測定、計測、測る、量る等の中国語は?表現の違い・用法・用例も解説

長さや重さなど、ある物理量をはかる場合、測定する、計測する、測量する、計量する、測る、量る、計るなど、いくつもの表現が使われます。

これは、中国語でも同じで、いくつもの表現・言葉があります。

中国語でも、測ることを意味する言葉はいくつもある

ここでは、日本語の「はかる」に相当する中国語の用語をいくつもあげ、それらの違いや用法、用例などについて説明します。

中国語でも測る意味の表現はいくつもある

日本語で何かの物理量をはかる表現には、冒頭にあげたいくつもの言葉が使われます。

これらの表現の中には、広く一般的に使われる言葉もあれば、はかる対象が限定的な用語もあります。

いずれの表現も、もともとは漢字が持つ意味から、長い歴史の中で変化して今日のような使われ方をするようになりました。

中国語においてもこの傾向は同じで、漢字が本来持つ意味から変化していますが、今日、実際に使われる言葉は、対応する日本語の言葉とは少し違います。

以下、「はかる」意味を持つ中国語の用語を挙げ、個々にその違いや用例を説明した上で、「はかる」対象によってどのような表現がされるのか用例を示し、覚えておいたほうが良い関連用語についても説明します。

なお、日本語における「はかる」意味を持つ言葉の違いについては、下記の記事に記載していますので、参考にして下さい。

具体的に使われる用語とその用法

では、実際に中国語として使われる言葉を一つずつ挙げて説明して行きます。

各言葉の具体的な用例については、後方に記載していますので、そちらをご覧ください。

测定(cèdìng)

まず、测定(cèdìng)ですが、これは日本の漢字の測定に該当します。

测定は、測定(名詞)や測定する(動詞)の意味を持つ一般的な言葉として使われますので、日本語の測定とあまり大差はありません。

一般的な言葉ですから、長さや重さ、角度や方位、速度や湿度など、色々な対象に用いることができます。

中国語の测定一般的に広く使われる言葉ですから、多くのケースでは日本語の測定と訳すことができます。

测量(cèliáng)

次に、测量(cèliáng)ですが、これは日本の漢字の測量に該当します。

日本語の測量の場合、一般に地表の位置や形状、面積など土地を測定する意味で使いますが、中国語の测量(cèliáng)は、他の意味でも使います。

测量は、日本語の測量と同じく、土地の面積や高さ、地形を測定する場合にも使われますから、 派生した言葉として测量技术员(測量士)や测量图(測量図)などがあります。

しかし、土地とは無関係な距離や面積だけでなく、湿度や圧力、重量、速度などを測定する場合など、幅広く使われます。

最も広く使われる言葉と言ってもいいでしょう。

中国語の测量を日本語に訳す場合は、測定対象が土地であれば「測量する」、それ以外であれば「測定する」や「測る」を用いるのが自然です。

计量(jìliàng)

次は、计量(jìliàng)ですが、これは日本の漢字の計量に該当します。

计量は、量を数える意味を含んだ言葉で、日本語の計量に近い意味となります。

计量器具と表現すれば、度量衡器などの計量に用いる器具の意味を持ちますので、一般に計量する場合に用いる用語と言えます。

計る対象としては、時間や数量、体温など様々で、色々な場面で使われます。

中国語の计量を日本語に訳すと、計測や計量、計るなどになります。

丈量(zhàngliáng)

次は、丈量(zhàngliáng)ですが、日本語の漢字”丈量”と同じです。(注:日本語には丈量という熟語はありません)

丈量は、専用の器具などを用いて、土地を測量する場合に用い、土地の面積や広さなど、土地に関わる測定で使う言葉です。

土地の面積を測る意味や、地表における距離を測る場合に使いますので、日本語に訳す場合は、測量する、(巻尺などで)測るなどになります。

なお、丈量丈(zhàng)だけでも測量する意味があり、測量することを単にと表現する場合もあります。

量度(liángdù)

次は、量度(liángdù)ですが、日本語の漢字”量度”と同じです。(注:日本語には量度という言葉はありません)

量度は、測定(名詞)と測定する(動詞)の意味があり、物理的な長さや、重さ、容積などのほか、仕事やエネルギーなどの量や効率に対しても使われます。

量度(liángdù)量度(liàngdù)と発音すると、推し量るという別な意味の言葉になりますので注意が必要です。

量度(liángdù)は、上記に挙げたほかの4つの用語(熟語)と比べると、あまり使わない表現です。

中国語の量度を日本語で表現する場合は、単に「測定する」と訳すのが自然です。

量(liáng)

さて、今までは熟語を説明してきましたが、こここからは単一の漢字による表現です。

まず、量(liáng)ですが、これは日本語の漢字の量と同じです。漢字が同じこともあり、日本の量ると少し傾向が似ています。

量という漢字は、会意文字で、「穀物のしるし」と「重(重さ)」が合わさってできましたので、穀物の重さを天秤ではかることを意味していました。

穀物などは、升(ます)などでも量ることができますので、量は重さだけでなく分量の意味を持つようになりました。

そのような背景から、量(liáng)は当初、重さや容積、目方などに使われていましたが、長さや大きさ、広さ、温度など、幅広く使われるようになりました。

端的に言えば、量(liáng)は、量(かさ)や重量、長さ、面積、体積、容積・重さなどを、升やはかりなどの道具を使って量ることを意味します。

また、量(liáng)は、見積もりや考える、斟酌する(この場合、発音はliàng)などの派生した意味も持ちます。

中国語のを日本語で表現する場合、対象が容量などであれば量るが良いでしょう。しかし、対象が長さや温度などであれば、測るや測定するなどの別な表現の方がふさわしいと言えます。

衡(héng)

次に、衡(héng)ですが、これは日本語の衡(度量衡の衡)と同じ漢字です。

日本語では、衡の漢字はあまり使われませんし、物理量を測定する意味では通常、使われません。

衡という漢字の語源は、はかりの横棒を意味していて、中国語でも名詞として、はかりざおやはかりの意味があります。

このことから、衡(héng)もっぱら重さを量る場合にのみ使われ、それ以外の物理量を測定する場合には使いません。

従って、衡(héng)を日本語で表現する場合は、「(重さを)量る」と訳すのが適切です。

衡には派生した意味として、物事を判断する、推し量る、評定するなどの意味もあります。

なお、を用いた熟語に衡量(héngliáng)があり、重さを量る意味を持ってはいますが、どちらかと言えば、良しあしを評定する、評価する、損得をはかる、考慮するなど、派生した意味として使うのが一般的です。

また、この他にも权衡(quánhéng)という熟語がありますが、物事の利害損失や成否などをはかる意味で使われ、物理量を測る意味では使われません。权衡权(quán)にも重さを量る意味(文語のみ)はありますが、それほど使われません。

称(chēng)

称(chēng)は、日本語の人称の称という漢字です。日本では、称は”呼び名”というような意味しかありませんが、実は称という漢字そのものに重さを量る意味があります。

中国語の称(chēng)は、漢字が持つ意味に由来して、重さ(目方)を量る意味があります。

派生した意味として、量り売りされている商品を購入することも指します。

称(chēng)には、重さ以外の物理量をはかる意味はありませんが、日本語の称のように呼び名の意味もあります。

称(chēng)は、秤(はかり)を用いて量ることを意味しますので、中国語の秤(はかり)に相当する秤(chèng)と相性が良い言葉です。

秤(はかり)には、鉤(かぎ)ばかり、台(だい)ばかり、竿(さお)ばかりなどいくつも種類がありますが、いずれの秤(はかり)を用いる場合にも称(chēng)がよく使われます。

また、秤(はかり)にかけて、重さを量る場合には、约(yāo)が使われることもあります。さらに、台秤を用いて重量を量る場合には、磅(bàng)が使われる場合もあります。

称(chēng)を用いた熟語に称量(chēngliáng)がありますが、日本語の称量/秤量(しょうりょう/ひょうりょう)と同じく重量を量る意味です。

称(chēng)を日本語で表現する場合は、(重量を)量ると訳すのが自然です。

丈(zhàng)

中国語の丈(zhàng)は、日本語の丈と同じ漢字で、中国・日本ともに長さの単位の意味もあります。

丈(zhàng)の語源には、手尺で長さを測る意味合いがありますが、単なる長さや高さ、面積などを測定する場合にははほとんど使われません。

長さや高さ、面積を測定する場合、もっぱら土地を測量する意味として使われます。

丈(zhàng)は、丈という単一の漢字だけでも使われますが、量を用いた丈量(zhàngliáng)という言葉の方が一般的と言えます。

丈(zhàng)を日本語で表現する場合は、測量すると訳すのが自然です。

测(cè)

测(cè)は、日本の測に該当する漢字で、測る、測量する、測定するなどの意味を持ちます。

測定対象は、長さや分量、高さだけに限らず、熱量など多くの物理量に対して使われます。

また、派生して推し量るという意味もあります。

测(cè)を用いた熟語には、测定(cèdìng)测量(cèliáng)がありますが、いずれも一般に幅広く「測る」意味で用います。

中国語の测(cè)を日本語で表現する場合は、測ると訳すのが自然ですが、測定する対象に応じて、測量する、測定するなどの表現の方が適切な場合もあります。

その他の用語

以上、説明したように、中国語で物理量を測る言葉はたくさんあります。

中国では漢字がとても多くありますので、これ以外にもまだまだ違う言葉もあります。

例えば、小さい秤(はかり)で重さを量る意味を持つ言葉に戥(děng)があります。戥(děng)の代わりに等(děng)が使われることもあります。

また、手のひらに物をのせて重さを量る場合には、掂(diān)敁(diān)が使われます。

同じく、手に物をのせて重さを量る場合、掂量(diānliáng)掂掇(diānduō)が使われます。

そして、一部の地域で使われる言葉ですが、志(zhì)には長さや量、重量などをはかる意味があります。

更に、铨(quán)铨衡(quánhéng)には、秤にかけて目方を量る意味があります。

タイムを計る場合などには、计测(jìcè)が使われることもあります。

このように、中国語ではとても多くの漢字がありますので、表現がとても多いのです。

細かい表現としては、ここに挙げきれない更に多くの言葉がありますが、一般的には上記に記載した言葉を覚えておけば十分でしょう。

測定対象別の用例

では、実際の用例を見て行きましょう。

はかる意味を持つ言葉は色々ありますから、ここでは一般的な表現を中心にまとめました。

例文によっては複数の表現を示しているものもあります。

以下、測定対象ごとに分けて記載しています。

長さ・距離・高さ

距離を測定する・・・测定距离(cèdìngjùlí)/测量距离(cèliángjùlí)

山の高さを測量する・・・测量山的高度(cèliángshāndegāodù)

身長をはかる・・・测量身高(cèliángshēngāo)/量身长(liángshēncháng)/量身高(liángshēngāo)

長さをはかる・・・量长度(liángchángdù)

寸法をはかる・・・量尺寸(liángchǐcun)

ちなみに、物差しで長さをはかる場合は、用尺量长度拿尺量长度といった表現をします。

重量・質量・重さ

重さを量る・・・测定重量(cèdìngzhòngliàng)/称重量(chēngzhòngliàng)/衡量轻重(héngliangqīngzhòng)

質量を測る・・・测定质量(cèdìngzhìliàng)

体重をはかる・・・测量体重(cèliángtǐzhòng)/量体重/(liángtǐzhòng)/称量体重(chēngliángtǐzhòng)

はかりではかる・・・用秤称(yòngchèngchēng)

面積・容積・体積

土地の面積をはかる・・・测量土地面积(cèliángtǔdìmiànjī)

容積をはかる・・・测量容量(cèliángróngliàng)

面積を測定する・・・测量面积(cèliángmiànjī)

升(ます)で米の量をはかる・・・用斗量米(yòngshēngliángmǐ)

降雨量を測る・・・测雨量(cèyǔliàng)

土地を測量する・・・丈量土地(zhàngliángtǔdì)

温度・湿度

湿度をはかる・・・测定湿度(cèdìngshǐdù)/测量湿度(cèliángshǐdù)

温度を測定する・・・测量温度(cèliángwēndù)

水温を測定する・・・测量水温(cèliángshuǐwēn)

気温をはかる・・・测量气温(cèliángqìwēn)

体温をはかる・・・量体温(liángtǐwēn)/计量体温(jìliàngtǐwēn)

圧力・気圧

血圧を測定する・・・测量血压(cèliángxuèyā)/量血压(liángxuèyā)

気圧を測定する・・・测量气压(cèliángqìyā)

圧力を測定する・・・测量压力(cèliángyāshuǐlì)

水圧を測定する・・・测量水压(cèliángyā)

速度・速さ・時間

流速を測る・・・测定流速(cèdìngliúsù)

時間を計る・・・计时间(jìshíjiān)/计量时间(jìliàngshíjiān)

タイムを計る・・・计测时间(jìcèshíjiān)

車の速度をはかる・・・测量车的速度(cèliángchēdesùdù)

ピッチャのボールの速度をはかる・・・测量投手的球速(cèliángtóushǒudeqiúsù)

電気関係

電圧を測定する・・・测量电压(cèliángdiànyā)

電流を測定する・・・测量电流(cèliángdiànliú)

抵抗を測定する・・・测量电阻(cèliángdiànzǔ)

周波数を測定する・・・测量频率(cèliángpīnlǜ)

インピーダンスを測定する・・・测量阻抗(cèliángzǔkàng)

方位・角度

方位を測定する・・・测定方位(cèdìngfāngwèi)

角度を測る・・・测定角度(cèdìngjiǎodù)/测量角度(cèliángjiǎodù)

仰角を測定する・・・测量仰角(cèliángyǎngjiǎo)

その他

熱量を測定する・・・测热量(cèrèliàng)

地形を測量する・・・测量地形(cèliángdìxíng)

酸素濃度を測定する・・・测定氧气浓度(cèdìngyǎngqìnóngdù)

トルクをはかる・・・测量扭矩(cèliángniǔjǔ)

測定に関する用語

最後に、参考のために、測定に関する簡単な用語を掲載しておきます。

測定値・・・测量值(cèliángzhí)

計量器/測定器・・・量具(liángjù)/量规(liángguī)/测量仪器(cèliángyíqì)/计量器具(jìliàngqìjù)

単位・・・单位(dānwèi)

偏差・・・偏差(piānchā)

分散・・・方差(fāngchā)

平均値・・・平均值(píngjūnzhí)

誤差・・・误差(wùchā)

目盛・・・度数(dùshù)/刻度(kèdù)

精度・・・精度(jīngdù)

測定法・・・测定法((cèdìngfǎ)

メーター・・・仪表(yíbiǎo)

分解能・・・分辨力(fēnbiànlì)

トレーサビリティ・・・溯源性(sùyuánxíng)

SN比・・・信噪比(xìnzàobǐ)

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