらないのであれば一般の運動用シューズでも楽しむことができます。
ボールやゴールももちろん必要ですが、個人で用意するべき用具ではありません。
シューズ1つあれば、本格的にプレイできると言う点で、バスケットボールは敷居の低いスポーツと言えます。
<5.天候に作用されない>
バスケットは屋内競技ですから、天候には作用されません。
屋外で行う野球やサッカー、ラグビーなどは雨天でゲームが中止になることも珍しくありません。
ゲームが中止になればプレイする側も観戦する側も、予定が狂ってしまいます。
また、雨天でゲームを行う場合もありますが、雨が降る中でのゲームは過酷なものになります。
降りしきる雨によって思うようにプレイできないこともありますし、身体的な負担も増加しがちで、場合によっては怪我などを誘発しやすくなるかも知れません。
最近はドーム型の施設が以前よりは増えていて全天候型の場合もありますが、公式戦ですら屋外で行われるスポーツは数多くあります。
バスケットは屋内競技ですから、雨天中止ということもありませんし、雨による競技の制約や不便さはありません。
<6.ルールが分かりやすい>
ルールが複雑で分かりにくいスポーツは、どうしても敬遠がちとなります。
バスケットボールの場合は、相手のゴールにボールを入れて得点を重ねて、最終的な得点が多い方が勝ちになるという極めてシンプルなルールなので取り組みやすいです。
もちろん細かいルールはありますが、プレイしていても、観戦していても、コートで何が起きたのかが直ぐに分かり、理解しやすいですね。
私もバスケットボールの審判をやった経験が何度もありますが、ルールが明確なだけあって難易度は低いと感じます。
ルールがシンプルで分かりやすく、誰でも親しみやすい点が魅力のひとつです。
【あわせて読みたい】日本語の漢字表現による球技名称と語源による分類
<7.紳士的である>
ところで、バスケットは紳士のスポーツとも言われている一面があります。
それは、「身体の接触は禁止」という姿勢に表れています。
もちろん実際には、プレイ中に身体が接触することは多々あるのですが、相手のチームの選手に対して、押したり、つかまえたり、叩いたりなどは全て禁止で、これらを犯した場合はファール扱いになります。
そんなこともあって、ゲーム中にケンカをするようなことはまず無く、プレーもフェアーで正々堂々としていて、とても紳士的と言えます。
野球の乱闘騒ぎやサッカーの揉めあいなどと比較した場合、雲泥の差があるといっても過言ではないでしょう。
NBAでバスケ試合を見ていると、熱烈でエキサイトすることはよくありますが、ケンカをするようなことはまずないことが良く分かります。
当然、見ている観客側も紳士的な姿が多く見られ、サッカーのようにサポータ同士が衝突して、けが人が出たり、時には死者まで出たりするなどはありません。
一部のスポーツでは、審判に不服を持って、たてを突いて暴力を振るうといった姿もありますが、バスケットボールの世界ではあり得ないことです。
<8.緊張感が持続する>
バスケットは、試合中は常に緊張感が持続します。
と言うのもゲーム中は攻守のいずれかの状態にあることが多く、攻めでもなければ守りでもないという中途半端な状態がほとんどないからです。
サッカーの場合、ボールが片方のゴール付近で行き来することはあっても、ボールがコートの中間地点を行き来することも多く、少しダラダラした感じがあります。
野球の場合、投手が投げた瞬間からしばらくは緊張が続きますが、間合いの時間が多く、やわらぐ時間が長くあります。
攻撃側などは、バッターボックスに立つ人や打順を待つ人は緊張感があっても、ベンチで腰かけている多くの選手は緊張感に欠けます。(一種の長い休憩だ!)
バスケットの場合は緊張感が続いて、ダラダラとしていない訳ですが、それはバスケットがそれだけ密度が高いことの表れですし、それが見応えなどにもつながっているといえます。
<9.衣類が汚れない>
バスケットボールは屋内競技ですし、プレイ中に身体が接触するのは基本的に室内の空気ですから、ユニフォームなどの衣類が汚れません。
敢えて言えば、発汗による汗の汚れだけで、余計な汚れはつかないのです。
屋外競技の場合、サッカーやラグビー、野球などプレイ中に砂や泥に接する機会が多いスポーツもあります。
もし、雨天時や雨上がりなどにプレイすると、全身が泥だらけになることすらあります。
また、砂や泥に接する機会が少ないスポーツでも、競技場所が屋外というだけで、汚れやすくなります。
基本的に地面に接触することがないスポーツでも、転倒したりつまづいたりすれば汚れることはありますし、風に泥砂が舞い上がれば多少なりとも衣類が汚れます。
そして泥類による汚れは落とすのが難しく、洗濯する側からすればある種の迷惑行為のようなものです。
衣類が汚れるようなスポーツをしている子供を持っていると、親としてはその分、苦労が絶えません。
<10.カッコいい(もてる)>
いつの時代もスポーツに打ち込んでいる人は輝いて見えますし、かっこよくも見えます。
その結果、異性からもモテルことになります。
特に人気のあるスポーツではなお更で、野球部、サッカー部、バスケ部などはモテルスポーツマンの代表みたいなものです。
青春を描いた漫画やアニメ、映画やドラマなどでもスポーツ部員が異性からモテル姿を描いた作品は多くあります。
「バスケ部のキャプテン」などと言う肩書があれば、それだけで何かモテル対象みたいな感じで見られる傾向すらあります。
バスケに励む人は、異性からも好感を持たれやすいのです。
【あわせて読みたい】キャプテン翼・スラムダンクがプロリーグ発足へ与えた影響は?
<11.どこでもプレーできる>
バスケットボールは屋内競技ですから、体育館のような施設がないとプレイはできません。
しかし、体育館は比較的どこにでもありますし、バスケットゴールを備えていない施設はほとんどありませんから、プレイできる場所を探すのはそれほど難しくありません。
また、試合以外の練習などは屋外でもできますから、割とどこでもプレイできる機会があります。
特に最近では、ちょっとした公園でもゴールが設置してあるところも多く、ちょっと足を運べば身近なところにどこにでも練習できる場所はけっこうあります。
野球は広場や公園などでもできますが、安全のために禁止している公園なども多く、サッカーなどは割と広い敷地が必要ですから場所としても制約を受けます。
まして野外の場合は、雨が降るだけで使えなくなってしまうケースも多いです。
スポーツや競技の中には、スケート場がないとできないアイスホッケーや、スキー場でなければできないスキー競技などもありますし、中には特殊な設備を要するものもあります。
その点、バスケットボールはゴールさえあればどこでもできる、やり方によってはゴールが無くても何かをゴールに見立てて、ちょっとした広場なんかでも出来なくはありません。
<12.遊んでいる人がいない>
遊んでいる人がいないというのは、「ゲーム中にコートにただ存在しているだけの状態に陥る人がほとんどいない」と言う意味です。
これは、前述の緊張感が持続するという点にもつながっています。
野球の場合、バッターボックス以外の攻撃側の選手はベンチを温めているのですから、これはある意味「遊んでいる」姿です。
守備側も投手の投球と投球の間は、みんな遊んでいるような「まの抜けた時間」が存在します。
また、サッカーなどでは、ボールから遠距離にいる選手などは動きが鈍くなる傾向があります。
その点、バスケットボールは5人の選手が常に動いている感じが強く、それが見応えにもつながっています。
【あわせて読みたい】バスケの練習に夢中だった学生時代。もし可能ならこの2点をやり直したい。
<13.怪我をしない>
バスケットボールは基本的に身体接触をしてはいけないとされるスポーツであるため、怪我をするリスクがとても低いスポーツです。
もちろん全く怪我がとは言えず、ねん挫などは割と多い方ですが、競技上の性格で生じる事故的な怪我などで重篤となるケースはまずありません。
アメフト、ラグビー、野球やサッカーなどでは、競技中に担架で運ばれたというケースはよく見聞きしますが、身体接触が多い分だけ怪我をしやすいと言えます。
バスケットは比較的怪我をしにくいスポーツといえ、例え怪我をしても生命に危険が及ぶような怪我を生じることはまず無いのです。
<14.チーム力が一人に依存しない>
個人競技ではないチーム競技の場合、ポジションなどによってチーム力が大きく依存することがあります。
例えば野球における投手などがその典型で、投手力が弱いことでチーム力が落ちてしまうといった問題を引き起こすなどします。
サッカーにおけるゴールキーパも同じような存在で、ゴールキーパのレベルが低くいことで、チームのレベルをなかなか向上できないなどの問題を引き起こすこともあるでしょう。
バスケットの場合、個人個人の力量が問われることはあっても、どこか特定のポジションによってチーム力が大きく作用されるということはありません。
もちろんキーとなる選手やずば抜けて優れた選手が存在することはありますが、それはあくまで一選手であって、ポジションなどによる影響ではありません。
特定のポジションに依存せずに、一人ひとりの力の合計がそのままチーム力に反映されやすいのがバスケットボールなのです。
【あわせて読みたい】映画スラムダンクを観て大感動。宮城リョータと重なる人なら涙は必至。
<15.時間が止まらない>
バスケットボールは時間が止まらない、停止する時間がとても少ないです。
時間で競技を進行するスポーツはたくさんありますが、何かがあれば時間は停止します。サッカーにおけるロスタイムが存在するのもこのためです。
バスケットボールでは、ボールがコートの外に出たり、ファールがあったりすれば競技時間は停止します。
そうした停止する要因はけっこうありますので、小刻みに時間が停止するのが実態です。
従って、競技時間と実時間との関係を見れば約2倍近く、つまり1クオーターが15分だとしたら、実際は30分の時間が経過すると見てよいでしょう。
しかし、時間が停止しても小刻みな停止が殆どで、直ぐにプレイ再開となるため、見かけ上は停止しているようには見えにくいのです。
つまり、事実上止まって見える時間が少ない分だけゲームの密度が濃くなり、見応えや緊張感アップにおつながっています。
<16.プレイに広がりがある>
バスケットのプレイには広がりがあります。
球技ですからボールを扱う動作が基本になりますが、ドリブル、パス、シュートという基本動作においても、単調な動作だけではなく、それだけで広がりがあります。
例えばドリブルで動くときも、ボールの操作はテクニックが問われ、相手のディフェンスをかわして切り込む際には、ボールが体の一部のような動きでドリブルする必要があります。
パスにおいても、チェストパスと呼ばれる基本的なパスだけではなく、野球のように片手で遠方に投げる場合や、身体の最高部から両手でパスする場合、片手で後方にパスする場合もあれば、タップという弾いて渡すパス、床にバウンドさせるバウンドパス、場合によっては手渡しするパスなどもあり、その方法は特定の手段によらず幅広い動作があります。
シュートにおいても同様で、ジャンプシュートやレイアップシュート、バックシュートやタップシュート、フックシュートやダンクシュートなど数多くのシュートがありますが、どのシュートにおいても相手をかわしながら打つテクニックなどもあり、幅だけでなく奥深さもあります。
このように基本動作だけでも幅広い広がりを持っているわけですから、全体のプレイにおいては更に広がりを持ちます。
パスをする者がいればパスを受ける者がいますし、シュートを打つにはそれをアシスト(助ける)者もいます。
ある選手がドリブルで動いて行けば、それに応じて他の選手も動きを取ります。
得点を得る場合でも、コート内にいる5人の選手のひとつひとつの微妙な動きが合わさって一つの結果につながるもので、そこには選手一人ひとりの動きの幅といういうものが存在します。
逆に言えば、わずかな動きの違いだけで全く違った結果を生み出すことがあり、そういう意味からもプレイの広がり・幅が大きいことが分かります。
<PR>
<17.実力が反映されやすい>
スポーツや競技でもそうですが、実力が結果に結びつきにくいほど嫌なものはありません。
時の運不運に作用されやすいもの、或いは一人の選手の作用を受けやすいものは実力が反映されにくいと言えますが、バスケットの場合はそうした類とは異なり、実力がそのまま出やすいスポーツの一つと言えます。
実力が反映されやすいということは、ある意味、努力が報われやすいことにも通じてくるので、それだけやりがいが持てるとも言えます。
野球はその時の投手のコンディションに大きく作用されますし、サッカーはひとつの失策だけで結果が決まる場合もあります。
バスケットの場合は、ひとりの選手のコンディションで結果が決定的になることは少なく、代わりとなる選手がいるのが普通です。
また、ひとつの失策が直ちに勝敗を分けることなどは滅多になく、ひとつの失策を取り返すチャンスはいくらでもあります。
バスケットは実力が反映されやすく、努力が報われやすいだけあって、プレイする者にとっては、とても嬉しいことです。
<18.季節を問わない>
スポーツによってはスキーやスケート、などのように季節によって限定的になる種目があります。
また、競技そのものが行われても、寒さからプレイするのが困難であったり制約があったりするものもあります。
その点バスケットボールは季節を問わずにプレイできるスポーツです。
たとえ、暑さや寒さに依る影響はあっても、室内競技である分だけその影響の度合いは小さく、寒暖を乗り越えるだけで済みます。
屋外競技の場合は季節の影響を受けやすく、例えば手が凍えるなどしてプレイそのものが困難を極めるケースも目に付きます。
このようなことから、バスケットボールは、季節を問わずに一年中、練習や試合に臨むことができる点で優れていると言えます。
【あわせて読みたい】激励がいかに大切か。今でも忘れられないバスケ部顧問のひと言。
<19.四次元の広がりがある>
バスケットボールのプレイを表現するのに、よく「空中戦」という言葉が使われます。
これは、大地などの平面を移動するような動きでは無く、高さを争う縦の動きを多く伴うことからそう呼ばれています。
地上から3メートル余の場所にあるゴールを巡って得点を争うスポーツがバスケットボールですから、そこに高さと言う空間的な広がりがありが大きな意味を持ってくるわけです。
また、高さを制するものがゲームを制すると言っても過言ではありませんから、常に高さが問われます。
この高さの重要さがあるからこそ平面に高さを加えた3次元的な広がりがより重要になります。
しかし、そこには更に時間という次元が大きく作用しているからこそ四次元の広がりを持つと言えます。
つまり、ゲーム時間は一定の時間と決まっていますから、時間経過によって試合のペースも変わってきます。
そして、戦術上、ハイペースにするかスローペースにするかも重要で、時間的な駆け引きが勝敗を分かることも良くあります。
特に残り時間が少なくなるにつれてそれを考慮した動きが問われる点には、時間の重要さが表れています。
このように、高さと言う空間に時間的な駆け引きも含めた4次元的な広がりを持つスポーツがバスケットボールなのです。
<20.全身運動になる>
バスケットボールは、身体全体を使うスポーツなので、全身の運動になります。
ある種のスポーツでは、特に強化する部位がある場合があり、運動機能の向上という意味では偏ってしまいます。
身体全体の運動を伴うからこそ全体をバランスよく鍛えることもできるバスケットボールは、全体の運動能力向上という点からも優れていると言えます。
実際に一つ一つのプレイは、パスでもドリブルでもシュートでも、全て身体全体を使って動作するものです。
サッカーでは手を使えませんが、せっかくある手を使えない競技と言うのは勿体ない限りですね。
人類は進化を遂げて手をうまく使えるようになって道具なども使えるようになったワケです。
その手を使わないというのは進化の逆を行く、後退とでも言うべきではないでしょうか。猿だってチンパンジーだって手を使うんですよ。
【あわせて読みたい】キャプテン翼・スラムダンクがプロリーグ発足へ与えた影響は?
<21.チーム力が表れる>
スポーツでも個人競技の場合は、個人の力量がそのまま結果に表れます。
また、ペアを組む競技などはペアの息がどれ程あうかが勝負の決め手にもなりますが、人数が少ない分だけ個人に依存する面も強くなります。
しかし、一般に複数の選手が一緒になってチームを組むような場合、どれほどチーム力を向上できるかがカギになります。
その点、バスケットボールは、チームの力を表わしやすく、チームとしての力を発揮しやすいスポーツと言えます。
野球やサッカーなどは、選手の数が多いだけでなくプレイするフィールドも広いため、選手間での意志疎通も難しく、連携が取りにくい面があります。
従って、コートにいる全ての選手間がリアルタイムで同時に連携を取るなどは現実にはできることではありません。
しかしバスケットボールの場合、コートがそれほど広くないことに加えて、1チームが5人で構成されますので、5人が同時に連携を取ったプレイが色々な場面で出てきます。
これは見方を変えれば、バスケットボールはチーム力を極限まで引き出しやすい競技といえ、そこにチームとしての可能性が広がるだけでなく、ゲームの幅や面白さも膨れ上がります。
<22.ドラマが生まれる>
バスケットボールは、ドラマが生まれやすいスポーツだと感じます。
華麗プレイや豪快なプレイ、迫力のあるプレイを見ていると、それだけで何かドラマのような空気を感じます。
しかし、単なる見た目のプレイだけではなく、勝敗を決するに当ってドラマが生まれます。
それは、ちょっとしたことで流れが変わると、大逆転劇というドラマが生まれる可能性を秘めているからです。
通常、力の差が大きくないチーム同士が対戦すると、チームの力がそのまま出やすくトリッキーな面が少ない分だけ大きな得点差にはなりません。
つまり、それだけで好ゲームになりやすいと言えます。
好ゲームになりやすいと言うことは、それだけでドラマが生まれやすいという見方ができると思いますが、10点差くらいのゲームであれば、何かを機会にに逆転することはそれほど難しいことでは無く、それが大きなドラマにつながるのです。
これは、実力が反映されやすいという一面と矛盾するようにも見えますが、そうではありません。
実力が反映されやすいのは事実としてある一方で、ちょっとしたキッカケで逆転しうるという可能性を秘めているという意味でドラマが生まれやすいのです。
<23.健康を害さない>
激しい運動などは身体的な負担が健康を損ねる原因になるとも言われています。
そういう意味は大抵のスポーツは少なからず健康を害してしまうとも言えるかも知れません。
しかし、スポーツや競技によっては極端に健康に影響するものがあります。
例えば相撲(力士)なんて典型的な例ですね。
競技の性質上どうしても体重が必要ですから、肥満気味となります。
その結果、肥満は万病の言葉にもあるように何らかの病気につながりやすくなります。
実際に長生きした力士ってあまり聞いたことないですし、割と早死にだなぁという姿がとても目に付きます。
また、冬山登山なんて一歩間違えば死と隣り合わせですし、レーサーなんかも同じです。
健康を害すどころか命の危険を伴うものも中にはあります。
これらは極点な例ですが、いずれのスポーツ・競技においても身体に過度の負荷が掛かればその分だけ不健康につながるのは理の当然です。
バスケットの場合、あらゆる身体能力が求められるものの、極端な負荷はありませんから、健康を害すと言えるスポーツではありません。
バスケットをやっていたから早死にした何て、聞いたことがありません。
【あわせて読みたい】映画スラムダンクを観て大感動。宮城リョータと重なる人なら涙は必至。
<24.ファッション性が高い>
スポーツをする時には何らかの服装を身に付けますが、着る服によってそのファッション性が表れます。
バスケットの場合、運動しやすい服装であれば、どのような服装でもプレイできますから、色々な着こなしをコーディネートしやすいです。
もちろん、自由な服装でプレイできるスポーツや競技は他にもありますが、その見栄えがどうかという点が重要になります。
例えば、野球やサッカーなど、競技上が広いスポーツなどでは見る側からすれば、遠方のため服装が見えにくく、せっかくシャレた服装をしても、目に付かない、或いは目立たず、その服装を十分には活かせません。
また、どんなにファッショナブルな恰好をしても、泥などで汚れるようなスポーツであれば、台無しになってしまいます。
その点、バスケットボールの場合は、観客からも見えやすいためワンポイントのアクセントも目に付きますし、プレイを通しても服が汚れることはありませんから、ファッション性が高いと言えます。
<25.格闘技の要素>
バスケットの魅力のひとつに、格闘技としての要素があげられます。
格闘する要素があり、激しく点を争うからこそ競技として面白いのです。
前述のように、バスケットは紳士的なスポーツで、身体接触を禁じている怪我をしにくいスポーツですから、格闘技というと矛盾する感じもあります。
しかし、それは矛盾している訳では無く、両方の要素を兼ね備えているのです。
具体的に格闘技らしさが表れるのは、ゴール付近のポジション(位置)争いで、攻め側はシュートを狙える好位置に立とうとしますし、守り側は好位置には立たせないようとし、そこには強い凌ぎ合いがあります。
そこには、原則は禁じられている身体接触が生じ、結果としてポジション争いの押し合いがあります。
そしてその熾烈なポジション争いは、シュート後のゴール下でも激化します。
このように、まさに格闘技なのです。
<26.お金がかからない>
さて、どんなスポーツでも、お金が掛かるのであれば敷居が高くなります。
バスケットボールの場合、基本的にシューズだけあれば、プレイできますから、たいしてお金が掛かりません。
それ以外は、特に個人で準備するような用品・用具はありません。それだけ敷居が低いんですね。
もちろん、よりよいシューズを求めたり、服装にこだわったり、色々な用品を揃えたりすればお金はそれなりに掛かりますしキリもありません。
しかし、プレイするだけなら必要最小限となるシューズだけで十分なのです。
まとめ
以上、バスケットボールが最高のスポーツである理由を26個あげ、その魅力に迫ってみました。
バスケを知らないあなた!バスケを始めましょう!!
ちょっとバスケの肩を持ち過ぎじゃないなんて意見もあるかも知れませんが、バスケが魅力あるスポーツであることに変わりはありません。
何と言っても、アメリカではアメフトと野球に並ぶ三大スポーツのひとつです。それはそうなる理由があるからです!!
そして、冒頭にもあげたように、もっとバスケを知って欲しい、競技人口が更に増えて欲しい、NBA選手も多く誕生して欲しいとの思いでこれを書きました。
競技人口はスラムダンクの影響もあって以前よりはだいぶ増えましたが、まだまだです。
そんな思いで、この記事を書きました。
長い記事を読んで頂き、ありがとうございました。