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中国語の基礎。絶対覚えておきたい吗(ま)という漢字の意味と用法。

中国語の文章を見ると少なからず出てくる漢字が「(ま)」です。

また中国人同士の会話を聞いていても、「~ま」という発音がしばしば耳に入ってきます。

覚えておきたいという漢字

これらの「(ま)」は、選択疑問を表現するための基本的な言葉なのです。

と言う漢字

さて、中国で頻繁に使われる吗(ma)という漢字ですが、日本では現在これに相当する漢字「嗎」は使われていません。

従って、この漢字を使った熟語などもありませんし、常用漢字でもありませんが、シフトJISには登録されています。(シフトJISコード:884D)

は、簡体字が使われている中国の文字ですから、台湾では繁体字であるが使われています。

」と「」は字体が異なるだけで、基本的に文法や用法、意味などは全て同じです。

疑問として用いる

では、中国語でのという漢字の使い方についてですが、ひと言で言えば助詞として選択疑問の表現で用います。

日本語で、「~です」と言えば普通の肯定文ですが、この文末に「か」をつけると「~ですか?」となって疑問文になります。

この場合の「か」に相当するのが中国語のです。

例えば、

你是中国人(nǐshìzhōngguórén)

と言えば「あなたは中国人です」の意味ですが、この文末に「」をつけると

你是中国人吗?(nǐshìzhōngguórénma)

となって、「あなたは中国人ですか?」の意味になります。

また、否定文に用いることもでき、

你不是中国人(nǐbùshìzhōngguórén)

の後ろに吗を付けて

你不是中国人吗?(nǐbùshìzhōngguórénma)

と表現すれば、「あなたは中国人ではないのですか?」の意味になります。

一方、上記のような疑問・質問に対する答え方としては、

我是中国人(wǒshìzhōngguórén)

我不是中国人(wǒbùshìzhōngguórén)

のように、普通の肯定文や否定文で返答するのが自然ですが、これらを略して、単に是(shì)不是(bùshì)などと言うこともできます。

この例のように吗は、イエスかノーかの答えを問う選択疑問文として、その文末に付ける形で頻繁に使います。

の発音の仕方

さて、の発音についてですが、は漢字としては3種の発音を持っています。

具体的には、第二声「(má)」、第三声「(mǎ)」、軽声「(ma)」です。

しかし、「(má)」は什么(shénme)と同じ意味を持つ疑問代詞で、「吗(mǎ)」は吗啡(mǎfei・モルヒネ)などの外来語の音訳字として使われるため、疑問として使われる「吗(ma)」とは別な言葉になります。

疑問として使われる場合は、専ら軽声の「吗(ma)」となり、文末で使うのが一般的になりますので、小さい「マ」の音を添えるような軽い発声になります。

このように疑問の「」は音が小さくなるため、ピンインの表記では「ma」ですが、実際の音は「me」に近い音に聞こえることがあります。

なお、疑問の「」の代わりに、同じ軽声の発音を持つ「么(ma)」が使われることもあります。

を使う場合の意味や用法に違いはありませんが、どちらかと言えば「」を使うのはまれで、「」の方が一般的です。

覚えておきたい用法

ところで、は選択疑問の表現で頻繁に使われますが、他にも用法があります。

覚えておきたい用法は、反語の表現と、前後の言葉をつなぐ語気としての用法です。

いずれも日本語の方が理解しやすいので、日本語を例に説明しましょう。

反語の表現

反語の表現は詰問などに用いますが、基本的には疑問の表現と同じです。

例えば

まだ済ませていないことがあるのか?
まだ実施していないのか?
これは当たり前ではないか?
君は持っているじゃないか?

などと言えば、これらは表現としては疑問ですが、実際には質問しているわけではありません。

例えば、

这么简单的事情你不会做吗?(zhèmejiǎndāndeshìqingnǐbùhuìzuòma)

と言えば、「こんな簡単なことあなたはできないのですか?」という訳になりますが、これは疑問と言うよりも、「できて当然ではないか」の意味が込められた表現と言えます。

あくまで詰問している表現ですから、相手に質問の答えを求めている訳ではないことがよく分かると思います。

前後の言葉をつなぐ語気

また、前後の言葉をつなぐ語気としての用法ですが、「~でしょ?だから~なんだよ」のような会話における「でしょ?」に当たる部分がこれに相当します。

「でしょ?」は疑問の表現ですが、答えを求めているのではなく、続く言葉との結びつきとして使われいます。

例えば、

你不会用筷子吗?(nǐbùhuìyòngkuàizima)

と言えば、「あなたは箸が使えませんか?」という訳になりますが、これは単純な疑問となる場合もありますが、「お箸、使えるでしょ」のような意味として使う場合もあります。

この場合、に相当する「でしょ?」が、前後の言葉の結びつきをつなぐ役割をしていることがよく分かると思います。

これら、反語の表現と、前後の言葉をつなぐ語気としての用法は、いずれも疑問文と同じように文末にを付けるだけです。

どの意味になるかは語調やシチュエーションで判断することになります。

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