先日、都道府県別のエンゲル係数が発表されました。
その結果、全国で最も低かったのが長野県。
27%余でした。
えっ!長野県民が経済的に最も豊かなのか?
一瞬、そう思った私ですが、そんなハズはありません。
年末ジャンボで一等当選するくらいあり得ない話です。

でも、理由はすぐに分かりました。
ものすごく簡単な理由でした。
エンゲル係数とは
まず最初に、エンゲル係数についておさらいしておきます。
エンゲル係数とは、
”家計の総消費支出に占める食費の割合”
です。
そして、この割合が一般に低所得層ほど大きくなることを
「エンゲルの法則」
って呼びます。(ドイツの統計学者エンゲルが発見)
つまり、高所得者ほどこの係数が低くなるってことですね。
だから、単純に47都道府県中で最もエンゲル係数が低かった長野県民は高所得者。
なんてことはありません。
あくまで、一般論ってことです。
エンゲル係数の意味を考えると
ではここで、エンゲル係数の意味を改めて考えてみましょう。
人間は食べ物がなけれべ生きていけません。
なので、そこに費やすお金は必須。
だれでも食費は絶対に必要なんですね。
でも、もし所得に余裕があればどうしますか?
おそらく、余暇を楽しむため旅行やレジャー、趣味などにお金をかけることでしょう。
だから、高所得者ほど余裕があるから、食費の割合が低下するんですね。
長野県はなぜエンゲル係数が低い
じゃあ、なんで長野県はエンゲル係数が低いのか。
すごく簡単な理由です。
自給自足しているからです。
言い間違えました。
自給自足する要素が高いからです。
もし完全に自給自足していたら食費の占める割合はゼロ。
だから、エンゲル係数は0%。
そんな原始人みたいな人いませんよね。
じゃあ、長野県民は何が違うのか・・・
農家が多いんです。
ある調査によると農家の割合(家総数÷世帯総数)は、
岩手県:17.55%
秋田県:17.47%
島根県:16.51%
長野県:16.20%
鳥取県:16.00%
のように全国で第4位。
そして、農家数は、な、な、なんと一位とのことです。
だから、多くの家庭では、自分で収穫した農産物を食べる。
結果として、エンゲル係数が低くなるってことですね。
つまり、高所得者が多いのではなく、単に農業従事者が多いだけ。
これが現実です。
都市部の方が物価は安いが・・・
でも、ここで疑問が湧きます。
都市部の方が物価が安いっていう現実があるからですね。
以前、「久しぶりに東京のスーパーで買い物。価格の差に衝撃すら覚える。」という記事の中で触れました。
需要が多い分だけ、一般に物価は都市部の方が安いんです。
でも、安いのはあくまで加工食品とか一部だけ。
実際に口にする食品は、農産物が多いんですね。
例えば、主食であるコメなんかは日常で多く食べます。
逆に、調味料をはじめとする加工食品なんかは口にするのはわずかだけ。
だから、
今日の朝食は砂糖。
明日の昼食はつゆの素。
今夜の夕食はカレー粉。
なんて言いませんね。
我々が口にする多くの食品は、農産物や海産物、畜産物なんか。
長野は、畜産業者や水産業者は少ないですが、食料の多くを占めるのはあくまで農産物。
だから、都市部で安価な加工食品なんて大したことないんです。
単に農家が多いだけではない
さて、長野は農家が多いからエンゲル係数が低いのですが、単にそれだけではありません。
農家でない家も、周りが農家だってことで、その恩恵を受けるのです。
首都圏から引っ越して来た私でも、少なからず地元の人との付き合いがあります。
すると、自然に収穫物を分けて貰えたりします。
また、生産者直売店や、生産者から直入荷の店が多いので、市場価格も抑えられるんです。
下記の記事に書きましたが、これらはその典型的な例ですね。
首都圏だと、中間マージンが取られますし、輸送コストもかかります。
長野だと収穫物に余計なコストが上乗せされないんです。
だから、食費が抑えられるんですね。
長野のエンゲル係数が低い理由がよくわかります。
高所得者が多いのではなく、農家が多いだけなんですよ。
結論としていえることは、
エンゲルの法則ってあくまで一般論
ってこと。
長野に住むのって良いことなのか、悪いことなのか・・・。
未だによく分からないですね。
