オブセ牛乳を原材料にした商品を色々と賞味して来ましたが、今回はオブセ牛乳みるくまんじゅうです。
見た目は、ちょっと小粒で、一風変わった饅頭ですが、味は一流と感じました。
特に、クセのない自然で上品な味わいは、巷にあふれている饅頭とは一線を画す一品。
「オブセ牛乳とのコラボレーションならでは」
との思いが込み上げて来ました。
「オブセ牛乳みるくまんじゅう」とは
まず、「オブセ牛乳みるくまんじゅう」が何かについて触れておきましょう。
地域限定でローカルな商品ですからね。
この商品の名前に含まれる「オブセ牛乳」は、信州の小布施町で作られる地元で有名かつ定評ある牛乳です。
知る人ぞ知る牛乳なんですね。
実際、すごく美味しいです。ぜひ、機会を作って飲んでみましょう!!おススメですよ。
で、そんな定評ある牛乳に着目したのが、マルイチ産商です。
今までに、オブセ牛乳を原材料とした数々のコラボ製品を開発してきた企業です。
そのマルイチ産商と共同開発して、実際にこの商品を製造しているのが戸田屋。
戸田屋は、長野県飯田市に拠点を置く歴史のある企業ですね。
和菓子づくりの技術やノウハウが評価されている会社です。
これら、信州に根付いた地元の業者3社が力を結集して生んだ商品が「オブセ牛乳みるくまんじゅう」なのです。
開発者や製造者
では、この3つの企業について、もう少し深く見てみましょう。
まずは、オブセ牛乳。
実は、オブセ牛乳は事業規模としては決して大きくなく、有限会社の牛乳屋です。
歴史も半世紀余なので、長く伝統ある企業とは言えません。
しかし、牛乳をおいしくする方法として、「殺菌方法80℃で15分」にこだわり続け、地元で美味しいとの評判を得ています。
実際に飲んでみると、味の違いが本当に分かります。
量産しているような大手の牛乳メーカなどでは、比較できない本当に美味しい味に仕上がっています。
次に、マルイチ産商。
マルイチ産商は、信州に根を下ろして、地元の業者とのつながりを大事にする企業です。
地元で評判のあったオブセ牛乳に目を付けて、何とか牛乳の味を活かせる商品をとの思いで商品開発をしたそうです。
で、最初に誕生したのがオブセ牛乳焼きドーナツと、オブセ牛乳焼きブレッド。
その後、オブセ牛乳とのコラボ製品を数々と生み出しました。
そして生まれたのが、このオブセ牛乳みるくまんじゅうです。
ちなみに、マルイチ産商がオブセ牛乳シリーズを生み出してきた経緯は、下記の記事に詳しく書いてありますので、参考にどうぞ。
最後は、戸田屋。
この会社は、創業がなんと1628年(寛永5年)とのことですから、すごいですね。
そして昭和27年に、株式会社戸田屋を立ち上げ、地元の食品原料を供給する事業を展開してきました。
それからは自社製品、特に半生菓子や生菓子の製造・販売も手掛けるようになり、今では高級創作和菓子に力を入れているとのことです。
そんな中、マルイチ産商との共同開発の話がまとまり、オブセ牛乳みるくまんじゅうの誕生に至ったとのこと。
まさに、これら3つの会社が絡む中に生まれたのがオブセ牛乳みるくまんじゅうです。
実際に食べてみると
さて、前置きが随分長くなってしまいましたが、いよいよ本題です。
実際に、味わってみた内容を書きおろします。
パッケージの外側にはオブセ牛乳のトレードマーク。
コラボ製品は皆同じですが、いかにもオブセ牛乳らしい。
決して大きくはないパッケージを開けると、個包装されたかわいらしいまんじゅうが6個入っていました。
「個包装とは上品な感じ」
と思いつつさっそく1つ開けてみました。
出てきたのは、とても小さなまんじゅう。
思わず大きさを測ってみたところ、直径が約38mmでした。
世の中にあるまんじゅうの中では小さいほうでしょう。
まんじゅうの色は黄色がかった自然な色をしていました。
どことなく高級感が漂う中、「パクっ」とひと口。
口に広がる甘さは、自然な風味でいっぱい!
いわゆる一般の「白あんのまんじゅう」を連想しました。
でも、すごいなぁと感じたのは、人工的な味を感じなかったこと。
天然素材を活かしきっているのだなぁと思いました。
市販のまんじゅうの中には、工場で大量生産された安価な製品がありますが、そんなまんじゅうは一口食べると、人工的な味が直ちに伝わってきます。
しかし、オブセ牛乳みるくまんじゅうは、全然違うんです。
人工的な無理な味がしないんですよ。
天然の自然な風味のままなのです。
オブセ牛乳の味を活かしているからなのでしょう。
でも、これってすごいこと。大事なことです。
まんじゅうを割って中身を見てみても、いたずらに見た目を良く見せようとは感じないような白あん。
プチ贅沢をさせて貰った感じがしました。
実際の味は、確かに「白あんまんじゅう」ですが、それの高級版ってところ。
でも、主役のオブセ牛乳の味は、甘さの中に隠れてしまい、あまり感じとることができませんでした。(ちょっと微妙で残念)
甘さはそれほどきいてなく、むしろ控え目なのですが…。
とは言え、美味しいものは美味しい。さすがです。
更に深掘り
では、もう少しこの商品を深掘りしてみます。
まず、パッケージにある原材料を見てみましょう。
<原材料名>
あん(生あん、水飴、牛乳、寒天、砂糖)(国内製造)、
液卵、砂糖、小麦粉、ショートニング、もち粉加工デンプン調製品、
水飴、還元水飴、植物油脂、塩
/加工デンプン、トレハロース、膨張剤、増粘多糖類、
乳化剤、香料、酸化防止剤(V.E)、ソルビトール、
(一部に小麦・卵・乳成分・大豆を含む)
上記の「あん」の中にある「牛乳」がオブセ牛乳のことですね。
わざわざ「(国内製造)」って書いてあるのがキーポイント。
寒天を入れているは、ゼリー状にして食感を出すためでしょう。
寒天なら牛乳の本来の味わいを損ねにくいとの理由もありそうですね。
ショートニングは、まんじゅうとしての口当たりを良くする目的のようです。
色々見ていると、「あん」の原材料にはあまり余計なものを入れていない点が着目すべきところですね。
この点に、「オブセ牛乳の味を最大限に生かそう」との心意気を感じます。
次に、栄養成分を見てみます。
<栄養成分表示(100gあたり)>
エネルギー 331kcal
たんぱく質 5.4g
脂質 3.3g
炭水化物 69.9g
食塩相当量 0.21g
そもそも、100gってこの商品の重さ。個包装も含んだ全体の重さのことです。
なので、ひと袋まるまる食べるとエネルギーが331kcalにも及びます。
ボリュームとしてはけっこう小さいので、勢いでひと袋すべて食べるのも簡単。
ダイエットの大敵です。
何たって、ふた袋食べようものなら”軽い食事分”に相当するカロリーになりますからね。
でも、脂質の割にたんぱく質が豊富なので(大豆が寄与してそう…)、その意味ではいいかなぁと。
もし、まんじゅう1個なら(6個入りなので)、カロリーは約55kcalです。
ダイエット中でもこれくらいなら許容範囲。
ちょっと高級感のあるまんじゅうですから、味わって食べるものと割り切って食べ過ぎないようにしましょう…。
機会をみて、ぜひ賞味を
とまぁ、オブセ牛乳みるくまんじゅうを食べた感想を述べて来ました。
あなたも食べたくなりましたよね。
でも、残念ながら地域限定的な商品なので、誰でも簡単に食べられる訳ではないのです。
「ますます食べたくなった」
って?
では、長野に来てください。
小布施町や須坂市、長野市のスーパーを覗いてみて下さい。
えっ?長野には来れないって?!
仕方ないなぁ。オブセ牛乳の公式通販を利用してください。
「大人買い」なら1箱で12袋。
72個分のまんじゅうが入って3,890円(送料別)。
結構な値段ですよね。
正直ちょっと引いちゃいます。
なので、上記の金額にプラスアルファして、思い切って信州旅行をしましょう。
もちろん、旅行のお土産は、オブセ牛乳みるくまんじゅう!!