中国語で「バ」(ba)と発音する2つの漢字「把」「吧」の意味と用法

中国語を耳にしていると良く出てくる発音に「バ」(ba)がありますが、中でも特に高い頻度で用いられる漢字は「」と「」です。

2つのバについては知っておきたい

ここでは、これらよく用いる2つの漢字について、その意味・用法を説明します。

バと発音する漢字

中国語で「バ」(ba)と発音する漢字はたくさんあります。

例えば、数字の8を意味する「」、父親を意味する「」、抜き取るなどの意味を持つ「」などがその一例です。

しかし、これらは基本的な名詞や動詞なので、意味を理解する上では比較的分かりやすいと言えます。

その反面、同じ「バ」と発音する漢字の中でも、「」と「」については、とても頻繁に使う割には分かりにくい一面があります。

」には、握るとかつかむなどの意味を持つ動詞や、ひとつかみするものやハンドルの数を数える時に用いる量詞がありますが、覚えておくべき用法としては更に、「~を」という意味を持つ介詞としての使い方があります。

」は助詞ですが、文末に付けて推量・同意・命令・提案・相談・賛成・承知など様々な意味として用いられるほか、文中に用いて強調や注意を向けさせたりする場合にも使います。

以下、「」については介詞としての意味・用法を、「」については助詞としての色々な意味・用法を説明します。

「把」は「~を」と訳す

」は介詞として使われますが、日本語では「~を」と訳すのが一番分かりやすいです。

この場合、日本語の「~を」に相当する「~」の部分は目的語になりますが、中国語の語順では日本語の語順とは逆で「把~」のように目的語が後ろに来ます。

例えば日本語では「筆を」となりますが、中国語では「把筆」となります。

一般に、中国語で目的語をとる場合は、動詞(以下V)の後になりますので、主語をS、目的語をOとすれば、

S+V+O

となりますが、介詞「」を使う場合は、

S+把+O+V

という語順になります。

つまり、通常は目的語を動詞の後ろにおきますが、「」を用いることでその目的語を前に置く構文になります。

しかし、この構文は「」を用いれば何でも語順を入れ替えられるという訳ではなく、

・目的語となる対象を処置したり、状況に影響したりした場合
在、到、成などの特定の動詞を用いる場合

に「」用いるのが一般的です。

従って、一部の動詞を除いては、動詞の後ろに目的語や補語、助詞の””や””が付き、動詞単体で用いることはありません。

また、「」の後に来る目的語が何を指すかが明確である必要があり、あいまいな対象を指して言うことはありません。

例をあげると、

(A)我把那件衣服买了(私はその服を購入した)

とは言えますが、

(B)我把那件衣服买(私はその服を購入する)

とは言えません。

(A)の場合は、「服を購入した」という”対象を処置した”事実があって””を伴っているのに対して、(B)は”単に購入する”というだけで目的語となる対象を処置したり、状況に影響したりしていないからです。

また、対象(目的語)が不明確な場合にも用いることができませんから、(A)の代わりに

(C)我把一件衣服买了(私は服を一着購入した)

という言い方もできません。

このように「」を使う用法には色々な細かいルールや決まりがありますが、「」の後に来るのが目的語で「~を」のように訳すと頭に入れておけば良いでしょう。

「 吧」は文末で調子を整える

」は、助詞として色々な場面で使います。

例えば、「」と言えば、「行こう!」の意味になりますが、これに「」を付けて
走吧」と言えば、「行こうよ!」「行きましょう」と柔らかい表現になり、提案・相談などを意味するようになります。

また、「不会」と言えば、「ありえないだろう」「そんなはずはない」の意味ですが、これに「」を付けて
不会吧」と言えば、「ありえないでしょう」「そんなはずないよ」と言う具合に推量の意味になります。

更に、「你吃吧」と言えば、「食べなさい!」という命令の意味になりますし、「好吧」と言えば「いいよ」と言った感じの同意・賛成・承知などの意味になります。

ほかに、文中に用いて強調や注意を向けさせたりする用法がありますが、これについては少し特殊な用法やニュアンスがありますので、その詳細については専門書などに譲ることにします。

いずれにしても、「」は文章を整える役割を持ち、推量・同意・命令・提案・相談・賛成・承知など様々な意味で用いられることを覚えておきましょう。

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