運転免許の更新時に感じた「混雑」「道交法改定」「車社会の問題」の3点。

先日、自動車運転免許証の更新をしてきましたが、久しぶりの更新とあって、いくつか感じることがありました。

5年ぶりの免許証更新で感じることがいくつもあった

混雑する日曜日に更新したのですが、前回の更新から5年が経過していましたので、道路交通法の改定が多数ある点には驚き、昨今、車社会で問題となっている事柄が背景にあることが強く印象に残りました。

混雑予期して早目に行くが

私は会社員なので、休日でも更新手続きが可能な日曜日に手続きに行くのですが、さすがに日曜日とあっていつも混雑します。

今回の更新でも混雑すると予想していましたので、早目に手続きを完了させたいと考えて、受付開始時間である8時30分に着くように運転免許センターへ向かいました。

運転免許センターに到着して時計を見ると、ちょうど8時30分を指していたので、予定通りの時間に着いたことを確認できたのですが、その時には既に受付が開始されていて、先に来ていた200人くらいの人が更新手続きをもう始めていました。

あれっ!8時30分受付開始じゃなかったっけ?」と思って連絡ハガキを確認したところ、8時30分受付時間と記述されていたので時間を間違えていなかったことを確認できました。「なぜ時間が違うの」と素朴な疑問が沸きましたが、その答えは直ぐに分かりました。

更新は日曜日に偏って混雑するため、前倒しで受付を開始しないと処理がまわらないからですが、かと言って公開している受付時間を早めに変更すると、それより更に早めに来る人が増えるようになってキリが無いからです。

つまり、公開する時間は名目上の時間として公開し、実質的な受付開始は、当日の混雑状況に合わせて柔軟に対応しているのです。

実際に、免許センターの職員の話では、その日の受付は8時15分に開始したとのことでした。

知らないことが多い

さて、今回の更新ですが、ゴールド免許である私にとっては5年ぶりとなりますので、やはり「久しぶり」という感覚がありました。そして、その久しぶりという感覚を実感することがありました。

それは、免許の更新時の講習において、道路交通法の改正点について説明が行われますが、それら改定箇所が非常に多くある点でした。

講習においては詳細の説明は省かれたのですが、当日配布されたテキストに記載された改定の要点をまとめると、次のような項目がありました。

  1. 2013年12月1日施行
    ・無免許運転や免許の不正取得などに関する罰則の新設と罰則強化
    ・自転車の道路右側路側帯の通行禁止
    ・ブレーキ不良自転車に対する指導の強化
  2. 2014年6月1日施行
    ・てんかん等の病気や薬物使用のドライバーを対象として制度の新設
    ・免許更新忘れ時の免許再取得に講習受講を義務化
    ・委託コンビニエンスストア等による放置違反金の納付制度新設
  3. 2014年9月1日施行
    ・環状交差点の通行ルールの新設
  4. 2015年6月1日施行
    ・悪質自転車運転者を対象とする講習制度の新設
    ・てんかん等の病気に関わる免許再取得者の優良運転者の特定基準の新設
  5. 2015年6月17日施行
    ・免許仮停止処分の対象拡大
  6. 2016年4月1日
    ・聴覚障害者の第二種免許取得基準の緩和
  7. 2017年3月12日
    ・準中型免許の新設
    ・75歳以上のドライバーを対象とした制度(検査や講習)の強化

これらは、優良ドライバーの更新間隔を想定して、過去5年間の改定をまとめていますが、さすがに期間が5年もあると、ここまで改定される項目が多いのかと思い知らされた感じです。

たとえ一回の改定が一部分の変更だとしても、改定の回数がこのように何回も重なれば、結果としては事実上、大幅改定という内容になります。

ここに掲げた内容は要点だけですから、細部についてはこれより更に細かい変更がいくつもあり、それらを含めると変更点は更に多いことになります。

これらの変更点のうち、そのほとんどは今回初めて知ったことや、具体的な内容まで知らなかったことでしたので、最長のものの場合は、知らないで5年も経っていたことになります。

実際は、高齢者、聴覚障害者、特定の病人や薬物使用者など一部の人を対象とした改定や、無免許や自転車、更新忘れに関する改定が多くを占めていますから、一般運転者が普段関わることが少ないのは事実でしょう。

しかし、更新を忘れてしまったなど何かあった場合や、身内に高齢ドライバーがいて間接的に関係する場合などには改定の認識がなかったことで、思わぬトラブルが発生することもあるかも知れません。

もちろん、普段からニュースなどをきちんと聞いて、注意しているなどしていれば改定の認識は持てるとは思いますが、更新期間が5年だと、さすがに問題が起きやすいのは否めないなと強く感じました。

車社会の問題点を反映

そして、今回の道路交通法の改定内容を見たことで、改めて現代の車社会における問題点がそのまま反映されていることを強く認識しました。

例えば、高速道路を逆走するような、一般のドライバーの感覚では信じがたいようなケースが後を絶ちませんが、そんな逆走するドライバーの多くは高齢者だと言われています。

つまり、高速道路の逆走の場合は、運転の要素「認知」「判断」「操作」のうち、入口と出口を間違える「認知」の誤りによりますが、認知する能力が低下している高齢者で多く発生する傾向にあることから、2017年3月に高齢者に関わる制度改定がされたと考えられます。

また、車両が暴走して多くの歩行者を巻き込む重大事故が目立ちますが、そういったケースでは、ドライバーがてんかんなどの持病を持っていたり、薬物の乱用者であったりすることが多くあります。そういった、重大な事故の原因の対策としてとられた改定が、2014年6月施行の改定と言えます。

同様に、暴走した車両が多くの歩行者を巻き込む事件では、無免許のドライバーによる事故もよく見られますが、これに対する対策が、2013年施行の改定と言えるでしょう。

更に、自動車に限らず自転車が大きな事故を引き起こすケースも目立ちますが、大きな賠償問題にまで発展する事例が注目されてきていて、自転車保険を義務化する自治体なども増加傾向にあります。

従来、交通事故などは専ら自動車にスポットが当てられていた傾向がありましたが、自転車でも大きな事故につながることが問題視されるようになり、これが2013年12月や2015年6月の改定につながったのでしょう。

以上、道路交通法の改定は、車社会における様々な問題を端的に表していると言えます。見方を変えれば、世の中の実態に合わせて、迅速かつ柔軟に改定をしていると言えるでしょう。

今まで何気なく繰り返して来た運転免許の更新ですが、運転者講習の内容と、車社会の変化と問題点を合わせ見ると、ちょっとした発見があるものです。

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