軽井沢の外れ御代田町でうまい蕎麦屋「地粉や」を発見!そば粉8割が味の秘密。

信州は日本蕎麦の名産地であることで有名で、機会を見て色々なお店に足を運んでいます。

先日、軽井沢の郊外にある霧下そば「地粉や」に初めて入ってみましたが、蕎麦の味わいが前面に出たとても自然な味で、非常に美味しく感じました。

地元の蕎麦の素材を生かした 霧下そば「地粉や」

軽井沢を訪れる機会がある方は、「ぜひ一度食べてみるといい」と思い、記事にすることにしました。

どのようなお店か

このお店は、軽井沢町から西へ向かった浅間サンライン道に面した場所にある、地元産のそば粉のみを使用した日本蕎麦のお店「地粉や」です。

標高、約1000mに位置していることもあり、店から一望する眺めは格別で、食事とともに景色を楽しむことができます。

ちょっとした景色を楽しめるのも魅力

特に、店外にあるテラスからは、八ヶ岳まで展望可能で、テラスのすぐ外に広がる芝生の広場に足を延ばせば、景色を眺めながらちょっとのんびりできて休息気分を充実されてくれます。
我が家の二人の子供も足りまわって喜んでいました。

店の人の話では、4年前(2016年)にオープンしたとのことで、行楽シーズンにはけっこう混雑するようです。本年(2020年)、駐車場をアスファルトにしたそうですが、それによって店の見た目がよりキレイな感じになりました。

私が訪れたのは、新型コロナウイルスによる外出自粛が緩和された直後であったことや、食事時間から少しずれていたことから、店内の他の客は二組だけでした。

店内はテーブル席と座敷、テラス席がありますが、気候の穏やかな季節なら、絶対にテラス席がおススメです。せっかくの景色を楽しまなければもったいないからです。

ちなみに、店の基本情報は下記の通りです。

店名:霧下そば 地粉や
所在地:長野県北佐久郡御代田町塩野520-2
電 話:0267-31-6663(FAX共)
営業日時:11時~14時、17時~20時
定休日:月曜午後、火曜(その他、臨時休業あり)
URL:https://blog.goo.ne.jp/jigonaya
twitter:https://twitter.com/jigonaya_miyota
facebook:https://www.facebook.com/pages/%E9%9C%A7%E4%B8%8B%E3%81%9D%E3%81%B0-%E5%9C%B0%E7%B2%89%E3%82%84/1857530664474495
E-mail:jigonaya@icloud.com
地図:


何と言っても「景色と地元のそば粉」。これがこの店の特長です。

どんなメニューがある

さて、「地粉や」は蕎麦屋ですから、メニューの中心はもちろん日本蕎麦です。蕎麦専門なのでうどん類はありません。

基本的には、冷たい蕎麦と温かい蕎麦の2種で、それぞれに定番ともいえるメニューが揃っています。

冷たい蕎麦は、ざる蕎麦、天ざる蕎麦、野菜天ざる蕎麦の他に、オリジナリティのあるくるみだれ蕎麦、おろし蕎麦、鴨つけ蕎麦があります。いずれも蕎麦を追加注文(追加蕎麦)できるのがいいですね。

そして、ざる蕎麦には大盛りというメニューがありません。それは、茹でたてを食べて欲しいとの店主の願いから、追加蕎麦というメニューを用意しているからです。さすが専門店!

もう一方の温かい蕎麦は、かけ蕎麦、天ぷら蕎麦、野菜天ぷら蕎麦、きのこ蕎麦、みぞれ蕎麦、鴨南蛮そばがあります。こちらは大盛りがあります。

それぞれのメニューの価格(2020年6月現在・税抜)は下記を参考にして下さい。

<冷たい蕎麦>

ざる蕎麦・・・・・・ 800円
天ざる蕎麦・・・・・1520円
野菜天ざる蕎麦・・・1380円
くるみだれ蕎麦・・・1180円
おろし蕎麦・・・・・ 980円
鴨つけ蕎麦・・・・・1480円

<温かい蕎麦>

かけ蕎麦・・・・・・ 800円
天ぷら蕎麦・・・・・1520円
野菜天ぷら蕎麦・・・1380円
きのこ蕎麦・・・・・1250円
みぞれ蕎麦・・・・・ 980円
鴨南蛮蕎麦・・・・・1480円

価格は普通の蕎麦屋なみ

これらの他にも、各種飲物や簡単な食べ物もありますが、ここでは省略します。

何と言っても、お蕎麦のお店ですから、食べるならやはり蕎麦です。この店に来る意味は、蕎麦を食べることですからね。

実際に食べてみた味は・・・

さて、実際に食べてみた感想です。

この日、我が家が注文した料理は、ざる蕎麦と、野菜天ぷら蕎麦、きのこ蕎麦の3種4点でした。

これらを食べた感想を端的にひとことで言えば、「また、食べに来たいと思うくらい美味しい」です。

素直にリピートしたいと感じました。

では、メニュー別に詳しく書いて行きます。

ざる蕎麦

まず、ざる蕎麦ですが、そば粉がたっぶり使われた感じの歯触りに、蕎麦の味がしっかりと伝わってくる味わいでした。

店主に聞いたところ、そば粉の割合は8割、残り2割は小麦粉だそうです。

そば粉の比率が高い程、そばの味わい・風味が豊かになり、蕎麦として美味しさが引き立ってくるものですが、まさにそのような味でした。

歯ごたえは、やはり弾力性を感じる・・・、例えて言えば、どことなくコンニャクを思わせるような感じですね。

弾力性があり歯ごたえ十分の蕎麦

都内の駅前にあるような、どこにでもある立ち食いソバの類とは全く別な食べ物です。同じ「蕎麦」という名称を使うほうが間違っていると言えますね。

要は、「蕎麦はあくまで蕎麦であって、蕎麦を似せて作った麺ではありません」と言えば分かりやすいでしょうか。
それだけ、蕎麦という原料の味がそのまましっかりと出ている自然な味なのです。

しかも、ざる蕎麦だからこそ、原料の味を直接感じることができるのですね。

寒い季節は別ですが、まず食べてみるなら、ざる蕎麦が基本だと思います。もちろん、天ざる蕎麦、野菜天ざる蕎麦なども同じです。

足を運ぶ機会がある方には、蕎麦の味を直接味わえる、ざる蕎麦類がおススメです。

野菜天ぷら蕎麦

次に、野菜天ぷら蕎麦です。

やはり、蕎麦がしっかりしているので、とても美味しいですね。
しっかり味わうほどに、そばの自然な風味がきちんと伝わって来て、味わい深さを感じました。

蕎麦の味がしっかりしている

温かい蕎麦の場合、時間の経過と共に、蕎麦が水分を吸収してしまう傾向は否めません。しかし、この店の蕎麦は、そんな、どこにでもある蕎麦とは異なり、時間の経過で水分を吸収して味が落ちてしまうことは殆どありません。

これは、そば粉の含有率が高いからなのでしょう。さすがに、ざる蕎麦には叶わないと思いますが…。

で、だし汁の方はどうかと言うと、ずば抜けて美味しいと言うわけではありません。しかし、味の濃さ(塩分)が抑えられているにも関わらず、ダシがとてもしっかり出ていて、深い味わいを感じました。

素材の生きた蕎麦と深いだしの味わいがよくマッチする

いくら蕎麦そのものが美味しくても、だし汁が二流、三流では台無しですが、蕎麦の美味しさを損なわない、深い出しの風味が表に出ている点はさすがに蕎麦専門という印象を受けました。言ってみれば、贅沢なだし汁ってところでしょう。

テンプラは、「サクッ」と言う、しっかりとした歯ざわりが伝わってきて、とても上手く揚げられている感じがしました。

野菜天ぷらはサクッとした歯ごたえ

天ぷら専門店という訳ではありませんが、てんぷらの基本を抑えた、しっかりとした出来栄えです。

野菜天ぷら蕎麦なので、テンプラは野菜中心ですが、いずれも新鮮な野菜が使われていることが食べていてよく分かりました。

恐らく地元産の野菜を中心に、鮮度にこだわった食材を選んでいるのでしょう。

美味しくさっぱりとした自然な蕎麦に、ちょっと油分を含んだカリッと揚げられた天ぷら。
蕎麦と天ぷらの相性の良さを再認識させられました。

きのこ蕎麦

最後に、きのこ蕎麦です。

きのこ蕎麦だから、「かけ蕎麦に、キノコを加えた蕎麦だろう」と安易に考えていましたが、ぜんぜん違っていました。

味が全く違う、全くの別な蕎麦と考えるべきです。何が違うかと言えば、ズバリだし汁です。

蕎麦そのものの味に関しては、上記の野菜天ぷら蕎麦で述べたように、そばの本来の自然な風味が伝わってくる深い味わいでした。

しかし、実際の味付けを決める、だし汁の味が、ぜんぜん違う味だったのです。

その味わいを端的に言えば、素材のキノコのダシがとても強く出ていて、二次元三次元的とでも言えば良いのでしょうか…。いくつものキノコ類から出される感じの、深いダシの味わいが強調されているごとくでした。

きのこ蕎麦はキノコの深い味わいが出ていた

表現を変えてみましょう。

今まで食べたことのあるようなキノコ蕎麦を「キノコが入った蕎麦」と表現するとすれば、この店で食べたキノコ蕎麦は「キノコの深い味わいが表に強く出ている蕎麦」と表現すべきところでしょう。

恐らく、素材に使っているキノコ類も厳選された新鮮なものが多く使われているのでしょう。そして、素材の味わいを充分に引き出せるような調理方法を採っているのでしょう。

作るからには本物でありたい。」きっと店主は、そのような思いを抱いているのだろうなぁと感じさせる蕎麦でした。

おいしさの秘密はどこにあるのか

さて、このような美味しい蕎麦に出会うことができましたが、その美味しさの秘密はなんでしょうか。

今回、感じたことは、やはり素材によって引き出される味が優れていることです。

美味しい料理に欠かせないものは、何よりもその原料となる素材ですが、ここの蕎麦もそれがそのまま出ている感じでした。

そして、その素材も、単に収穫物としの対象だけではなく、その材料をどう活かすかについても重要ですが、この店の場合、両者を兼ね備えていると感じます。

霧下そば

この店で使われているそば粉は、店名である「地粉や」にも表れているように、地元「御代田町」産の蕎麦です。

店舗がある御代田町は、浅間山の裾に広がる町で、標高約1000mに位置していますが、この地域は昼と夜の気温差が大きく、朝方には霧が発生しやすい場所と言われています。

この土地で栽培される蕎麦のことを「霧下そば」と呼ぶそうですが、店名の看板に掲げられている「霧下そば」は、まさにこの原材料の蕎麦のことを指しているのですね。

そして、店主の話によると

「軽井沢近くの涼しい気候が美味しい蕎麦の味わいを生み、また、朝の霧が蕎麦の香りを守る」

とのことです。

店主みずから、この土地で蕎麦の栽培・育成をしているとのことですが、さすがに当事者だけあって素材の旨みを生み出す背景まで詳しいのですね。

また、他のそば粉は一切使わず、この地粉のみを100%使うところにこだわりを感じました。更に、店主の話では、そば粉の比率を8割に設定しているとのことですが、そこに、微妙なさじ加減も感じます。

そば粉100%の蕎麦は確かに美味しいです。味わいがぜんぜん違います。しかし、ここの蕎麦は、2割の小麦粉をまぜて作っていますが、そこに何か意味を感じました。

単に原材料費を抑える目的で小麦粉を加えるのが世にある多くの蕎麦屋がやっていることです。しかし、敢えて2割の小麦を加えることで微妙な味を引き出そうとしている店の方針のようなものを感じました。

材料を活かす

さて、いかに食材が優れていたとしても、その素材の味を活かせなければ意味はありません。

私は、この蕎麦屋で特に感じたことは、その素材を活かそうとしている強い姿勢です。

まず何よりも言えることは、地粉であるということは鮮度に優れているということです。収穫時期であれば当然、最も鮮度がいいのは言うまでもありませんが、たとえ収穫時期でなくても、地元であれば最良の状態で保管しやすくなるのは当然のことでしょう。

産地である利点を生かした新鮮な食材を用いることが何よりも素材を活かしている第一の姿の表れです。

このことは、蕎麦だけでなく、実際に食べてみた天ぷらやキノコなどの味わいを通しても、新鮮な食材を使っていることが伝わってきました。

そして、さらに素材を活かすためにしていることは、蕎麦を挽くのも打つのも食べる時に合せて行っているということです。基本は、その日に食べる分をその日に挽いて打つということですね。

実際に店頭には、石臼が展示されていて、時間帯によっては実際に蕎麦を挽くシーンも見ることができるようです。

店頭の様子。そば粉は食べる時に合わせて挽く方がおいしい。

どんな料理でも、作り置きせず、その場で作る方がより味わい深いものを作れるものですが、この蕎麦屋も、それをそのまま実践しているってことですね。

このように、食材にこだわり、その味を活かそうとする姿こそがこの店の美味しさの秘密なのでしょう。

浅間サンライン沿いを通る機会があれば、ぜひ一度足を運んでみては如何でしょうか。きっと満足することでしょう!!

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