長野市に住んでいると、海外に行く場合に近くに国際空港がないので、空港まで出るのにひと苦労です。
航空路線や便数からして、最も利用しやすい国際空港としては、中部国際空港か成田国際空港になると思いますが、いずれも相応の距離がありますので、アクセスが大変です。
2つの空港を比べた場合、交通の利便性を考えると、やはり成田空港が一番便利でしょう。
では、成田空港までどのようにアクセスするのが一番いいでしょう。
おススメの方法は空港便タクシー
私がおススメするアクセス方法は、中央タクシーが運営する空港便タクシーを利用する方法です。
何が良いかというと、何といっても、自宅と空港の発着ターミナル間をドアートゥードアーで乗せてもらえるので非常に楽な点です。
それでいて、電車を利用する場合と比べて、それほど料金が変わらないのです。
敢えて難点を言えば、電車よりも時間が掛かる事ですが、家を早目に出て車に乗っていればよいだけなので、荷物を持った移動の手間や、乗り換えの煩わしさは一切ないのでとても楽です。
電車を利用すると…
仮に電車を利用して成田空港へ行く場合、長野駅と成田空港(空港第2ビル)の大人ひとりの片道料金(2019年10月現在・ICカード利用)は
10107円(新幹線(自由席) +京成特急スカイライナーの場合)
8642円(新幹線(自由席) +京成の場合)
となり、所要時間については3時間前後(乗り換えにより大きく差があり)になります。
この場合、この他に長野駅と自宅間のアクセスが必要なほか、JRと京成の乗り換え(上野駅か日暮里駅)における移動、成田第2ビルと空港発着口間の移動も必要で、荷物を持ったまま、けっこう歩かなければなりません。
また、新幹線の本数(頻度)は限られていますから、結局のところプラスアルファの時間がかかってしまうことも考慮する必要があります。
航空便タクシーを利用すると…
一方、空港便タクシーを利用すると、自宅(長野駅周辺)と成田空港の大人ひとりの片道料金は
10900円(2018年1月現在)
となり、所要時間は約6時間になります。(中央タクシーが想定している時間)
この場合、自宅と空港の発着口間の移動なので、これ以外に移動や乗り換えなどは必要ありません。
このように、わずか1000円~2000円プラスするだけで、ものすごく楽に空港にアクセスできるのが魅力です。
自宅と長野駅を行き来するのに電車、バス、タクシーを使ってそれなりの交通費がかかるのであれば、料金の差はさらに小さくなります。
重い荷物を持って、長い距離を移動するのは苦痛ですし、乗り換える手間も煩わしいです。
渡航先に着くまでに余計な体力を使いたくないですし、逆に、旅の疲れが残る帰国時の帰路も疲れることは避けたいものです。
便利な空港便タクシーを利用して、快適な旅をしたいものです。
空港便タクシーの詳細
ちなみにこの空港便タクシー10900円の値段は、長野駅周辺からの料金で、同じ長野県北信地域でも場所によって10900~12900円と料金に幅がありますのでご注意下さい。
また、荷物はひとり1つ(標準の旅行カバン)が料金に含まれますが、カバンが1つ追加されると、1000円の追加料金が加算されます。
また、子供は7700円、幼児は3200円かかりますので参考にして下さい。
詳細は中央タクシーの公式サイト(空港便タクシー)をご覧下さい。
安さだけを求めるなら
さて、タクシーは確かに便利だけど、やっぱり極力交通費は押さえたい、とにかく安い方法が一番、とお考えの方もいるかと思います。
そんな方にお勧めの方法は、高速バス(長野-都内間) とシャトルバス(東京駅-成田空港間)を利用する方法です。
これなら最も安い場合は2500円(片道)で行くことも可能かも知れません。
長野と都内(新宿駅、池袋駅、東京駅等)は各種高速バス(所要時間約3時間)が走っていて、バス運賃は時期等で変動するのですが、通常は3000円です。
バス運賃が最安値の場合は1500円の時がありますし、高くても4000円余なので東京駅と成田空港を結ぶシャトルバス(1000円,所要時間1h30~40min)と組み合わせれば、通常4000円余で済みます。
高くても5000円余なので安さを求めるならこれが一番です。
ただし、この方法ではけっこう歩きますし、乗り換えに相応の手間も掛かかる上、乗り換えのタイミングが難しく、チケットを上手く手配しないと所望の時間にのれない場合もありますから注意が必要です。
また、トータルの所要時間も結局6時間くらいに及びますので体力的にも少しきついかも知れません。
自家用車で行く場合
また、行く人数が多い場合、自家用車を利用することで効率があがり、料金が安くなりますので、これについても考えてみます。
長野と成田間の距離に関していえば、走行ルートにもよりますが約300kmですから、燃費が10km/lの車両の場合だと、ガソリン133円/lとして約4000円分のガソリン代がかかります。
一般道のみで行くのは現実的ではないので、基本的に全て高速道を利用するとして、長野ICから新空港ICまでの高速代(2019年10月現在)は、
京葉JCTから京葉道経由東関道ルート(297.9km)
- 7890円(一般料金)
- 7780円(ETC平日割引適用)
- 6570円(ETC休日割引適用)
高谷JCT経由東関道ルート(300.5km)
- 7940円(一般料金)
- 7940円(ETC平日料金・割引なし)
- 5880円(ETC休日割引適用)
となります。
ガソリン代と高速代の合計で10000円~13000円なので、自家用車の駐車料金を考慮しなければ、たとえ一人でも電車と比較して大差がないので、ひとつの有効な手段だといえます。
実際は体力的に消耗したりもしますし、駐車料金も何千円かかかりますから、現実的には二人以上で行く場合には、電車よりもコスト安になるとみるべきでしょう。
さて、自動車で行く場合に着目すべき点ですが、ETC休日割引を利用すると、京葉JCT経由よりも高谷JCT経由の方が若干安いことです。これら2つのルートの距離差は2~3キロしかありませんから、休日であればこれをうまく利用しない手はありません。
ちなみに、長野はガソリン価格の相場が比較的高くなっています。給油を考えるのなら、成田空港周辺で安いガソリンスタンドを探して給油するのがいいと思います。
長野から成田空港へのアクセス方法は細かい点を検討すればもっともっと色々な方法もあります。メリットとデメリットを良く考えて、賢いアクセス方法を選択したいものです。
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