日本経済が低迷するなか、家計を切り詰めることは人々の日々の課題でもあります。
どのように切り詰めようか、どうやって節約しようか、と悩むわけですが、突き詰めるところ究極の節約術はお金を使わないことです。
生きるだけならお金は不要
「おいおい何バカ言ってんだ、それじゃ生活ができない、生活が成り立たないではないか」
と思われる方も多いでしょう。
しかし、果たして本当にそうでしょうか。
原始人はお金なんか一切持っていなかった、それでも生活をしていましたし、生活が成り立っていました。
そうです、生活ができないのではなく、
生活が極めて不便になる、
恐ろしい程不快になる、
死にたいほど苦しくなる、
イヤすぎるくらい超不衛生になる、
というのが実態でありましょう。
とはいえ、確かに現代生活においては、お金を中心に経済が動いていますから、お金と切り離しては生活が考えられない、というのが現実でありましょう。
しかし、私が、ここで主張したいのは、節約を突き詰めて行く場合の、考え方がこうあるべきだということです。
換言すれば、どんな優れた節約術を用いても、根本的な考え方や姿勢がずれていたら役に立たないのです。
不要だと考えてみることが大事
さて、普通の家では、家賃や住宅ローン、電気代、水道代、ガス代等、当たり前のように月々お金が掛かっていることがあるかと思います。
そこで、原点に戻って、
「家は必要だろうか?」
「電気は必要だろうか?」
「水道は必要だろうか?」
「ガスは必要だろうか?」
との視点に立つことが大切です。極端ではありますが…。
もちろん、これらは通常は必要不可欠であり、絶対に譲れないものでしょう。
だから、実際は削ることはできないと思います。
しかし、その視点に立つことがなにより大事なのです。
そして、その視点から、
賃貸物件を変えようか、
住宅ローンを乗り換えようか、
オール電化にしてみようか、
等々の発想も出て来るわけです。
そしてさらに、その発想が広がって、より具体的な案になり、
- 保険料が高いから保険を解約して、その半額を貯蓄に回して不慮の事故・病気に備えるようにする
- インターネットがあれば情報源は十分なので、新聞購読をやめる
- 携帯電話があれば十分なので、固定電話は解約する
等々の節約方法が見えてくるハズです。
つまり、まずは「無かったらどうだろう」と考え、それから「では、本当に必要なものは何か」を考えるのです。
上記の最初の例で説明すれば、
「家は必要だろうか?」の考えから「必要なのは住む場所」との考えに変わり、そこから
- 持ち家と賃貸どちらがいいのだろう。
- 親との同居を考えてみるか。
- 必要以上の間取りがある今の住まいを引っ越す方がよいかも。
などなど、色々な考えにつながって行きます。
要するに、お金を使わないことを原点に節約を考えるのです。
使わないことから安くすることへ視点を移す
そうすることで、お金を使わなくするのは無理、でも、安くすることはできそうとの発想につながり、
- 用途としては充分なので、格安スマホに乗り換える
- 距離があまり変わらないので、月極駐車場を少し離れたより安い場所に変更する
- 保険契約から、リスクの低いオプションサービスを削り保険料を抑える
等々の発想に結びついて行くのです。
お金を使うことを前提に節約を考えてしまうと、
「本当に必要なものは何か」
「本当に削れない部分はどこか」
が良く見えないのです。
だからこそ、「使わない視点」になって考えることが大切なのです。
日常生活においても同様
さて、この考え方は全てのことに当てはまり、日常の買い物にも当てはまります。
普段の買い物では、どこで買うのが一番安いか、いつセールをやるのか、どう買えばポイントを増やせるか、等々いろいろなことを考えます。
しかし、買わないで済むのではないか、本当に必要なのか、についてはあんまり考えないで買ったりするものです。
「安い、安い」と言って、急いですぐ買ったり、大量に買い込んだりする姿をよく見かけることがあります。
しかし、果たして本当の節約になっているのかどうか、疑問を抱くケースが多々あります。
「安く買って得した!」なんて浮かれていても、本当に得しているのは販売店やメーカかも知れません。
節約を考える場合、端的にいえば、どうすれば安く買えるか、ではなく、どうすれば買わないで済ませられるか、が考え方の基本となるべきです。
具体的な節約術は
ここまでお話して来て、「では具体的な節約方法は何なの?」と思う方もいると思います。
確かに、節約に対する基本的な考え方や姿勢を持ったとしても、具体策が分からなければどうしていいかよく分かりません。
しかし、仮にここで細かな具体策をあげたとしても実はあまり意味がありません。
その理由は、ある人にとって有効な方法であっても、別な人にとっては全く役に立つ方法でない場合がよくあるからです。
人によって価値観は異なりますし、生活スタイルも違っていますから、重視することも変わってきます。
言い方を変えれば、人によって無駄になっている部分は異なりますし、削れる部分も同じではないってことです。
とは言え、浪費しがちな傾向には共通部分も多いため、浪費しやすい点に着目すればその人に合った節約方法を見いだすことはできます。
下記の記事は、どうしてお金を貯められないのか、その理由に着目してまとめた記事ですが、浪費しやすい点に着目してまとめていますので、あなたに当てはまる部分も多く含まれると思います。
節約と貯蓄は表裏一体ですから、この50個の理由をあなたの生活に照らし合せてみて下さい。
きっと、あなたにあった節約術が見えてくることでしょう。
この記事では、かなり本質を突いた要点をまとめていますから、節約を考える上でとても大きな助けになる筈です。
ぜひ、この記事を参考に、「買わないことが節約の基本」を念頭にして、あなたにピッタリ合った節約術を確立して欲しいと思います。