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あなたはサマータイム、賛成派?反対派?

サマータイムという言葉を一度は耳にしたことがあっても、実際のところ、どんなものか良くイメージできない人が多いのではないでしょうか。

サマータイムとは、夏季など比較的、日照時間が長い季節に限って、本来の時間をズラすことで、明るい時間を有効に使おうとする制度です。

サマータイムは賛否両論ある

この制度は、緯度が高く、季節によって日照時間の差が大きくなる地域ほど有効であると言われていて、ヨーロッパなどでは多くの地域で導入されています。

日本でも導入に向けた議論がされたこともありましたが、賛否両論があり、導入には至っていません。

サマータイムとは

さて、サマータイム制度によって「明るい時間を有効に使う」ことができるようになるとは、どういうことでしょう。これは、日照時間が長い、今頃の季節(6月)を例に考えてみると、分かりやすいと思います。

今頃の季節は、朝4時には外は明るくなって来ますし、夜7時でもまだ明るさは残っていますが、仮に起床が5時の人であれば、朝4時から朝5時までの時間は、外が明るいのにも関わらず、寝床でまだ眠っているということになります。

もし6時起床の人であれば、同様に、2時間も寝床で眠っている、ということになるわけですが、こうした場合、せっかくの日が照っている時間を、1時間も2時間も無駄にしているという事になります。

そのー方で、日が沈んですっかり暗くなる夜8時頃といえば、たいていの人はまだ就寝前で起きているハズで、朝方は、日が照っている時間を1時間も2時間も無駄にしておきながら、夜、外が暗くなっている時間帯に、まだ活動している、ということになります。

つまり、日が照っている時間帯と寝ている時間帯が重なると、その分だけ、日照を有効に使えていないということで、サマータイムは時間をズラすことで、これを有効に使って、照明などの電気代を節約するなどの効果を得ようとする制度です。

具体的には、例えば、現在の朝4時を朝5時ということにして時刻の定義を1時間ズラすと、夜7時は夜8時ということになります。

そうすれば、今の時期だと朝起きた時は既に外は明るく、夜は8時を回ってもまだ明るいという状態になり、夜間の活動がしやすくなるというわけです。

期待される効果

では、サマータイムで期待される具体的な効果には何があるかというと、何と言っても節電です。

これは単純、明快で分かりやすいのですが、人間が活動している時間帯において日照時間が増えるわけですから、照明などの電気を省くことができる、いわゆる省エネルギーを促進できるということです。近年、日本での導入が議論されたのも、キッカケはこの効果でした。

そして、明るい時間が増えるということは、自然と活動しやすくなるので、余暇を有効に利用することが容易になり、人々にとっては生活を充実させることが期待できます。

日々の生活が活動的になれば、二次的な効果として、経済の活性化も可能との見方もあるようです。

更に、周りが暗いことに起因する、さまざまな出来事を抑制する働きがありますので、例えば、夜間に発生しやすくなる交通事故などは、減少するだろうと言われています。

デメリットには何があるか

さて、制度導入が議論されながら、実際に導入・実施に到らないのは、デメリットもあり、反対する人も多いからです。

まず、第一に挙げられるデメリットとしては、銀行ATM等、時間がからむシステムを全て、制度に合せて変更しなければならず、システム変更に伴って発生するコストが、それなりの規模になるということです。

そして、次にあげられるデメリットは、時間変更に伴う混乱の発生でしょう。サマータイムの開始日と終了日には時間が切り替わるわけですから、その前後では、時間にからんだ混乱が、少なからず発生することは避けられないところでしょう。

また、よく言われる短所としては、残業時間の増加を招くということです。実は、日本でもかつて、第二次世界大戦直後の1948年から1951年の間に、サマータイム制を導入した時期がありましたが、廃止となった経緯があります。

その廃止となった理由が、まさしく、「残業時間の増加を招いて不評であった」からでした。

導入を願う

メリット、デメリット共に、色々と論じられているようですが、私としては、ぜひ日本でもサマータイム制度を導入して欲しいと思っています。

その一番の理由は、20代の時に滞在先のイギリスで、サマータイムを経験したのですが、時間をとても有意義に使えて、とてもよい仕組みだと実感したからです。

イギリスは日本よりも緯度が高いこともあって、夜10時過ぎでもまだ明るさが残っているくらいなので、夜間の活動が非常にしやすく、毎日のように食事やショッピングに出かける日々を過ごしていましたが、よほど遅くならない限りは、宿泊先に戻る時でも、まだ明るいのです。

もちろん、緯度がイギリスよりも低い日本はそこまでの状態にはならないでしょうが、夜間の活動がしやすいことには変わりないはずです。

そして、導入して欲しいと思う単純な理由として、人間は本来、夜行性の動物ではありませんから、日が照っている時間帯に活動することが理に適うと考えるからです。

知能の発達した人間は、火を使い、電気を使う事ができるから夜間の活動ができるようにはなりましたが、本来は日が照っている時に活動するのが自然な姿ですし、またその方が生活リズムも整い、健康にも良いはずです。

そんな自然な姿、無理のないスタイルに近づけるのが、サマータイム制度ですから、ぜひ導入して欲しいと願うものです。みなさんはどのようにお考えですか。

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