長野市に移り住んでから星霜約8年。
とても美味しい納豆「川中島納豆」が地元にあることを先日、初めて知りました。
いざ、調べてみると、全国的にも有名なことが分かりました。
しかし、「川中島納豆」の専用ホームページがないことに気付きました。
そこで、全国の川中島納豆ファンのために、商品情報・入手方法・製造者・値段等全てについて、本格的に語ることにしました。
目次
川中島納豆の概要
まず、川中島納豆の概要について触れます。
この納豆は、川中島に拠点を置く、ごくごく小さな業者が製造している納豆です。
川中島と言えば、武田信玄と上杉謙信が戦った地で有名ですが、その川中島のイメージが製品パッケージに印刷されています。
製造業者の規模が小さいため、生産数が限られ、日本全国に流通している訳ではありません。
しかし、製品の品質としては非常に高く、独自性も加わり毎日食べている人も多いとか。
中には、遠方から長野に買い求める人や、わざわざ通販で購入する人もいるそうです。
つまり、根強い人気のある個性豊かな納豆。
実際、農林水産大臣賞を過去に2度も受賞しているんですね。(日本一、凄っ!)
それが、川中島納豆なのです。
製造者は増屋納豆店
そこで、何と言っても気になるのが製造者。
いったいどんな事業者なのか…。
気になって夜も眠れなくなります。
実は、川中島地域にある個人事業者とも言える小規模の製造者。
その名も、有限会社増屋納豆店。
本当は、篠ノ井方面にあるのですが、地域としては川中島なので、この名称がそのまま製品名になっているのです。
では、さっそくその事業者を見てみましょう。
「えっ?これって本当に製造業者なの?ただの個人宅じゃない。」
まぁ、そんな気持ちが出て来るのも無理はありません。
個人経営規模の有限会社なんですね。(従業員は4人とのこと)
でも、味や品質が優れているため、大きな支持を受けているんですね。
参考までに、製造者の情報をまとめておきます。
(有)増屋納豆店
住所:長野市篠ノ井布施高田650
電話:026-292-0360
FAX :026-293-9736
どんな商品か~詳細情報
では、この商品の詳細をまとめておきます!
<名称>納豆
<内容量>納豆…90g、たれ…8.0g、からし…0.8g
<保存方法>10℃以下(要冷蔵)
<JANコード>4 905779 003657
<アレルギー品目>大豆、小麦
<栄養成分表>1パック当り(括弧内は納豆のみの値)
エネルギー:196(180)kcal
たんぱく質:15.6(14.8)g
脂 質:9.4(9.0)g
炭水化物:13.1(10.8)g
食塩相当量:1.6(0)g
<原材料名>
大豆(長野県産)、納豆菌
[たれ]本醸造醤油、みりん、かつおエキス、砂糖、食塩/調味料、酸味料(一部に大豆・小麦を含む)
[からし]からし、醸造酢、食塩、香辛料/酸味料、ウコン、増粘多糖類
上記のたれについては、最高級「納豆のたれ」と称し、鈴与工業株式会社(東京都板橋区大山東町29番9号)が製造しているようです。
鈴与工業?!
何で”工業”って名前が付く会社がタレを作っているのか疑問ですよね。
実は、鈴与工業は豆腐製造機械設備を中心に事業展開している企業で、納豆の生産者の多くがそこの設備を導入しているとか。
なので、結果として納豆タレも手掛けているようなのです。
で、このタレ、キッコーマンしょうゆをベースに、納豆の風味をよりおいしくするように調整されているとのこと。
タレにもこだわっているってことですね。
また、からしについては、ミニマスタードと称し、株式会社芥子屋四郎(さいたま市桜区中島1-29-11)が製造しています。
からし・マスタードの専門メーカです。芥子屋って「カラシや」って読みますから、会社名にも表れていますね。
パッケージ・大豆・内容量の全てが別格
そして、川中島納豆の最大の特徴は、何と言っても内容量。
納豆の量は1パック90gです。
実際に測ってみると、パッケージを含めて全体で107gありました。
タレとかパッケージの重さもそれなりにあるのでしょう。
分量が多いだけあって、一般のパッケージとはサイズが違うんですね。
パッケージの形状は、正方形で、その大きさ(辺の長さ)は11.7cmでした。
一般の納豆の辺の長さは、9.7cmですので、かなり大きいことが分かります。
市場にある納豆の多くは、3パックが1つになっていて、1パック当りは40g~45gが相場。
なので、1パック当りで比較すると、内容量としては川中島納豆は90gなので約2倍あります。
また、パッケージサイズだけでなく、販売単位も異なります。
一般の納豆の場合、多くは3パック単位で販売していますが、川中島納豆は1パック単位での販売。
販売単位で見ると、川中島納豆が90gに対して、一般の納豆(3パック)は120g~135gです。
販売単位で比較すると、川中島納豆は一般の納豆の67%~75%くらいの分量に相当します。
そして、パッケージの表には、「大粒 信州大豆100%」とありますが、単に分量が多いだけでなく、大豆のサイズも大粒です。
このように、大豆のサイズ、パッケージの大きさ、販売単位が、一般の納豆と違うところなのです。
ちなみに、以前のパッケージの表記には、「遺伝子組み換え大豆は使用していない」との記述がありました。
何でその記述が無くなったのか気になったので、製造者に直接、確認したところ、
「パッケージ表記は変わったが、大豆はいっさい変わってなく、遺伝子組み換えではない」
とのことでした。
安心できますね。
パッケージを開けただけで違いが分かる
さて、お待ちかね。実際に食べてみましょう!
パッケージの外装を取り除くとこんな感じです。
大きく「納豆」と刻印されているのが目立ちます。
いざ、パッケージのふたを開けると…
タレとカラシが入っていて、見た目は、普通の納豆と違いがないような感じもします。
そのタレとカラシですが、どことなく、量産品とは違った印象を受けました。
特に、タレはこだわって作られたもの。厳選しているようですね。
タレの量も違います。多めです。
で、表面のシートを取り除くと…
大粒の大豆がギッシリと詰まっています。
大きさが分かるようにメジャーを置いてみます。
長さだけなら、1cmは超えています。
大粒な豆だと、幅が1cmを越えているものもあります。
単なる長さだけだとあまり実感持てないので、一般の納豆と並べて比較してみましょう。
左に写っているのが川中島納豆です。(右は北海道納豆)
大きさがかなり違うのがよく分かります。
大豆は、「つぶほまれ」と言う大粒の品種とのこと。
では、しっかり混ぜてみます。
粘り気がけっこうあって、タレが長く伸びる感じです。
納豆菌には多くの種類があるそうですが、種類にこだわり同じ菌を使い続けているとのこと。
ではここで、仕上がりの状態を、北海道納豆と比較してみましょう。
ねばねば感に違いがあるんですが、両者を見てみると、一般の納豆の場合、混ぜた後にタレに空気が入って気泡みたいなものが多くできています。
でも、川中島納豆にはほとんどそれがありません。
これだけ見ても、一般の納豆と違うことがよく分かります。
オリジナリティがよく出ているのですね。
実際に食べてみると…美味い!
で、実際に食べてみると…
「味付けが薄い?!」
そんな印象を受けました。
生産者は、「濃い目の味にしている」とのことですが、私としては薄味の印象。
と言うのも、大豆が大粒なので、天然の豆の味がそのまま出ているんです。
大豆の内部の奥まで味がしみ込まないから、豆の風味がそのまま伝わってきます。
無理な味付けの印象がなく、納豆ならではの臭みも不思議とほとんど感じないのですね。
また、大粒なため、歯ごたえがはんぱなく、豆そのままの食感。
納豆だけでもお腹いっぱいになりそうな思いに駆られます。
感覚としては、丁寧に手作りで仕上げたような高品質な味わい。
で、改めて強く思ったことは、味付けで誤魔化そうとしないこと。
一般の納豆って、タレの味が前面に出ていて、出しゃばる感じ。
でも、川中島納豆は自然体で、素材の味わいが引き出されているんですよ。
試しに川中島納豆を食べた直後に、別な2種類の納豆を食べてみました。
すると、2種類ともタレの味がやたらと強調されていて、大豆本来の天然の味が隠れてしまっていることがハッキリと分かりました。
普段食べてい納豆に、今までそんな思いを抱いたことは無かったのですが、川中島納豆を食べたからこそ気づけたんですね。
それだけ、川中島納豆は高品質ってこと。
農林水産大臣賞を2度も受賞していることが、実感を持って身に迫ってきました。
ごはんに合うことはもちろんですが、納豆だけで食べても味わい深いと思います。
普通にネギを入れても美味しく食べられました。
色んな食べ方も楽しめる製品ですね。
どこで買えるのか?
と言う訳で、それほどの品なら誰でもぜひ食べてみたいと思うもの。
「でも、いったいどこで売っているの?」
そんな疑問が湧いてきて当然です。
実は、小規模な事業者なため、一日の生産数は2000個。
生産者は、「地元の人に食べて欲しい」との思いから事業を開始。
そんな経緯もあって、基本的に販売はその地域(長野)だけです。
つまり、買えるのは長野市を中心とした販売店に限られますが、逆に言えばその近辺では、扱っているスーパーが多くあります。
だから、長野を訪れた人は、ぜひ買い求めて下さい。
特に長野市内なら多くのスーパーで扱っています。(特に、川中島付近)
例えば、地元に根付いたスーパー、ツルヤ、綿半、Aコープなどです。
全国展開しているスーパーでも長野付近ならあります。(西友川中島店にもありました)
で、気になるのが値段だと思いますが、上記の販売店(スーパー)なら相場は1パック100円です。
スーパーによって多少差があるくらいで、税込みで100円切るスーパーもあれば、100円余のスーパーもあります。
低価格と言えば綿半ですが、同業のスーパーは価格調査をしていて、競争も激しいので、値段に大差はないと考えていいでしょう。
「東京では買えないの?」
「大阪の販売店を教えて」
そんな声が聞こえて来ましたので、お答えしましょう。
残念ながら、販売店は地元(長野近辺)だけです。
でも、落胆する必要はありません!
【Amazon】【Yahoo!ショッピング】【楽天】などの大手ネット通販で扱っています。
値段についてはどの通販サイトも大差はなく、1個パック当りは約214円。
但し、10個以上の単位での販売です。
これに送料が1000円程度はかかりますから、店頭販売に比べるとかなり高いですね。
仮に30個まとめ買いしても、1パック当りだと約250円。
しかし、冷凍しておけば数十日は保存可能とのことですから、思い切ってまとめ買いもいいかもしれません。
「美味しそうだから、1回は食べてみたい。」
そう思う人もいると思います。
そんな人には、1個単位で買える、たてしな自由農園 オンラインショップ(https://www.tateshina-shop.com/shopdetail/000000000012/)があります。
ここなら1パック185円(税込・2023年9月時点)で購入できますが、送料がかかるので結果としては、1パック当りの値段はどうしても高くなります。
なので、おススメは長野に遊びにくること。
長野には、楽しめる場所がたくさんあります。
楽しみ切って、帰る時のお土産に川中島納豆!!
これで決まりです!